コンパチヒーローズ・ザ・グランドオーダー   作:鳴神 ソラ

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相手の攻撃を利用してジークフリートを倒した守理達

次なる所に向かおうとするが…


第3節:分断

 

 

 

前回、特異点を見つけ踏み込んだ守理達と刹那達一行、途中で財団Xの狂冶達も加わるが狂冶は外に放り出されたついでに姿もフェレットに変えられてしまった。

 

一行は次に進む為、沢山あるドアから正解のドアを探す。

 

守理「どれが正解なんだろう?」

 

長谷部「取りあえず開けるか」

 

困った顔をする守理の隣で一度変身を解いた長谷部は手短な扉を開ける。

 

ギィ…

 

香子「ん?」

 

開けると広がっていたのは道で正解かと誰もが思う。

 

刹那「正解かな?」

 

Sモリアーティ「いや、この音は…」

 

誰もが思った事を刹那が言った所でSモリアーティは遠くから聞こえて来る音に気づく。

 

ブレイブ「水だ!水が来るぞ!」

 

イリヤ「ええ!?」

 

ジャバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

閉じようとするが手遅れで流れ込んできた大量の水に誰もが飲み込まれる。

 

守理&刹那「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

Sモリアーティ「ぬおぉぉおおおおおおおおお!?」

 

それによりそれぞれが別々に流されて行く。

 

その際、守理と刹那にそれぞれ水色と白の光が一体化する。

 

 

☆☆☆

 

 

少しして…

 

刹那「あいててて……」

 

守理「あ、刹那、目が覚めた?」

 

しばらく気を失っていた刹那は呻きながら起き上がると守理が目に入る。

 

ただ、その服装はどことなくお姫様を感じさせる服になっていて、自身の体も良く見ると水色のダイバースーツの様な服装になっていた。

 

???『目が覚めたか?少女たちよ』

 

???2『良かった~目が覚めて』

 

刹那「え?誰?」

 

聞こえてきた声に刹那は周りを見るとマンタの様な存在と人型の存在がいた。

 

守理「えっと、この人達はポセイホーンとマシャンタ君で、流されるときに私達に一体化して助けてくれたんだ」

 

???→ポセイホーン『活動できる。水の中を、私達なら』

 

???2→マシャンタ『間に合って良かったです~』

 

刹那「えっと…ありがとね」

 

説明する守理とそう言う2人に刹那は礼を述べた後にハッ!となる。

 

刹那「あれ?皆は!?」

 

守理「それが…あの水流で離ればなれになっちゃったみたい;」

 

マシャンタ『僕達、2人を守るのに精いっぱいで…』

 

ポセイホーン『申し訳ない。判らない。どこにいるのか』

 

周りを見る刹那に守理も困った顔で言い、マシャンタとポセイホーンも頭を下げる。

 

刹那「そっか……まあ皆なら大丈夫かな?」

 

マシャンタ『えっと…そうですけど…;』

 

ポセイホーン『泳げない。だから、インクリング、ゴーグルは』

 

守理「……あ、そう言えばゴーグル君そうだったけ;」

 

そう言う刹那に2人はそう言い、守理も思い出して冷や汗を掻く。

 

刹那「え?そうなの!?」

 

ポセイホーン『大丈夫だろう。あるから、幻獣キャプターが、神姫プロジェクトと』

 

マシャンタ『確かに、泳げる神姫さんか幻獣さんを呼び出していれば大丈夫かもしれませんね』

 

驚く刹那の後にポセイホーンとマシャンタは自分達で納得する。

 

守理「へぇ~初めて見たあのガシャットでも召喚が出来るんだね」

 

刹那「相変わらず凄いねあのライダーシステム」

 

2人のに刹那と守理は感嘆する。

 

ポセイホーン『進もう、我々も、とにかく』

 

マシャンタ『確かに、進んでいたら誰かと合流できるかもしれません』

 

守理「そうだね」

 

刹那「んじゃ進もうか」

 

そう進言するポセイホーンに同意して守理と刹那は歩き出す。

 

マシャンタ『そう言えば刹那さん。何か不思議な力を感じさせるのを持ってませんか?プラストオンした時に感じたんですけど?』

 

守理「え?そうなの?」

 

刹那「あ、もしかしてこれ?」

 

ふと、マシャンタがそう聞き、刹那はあるカードを取り出す。

 

マシャンタ『ああ、それですよ。それ!僕が感じた不思議な力!』

 

守理「これ…サーヴァントカード?だけどこの絵柄の…」

 

刹那「これ、私が前に暴走した時にゲットした奴なんだよ」

 

やっぱり!と守理は刹那と初めて会った時のを思い出す。

 

守理「それじゃああの後に手に入れてたの?」

 

刹那「うん、そうだよ」

 

