硝煙の匂い、弾ける火花、そして、飛び出す杭。
「ハハハハハ!見せてくれよ?星の化身の力って奴をよおおおお!?」
「なっ!?まるでキャラがブレブレだな!」
ドガン!バキィ!ギュイン、ガリリリ!
何処かのアーマードなコア的なブースター音やトッツキのマトモに突き刺さった音を撒き散らしながら先ほどとは比べものにならない戦いをみせるEMIYA。その腕には両方ともそのまま何時もの武装をでかくしたみたいな籠手のような形の肩まであるパイルバンカーを装備していた。
「な!ぜ!だ、なぜそのような扱いにくい武器での方がイキイキして居るんだ!?」
「言っただろう?愛だよ!俺は此の武器を!此の武器を考えた人類を!人間を!アイシテいるんだゼェェェェェェ?」
「・・・成る程、修復不可能な運動機能を外付けのブースターで補い、杭の発射衝撃で加速、減速をしているのか・・・・バケモノか?」
何を言っているんだ?NINNGENNは此れくらい普通だぞ?
「投影!右!
「それは杭じゃない!剣と槍だ馬鹿者!」
右手に高速回転する伸びそうな剣、左手には紅く赧く朱い棘付きの槍を装填!モード1!ケルトモード!
「死に晒せぇぇぇぇ!」
「そちらも殺意マックスではないか!・・・だが、いいぞ!やってやる!」
アルテラも右手の方に何故かあった巨大な柱を手に取り剣とする。・・・・あれ?なんか燃えだしたぞ?アルテラの周りに赤い警告用メッセージが多数展開?『不明なユニットが接続されています』?・・・オーバードウェポンかな?
「私もな!愛してるんだ!マスターをぉぉぉぉ!!」
「ユクゾ!」
「オラあ!」
ドギャン!バキイ、ビキイ!
取り回しは悪いが一撃一撃が必殺である
扱いも元から難しいし、超密着状態でなければその真価を発揮できないがその威力は必殺であるパイルバンカーを振り回すEMIYA。
リーチの長いアルテラの柱を弾くようにパイルで空中に打ち上げ、接近するEMIYA。しかしアルテラの持つものは全て軍神の剣となりすごくしなる、その鞭のような動きでEMIYAを牽制する。
そんな一進一退の戦いが続いたが遂に場面は終幕へと向かう。
「ハア、ハア、マスターとイチャイチャするんだ!私は!」
「ふうううう!そろそろ決める!」
お互いの体力も損耗し互いに最後の一撃を繰り出す!
「ティアードロップ・フォトン・レイ・オーバーロード!」
最大収束し殆ど一点になった物を駄目押しの4倍濃縮されたコジマじみた緑色のビームを放つアルテラ。
「アヴァロン!最大展開!衛宮士郎!突貫する!」
自身の周りに青白い障壁を展開し高速で突っ込んでいくEMIYA!
二つの燐光が衝突し砕け散った。
???「闘いの中にこそ、人間の可能性はあるのかもしれん。」