エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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後始末ほど面倒なものは無い!

「モグモグ」

 

「モグモグモグモグ」

 

「スヤァ」

 

さて、ヒロインとジャックにお菓子を与えつつアルテラとジャックを膝枕しヒロインに構うと言う凄まじい状況下であるが今回の異変(独自設定)についての大まかな説明をしよう。

 

先ず、あのドレイク船長は月の聖杯戦争のサーヴァントでありワカメのサーヴァントだが同時に生身の人間で聖杯所持者である。と、言うのもこのワカメと主任とドレイク船長は月の聖杯戦争で現在もワカメ領を維持している『ムーンセルのカケラ』の所有者であり、その簒奪したムーンセルのカケラを利用し自分たちの霊子をかなり強固に強化したのかそれとも聖杯の様なトンデモ魔法遺物を利用しているのか知らないが、様々な世界に突貫して行き最終的に世界線を越えて『主任の世界』に行きたいらしい、どうやらこの前のルーマニアでの記憶もあるらしく今回の転移も彼ら的には失敗だったらしい、しかし、今回が前回と違うのは連鎖的に不思議なものを召喚してしまいその力場に囚われていると言うのとドレイク船長が生身のドレイク船長とシンクロ融合してしまった事だ。

 

「真面目に撫でていないとヤっちゃいますよ?」

 

「おかーさん抱っこ〜。」

 

・・・説明を優先していると首が物理的に飛んだりほぼ娘の様な子達に嫌われて精神的に死にそうになるのか・・・危険だぜ☆

 

仕方ないので正座していた膝を伸ばしヒロイン(魔力節約モード)とジャックを抱えて仰向けになる、右腕はヒロインの腕枕にしつつ頭に手を置く、左腕はジャックを抱える、アルテラは何かの意地なのかそれとも何かの仕返しなのか腹の上にうつ伏せに乗っている・・・クッソ、紅茶め何ニヤニヤしてやがる!後で覚えてろよ!

 

 

それでだ、彼らの連鎖召喚はかなり特殊らしく前回はワカメの敵方として月の連中が来ていたが今回はなんと主任の敵方としてと言うか主任の世界からの来訪者が召喚されてしまったらしいどうやらそいつがこの四角形の荒野を『魔術王の聖杯』で生み出しているらしく、敵性のエネミーとして来訪者の宝具の一部が襲いかかって来ておりその多くが劣化版アームズフォートや劣化版死神部隊などらしい・・・アルゴノーツはメディアとイアソンは確実に消滅しているらしい、黒髭は確認されていないが俺の第六感とか俺のゴーストが確実にフナムシ染みた生命力で生き残っていると囁いている。

 

「イヤー久々に機体の外へ出たね。んー良い気持ちだ。」

 

因みに今は俺達カルデアが設営したキャンプにワカメ達も含め全員集合している、キャンプはさっきの爆発で流石に砂まみれになったかと思っていたがマシュとキャスター二人が結構良い仕事をしてくれていた様だ。

 

『ハハハ!ヨロシク!・・・あっ!ちょ!回路に酒を入れるんじゃネェ!アババババ!?』

 

「うー、月光とアイアスと加速がない機体なんて唯の粗大ゴミさ・・・オレンジジュースお代わり。」

 

主任は嘗て画面越しに見た時より大分狂気が抑えられ『綺麗な主任』って感じ、ワカメは実年齢が見た目と完全に違うのでまだいじけている様だ。

 

『うーん、この調子だと他の特異点も・・・』

 

『そうだね〜とりあえずどんな場面でも対応しきらないと!』

 

『胃、胃が・・・頭痛が!?』

 

ロマンとダヴィンチちゃんがドレイク船長や最早異界の知性体である主任を見ながら頭を抱えつつとにかくポジティブに行こうとしている片隅で所長が壊れそうだ・・・とりあえずこの特異点が終わったら少しサポートしてあげようと思った(小並感)。

 

気がつくとジャック達は寝てしまっているし、遠坂とエミヤは真面目に他の鯖達と会議してるし、ドレイク船長達はマスター達を加えて宴会をしているしでカオスだったが次の日の朝までこのささやかな休暇は続いた。


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