エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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魔術王?・・・ああ、聖杯を配るおじさんか。

此処はカルデア内大会議室、まだ特異点Fをクリアしたばかりのカルデアには到底必要のないスペースである。何しろ大概は二人のマスター(リヨってる)がなんとかできるレベルである、まだ作戦会議の時ではない、しかしその会議室に現在カルデア内にいる全マスターと主力サーヴァントが集まっていた。

 

「という訳で・・・来ちゃった☆」カランカラン←サイコロを転がす音が全員の脳内に響く

 

もちろん議題は態々入り口を破壊して入って来た(実は壊した瞬間直した)EMIYAである。

 

「・・・世界の外側で愉快に暮らしているんじゃなかったのかしら?」

 

「ああ!大丈夫だ、俺の分身が愉快に暮らしている!」

 

殆どがEMIYAの放つSAN値チェックに失敗したようだ。遠坂など一部の耐性がある方々ですら目眩を覚えているがそんな中遠坂が発言、そしてそれに全く意味不明な供述をドヤ顔で返すEMIYA。

 

「そう言う意味じゃない!!」消滅砲!!

 

「アババババ!」

 

軽くブチ切れてEMIYAの上半身が吹き飛ぶが瞬間的に再生される。その後ちょちょっと説明をし、エミヤとか遠坂とかロマンとかオルガマリーさんの胃をダイレクトアタックする。

まあ玄関を破壊して超規格外が入って来たと思ったら来た理由は特にないとか色々オカシイので、気持ちはわかるがEMIYAには関係ない。

 

「そう言えばこのジャックとセイバーをフュージョンした感じの子はやっぱりそう言うことなのか?」

 

上半身を吹き飛ばされちょっとテンションが戻ったEMIYAが遠坂に自分の腕に引っ付いていてそのまま寝ている銀髪幼女セイバーアサシンについて尋ねる。

 

「はあ、まあ君のことだからそんなこったろうと思ったよ。で、その子について・・・か・・・よくわからん!」

 

「おう?」

 

エミヤ、まさかの説明役すら放棄。

 

「貴方が出かけて数時間後に『マスターは私が小さい時のが構ってくれたんだー!!』とか叫んでジャックちゃんを抱えて光ったと思ったら合体してたわよ?」

 

「ワケガワカラナイヨ?」

 

遠坂が合体時の状態を説明してくれたが最早意味不明である。

 

 

しばらく近況をエミヤ、EMIYA、遠坂で駄弁っているとオルガマリーさんとマシュマロ、ロマン、ダ・ヴィンチちゃん(迫真)が再起動、白目を剥いたマスターズの簀巻きを引きずりながらやって来た。

 

「やあ!」

 

EMIYAの先制アイサツ!効果はバツグンだ!オルガマリーは気絶した。

 

「・・・や、やあ!」ポニテおじさん

 

「すごい度胸です。まさかドクターが一番最初に返すとは!あ、こんにちは。」

 

「ふむ・・・また気絶しちゃったか。」

 

仕方ないのでマシュマロとドクターポニテに自己紹介をし、現在状況を確認する。

 

「ムウ・・・エミヤ、遠坂なんでレフを撃ち殺さなかったん?」

 

「すまないな、魔性の気配はあったがなかなか暗殺の機会が無くてな。そもそも弱体化されているのだから厳し「魔力貯蓄機渡しておいたよな?」・・・この前彼女に壊されてね。」遠坂見ながら

 

「私は特異点に居合わせたけど流石に致命傷しか与えられなかったわ。・・・わかったわよ!悪かったわよ!でもシャワー浴びてて・・・「すまなかった!私のせいだ!」」赤面

 

こ、こいつら・・・

 

「爆発しろ!」

 

「そうだそうだ〜!」

 

目の前でいちゃいちゃする遠坂とエミヤに罵声を浴びせるEMIYAとポニテ三十路おじさん。

 

「・・・一体いつになったら私たちは自己紹介出来るのかな(後、宝具スキップはよ)」

 

「・・・まあどうせグダ子とグダ男だし・・・よくね?」

 

いつになったらフランスに行けるのだろうか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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