エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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俺はね、愛してるんだ。人間をbyEMIYA

さて、時は遠坂達が反転天草、つまり天草オルタを倒した直ぐあとにまで進む。

 

「GUUOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」

 

「攻撃だ!避けろ!」

 

EMIYAの指示が飛ぶ、獅子劫は既に魔力残量的な意味で顔がすごい色になっている。

 

・・・しかし、先ほど佐々木が削った分の存在強度が戻っているかのような凶暴っぷりだなぁ、オイィ?

 

「くお!?なんか・・・此奴!強くなってません!?」

 

「ぬう!?」

 

セイバーと農民が横薙ぎにされた尻尾で飛ばされてしまったがなんとか農民の礼装は相手の解析をしたようで。

 

『敵性体の存在強度がAに上がりました、ステータスの更新です。霊体への攻撃が無意味に成りつつあります。』

 

「狡いよ〜」

 

「マジか!」

 

ジャックが文句をEMIYAがもう少しで解除ができるというところでの強化に叫ぶ、と同時に結界の解除を知覚したEMIYAは原因を探る、そして悟る。

 

「こいつ!天草強化の分のリソースと天草を取り込みやがったな!」

 

『その様です。聖杯を核とした一種の魔術生命体擬であるこの邪龍にしかできない芸当でしょう。』

 

「ええい!冷静じゃな!おい。」

 

佐々木の礼装に組み込まれている魔術起動、戦闘補助用の完了人格の冷静さにちょっとキレそうになる佐々木。

 

「シロウ!あとどれ位です!?」

 

「あと、10秒だ!本当にあと少しなんだ!」

 

セイバーに解除までの時間を聞かれもう少しの間持たせてほしいと言うEMIYA。

 

「ムウ、仕方な・・・カハ!?」

 

「ジャック!」

 

しかしここで、大幅な敵のパワーアップ、どうやら月の陣営と赤のライダー、月と赤のランサーが共倒れした様だ。それに合わせて凶悪な性能が更に原本に近づきステータスも上がった邪龍の放つ攻撃が黒のアサシンの腹部を貫く、それと同時に自身の弱体化が全解除されたEMIYAが令呪でジャックを黒のアサシンを転移させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆けつけた遠坂とジーク、ジャンヌが見たのは抑止力や世界の法則を捻じ曲げ自身の最大を出したEMIYAの一撃だった。

 

「『全封印術式解除』『固有時制御最大』『空間固定』」

 

ジャックを治療したあと全員を強制的に自分の後ろに転移させ膨大な魔力を収束して行くEMIYAその胸には・・・黒い渦の様な物があった。

 

「抑止力!衛宮君!なにをするつもり!」

 

叫ぶ遠坂、しかしセイバーを始めこの世界に引きずり込まれてきた佐々木や遠坂も排斥が開始されていた。

 

「安心しろ、元の世界には帰れる・・・だがな!俺の仲間を傷つけたゴミは、処理しないと気が済まねぇ!行くぜ怪物!俺の魔導を魔術をその深淵を観るがいい!」

 

次々と起動されて行くプログラム魔術、しかしそのことごとくが防御や空間へのダメージを抑える物ばかり。

 

「GAAAAAAAAAAAAAAYYYYYYYYAAAAAAAAA!」

 

相手も攻撃や魔術のジャミングなどをしてきたが・・・

 

「さて、下ごしらえも俺たちの残り時間も少ないか・・・行くぞ!」

 

どうやら問答無用らしい。

 

「二重術式展開『未だ遠き剣の丘』『無限剣製』暴走固有結界『無限錬鉄』発動!」

 

そう言い放ったEMIYAを中心に

 

世界が軋む

 

世界が色褪せ塗り替わる

 

そこに広がるのはただただ自身の気に入らないもの

 

敵意を理不尽を

 

切り刻む為だけに

 

叩き潰す為だけに

 

己を改変し、人をやめ、シリアスを捨てた男の

 

果てしなく続く鋼の大地が続いていた。

 

「『跪け』!ガフ!」

 

「GUOAA!?」

 

この世界において、彼の心の中において彼は最強であり法であり秩序である。その彼が言葉を発したならその言葉は現実にならねばならない。

 

「『数多の剣に貫かれろ』!ゴッフ!」

 

「GAAAAAAAAAAAAAA!」

 

鋼鉄の大地は敵を穿つ剣に姿を変えた。

 

「『捻れ、曲れ、折れて、弾けろ!』げは!」

 

「!!!!」

 

瞬時に龍は理解し、諦めた、同時に自身の勝ちを確信した。捻り潰され折りたたまれ弾け飛んだ我が身は分身だ、この男は今に己が根源が暴走し内側から刺し貫かれ死ぬだろうと。

 

「『我に傷なし、相対者には死を贈る』ww」

 

「!?」

 

次の瞬間、かの邪龍の分身は理解できない恐怖と共に死んだ。

 

「さて、帰るか。」

 

そう言って抑止力を受け入れ始めた彼を見て、ここにいた全員が感じたのはひたすらに理不尽である事だった。

 

 

 


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