・・・・・・み、見たことのある天井だな。どうやら誰かが俺を運んでくれた様だ。取り敢えず言っておこう。
「知らない天井だな。」
「ネタに走れるとは、流石先輩ですね。」
まさか応えが返ってくるとは思ってなかったのでビックリして起き上がってしまったぜ。見ると桜が俺の左側で座っていた。
「さ、桜か、ああビックリした。いやそれは良いのか今は重要じゃない、桜、俺はどれくらい寝てた?」
桜は少しむくれているが、というか今気付いたが俺、裸じゃん?服は布団の周りに畳まれているがほぼボロ切れである。俺はほんとよく生きてたな。
「疲労骨折二十箇所、神経系に焼き切れた痕跡、内出血etc・・・ セイバーさんと遠坂さんとアーチャーさんの診察です。生きているのが不思議なレベルだとの事です。ちなみに今は月曜日の昼です。」
「そうか・・・?!桜、今なんて?」
「先輩、私もマスターなんですよ?知ってましたよね。まあ、とぼけるなら良いですけど?皆さん、起きましたよ〜」
おおう、此れは大丈夫なのか?というか彼女のサーヴァントも変質している可能性が有るのが少々怖いわ。
すると奥の障子が開いて遠坂、アーチャー、セイバーがぞろぞろ入ってきた。しかもセイバーは怒ってるし遠坂はガンドぶつけてきそうだ。唯一まともに見えたアーチャーはちょっと残念そうだ、まあ、彼の望みは自身の消滅、過去の衛宮士郎を殺す事なのだから仕方ないのだが、それとはまた違う残念がり方だ。
「君は・・・良いな。」(性的なハプニングが無くて。)
「そ、そうか?死にかけだぞ?今。」
「そんな事より、あんたみたいなのがこんなボロ雑巾みたいになるなんて、何があったの?」
「死にかけはそんな事ですかそうですか。まあ、そうだな昨日のことをかいつまんで話すぞ?」
・・・話終わった後は『なんでこいつ生きて帰ってこれてんの?』的な呆れと、絶望感が漂っていた。
「理性のあるヘラクレス、いやアルケイデスか・・・正直言って私は相性が悪いな。」
「私の聖剣はブッパすればなんとかなると思います。しかし消費が大き過ぎる可能性があります。」
「と言うか衛宮君はどうやって戦ったの?」
「素手。」
「「「参考になら無い・・・・」」」
酷い!良いじゃないか、どうぐを使わず神秘がなくても強いんだぞ!
「じゃあ、先輩、私と同盟を組みませんか?」
「ほう?何故?」
「私のサーヴァントを見て貰えばわかると思いますよ?交換条件として私をここに住まわせるのです!」ドヤアアア!
「良いけど?」
と言うかいつも来てほとんどの時間居るのだから今更感がある。因みに俺は桜に手が出せない様慎二にギアスロールを使われている。いや、だって目がやばかったよ?彼奴、目から血涙とかランサーしか見た事ないぜ。
その後色々あったり、セイバーに正座させられたり説教されたり、対アルケイデス用の専用礼装の製作を始めたりライダーがマルタだったりしたが俺は元気です。
ぶっちゃけアルケイデスさんを出す予定は無かったのですが、エミヤ君がランサー倒しちゃうからさ?遂やっちゃったんだ☆
続くのか此れは。