慎重に進んでもどうしようも無いので急いで教会の方へ向かうが何時もは見える教会の尖った屋根が見えない。しかも火の手も上がっているようだ。急がなければ。と思い、パイルのジェットと瞬歩を組み合わせ巨大ロボみたいな動きをしながらあり得ない加速をしていく。背中に突き刺さる視線が痛いが急ぐ。
「この!雑種が!」
「フン、神の匂いを此処までさせて置いて誰かと期待すれば・・・貴様、弱いな。」
「戯けがああああああああああああ!!」ぷっちーん
「ひゃあうう、アルケイデス何やってるのよ!」
「黙れ、人形擬き、貴様が居なければ現界できぬので連れているだけだ、指図は受けん。其れとも、此処で殺してやろうか?」
「ひあッ」プルプル
英雄王の財を受け止めながら酷薄な笑みを浮かべてイリヤスフィールに拳を振るおうとするアルケイデスを視界に収めた、瞬間俺は固有時制御を全開にして正面からパイルで受け止めた。
ギャイン!
「へ?」
「ほう、これが貴様の本気か?」
「いいや、未だだよしかしマスターを手にかけようとするなんて、何を考えてるんだ。」
「フン、もう必要ないと感じたまでだ。先日貴様と戦った後から人形から聖杯が消えた。だからだ、こうして餌にも使えるから、な!」
ガガガガガガガガ!ゴイン!
あいつ、まじでイリヤスフィールごと俺を殺すつもりだったらしい、何とかイリヤスフィールを抱えながらパイルで防いだが・・・右手と右足が折れてんな。遠坂達の方まで吹き飛ばされたが何とかなったか。
それに、可愛いは正義なので保護しなければ紳士が廃るってもんよ。
「衛宮君!?」
「士郎さん!」
「し、シロウ?」
「大丈夫だ、すぐ治る、遠坂!言峰神父はいたか。」
「え、ええ、凄いダメージだけど生きてるわ。けど、右腕がないの。その子は?」
「アヴェンジャーのマスターだ、しかしもうほぼ保護対象だろ?自分のサーヴァントに殺されかけたんだしな。」
「グス、」
「おおう、桜!よろしく!そろそろ準備しないとやばそうだ。」
「え?は、はい。」
この会話中にもあっちはすんげえ事になってる、セイバーとアーチャーからの信号はまだあるから巻き添えを食ってはいない様だ。やっぱ、あの毛皮やべえよ、金ピカの財のほとんどを無効化してやがる、偶に効く神造兵器もアルケイデスが弾いてる、唯一つ朗報なのは宝具の格がアルケイデスの元の設定より少しだけ低い様で神造兵装なら確実にダメージが有りそうだ、・・・当てられればだが。
「此方も攻撃するぞ?神の人形よ。」
「来るがいい、そしてこの我の前で死に晒せええええぇぇぇぇ!」
激化する砲撃じみた宝具の射出攻撃、しかしそれを物ともしない様子で大弓を構える、一二発神造兵装が体に刺さるがそもそも真の使い手持たなければ真価を発揮しない物ばかり、此処でアルケイデスが邪悪な笑みを浮かべ弦を離す。
ドゴオオオオォォォォ
まるで光の柱が地面から生えたかの様にギルガメッシュを真っ直ぐと射抜き彼の黄金鎧が砕け散る。
「カッハア !」
地面に叩きつけられるギルガメッシュ、光の柱の余波を受け止めながら思ったことはただ一つ。
慢心はいつ捨てんだよ慢心王さんよお、と。
アルケイデスtueeeeeeそして安定の外道力。