マシャンタ『これだと僕より強そうです』

 

ポセイホーン『マシャンタは、得意だからな。戦いが、水中での』

 

聞く守理に刹那は頷き、マシャンタはそう言い、ポセイホーンがそう言う。

 

刹那「そうだねー。問題があるとしたら使い終わると吐血するぐらいかなー?」

 

守理「…………え?」

 

マシャンタ『普通に危ないじゃないですかヤダー!』

 

ポセイホーン『だったか。(つるぎ)、諸刃の』

 

出て来たのに守理は唖然とし、マシャンタは叫び、ポセイホーンは呟く。

 

刹那「大丈夫大丈夫。沖田さんがいつもする感じのだから大丈夫だよー」

 

ポセイホーン『考えないと、使用するのを、状況に応じて、危ないから』

 

マシャンタ『そ、そうですね。その方が良いですよ』

 

手を振る刹那にポセイホーンとマシャンタは彼女の体を心配してそう言う。

 

刹那「まーそうするよ。んじゃみんなを探そうか」

 

守理「だね」

 

そのまま遅くしていた歩みを早めて2人は進む。

 

しばらくして…

 

守理「それにしても不気味な場所に流されたね」

 

歩いていた守理は周りを見てそう言う。

 

2人がいる場所は森の様な場所で所々に変な植物もあって不気味なのを上げている。

 

刹那「そうだね。まるで庭園みたいなとこだね」

 

マシャンタ『薄気味悪いですね』

 

ポセイホーン『気を付けろ。可能性が高い。敵が潜んでいる』

 

守理「うん」

 

そう評する刹那の後にマシャンタはそう言い、ポセイホーンの注意に守理は頷いた後に心配する。

 

守理「そっちのイリヤちゃん大丈夫かな…一応ザガリアンがまだ付いてくれてるけど」

 

刹那「誰かと一緒ならいいんだけどねー」

 

そう会話をしながら進んでいると…

 

ポセイホーン『とまーれ、皆』

 

守理「え?」

 

刹那「ん?」

 

突如ポセイホーンが制止の声をかけて、2人は首を傾げる。

 

マシャンタ『どうしたんですか?』

 

ポセイホーン『敵だ。気を付けーろ』

 

その言葉と共に刹那と守理の前に何かが降り立つ。

 

???「見つけましたよ」

 

守理「え、あの人…!?」

 

刹那「ナイチンゲール!?」

 

自分達の前に降り立った存在、ナイチンゲールに2人は驚く。

 

ナイチンゲール「貴女達の捕獲に来ました」

 

刹那「え?捕獲?」

 

守理「彼女も変換させられてるみたいだね;」

 

出て来た言葉に驚く刹那の隣で守理は冷や汗を掻く。

 

マシャンタ『やるしかないですね』

 

ポセイホーン『気を付けろ。2人とも』

 

守理「う、うん!」

 

刹那「分かった!」

 

その言葉と共に2人は身構えるとナイチンゲールは駆け出す。

 

ナイチンゲール「殺菌!」

 

バキュバキュバキュン!

 

刹那「うわっ!?」

 

守理「わとと!?」

 

腰に下げたペッパーボックスピストルを引き抜いて早速ぶっ放すナイチンゲールのを守理と刹那は慌てて避ける。

 

ポセイホーン『動かさせて貰うぞ。体を、少し』

 

そうポセイホーンは断ると守理の右手が輝いた後に角の様なドリルが装着され、それを駆使してナイチンゲールとぶつかり合う。

 

刹那「何あれ!?」

 

マシャンタ『あれがポセイホーンさんの特徴です。プラストオンする事で右手にドリルの様なのを装着できるんですよ』

 

驚く刹那にマシャンタが説明する。

 

刹那「そうなんだ!でも効いてないみたいだけど!?」

 

それに刹那は納得した後にそう言う。

 

確かに右手のドリルを突き出しているがナイチンゲールは軽々と避けてピストルをぶっ放し、守理は危なげに防いで行く。

 

ポセイホーン『厳しいな。相手の攻撃スタイルで、ヤバいな』

 

守理「うん。本当にナイチンゲールは強い!」

 

マシャンタ『あわわ!どうしよう!』

 

刹那「あのピストルをなんとかしないと……」

 

うむむと唸っていると刹那さ~んと言う呼ぶ声がして振り返る。

 

見えたのはロボに跨るイリヤとそのロボと並走する1人の男性であった。

 

マシャンタ『ギンガードさん!』

 

刹那「イリヤちゃん!」

 

イリヤ「あ、刹那さん!」

 

ギンガード「マシャンタ!ここは吾輩に任せろ!ポセイホーン!選手交代だ!」

 

止まるロボから降りて駆け寄るイリヤと刹那の隣を並走していた男性、ギンガードは駆け抜ける。

 

