Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス2wei! 作:雛宮メリー
前作までとは打って変わって物語の根幹から変わってしまったのでタグとかあらすじを変更するためにツヴァイ編は新しく始めました。
割と原作に関わっていくスタイルの主人公にご期待ください。
……といってもスタートの時間軸は原作無印のエピローグですが。
プロローグ
「バレたな」
「バレましたね」
岸波家、リビング。
頭を抱える小学生の男女が1組。
「どうしましょう」
と、メル子。
「どうすっかな…」
と重戸。
「「はぁ……」」
2人は重々しく、もう本日何度目かも分からない溜息を吐くのだった。
ーーー
4枚目のカード、カリギュラを回収した俺は5枚目であるメル子と共に一度、どうにかして神様への報告を行おうと考えた。
だが、
「
目下、俺たち2人が悩んでいるのは二つ。
一つは、神様に会えるかどうか分からないがロンドンへ行かなくてはならないこと。
もう一つはイリヤたちに正体がバレてしまったことである。
神様マニュアルはカリギュラのカード回収以降うんともすんとも言わなくなってしまい、これからの行動の指針を示さなくなってしまった。
恐らくイリヤたちと協力(?)してカリギュラと共にいた正史のバーサーカーであるヘラクレスと戦ってしまったのが原因だろう。
最後に残ったのは【間も無くロンドンに神は降り立つ】の一文だけ。
「メル子」
「なんですか?」
「いっそ、開き直るか」
「え?」
「開き直って小学生楽しむか」
「何言ってるんですか、エドさん!ダメですよ、正史が崩れたらこの世界がどうなるか……」
「世界なんて知ったことか!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇ!!?!」
俺は決めたぞ!もう開き直ってやる!開き直って小学生やりながらプリヤに介入してやる!!
「メル子!お前も友達作りたいだろ!?
友達と一緒に遊びに行ったり、勉強したり、他愛もない雑談とかしたいだろ!?」
「うぐっ!」
そら見ろ、図星だ。
ええい、こうなったらとことん楽しんでやるッッ!!!
「あわわわわ、エドさんがおかしな方向に振り切れちゃいました……。
私はどうするべきなんでしょうか…?」
その時、メル子に天からのお告げが聞こえた。
「メル子よ、人生楽しんだ者勝ちだ。
今やりたいことを精一杯やろうじゃないか……」
「エドさん、耳元で囁かないで下さいっ!」
天からのお告げ否、
……そして数分後、
「エドさんの言う通り私も生きたいように生きてやりますよっ!!」
あっさり堕ちた。
ーーー
学校ではイリヤと美遊がひたすらイチャついていた。
正確には美遊がイリヤに付きまとっていたのだが。
「仲睦まじいことで」
「エドさん、エドさん。私もアレやりたいです」
「いくら小学生とはいえ、男女であの距離感は難易度高いな」
あとあんなにぴったりくっつかれたらきっとウザい。
「そ、そうですよね……」
メル子は少し残念そうにしていた。
……やらないからな?
前回までのあらすじ
原作メンバーに正体バレた。
今回のあらすじ
重戸とメル子が開き直って暴走を始めた。