理解力が高い彼女は彼を理解する。   作:如月の夢

2 / 2
どうも、しずねは最かわっ☆です、

2話目……話が全然進まないよね。分かってます。

二作品並行投稿、しかもほぼ処女作という、アホなことやってます。


花は赤く染まり

俺の座右の銘は、"押してダメなら諦めろ"

そう、引くことさえ、面倒なのだ。

何故そんなことを改まって、と思うかもしれない。

説明しようじゃないか。

ことの発端は10分ほど前の話。

突然の相模の提案により、何故か、あの有名な、"おい、飯でも食いに行こうぜ"イベントに遭遇している。

ここで、お食事デートとでも言ってみろ。

隣でにこやかに笑うこいつが、能面になっちまう。

そして、帰ろうとするものなら。

「え……そうだよね、ウチなんかとご飯なんて嫌だよね」

なんて泣きそうになる始末。

よって、ここは諦めるべきである、Q.E.D.

 

 

 

 

「所で比企谷」

「ん?どうした、解散か?」

「もう!何でそうなるの」

いや、お前が、もう!とかやっても……少しだけ可愛いけどさ

「んで、なんだ?」

「何食べに行く?」

「誘ったのに決めてないのかよ……」

基本、人に意見を言った事がないので、自分から提案することは少ない、だから、とてつもなく困るのだ。

「だって……少しだけ誘うのに必死で……」

「え?なんだって?」

小さい声で呟かれても困る、おかけで某先輩みたいなセリフを吐いてしまった。

「なんでもない!とにかく、男ならさっさと決める!」

「俺は男女平等を重んじるタイプでな?」

「はいはい、そういうの後でいいから。」

少しムッとなるが、堪える。

まぁ、気にしてるかは知らんが、カロリーとかもあるのだろうから、ラーメンは辞めとくとして、なら無難に

「サイゼとか?」

「ぷっ」

「あ?」

「ごめんごめん、そこで、普通の男の子ならかっこつけて、少し高い店とかに行こうとするだろうに、比企谷はやっぱしないなーって。」

「悪かったな、かっこつけられなくて。」

「いや、別に大丈夫、むしろさ、カロリー高そうな選択は、避けてくれたんじゃない?」

「……なんでそう思うんだよ。」

何エスパーなの?考え全部バレてるの?

「自覚ないのか知らないけど、チラッとうちのお腹見て、それから悩んでたよ?だから、そういうの気にしてくれたのかなーってさ!」

そんな嬉しそうな顔、しないでもらえますかね。

「そんなわけあるか。」

「ふふん、そういうことにしといてあげる。」

「さいですか。」

「うん!」

 

あー、なんなのこの笑顔。

 

 

 

 

 

そんなこんなでサイゼについて飯を食った。

途中、メニューを制覇、暗記してる俺に、相模がドン引きしたり。

文化祭の感想をいう相模につられて、ぼっち視点の文化祭を語り、相模にドン引きされたり。

……あれ、ドン引きされ過ぎじゃね?

 

今は、会計を自分の分だけ払い、外にでて相模が来るのを待っている。

……待たなくてもいいかな。

そんな考えを他所に相模が戻ってくる。

「いやー、それにしても会計もきっちり。自分の分だけ払う所とか、珍しいよねー」

「悪かったな。奢ったりする度量が無くて。」

「大丈夫、全然、むしろ、比企谷にここは奢るよ、とかキメ顔されても。ウケる。」

どうやら今後、俺には格好つけるというコマンドは永遠に使えないらしい。

「当たり前だ、俺は男女平等を掲げると言っただろ」

「はいはい、そんじゃ、解散しようか。」

「よし、帰る。」

「そんじゃあね。」

別れの言葉を言われるが、ふと気になる。

「待て相模。」

「ん?」

「駅まで歩くのか?」

「そうだけど?」

いや、そうだけど?じゃねーよ。

「だったら送ってく。」

「……ず、ずるいなぁ」

何真っ赤になって、ボソボソ言ってんのこいつ。

「あ?聞こえねーよ、送ってくがいいよな?」

「聞こえなくていいよーだ。」

「なんなんだよお前……」

 

 

 

それから駅まで歩く道のりは、騒がしいものの、何故か居心地はよかった。

 

 

テンションが高くなって、少しうるさい相模だか、

テンションが上がる理由を彼は知らない。

 

 

 

「あれは……ヒッキーと……さがみん!?」

そして、次の日に訪れる尋問の日も知らない。




この相模、考察力高すぎてやばそう、って思いながら書いてます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。