叢雲 「イギリス近代史の話はおわった? もう着くわよ」
金剛 「コレはひどいデース」
叢雲 「生存者なんて当然居ないでしょうね」
エドワード 「酒を探そう」
金剛 「紅茶デース! 」
叢雲 「それより先に食べ物でしょ! 」
金剛 「残った建物があってよかったデース」
叢雲 「そうね。 生ものは腐っちゃってるけど、缶詰とかレトルトは食べられるわね」
エドワード 「このビールは、イケるぞ」ゴッゴッゴゴ
叢雲 「いつまで飲んでんのよ! 」
エドワード 「まだ6本めだぞ? 」
金剛 「Wow! コレ見てくだサーイ! 」
叢雲 「カレンダーね」
エドワード 「2012年12月・・・ 」
金剛 「食べ物の腐り方から見て、かなり経ってマース」
叢雲 「船長が死んだのは? 」
エドワード 「1730何年だった。お前らはどうだ? 」
叢雲 「進水日は1928年だった気がするわ」
金剛 「1912年デース」
エドワード 「進水日、ね。 100歳だな、おめでとう」
叢雲 「おめでとう。金剛」
金剛 「実感がわきまセーン」
エドワード 「ここがどこか手がかりになりそうなものは? 」
叢雲 「住所の書かれた封筒は見つけたけど? 」
エドワード 「フランス語だな・・・ ヌーベル・カレドニア・・・ 」
金剛 「ニューカレドニア! 天国に一番近い島デース」
エドワード 「地獄に一番近い島の間違いだろ? 」
エドワード 「後はスループでもあればここから抜け出せるな」
金剛 「どこへ向かいますカ? 」
エドワード 「あれだけの船がやられてるんだ。大きな島でもまともに機能してないだろうな」
叢雲 「ってことは、南赤道海流に乗ってオーストラリアを目指すってわけ? 」
金剛 「それからどうするデース」
エドワード 「さあな? 」
「「・・・ 」」
叢雲 「ねえ。船長」
エドワード 「・・・ なんだ? 」
叢雲 「私たちって艦なの。軍艦なの」
エドワード 「そう言っていたな」
叢雲 「だからね。記憶がないの戦うこと以外」
エドワード 「何にだってなれるさ。俺でさえやり直せたんだ」
金剛 「だったらワタシは提督のお嫁さんになりマース! 」
エドワード (俺は、船長、だな・・・)
金剛 「いいヨットが見つかってよかったデース」
エドワード 「コレならしばらくの航海にも耐えられるな」
叢雲 「短いに越したことはないけどね」
エドワード 「おいちょっと待て。 あいつは・・・ 」
金剛 「どうしたデース。 もうすぐ夜明けデース! 」
叢雲 「ただの転がってるトラックじゃない。ほっときなさいよ」
エドワード 「大事なことだ。出発は延期だ! 何故か分かるってやつだ」
叢雲 「Ab・・・ アブスターゴ? 」
次回からは怒涛の説明回