Fate/ANOTHER FAIRY   作:ユーリ・クラウディア

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祝就職・ギルド入団

あれから歩く事3時間と少し

シロウ達はとある街に着いた。

 

「えーと、ま、ぐ…のりあ…、マグノリア、って街みたいだ。」

 

「ま、取り敢えず街を歩いて情報収集だな」

 

「ふむ、そこそこの街のようだな。」

 

そう言って三人は街に入って行った。

 

 

 

 

道を歩きながら周囲の人間の会話を拾い情報を集めていく

何やらこの世界にはギルドなる組織がそれぞれ何でも屋のような事をしているようだ。

この街にあるギルドは世界屈指の有名ギルドらしい。

 

「てっとこか、そこに行けば何かあんじゃね?」

 

「そうだな、そこでマカロフって人の事聞きゃ何とかなるかもな」

 

「まずは、そいつらを服従させるのも一興だな」

 

「頼むからやめてくれ…」

 

こうして、ギルドに行くとにした三人

 

道に迷う事一時間ようやくギルドに着いた。

そして、ギルドに足を踏み入れると

 

 

何かが飛んできた

モードレッドがそれを蹴り飛ばしてそれは壁にめり込む

 

「…」

 

「あー、なんか飛んできたから咄嗟にやっちまった、わるい」

 

ギルドメンバーの目線が集まる

 

そして、蹴り飛ばされた奴が復活する

 

「誰だ?お前ら?」

 

「この辺じゃ見ない顔だが…」

 

「ああ、人を探していてな、世界屈指のギルドがこの街に有るってさっき聞いてな、知ってる人が居ないかと尋ねた次第だ。」

 

「へー、なんて人だ?」

 

「確か、マカロフって名前の爺さんらしいけど…」

 

「へ…?マスターのじっちゃんか?」

 

「ん?知っているのか?」

 

早速当たりを引いたようだ

 

「知ってるも無いにもそれはこのギルドのマスターだぜ?」

 

近くに居た半裸の男が言う。

 

「へー、それは良かった、悪いんだが今面会できるだろうか?」

 

「ちょっと待ってね~」

 

そう言って銀髪の女性が奥に入って行った

 

「なあ!お前ら強いのか!?」

 

先程蹴り飛ばされた桜色の髪の男が訪ねて来る。

 

「まあ、俺は少なくとも弱くは無いな、強いかと言われると微妙な所だ。後ろの二人は間違いなく強いな」

 

あの戦争からかなり成長したが未だにギルガメッシュを除く全てのサーヴァントに勝てる気がしない、ギルガメッシュも慢心していない状態なら瞬殺される自身がある。

 

士郎はこの様に評価しているが、現在サーヴァントの器に押し込められて居ない英霊エミヤの一歩手前くらいの武力を誇り、世界との契約をしていない事を加味すると、滅茶苦茶強い。そして、今回の魔術回路の活性と強度上昇、魔力量の上昇を入れると、総合的には既にエミヤに並んでいる。あと数年もすればエミヤを圧倒できるようになるだろう。それはつまり現在士郎は後ろの英霊達と互角に勝負できる事を意味する。最早激つよである。

 

 

「なあ、ちょっと勝負しないか!」

 

そんな事を言い出す少年

 

「勝負って言ったってな~」

 

困り果てる士郎、しかし

 

「面白そうじゃん、いいぜ俺が相手になってやるよ」

 

モードレッドが受けて立った。

 

「おい!モードレッド!」

 

「良いじゃないか、硬いこと言うなって。」

 

そう言って無手で構えるモードレッド

 

「ハァ…、ほどほどにしろよ…」

 

呆れながら言う士郎。

 

「これは良い余興だ、つくづく粘れよ。少年」

 

ギルガメッシュもなんか乗り気だ…

 

そして少年が突っ込んで来た

 

「火竜の鉄拳!!」

 

「うぉ…!なんだそりゃ手から炎が出てんぞ!?」

 

そう言って余裕で回避するモードレッド

 

「へー、アレがこっちの魔術かぁー」

 

士郎はこれ幸いにと分析していく

 

「炎には驚いたが、本人はまだまだだなぁ」

 

そう言ってモードレッドが少年の胴に一撃入れる

吹き飛ぶ少年、吹き飛んだ先に先程一撃を入れたばかりのモードレッドの姿が在った

そして吹き飛んで来た少年を床に叩きつける。

 

「こんなもんか、精進しろよ…少年。」

 

ギルド内が静まり返る。

 

「おい、やり過ぎだ…」

 

「悪い悪い、ついね」

 

士郎はモードレッドに呆れる

 

「まあ、でも流石だな、見事な体裁きだよ」

 

「…」

 

鉄砲を喰らった鳩のような顔をするモードレッド

 

「これはどういう状況じゃ?」

 

そこに小人もかくやと言う低身の老人がやって来た。

 

「まあ良い、それで君達がワシに会いたいと言っている者達で間違いないな。」

 

「はい、貴方がマカロフさんですか、俺は衛宮士郎、ゼルレッチの紹介で来ました。」

 

「ほう!?ゼルレッチとな!奴は元気か?」

 

「はい、それはもうハッチャケてます。」

 

「そうかそうか、それで今回はどんな用件で来たのじゃ?」

 

「はい、その俺がちょっと厄介な事に巻き込まれまして…、それで、それを見たあの爺さんが何を思ったのか、気まぐれに無理矢理有無を言わさず此方に放り出しやがりまして。この辺の地理も常識も疎いので、困ったら貴方を頼るようにと言っていたので訪ねて来たのです。後ろの二人は巻き添えを喰らった感じです。」

 

「ふむ、そうか…、」

 

何やら考えているマカロフ

 

「提案なのじゃがうちのギルドに入らんかの?」

 

「ギルドに…ですか?」

 

「うむ、そこに転がっとるナツを見るにこいつが勝負を吹っかけて返り討ちに在ったのだろう?腕っぷしの強い奴は大歓迎じゃ。それに常識は兎も角マナーは分かっとるみたいだしの」

 

「どうする?」

 

士郎は二人に意見を求める

 

「いんじゃねーか?仕事もないし、身元不明の俺ら雇ってくれるんだら」

 

以外にもモードレッドがまともな意見を提示して来た。

 

「我も構わん、面白そうだ。」

 

ギルガメッシュはいつも通りのようだ。

 

「それでは、お言葉に甘えさせていただきます。」

 

こうして、三人はギルド フェアリーテイルに入ったのであった。




やっぱりモードレッドは素直に褒められるとこんな反応すると思うんですよ。
生前、アルトリアの愛情が欲しかった彼女は、士郎特有の天然ジゴロ発言にめっぽう弱いと勝手に思います。

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