艦隊これくしょん:ブラックフラッグ   作:水晶のドクロ

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この辺からシリアスによってくる


MEMORY03 『波の下の町』

叢雲 「イギリス近代史の話はおわった? もう着くわよ」

 

金剛 「コレはひどいデース」

 

叢雲 「生存者なんて当然居ないでしょうね」

 

 

 

エドワード 「酒を探そう」

 

金剛 「紅茶デース! 」

 

 

 

叢雲 「それより先に食べ物でしょ! 」

 

 

 

 

 

金剛 「残った建物があってよかったデース」

 

叢雲 「そうね。 生ものは腐っちゃってるけど、缶詰とかレトルトは食べられるわね」

 

エドワード 「このビールは、イケるぞ」ゴッゴッゴゴ

 

 

 

叢雲 「いつまで飲んでんのよ! 」

 

エドワード 「まだ6本めだぞ? 」

 

 

 

 

 

 

 

金剛 「Wow! コレ見てくだサーイ! 」

 

叢雲 「カレンダーね」

 

エドワード 「2012年12月・・・ 」

 

金剛 「食べ物の腐り方から見て、かなり経ってマース」

 

 

 

 

 

叢雲 「船長が死んだのは? 」

 

エドワード 「1730何年だった。お前らはどうだ? 」

 

叢雲 「進水日は1928年だった気がするわ」

 

金剛 「1912年デース」

 

 

 

エドワード 「進水日、ね。 100歳だな、おめでとう」

 

叢雲 「おめでとう。金剛」

 

 

 

金剛 「実感がわきまセーン」

 

 

 

 

 

エドワード 「ここがどこか手がかりになりそうなものは? 」

 

叢雲 「住所の書かれた封筒は見つけたけど? 」

 

エドワード 「フランス語だな・・・ ヌーベル・カレドニア・・・ 」

 

 

 

金剛 「ニューカレドニア! 天国に一番近い島デース」

 

 

 

エドワード 「地獄に一番近い島の間違いだろ? 」

 

 

 

 

 

 

 

エドワード 「後はスループでもあればここから抜け出せるな」

 

金剛 「どこへ向かいますカ? 」

 

エドワード 「あれだけの船がやられてるんだ。大きな島でもまともに機能してないだろうな」

 

叢雲 「ってことは、南赤道海流に乗ってオーストラリアを目指すってわけ? 」

 

金剛 「それからどうするデース」

 

 

 

エドワード 「さあな? 」

 

「「・・・ 」」

 

 

 

叢雲 「ねえ。船長」

 

エドワード 「・・・ なんだ? 」

 

叢雲 「私たちって艦なの。軍艦なの」

 

エドワード 「そう言っていたな」

 

叢雲 「だからね。記憶がないの戦うこと以外」

 

 

 

エドワード 「何にだってなれるさ。俺でさえやり直せたんだ」

 

 

 

金剛 「だったらワタシは提督のお嫁さんになりマース! 」

 

 

 

エドワード (俺は、船長、だな・・・)

 

 

 

 

 

 

 

金剛 「いいヨットが見つかってよかったデース」

 

エドワード 「コレならしばらくの航海にも耐えられるな」

 

叢雲 「短いに越したことはないけどね」

 

 

 

 

 

エドワード 「おいちょっと待て。 あいつは・・・ 」

 

金剛 「どうしたデース。 もうすぐ夜明けデース! 」

 

叢雲 「ただの転がってるトラックじゃない。ほっときなさいよ」

 

 

 

エドワード 「大事なことだ。出発は延期だ! 何故か分かるってやつだ」

 

 

 

 

 

 

 

叢雲 「Ab・・・ アブスターゴ? 」




次回からは怒涛の説明回

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