吹き飛ばされる俺の左腕、逆に俺はアルテラの剣を弾き飛ばす。領土戦は此の短時間にレベルを99近くまで上げたHAKUNOによりだいぶ強化された赤セイバーが無双している。
「・・・・、此のような戦いでなければ相見える事も無かったであろうが、素晴らしい戦いだったよ。」
「な、にを、勝ったつもりでいるのかね?俺はまだ、立っているぞ。」
「フン、私はそこまで節穴でもなければ察しが悪いわけでも無い。・・・少し常識が足りてないだけだ。貴様、もう限界近いだろう?」
「・・・・」
本来、攻撃を流して回避したり、軌道を読んでギリギリを避けたりして戦うのがEMIYA本来の戦いのスタイルだ。避けず、流さず、正面からなど人間対怪物の戦いとして間違っている。
「戦ううちに真に此の場所をこれ以上破壊しないようにという心を感じた、だが、私は貴様を倒せれば良いのだ、このまま自滅してくれるというのなら嬉しいばかりだぞ。」
左腕がもどる、が現在運動機能の3割が損壊ほぼ気合でバランスと制御をしている。神霊に対してこんな状態で太刀打ちするのは厳しいとしか言いようがない。少なくとも今のままでは。だが、リミッターを外せばこの脆弱な足場を踏み抜きかねない。どうすれば良い。恐らくだが、相手は俺に此処を破壊させるか、俺を殺すかすれば良いのだ。どうすれば!
「ふむ?アルキメデスが死んだな・・・・いい気味だ、全く管理者が一番最初に感染するとは赤いのも言っていたが本当に本末転倒だなw」
「あんたがそれを言う?最初からビーコンとして設置されていたあんたが?」
「・・・・ティアードロップを最大収束でぶち当てるぞ?若しくはボールペンで突き刺すぞ?」
「良いじゃないか?トドメがさせるぞ?」
「・・・・最初からわかっていたが流石不死身だな、私がトドメを刺す瞬間その妙な左腕を使う気だろう?」
「チェ!バレテーラ。」
うむむ、直感持ちだっけ?それとも神様なんてこんなもんか?ううむ、しかしエクスカリバーブッパで吹き飛んで貰おうと思ったんだがなぁ。どうするか。
「取り敢えず、この並行世界からお前を弾き飛ばす!その封印状態で外宇宙に放り出してやろう!」
えー!殺意マックスじゃないですか!マジでどうしよう・・・・いや?俺は何を悩んでいるんだ?ああ、正義の味方宣言のせいか少し血が上っていたみたいだ。
「ふう・・・・慣れない事はするもんじゃ無いね。」
「今頃か?正義の味方よりもラスボスの方が似合って居るぞ?」
「いや?出し惜しみを止めるだけだ。」
ズドン!
「な!」
「やっぱりパイルは最高だ!そうだろおおおお!?」