もうすっかりあたりは暗くなりテント型の拠点を張ったまま今日は此処で野営することになった。そこにEMIYAがサーヴァントを連れて外から帰還。そのまま成果報告をする為みんなが集まる。
「結果から言おう!此処は特異点オケイアノスで間違いない、ただ・・・少しばかり変わったところにいるというか?なんというか?」
「珍しく歯切れが悪いな。」
『どう言うことだい?EMIYA君。』
EMIYAが調査結果を報告する。それに反応しグダ男とロマンが首を傾げる。勿論他の面々も頭の上にハテナマークが出そうな勢いである。
「ああ、実はこの荒野の先には巨大な水の壁があったんだ。そしてその水は海とほぼ同じと言うか海水の成分と一致している。なので砂嵐や所々にある山の様なものや結晶塊によって見えないだけで上から見下ろすと此処は広大な海の中にある海水の空白地帯になる訳だ。」
「「?」」
真面目モードが切れ目に狂気的な光が入り始めたグダーズが首をかしげる。
「つまり此処は海底ってことだ。」
固まる、と言うかEMIYAが何を言っているのか理解できたが為にその意味不明さに頭がショートする一行。
『えーッと、EMIYA君?マジで?コッチの計器だと君ら海の中にいる判定だったけどそれは合ってたって事?』
「マジだよ、だけど俺らがいる所だけ、此処だけが干上がってるんだしかもさっぱり理由がわからないんだよな〜百歩譲ってこの空間を作ることに意味があったとしてもその力は聖杯か頭おかしいレベルのエネルギーが要ると思うんだけども・・・!ドクター、そちらに動的反応は?」
EMIYAが自身の感知範囲にこの様な状況を作り出すほどの物を捉えられず不審に思い首を捻りながらドクターと話していると突如感じた殺気にドクターに観測機器類の反応を聞いてしまう。
『いや?何も・・・待ってくれ!いつの間にこんな!?全員戦闘に備えてくれ!』
嫌な予感はよく当たる。EMIYAとカルデアの感知をすり抜けてナニカが近くまで迫って来ていた。ロマンの焦った声を聞き一気に戦闘態勢に移る全員。
「マシュはいつでも宝具展開できる様に構えて。」
「はい、先輩。」
グダ子はマシュに宝具展開用意の指示。
「キャスニキとメディアさんも防御用の魔術をお願い!」
「わかったぜ。」
「良いわよ。」
さらに重ねてキャスター二人にも守備を指示、なんだかんだでマスターとしての仕事はするグダ子。
「マスター、相手は結構デカイのかも、足音っていうかジェット起動音とかしてるよ!?」
「大丈夫、アストルフォはヒポグリフに俺とエミヤさんを乗せて飛んで、多分まだ少し時間はあるはず。」
「そうだな、速度的に今のうちに飛んでおけば相手に気付かれず上を取れるだろう。」
アストルフォが相手の気配と動作音の様な物を捉えたのでグダ男はヒポグリフの召喚を指示、そのままエミヤとアストルフォ、グダ男は夜空に。
「ジャックとセイバーは気配消して散っといて、報告とか指示用にインカムはちゃんとつけて電源入れろよ?アルテラは俺といてくれ。危ないから。」
「おかあさん、アルテラだけズルイ〜」
「そうだーサーヴァントサベツだ〜!」
「・・・敵きたんじゃないの?」
「言うこと聞いてくれたらシュークリームをやろ「「行ってきまーす!!」」・・・欲望のまま生きてんなぁ。」
「mgmg」モグモグ
EMIYAは相変わらずお菓子で釣って指示を出す。・・・EMIYA内包世界無ければ人理焼却より先に食糧難で死ぬかもしれない。
こうして所々おかしいが長い夜が始まる。
『サーヴァント反応を感知・・・行くかい?
『奴らの増援の可能性が高い、潰そう。』
『イイネェ、なかなかイイ顔だよ〜ワカメ君!』
『ワカメ言うな!・・・相手も動いた!行くぞ!』
『『応!』』
大航海時代、その最中とは思えない巨大で金属質なシルエットが動き出す。
投稿遅れてすいません、ちょっとネタ求めていたら新しい小説のアイデアが出てきて混沌としてきてしまって・・・大変申し訳ない。
今日の現代理論魔術科
『人工アイドル幼女型メイド妖精』
アリスちゃん 年齢二才
現代理論魔術の誇る変態『Dr.ペッパー』(ロリコン)が作り出した思考する魔力生命体の第1号、幻想種である妖精をモデルに電脳世界と霊子世界で育てられ調整された『形のない人工知能』の発展系、基本ホログラムの様な蜃気楼の様なもので主なかつどうばしょはインターネット内、現代理論魔術科の研究室と製作者の自宅という限られた場所でのみ現実世界に物理的影響を及ぼせる形で現界できる。一応家事は出来るがその愛らしい見た目と仕草、あざとさからアイドル的な地位を確立、今では某有名動画サイトに独りでに現れ信仰や人気を集め自身を強化し始めた。基本は温厚、少しばかり計算高いところもあるが腹黒くはなれない。
必殺技は物理的でなく社会的に人を抹殺したり、魔術的な側面として妖精であり偶像なので『悪戯』という範囲でならあらゆる事象を起こしたり曲げたり、『魅了』を放ってきたりするが基本は必殺というよりは弱体化や嫌がらせ程度である。