エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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エミヤの力ってスゲー!

うーむ、タイムアルターの副作用で戦闘後が少し不安だね、後概念魔術は概念の抽出に時間がかかるから多用したくはないな、剣や槍の強度は申し分ないのがわかったので全体的に素晴らしい戦闘だった。

今後の課題としては座にいる英霊にも勝てるくらい、それこそ槍ニキの本体とか、倒せないと十二の試練は越えられないかな。時代は火力だよね。

 

 

衛宮士郎は戦闘後の校庭を慣らしながら戦闘の総評のような事をしていると赤い二人組が寄ってきた。

 

「え、衛宮君も聖杯戦争参加者なのかしら?」

 

なんとか優雅っぽく振る舞おうとしているが動揺は隠しきれておらず、アーチャーに至っては戦闘態勢である。此処はフランクに行きたい。

 

「多分そうなるな、この入れ墨?から魔力を感じるし遠坂にも同じものが有るのには気付いてたんだ。後、突然出てきて悪いんだが同盟を組んでくれないか?」

 

固まる遠坂、自分のしてきた魔術的な隠蔽が全く役に立っていない事をさらりと言われた上いきなりの同盟してくれ宣言で有る。混乱しないほうがよっぽどだ。

 

「・・・い、一応理由を聞きたいのだけれど?」

 

「そりゃ俺は魔術師じゃ無いし、聖杯戦争に付いてはよく知ら無いんだ、基本的なルールやなんかはこの入れ墨を解析してわかっているんだがね。後言ってはなんだが俺は役にたつぞ?」

 

何を思ったか自身のアピールを交えてくる衛宮士郎の姿を見てどうやら嘘ではなさそうだと思ったのか同盟は無事成立したのだった。因みにアーチャーは自身の知る会話や流れがほとんど原型がない事に若干いじけ気味である。この日は此処で解散し明日衛宮邸にて集合することになった。

 

最初の内はまだまだ手札が足り無いので出来るだけ未来や原作とかの知識については封印気味で行くぞ。

さて、時間が惜しいのでマジカル瞬歩で帰り道を歩いているとゴミ捨て場に可哀想なワカメが犬神家的な刺さり方をしていたので拾って行く、家に着くと午後七時、桜が晩御飯を作ってくれていた。

 

「あ!先輩!お帰りなさい。そのゴミは後で捨てておくので置いておいてください。」

 

「ただいま、慎二は一応お前の兄なんだから大切にしろよ?」

 

「お風呂を覗いてくるゴミいちゃんはいら無いので。」

 

大変だなーと思いつつ晩御飯を食べて風呂に入り蔵に向かう、現在は八時なので召喚は二時に出来るように外に準備をしておく。九時まで朝と同じメニューをこなし少し腹が減ったので外に出ると簀巻きにされた慎二が桜に引きずられて帰るところだった。

 

「今日もありがとうな。」

 

「いえいえ、ではまた明日。」

 

「んんー!!んんんー!ぐん!?」

(え、衛宮!助けて!ゴッふ!?)

 

「さあ、帰りましょうか。」

 

「すまん。」

 

・・・間桐家の闇を見た気がするがキニシテハイケナイ。慎二の冥福を祈りつつ残り物を簡単に調理し、コーヒーと紅茶を魔法瓶に詰めてまた蔵に行く、さっきでたのが九時で今は十時なので二時までは四時間、蔵にいるので一日分時間がある、八時間ほど睡眠し、八時間ほど鍛錬この際に概念魔術の補充と再装填、携帯型魔導発動機のメンテナンスと調整、五年前に河原で拾った石英結晶に俺の血をすわせた真っ赤な宝石に魔力を目一杯込めて、また寝る、この蔵も原作より工房らしく改造されており中々にワクワクする作りになっている、もちろんベッドもキッチンも付いている。

 

午前二時、セイバー来無いかな〜?

 

詠唱はカット!そして光り輝く魔術陣!発光が収まり目の前にいたのは・・・・

 

「セイバー!遂に私のアルトリウムの高さが高じてセイバーとして現界しました!謎のヒロインXとお呼びください!」

 

うーん?

 

「取り敢えずパス。」

 

「え!?」

 




シリアス?今俺の横で寝てるけど?

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