エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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シリアスとか、キャラじゃ無いから。

「よっこらせ!」

 

あーやっと戻ってこれた。酷えよな、ちょーっと神造兵器作ったくらいで弾き出しやがる。てかここに来たのも偶然だから戻ってくんの辛いんですが?・・・っと巫山戯てる場合じゃ無いみたい・・・何あれ?アルティメットまどかかよ、存在自体が浮いている・・・しかもアレって。

 

「イリヤ!?」

 

不味い不味い不味い!アレは恐らく使ったら死ぬ類のやつだよ、俺のいる世界でバッドエンドとか認められなから!てかどうしてああなったし!ああ、てか急がねえと!取り返しがつかなくなっちまう!!

 

そう言いながら演算開始。

 

「『時空制御』座標軸AとBの距離をゼロにする!」

 

問題なく発動、所謂瞬間移動で一気に山に到着。

 

ぐうお!やっぱ燃費悪いし、気持ちが悪い。うわー不味い!弓になんかつがえちゃってるぅぅぅぅぅ!!クッソ!

 

「『封印解除』『制限10秒』すまない、英雄王!今回も出番は少なめで行く!!EMIYASIROU突貫する!」

 

自身の時間を限りなく加速させる、一瞬を一時間に一時間を一日に!世界を遅く!自分を速く!なりふり構わず全力で!

 

一歩踏み出せば減速された世界の地面が抉れ吹き飛び、二歩踏みだせば摩擦により体が燃える。体を捻れば全身から血が噴き出す!呼吸は自分にとっては速く、限りなく長くなった世界の時間の中では超高熱の一息となる。

 

敵巨大物体を五キロ先に捕捉、長大な剣も確認!踏み込み体の力を掌一点に極限集中。その力を殺さずに回転してキープ、最後の踏み込みの勢いだけで肉薄する。

 

「『十二連撃九次元貫通』発勁!」

 

肉塊は一瞬にして砕け散り、その肉片すらも残さず次元貫通攻撃とは全く別のただの光速を超えた運動エネルギーが生み出す光によって地球に穴が空いたがそれは些細な問題だ。

 

どうやらイリヤが矢を撃つより先になんとか間に合ったようだ。イリヤの周りを見ると遠坂、ルヴィア、バゼット、クロエが倒れ伏しており、ギリギリまで時間を稼いでいたようだ。

 

「うーん、すごい形相で倒れてるな。」

 

爆心地の中心にも美遊が浮いていたので回収。イリヤの体もどこから手をつければいいかわからない程に傷ついていたのでもとより頑丈に治しておいた。

 

「・・・そういやなんでこんな事になってたんだ?俺今回は結構好かれてるわけでも無かったし・・・なんだろ?」

 

全員の診察と手当。イリヤの治療を終わらせ一息つきつつ、鈍感スキルは治らないのか首をひねるEMIYA。

 

 

 

 

 

 

 

 

全員をトランク内のEMIYA邸の布団に載せ、目が醒めるまで料理をする。EMIYA自身もフィードバックによりボロボロだがいつもどうり通常行動には支障はない。

 

「さて、誰が最初に起きるかな?」

 

この後それこそ物理的に死ぬほど怒られることを彼はまだ知らない。

 

 


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