エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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エミヤと楽しい仲間たち。

さて、現在は教会に向かってみんなで移動中です。理由は多々有るけれど一番はギルさんとアルケイデスがぶつかんないかな〜という希望的観測です。もう一つはアヴェンジャーというエクストラクラスが出てきた以上ルーラーとか、もっとヘンテコなのが蔓延っていないか麻婆神父に聞きにいくのです!

 

「ねえ、今度は其れとナックルで殴り合おうよ?ねえ、素手は本気じゃ無いんでしょ?ねえねえねえ?」

 

「ラ、ライダーやめなさい、流石にいつ敵がくるかわからない状態でバーサークしないで!」

 

後ろが怖いです。遠坂とアーチャーは巻き込まれたく無いのかそれとも同じ集団と思われたく無いのか少し離れている。あ、今は街中なのでパイルはでっかいトランクに入れている。

 

「アーチャー、私、今回の聖杯戦争で英霊へのイメージがすごい勢いで崩壊しているのだけど?どうすればいいのかしら、其れとも私がおかしいのかしら?」

 

「・・・安心してくれ、私も混乱の最中にいると言うか、自分自身が結構珍しい部類だったはずが宇宙からきたセイバーを名乗るアサシンの様なセイバー擬きとか、竜に拳で愛を伝える聖女とかのおかげで特異性が薄れて何だか怖くなってきた。」

 

「・・・頑張りましょう?」

 

「・・・ああ、そうだな。」

 

そんな会話があったそうな?

 

「ナニカ不本意なことを言われた気がします。」

 

「私も何だか拳に力が入っちゃって。」

 

「「アーチャーめ!」」

 

「・・・何でさ。」

 

そんなコントじみたメタ話を聞いていると教会近くの森が近くなってきた、しかし近づくにつれ少し焦げ臭いにおいがしてきた。立ち止まる俺。

 

「なあ、遠坂?」

 

「そうね、嫌な予感がするわ。」

 

「人払いの結界を用意してくれ。」

 

「判ったわ。」

 

瞬時に展開される人払いの結界により夕方の道路や歩道橋から人の気配が無くなった。そして同時に教会の方向から咆哮と共に激しい戦闘音が聞こえてきた。

 

「皆、戦闘準備を。」

 

全員無言で用意する。各々自身の得物を持ち軽く打ち合わせておいた陣形に広がる。

 

「アーチャー、索敵をお願い。」

 

「承知した。」

 

「アサシ・・・セイバー、アーチャーの索敵のサポートと聖剣をいつでも発動可能にしてくれ。」

 

「はい!」

 

「ライダー。」

 

「はい、何でしょう?」

 

「・・・絶対に突っ込んでいかないでね。」

 

「・・・・・・・・・・保証できません。」

 

「令呪使ってでも戻すからね?」ビキ

 

「仕方ないですね。タラスクを準備します。」

 

「よろしくね、ライダー。」

 

よし!衛宮士郎、そしてその同盟参加者、6名!突貫する!




アルケイデス戦の始まりだ!

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