エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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夏の思い出総集編。

さて、初日の頭がおかしくなりそうなネコ騒動が収まり、暫くの間元に戻ったEMIYAの姿を見ればまた幼女化してほしいと頼んだり、写真や動画を見ては遠い目をしていたが遠坂とバゼットは仕事が忙しくなり日給にボーナスが入ってくると熱が入ってきたのか熱心に働くようになってきた。イリヤ達はお祭りや遊園地、夏の楽しいことを経てスッカリ聞いてこなくなったが!

 

『ニュフフフwねえねえ、また転身しましょうよ〜、あの時のMS力は優に皆さんの総合を越えていたのですよ〜?」

 

『姉さん!またここにきていたのですか!?帰りますよ!』

 

『グフ!?・・・わ、私は諦めませんよ〜!!』

 

あの琥珀・・・カレイドステッキはスッカリ味を占めたのか、それともただ可愛い幼女なら何でもいいのかヤケに絡んでくるようになった。

 

『もう!・・・はあ、EMIYA様、今夜零時、カード回収を開始します。』

 

そう言ってサファイアはルビーを連れて帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前零時、いや、午後零時?だっけ?まあ良いそんなことはどうでも良い、そもそも午後と午前の境目はいつも零時だし。

 

「バゼットさーん?起きてる?」

 

「zzz・・・・」

 

時間近くなってきたのでバゼットさんをカフェ二階に部屋に呼びに行くがすごく気持ちよさそうにねていらっしゃる。そうそう、言い忘れていたがバゼットさんは住み込み店員である。

 

「まあいっか、トランクに詰めていこう。」

 

家財道具というか店ごとトランクに収納し、前々から目をつけていたスタッフに新しい店と記憶を与え店(普通の作りのやつ)を置いて行く。まあ、念の為である。世の中は念の為で救われる人も命もあるからな!念のためは重要だぜ!

 

「酷いですね。」

 

いつの間にかトランクから出てきていたバゼットさんが言う。

 

「あなたは干渉するだけ干渉して、去って行くのですか?・・・魔術師としては良いのでしょうが・・・貴方は何か別のもののような気がします。」

 

「別に、まだ居なくならないよ、ただ、この先どうやって解決したら一番良いかが見つかれば直ぐに俺はそれを実行して消えるよ。セイギノミカタは去り際も鮮やかだが・・・生憎まだまだ半人前でね。」

 

そう言いながらバゼットさんの今の部分の記憶を吹き飛ばす。

 

「な!?・・・zzz」

 

「まあ、別に聞かれて困ることじゃねえけどな・・・念の為さ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集合場所にはもう既に遠坂、ルヴィア、オーギュスト、イリヤ、クロエ、美遊が居たそこにバゼットと俺が最後に来て漸く始まる。

 

「うう、何かを忘れた気が・・・?」

 

頭を抑えるバゼット。

 

「・・・感慨深いな。」

 

そうつぶやく俺だったが遠坂が呆れ顔で近づいて来て。

 

「まあ、最後の回収だしね・・・でも、あんたのせいでまた二倍になってたら私は切れるわよ?」

 

全員頷き。

 

「ひでぇな、ちゃんとその分はどうにかしたろ?」

 

「・・・アレ?バーサーカーの時居なかったような?」

 

首をわざとらしくひねり追い討ちをかけてくるイリヤ・・・逞しくなったな。

 

「まあ、良いじゃん、さっさと回収しようぜ〜?」

 

「・・・まあ良いわ、行くわよ!みんな!」

 

こうして最後の戦いは始まるのであった。


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