Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス2wei!   作:雛宮メリー

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魔法少女と戦い出す主人公。
この小説の趣旨ってなんだっけ?


10話 メル子、ついにキレる

「くっ、《速射(シュート)》!!」

「無駄無駄ァ!」

 

散弾のように打ち出した青黒い炎で相殺する。

横では凛とルヴィアが攻撃態勢に移っていた。

 

Zeicben(サイン)ーー!」

「なんだってのよ、あんた!!」

 

えっと、確かこうだっけ?

地面に落ちている先程までイリヤを縛っていた拘束帯を素早くひっつかみ、

 

「ていりゃあ!!」

 

凛とルヴィアを拘束した。

うっし、見よう見まねだったけどなんとかなったな。

 

「悪いが俺が今、勝負したいのは魔法少女でね。

二人はそこで観戦していてもらいましょうか」

 

美遊に向き直る。

まだ、試したいことはいくつかあるんだ。付き合ってもらうぞ。

 

「確か、こうだったっけ?」

 

魔力を薄く、鋭く、刃のように。

そして俺の場合はここで圧縮…!!

 

「っ!?それは…!」

「イリヤ曰く《斬撃(シュナイデン)》……だっけ?じゃあこれは《黒刃(シュナイデン)》か?」

 

やっぱり出来るんだな。

俺のは高密度に薄く圧縮した魔力を斬撃の形に形成して高速で射出する、と言ったところか。

 

「躱せよー、じゃないと」

 

死ぬかもしれん。

まぁ、狙いは甘くするから致命にはならないけど。

 

「っ!!」

 

案の定、美遊は躱してくれた。

黒い斬撃はそのまま後ろに立っていた木に直撃し、爆裂した。

元は炎だしなぁ……斬るんじゃなくて燃やすのか……。

そんなことを思いながらクロの方を見る。

 

「《散弾(ショット)》!!」

「《投影(トレース)》。《(フェイク)射殺す百頭(ナインライブズ)》」

 

散弾を斧剣の腹で弾き返しながらイリヤに迫るクロ。

そして一瞬でイリヤの手からステッキを奪い取る。

 

「なっ…」

「ハロー♪ルビー」

『わわっ…』

「そして…ぐっばーーい!!」

『イリヤさーーーーーーん』

「打ったーー!?」

 

干将でバッターよろしくルビーをホームランするクロ。

 

「カレイドの弱点そのいち接近戦。

そしてそのにーー」

 

イリヤの転身が解除される。

 

「ステッキが手から離れて30秒経つか、もしくはマスターと50m以上離れると転身解除」

「ま、マズーー」

「それじゃ、殺すわねイリヤ♪」

 

クロが弓と矢を投影し、構える。

 

「そこをどいて!!」

「流石にマズいかー、仕方ない。

ーー我が征くは恩讐の彼方」

 

ガチでヤバくなったら止める話だしなぁ。

宝具を展開し、一時的に超高速移動を開始しようと、

 

「いい加減にしてくださーーーーいッッッッ!!!!」

 

して、メル子の大声に止められた。

 

「何よ、メルコ」

「何だ、メル子」

「何、じゃありません!!二人ともバカなんですか!!?

まず、クロさんっ!!」

 

今までになくブチギレたメル子にクロは思わず正座した。

 

「あなたの事情はよく知りませんが殺しはダメです!

ましてや無抵抗のイリヤちゃんに弓を引くとかもっての外です!!」

「いや、でもわたしは」

「でももすももも無いんですよ!!」

 

バンッ!!とメル子はいつのまにか右手に持った拳銃をクロに向かって撃つ。

 

「あいたぁっ!?!」

「痛いでしょう!イリヤちゃんだって同じ気持ちです!」

 

クロは頭部を抑えて若干涙目になる。

 

「これに懲りたらイリヤちゃんに危害を加えないこと!

そしてエドさん!!!」

「お、おうっ!!?」

 

ギロリとこちらを睨みつける。

思わず正座した。怖え!!?

 

「何が新しいことに挑戦する、ですか!!よりにもよってクロさんに与して美遊さんを攻撃するとかありえませんよ!!

いつものエドさんは突飛な行動ばっかりでしたが今回は輪をかけて酷いです!!

だいたいエドさんはいつもいつも………!!」

 

そこから長い説教が始まった。




結論ーー最強はメル子。
メル子の銃はナイチンゲールが5章で撃ちまくってたアレですが、殺傷力皆無です。
言うなればツッコミ用ハリセンレベル。

ちょっと忙しくなって来た上にストーリーの迷走が酷いので少し更新を止めます。
勝手な都合で申し訳ありませんが、すぐ戻ってくるつもりです。

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