2話目……話が全然進まないよね。分かってます。
二作品並行投稿、しかもほぼ処女作という、アホなことやってます。
俺の座右の銘は、"押してダメなら諦めろ"
そう、引くことさえ、面倒なのだ。
何故そんなことを改まって、と思うかもしれない。
説明しようじゃないか。
ことの発端は10分ほど前の話。
突然の相模の提案により、何故か、あの有名な、"おい、飯でも食いに行こうぜ"イベントに遭遇している。
ここで、お食事デートとでも言ってみろ。
隣でにこやかに笑うこいつが、能面になっちまう。
そして、帰ろうとするものなら。
「え……そうだよね、ウチなんかとご飯なんて嫌だよね」
なんて泣きそうになる始末。
よって、ここは諦めるべきである、Q.E.D.
「所で比企谷」
「ん?どうした、解散か?」
「もう!何でそうなるの」
いや、お前が、もう!とかやっても……少しだけ可愛いけどさ
「んで、なんだ?」
「何食べに行く?」
「誘ったのに決めてないのかよ……」
基本、人に意見を言った事がないので、自分から提案することは少ない、だから、とてつもなく困るのだ。
「だって……少しだけ誘うのに必死で……」
「え?なんだって?」
小さい声で呟かれても困る、おかけで某先輩みたいなセリフを吐いてしまった。
「なんでもない!とにかく、男ならさっさと決める!」
「俺は男女平等を重んじるタイプでな?」
「はいはい、そういうの後でいいから。」
少しムッとなるが、堪える。
まぁ、気にしてるかは知らんが、カロリーとかもあるのだろうから、ラーメンは辞めとくとして、なら無難に
「サイゼとか?」
「ぷっ」
「あ?」
「ごめんごめん、そこで、普通の男の子ならかっこつけて、少し高い店とかに行こうとするだろうに、比企谷はやっぱしないなーって。」
「悪かったな、かっこつけられなくて。」
「いや、別に大丈夫、むしろさ、カロリー高そうな選択は、避けてくれたんじゃない?」
「……なんでそう思うんだよ。」
何エスパーなの?考え全部バレてるの?
「自覚ないのか知らないけど、チラッとうちのお腹見て、それから悩んでたよ?だから、そういうの気にしてくれたのかなーってさ!」
そんな嬉しそうな顔、しないでもらえますかね。
「そんなわけあるか。」
「ふふん、そういうことにしといてあげる。」
「さいですか。」
「うん!」
あー、なんなのこの笑顔。
そんなこんなでサイゼについて飯を食った。
途中、メニューを制覇、暗記してる俺に、相模がドン引きしたり。
文化祭の感想をいう相模につられて、ぼっち視点の文化祭を語り、相模にドン引きされたり。
……あれ、ドン引きされ過ぎじゃね?
今は、会計を自分の分だけ払い、外にでて相模が来るのを待っている。
……待たなくてもいいかな。
そんな考えを他所に相模が戻ってくる。
「いやー、それにしても会計もきっちり。自分の分だけ払う所とか、珍しいよねー」
「悪かったな。奢ったりする度量が無くて。」
「大丈夫、全然、むしろ、比企谷にここは奢るよ、とかキメ顔されても。ウケる。」
どうやら今後、俺には格好つけるというコマンドは永遠に使えないらしい。
「当たり前だ、俺は男女平等を掲げると言っただろ」
「はいはい、そんじゃ、解散しようか。」
「よし、帰る。」
「そんじゃあね。」
別れの言葉を言われるが、ふと気になる。
「待て相模。」
「ん?」
「駅まで歩くのか?」
「そうだけど?」
いや、そうだけど?じゃねーよ。
「だったら送ってく。」
「……ず、ずるいなぁ」
何真っ赤になって、ボソボソ言ってんのこいつ。
「あ?聞こえねーよ、送ってくがいいよな?」
「聞こえなくていいよーだ。」
「なんなんだよお前……」
それから駅まで歩く道のりは、騒がしいものの、何故か居心地はよかった。
テンションが高くなって、少しうるさい相模だか、
テンションが上がる理由を彼は知らない。
「あれは……ヒッキーと……さがみん!?」
そして、次の日に訪れる尋問の日も知らない。
この相模、考察力高すぎてやばそう、って思いながら書いてます。