エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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世界よこれがEMIYAだ。

固有時制御をフルブースト状態に、強化魔術は敢えてかけない、代わりに瞬歩とバーニアでかっと飛ぶ。

 

「甘いわ!」

 

彼の手には巨大な剣?の様なナニカが握られ目にも留まらぬ九つの斬撃や打撃、うっわ泥もですか、マジですか。其れを避けて避けて、隙を見て水酸化ナトリウムをぶち当てる。

 

「水など目くらましにすらなら・・・毒か。」

 

「いいや、毒は毒だが伝承的にお前に最も効果的な毒だよ、脳筋が。」

 

赤く塗られた泥に浸透しアルケイデスの皮膚に到達するまで何秒かな。分かんね。

 

「フン、小細工ならいくらでもするがいい、それの総てを正面からねじふせよう。」

 

しかし、こいつの泥がウザい、凄くウザい、此処は魔力だって形振り構わず行くか!

 

「詠唱破棄、固有結界展開!|『今はまだ遠き剣の丘』≪The hill of the still now far-off sword.≫」

 

その瞬間俺の心象が世界を塗り替えて行く、泥は消え去り代わりに煤けた大地が、空には今はまだ俺に収まらない剣の群れ、此処での俺の優位性は剣では無い!

 

「フン、随分とみすぼらしい世界を見せてくれるな。今すぐ消し去ってやろう。」

 

此処は俺の世界、俺の心の何処かだ。

 

「死ね!」

 

「無駄だよ。これでも形振り構わず魔力を使って作った世界さ、一分ほどしか持たないが・・・」

 

光の柱を殴って軌道をそらす。

 

「俺の領域だ。」

 

驚くアルケイデスを尻目にまず一撃。

 

「なッ!にい!」

 

自身の体に最も簡単に突き刺さる木の杭を見て更に驚く。更にもう一撃。

 

「どういう!ことだ!」

 

神秘の薄い現代において此処までやすやすと自身を傷つけてくる脅威に驚きを隠せない脳筋。

 

「言っただろう、此処は俺の世界、俺が法であり、秩序であり、絶対だ。」

 

更にいうなら時間の減速加速の思いのままだ。むしろ既に魔力を全てつぎ込み令呪二画も、石英も、神経も血管も筋肉繊維の一本までも魔力回路とし魔力を作りアヴァロンを動かす最低限と鍛え上げた肉体以外残っていない。文字通り総てを投げ打って居るわけだ。

 

「一分と言うのは外での話、此処ではそうだな二時間ほどに伸ばしたな。」

 

きっと戻ったらやべえんだろうな。でも行く。

 

「大英雄アルケイデス、お前は此処で死ぬ。」

 

あ、もちろん喋ってる間もずっとぶん殴ってたよ?

 

「か、は、な、んでだ、なぜ、俺が、倒れて居る。」

 

そうそう、この木はローマ産でな、ローマの始祖が突き刺した槍から生えた物らしい。

 

バキャッ、メキメキ、バシュン!

 

「おら、てめえの大好きな火葬だぜ?」

 

「・・・・」

 

最後は正気だったのかそれとも俺への呪詛なのか既に定かで無いが確かにヘラクレスだった。


















俺は、型月警察から逃げるんだ!今すぐに・・・おっと誰か来たようだ。

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