Fate/ANOTHER FAIRY   作:ユーリ・クラウディア

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討伐依頼は基本割のいい仕事

「それじゃあ入団の手続きも終わったし早速クエストに行くか。」

 

入団手続きと言ってもマスターに許可貰ってギルドマークを体の何処かにつけるだけ。

因みに士郎とモードレッドはともに背中の肩付近に、ギルガメッシュは腹部のヘソの右側につけていた。

ギルガメッシュは最初は紋章をつけるのに難色を示したが後でいつでも消せる魔法スタンプである事を説明されて渋渋了承していた

 

「俺達の戦力なら討伐で良いんじゃね?」

 

「そうだな、基本過剰戦力だしな。」

 

「我らに勝てる者がどれ程居るか、いや、まだ見ぬ世界に心躍る。」

 

そんな会話をしながらボードの討伐依頼を金額が多い順に五つほど引き剝がす。

 

三人は初クエストにAランククエストを複数抱えで出て行った。

 

 

「おい、あの新入り達Aランクのやつを複数持ってきやがったぞ…」

 

「ナツ瞬殺するような奴らだ何とかなるだろ」

 

「そう言えばそのナツは?」

 

「ああ、さっきサラマンダーが何とかって言ってクエストに出かけたぞ」

 

こうして三人は常識をブレイクを地で行くのであった。

 

 

 

 

***********

 

 

 

三日後

 

三人はクエストを終えてギルドに戻って来た。

 

「は?まだ三日だぞ!?アイツ等どうやったら三日でAランククエスト五つも消化できるんだよ!」

 

尋常ではないスピードに騒然とするギルド

士郎達は合法的かつ迅速に金が必要だったので街を出てから魔力強化全開でダッシュしただけなのだが片や歴史に名を刻む英霊、片やその英霊になれる可能性を秘めた正義の味方、その速度は尋常じゃない。

ギルガメッシュだけは走るのを嫌がり宝具を使って移動していた

勿論天翔る王の御座(ヴィマーナ)なんて目立つものではなく、もっとこじんまりとした宝具だが…。

討伐自体は言わずもがな、こいつ等強すぎて全て瞬殺だった。

士郎の狙撃で急所に一撃

モードレッドの剣で真っ二つ

ギルガメッシュの宝物庫でめった刺し

とまあこんな感じだ

 

「これだけあればそこそこの家が買えるんじゃないか?」

 

「我にふさわしい建物があるのか甚だ疑問ではあるが、この際そこには目を瞑ろう。」

 

「俺は住めれば問題ない。」

 

「それじゃあ不動産屋に行くか」

 

士郎達がギルドを出ようとした時

 

「ただいまー!」

 

ナツが帰って来た。

 

「ん?ナツ、ハッピー、後ろの子は?」

 

「おう!ルーシィってんだ、うちに入りたいって言うから連れて来た!」

 

「あい!」

 

「ヒャッホーー!前回に続き綺麗な娘が入団だーー!」

 

盛り上がりを見せるギルドしかし盛り上がり過ぎて喧嘩が始まる。

 

「いいね~、俺も混ざるかな~」

 

「やめとけって、お前が入ったら一瞬で死屍累々になるわ…」

 

そして、ナツが此方に吹き飛んで来た。

 

それを条件反射で叩き落すモードレッド

 

「なにこれデジャヴ?」

 

「いい加減鬱陶しいな、黙らせるか…」

 

ギルガメッシュの発言に士郎が止めようとするが間に合わなかった。

ギルガメッシュの王の財宝(ゲートオブバビロン)が喧嘩している全員の眼前擦れ擦れに宝具級の剣を射出する。

 

ギルドは静まり返り全員がぴくりとも動かない。

 

「五月蠅いぞ、雑種。」

 

ギルガメッシュの行動に頭を抱える士郎

 

「やり過ぎだって…」

 

モードレッドは腹を抱えて大笑いしている。

 

「何事じゃ…」

 

そこにマカロフがやって来た。

 

「あー、すいませんマカロフさん、うちのが喧嘩にうんざりして黙らせたんですが…、やり方が強引で…」

 

「ふむ、そうか…、そっちのは新入りかの?」

 

「は、はい!」

 

マカロフは話しながらチラリと見えた突き立つ剣の業物度合と内包された魔力に冷や汗を流しながら話しを進める。

 

「まあ良い、それよりも先程評議委員会から苦情が来たぞ。これは何じゃ?討伐時の近隣の被害が山のように書いてあるわい…、お前らは何時も何時もワシを過労死させるきか?」

 

マカロフの言葉に先程とは違う意味で黙りこくる面々

 

「じゃが、評議委員会なんぞクソくらえじゃ、お前ら、魔導とは己の魂の全てを使う事で前に進むことができる。評議委員会なんぞを気にしていてわ前になど進めんわ!他者の言う事など気にるすな!己の信じた道を行け!それがフェアリーテイルじゃ!」

 

マカロフの演説で場のテンションは最高潮に達する

 

「もう理念からして全く違うんだな。」

 

「こんな、平和な理念で俺は羨ましいよ…」

 

「我は大して興味の無い話よ」

 

こうして三人はそそくさと不動産屋に向かったのだった。

 

 

 

 

因みに買った家は郊外にある曰く着きの豪邸だったがこの三人にそんなオカルトは通用するはずも無くギルガメッシュの宝具で大体何とかなったのは余談だろう。




ぶっちゃけこいつ等三人で徒党組めばアクノロギアも一瞬で倒せるんじゃないかと思う今日この頃

ちょいとメインの方をとある事情で1~2週間ペースを大幅ダウンさせる事にしたので暫くはこっちを書くと思います。
期待しないで呼んでください。

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