宝石爺にOHANASHIしないとね?byEMIYA
「いや〜、封印指定もなんとか成ったし、魔法使い認定騒ぎも納めたし・・・・ちょちょっとAISATSUしてくっかなぁ!あ、セイバーとジャックはお留守番な、特にセイバーはバイトきちんと行けよ?」
ある晴れた日のこと、衛宮の武家屋敷の門前でトランクを担いでいるEMIYA。
「はーい、おかあさん!」
「ムー!バイトくらい出来ますよ!行ってらっしゃいです。」
手を振るセイバーとジャック。
「先輩!社員を置いて出かけ過ぎです!ついでに早くこの書類にサインを!」
「やめろ、ぐえ、桜〜そんな衛宮じゃ無くてもっといい奴にしようぜ〜!!アベシ!」
「ニイサン・・・そんなとは?」ゴゴゴゴゴゴ
「ヒイ!ああ!や、やめて・・・グアああああああああああああ!」
婚姻届けを手に持ちながら片手で器用に慎二をぶん殴る桜、そして殴られつつもちょっと嬉しそうな慎二。
「お土産は麻婆だ、そうでなければ成らない。いいね?」
「父様?そろそろ辛い物を控えるのでは?」
「グッ!?」
何故か死んだ目をキラキラさせながら土産をせがむ言峰と健康診断表を片手に脅しをかけるその娘・・・此奴らいつまでいんだ?
まあそんな愉快な仲間を尻目に宝石爺の元へ転移する。
「命の危機を感じた!並行世界へジャンプじゃ!」
さて・・・・なんだか妙に画調がキラキラしてると言うか・・・キノコっぽくない世界に出たぞ?オイ?
「逃げられると思ったのかぁ?じい様よ?・・・オロ?」
まあ、宝石爺を完全に捕捉してたから恐らく宝石爺が居るはずなんだが・・・此処は・・・庭?
「あんた!何者なの!?」
「お兄・・・ちゃん?じゃ無いなぁ。」
『空間を・・・いえ世界の壁を越えて!?あ、あり得ないです!それこそじじいレベルですよ!?」
聞き覚えのある声だ・・・一個はステッキからか。む?
「ああ!此処の宝石爺に引き寄せられたのか!」
一人納得する俺。
「いいから!答えなさい!」
キレながらガンドをばら撒く遠坂?と
「ふえええええ!?」
ビビるイリヤ?
そしてなんの抵抗もせずに体を粉砕されてみる俺。
現場にはミンチ状に成りステッキが頑張ってモザイクをかける事によって事無きを・・・・
「「キャアアアアアアアアアアアアアア!!」」
得てませんでした。あまりのグロ絵に耐えられずイリヤ?と遠坂?がぶっ倒れちゃったぜ☆
「ふむ・・・やっぱり此処は並行世界か、そして・・・・」
『え!?何ですか!?と言うか何さり気なく蘇ってんですか!?』
この割烹着ボイス・・・間違いないな
「お前、マジカルルビーだろう宝石爺特製の二本のうちの一本なんか色々出来るすごい奴。」
『そうです!私、凄いんですよ!・・・で、どちら様?』
・・・そっか、まあ面白そうだし、不幸もそこそこ、ハッピーエンドは少し遠いがやり甲斐はありそうだ。
「俺は・・・そうだな旅人Eとでも呼べばいい、普段は・・・仕方ねえな、縮んでるか。」
そう言いながらみるみる小学生レベルにちぢんだEMIYAを見ての杖一言。
『あなた・・・魔法少年とかしません?』
「残念、既に魔法使いだ。」