エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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エミヤ君遠野家に行く

此処は遠野家その正門である。どうやら教会と退魔組織はこの街では結構うまくやっている様だ、少なくとも俺らのような外様が入れてもらうには相当な交渉があった様だが・・・というか今回の依頼、死徒の増加とその理由究明は魔術協会を始めとした魔術系の団体や異能集団のほとんどの組織の署名が有ったので事前に何かが有ったんだろう。

 

「皆さまようこそおいでいただきました。早速で大変申し訳ないのですが、一階のリビングで今回の依頼の詳しい説明そして現在の状況については説明させていただきます。ついて来てください。」

 

すごい焦っている様でこちらに名乗る間も与えてくれなかったが、暫く歩いて急に振り返ると思い出した様に、済まなそうに、名を名乗った。

 

「申し訳ありません。私は翡翠と申します。この館にいる間は私か琥珀というもう一人のメイドをお呼びください。」

 

取り敢えずこっちも名乗ろうと思ったが遠坂達が先みたいだ。

 

「私は遠坂凛、魔術師よ。」

 

「私は、アーチャーと呼ばれている。本職を前に言うのも恥ずかしいが遠坂凛の執事の様なことをしている。」

 

こっちを見てくる翡翠さん。取り敢えず当たり障りなく。

 

「私は衛宮士郎、この様なむさ苦しい男だがどうかよろしくお願いする。」

 

「セイバー!」

 

「こっちは・・・何だろうか?」

 

此処で詰まる、子供じゃねえしな〜、預かっている親戚?まあアラヤから預かった様な感じがしなくも無い?

 

「し、親戚の子で実力はある。今回の依頼の際連れて行ってくれと頼まれた子だ。」

 

「シロウ〜!違うでしょ〜!」

 

愚図るセイバー・・・どう言い訳すれば良いんだろうか・・・いやマジでどうすれば良いの?すると遠坂がすごいこと言いやがった。

 

「はあ、セイバーは彼の子供でありサーヴァントだったもの、うちのアーチャーもそうよ。」

 

ええええええ!言って良いの?!それだったら最初から言うよこの悪魔が!

 

「そうですか・・・・・・では改めてついて来てください。」

 

少し驚かれた様だが一応こちらのことも調べて有ったのだろう、手に持っている盆の裏に紙束が有ったのが今見えたので事実と確認したのちまた案内をしてくれる様だ。

 

広い・・・遠坂の家みたいだ・・・オロ?公園にいたサイコキラー眼鏡君の気配?ああ、そうか遠野志貴か!なんか原作よりもキリッとしてたし、見たのがブッコロ場面でチョットすごい顔してたからなあ。じゃあやっぱりあれがアーパー吸血鬼アルクェイド・ブリュンスタッドか・・・うん?これ、明日くらいに鉢合わせしないか?


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