エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

64 / 132
聖杯大戦、またはEMIYAと遠坂と佐々木の無双。
聖杯戦争は唐突に始まる!


さて、日本に一度帰国し言峰経由で手に入れた名も知らぬ聖人の聖骸布を手に入れた。唐突だね。まあ、家のかたづけや書類整理、蔵の調律などをしてもう時間がなくなって来たときに唐突に渡されたので持ったままなだけなのだが・・・・

 

「行き先は・・・ルーマニア、か。」

 

ルーマニアと言えば並行世界では彼処で聖杯大戦とも言える14騎の英霊達による大規模な戦いが描かれていたが・・・生憎この世界線は戦争や内乱、紛争は絶えないが聖杯戦争はチョビチョビしかないし平和だからな。(白目)

 

飛行機に乗り、数時間経てばルーマニア、今回は其処で教育や食事、医療などの複合的なボランティア。それとロードから頼まれた魔術的異常の調査である。・・・実は遠坂や佐々木はすでに現地にいるらしい。

 

「シロウ!飛行機は良いですね!私のドゥ・スタリオンⅡには敵いませんが空の上とは良いものです!」

 

「そうだな・・・というかよく飽きないな。」

 

「ハイ!飽きないことやセイバーをぶっ殺す事に関して私以上の者はいないでしょう!」

 

「ぶっ殺すとか言っちゃダメだぜ〜?」

 

まあ、佐々木は今回の魔改造に掛かった費用でスッカラカンなので仕事を貰いに行ったら遠坂の護衛になったとかそんな感じだろ。遠坂は、ロードから魔術師として今回の異常を観測して欲しいとか言われたんじゃないか?ほら、俺魔法使いらしいから、過程をガン無視で結果だけ現実に引きずり出して来ちゃうから。主にカオス方面で。

 

「スヤァ」(-_-)zzz

 

空の景色は最高なんじゃなかったのか!?・・・まあ良い、今回の異常を多次元的に観測しようか。

 

EMIYAは二十面体の石英、水晶に魔力を通しUSBから座標や時間軸、などを水晶に入力していく。最後に観測用のプログラムをセットし発動。発光や妙な音も無く、魔力の揺らぎも最小限に、これらの作業をポケットの中で進めスマホっぽいまだスマホじゃない携帯端末に出力していく。

 

「・・・時間軸と並行世界への侵食?原因は・・・大規模な戦いによる魔力の暴走や英霊レベルのモノのぶつかり合い・・・あらら、世界線同士の間に穴が空いちゃってるな。塞げなくはないが・・・妙だな、まるで意思があるかの様だ。」

 

文章や図式化され画像や解析結果を見たがどうも何か引っかかる。どう考えてもナニカの意思がありそれに合わせて移動や縮小、巨大化をしている。まるで誰かを呼んでいるような・・・そんな何かを魔法使いであり人間でありながら殆ど人間でない衛宮士郎は感じた。

 

 

 

 

 

ルーマニアに着き、遠坂に小言を言われながらも合流、俺はボランティアが優先なので観測結果の結果のみを伝えて一時別れる。

佐々木はもうすっかり礼装の性能や新しい技の修練に夢中であったがそれでも全くはしゃいではいなかった。流石スキル明鏡止水持ちは違いますな。

遠坂の宝石銃も大幅バージョンアップされ、実弾も撃てるがやはり基本はガンドや属性付加ガンド。新機能としては今まで宝石を湯水の如く使っていた魔力砲や五属性の同時発射砲まあ、メドローア的なナニカを発射するのに宝石の消費を無くす事に成功!まあ、精霊石を集めて組み込んで遠坂にマーリン仕込みの精霊魔術をちょっと教え込んで精霊と契約させただけなんだけど。ロードはそれを聞いたら胃を抑えてたけど・・・まあ良いしょ!

 

 

 

 

「これで、終わりかな!みんなこれからも気をつけてね!」

 

「「「じゃあね〜先生!」」」

 

ふう〜良い仕事だった。めずらしくマトモに人助けしたって感じだわ。

 

ピピピピピッ!ピピピピピッ!

 

「はい。こちら衛宮士郎。」

 

佐々木からの電話だった。

 

「大変でござる!あの特異点が周りの物を吸い始めたんでござる!今はもう現地の皆は逃げてもらったが遠坂殿が・・・」

 

「解ったすぐいく。」

 

これは・・・まずいかも?


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。