Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス2wei!   作:雛宮メリー

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キャラが崩壊してるかも……。



1話 開き直りの話し合い

その日の放課後。当然ながら4人で集まることになった。

俺、メル子、イリヤスフィール、美遊の4人で。

 

「……えー、とりあえずどこから話しましょうか…?」

「自己紹介からでいいだろ」

 

戸惑うメル子にさっさと終わらせたい俺。

向こうは同じく戸惑うイリヤスフィールに追及する気満々の美遊。

 

「俺は岸波 重戸。お前らとは別件で実体化した英霊のカードを集めていた者だ」

「私は岸波 芽瑠子です。エドさんの助手をしています」

「えっと、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンです。色々あって魔法少女をやっています」

「美遊・エーデルフェルト。イリヤと同じく魔法少女」

『愛と正義のマジカルステッキ、マジカルルビーちゃんです!こっちは妹のサファイアちゃんです』

『サファイアと申します、重戸様、芽瑠子様』

 

一通り自己紹介が終わった。

 

「話すっつってもこちら側から聞きたいことは特にないな。お前らの事情はあらかた把握してるし」

 

主にマニュアルの原作知識でな。

 

「そっちが聞きたいことは?」

「あなたたちの目的は何?」

 

美遊が問う。その目はこちらを見定めようとする目だ。

 

「さっきも言った通りだ。お前らのものとはまた別のカードを集めている」

「そんなはずない。カードは7枚だけのはず……!」

「だーかーらー!完全に別件だよ。

それこそこの話はお前としてはあまりしたくないんじゃないか、美遊(・・)?」

 

あえてここではエーデルフェルトとは呼ばない。

 

「……あなた、どこまで知って…?」

「言っただろ、お前らの事情はあらかた把握してる、と」

「あのー、二人は何の話をしてるの?」

 

話についていけてないイリヤスフィールが待ったをかけた。

 

「まぁ、要するにだ。

イリヤスフィール、俺たちはお前の事情を周りに話す気はないし、危害を加える気なんてもっとないって言う話だ」

「イリヤでいいよ。一々、イリヤスフィールって呼ぶのは長いでしょ」

「ではそうさせてもらう。俺もエドでいい。ここには岸波が二人いるしな」

 

とりあえず、イリヤスフィール改めイリヤからは警戒されていないっぽい。

 

「とりあえず、俺が言いたいのは、だ」

 

おもむろにポン、とメル子の頭に手を置く。

 

「コイツと仲良くしてやってくれ」

「「「は?」」」

「メル子は元々、友達が居なくてな。

少しでも構ってやってくれると俺としてはとても助かる。

従兄弟の俺とばかりではなく女友達を増やすべきなんだよ」

 

いきなり何をおっしゃるのか!?とメル子が目で訴えてくるのを華麗にスルーし、言葉を続ける。

 

「ご覧の通りちょっと頭は弱いが心の優しい良い子なんだ」

「エドさんっ!?ナチュラルにdisってませんか!?」

「それぐらいで良ければわたしは構わないよ。ね、ミユ?」

「……イリヤがそう言うのなら」

 

渋々、と言ったように美遊は引き下がる。

 

『イリヤさんを見事に利用して上手いこと話を逸らしましたね〜』

「おや、人聞きの悪い。

俺は人を騙すような嘘なんて吐いていないのに」

 

嘘はついていないさ。本当のことも言ってないけど。

 

「じゃ、互いのスタンスも分かったところで今日はもう帰るか」

「待って」

 

自然な流れで終わらせようとしたが、少し強引すぎたか?

 

「何だ?」

「わたしはその子と仲良くする気はない。

わたしの友達はイリヤだけ」

「ちょ、ちょっと美遊!?」

「あぁ、そういや、そうだったな」

 

美遊の重い友達宣言は教室でも聞いてたしなぁ……。

 

「……まぁ、その内仲良くなれるだろ」

「え、エドさん、私の精神に地味にダメージを与えるのやめて下さい……」

 

美遊の容赦ない言葉にダメージを受けたメル子であった。

 




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地味に今回からイリヤの名前で文字数稼げなくなった……。

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