ポセイホーン『分かった!選手交代だな!』

 

その言葉の後に守理は後ろに下がると共にギンガードが前に出る。

 

ナイチンゲールは向かって来るギンガードに向けてピストルをぶっ放すが、ギンガードは腕で危なげなく防がれる。

 

守理「銃を腕で防いだ!?」

 

マシャンタ『ギンガードさんは僕達の中で防御力や悪路に強い人なんですよ!』

 

刹那「そうなんだ!」

 

それを見たナイチンゲールはならば…と呟き…

 

ナイチンゲール「捕獲!」

 

その言葉と共にナイチンゲールから無数の包帯が飛び出してギンガードへと向かって行く。

 

ギンガード「何!?くっ!?」

 

それにより向かっていたギンガードは包帯に縛り上げられる。

 

ポセイホーン『ギンガード!?』

 

守理「何あの包帯!?」

 

刹那「ギンガードをぐるぐる巻きにした!?」

 

ナイチンゲール「私お手製の包帯です。これで貴方はもう動けないので怪我しないでしょう」

 

ギンガード「ぬぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

なんとか包帯の拘束から抜け出そうとするギンガードだがガチガチに縛られて破れない。

 

守理「ナイチンゲールにあんなのあったけ!?」

 

刹那「ないないないない」

 

ナイチンゲール「マスターから貰った新たな力です」

 

マシャンタ『新たな力!?』

 

思わず確認する守理に刹那は首を横に振る中でナイチンゲールはそう言う。

 

イリヤ「もしかして盗まれた…」

 

ナイチンゲール「確かイージスロックメモリでした」

 

出て来た言葉にやっぱりと3人は呻く。

 

守理「ギンガードが拘束されたのはきっとロックの部分だね」

 

刹那「そうみたいだね」

 

イリヤ「イージスってのは…」

 

ポセイホーン『アイギス。別名は、防具の事だ。使用する。女神アテナの』

 

マシャンタ『つまり女神様の防具の記憶って事です』

 

ザガリアン『女神様の防具で防御力アップってか』

 

守理と刹那の後のイリヤのにポセイホーンが答えてマシャンタが通訳し、ザガリアンは呟く。

 

ナイチンゲール「さあ貴女達も捕獲します」

 

その言葉と共に包帯が飛んで来て、3人とロボは避ける。

 

ザガリアン『ちい!おいマシャンタ!そいつとのプラストオンを解除しろ!』

 

マシャンタ『ええ!?』

 

刹那「あ、手数増やすの?」

 

それにザガリアンがそう指示し、驚くマシャンタの後に刹那がそう聞く。

 

ザガリアン『半分正解、半分不正解だ。マシャンタと分離したら、ギンガードへ向けて走れ!イリヤ、ポセイホーン、マシャンタ、んでもう1人の嬢ちゃんはそいつの援護だ』

 

刹那「え、あうん!」

 

イリヤ「了解です!」

 

マシャンタ『プラストオフ!』

 

指示に刹那は頷いた後にマシャンタと分離してギンガードへと駆け出し、そんな刹那をナイチンゲールの包帯が狙うが…

 

ザガリアン『させるか!』

 

ルビー「合流するまで思いついた協力技!」

 

イリヤ「氷の斬撃(アイスシュナイデン)!」

 

それより前に放たれた氷の刃が包帯を切り裂いて凍らせていく。

 

ナイチンゲール「むっ!邪魔をしないでください!」

 

バキュンバキュン!

 

イリヤ「うわっ!?」

 

そんなイリヤへとナイチンゲールはピストルをぶっ放し、イリヤは慌てて避ける。

 

守理「ええい!」

 

ポセイホーン『タイフーン!』

 

マシャンタ「はあ!」

 

それに守理は接近して右腕のドリルを振るい、援護する様にマシャンタが腰のマークからビームを放って援護する。

 

刹那「だ、大丈夫?」

 

ギンガード「おお、イリヤの言っていた刹那か!丁度いい!吾輩に触れてくれ!早く!」

 

駆け寄った刹那にギンガードはそうお願いする。

 

刹那「わ、わかった」

 

言われた通り刹那は包帯に包まれていないギンガードの手に触れる。

 

ギンガード「プラスト!オン!」

 

それによりギンガードは咆哮すると光の球となって包帯から抜け出した後に刹那と一体化する。

 

光りが収まった後にはギンガードを模したアーマーの様なワンピースドレスを身に纏い、足に左右にローラーが付いたブーツを履いて、ギンガードの頭の部分を模したヘルメットを装着した刹那が現れる。

 

そのままブーツのローラーを回転させて高速移動するとイリヤ達に合流する。

 

ギンガード『助かったぞ刹那!ここから反撃開始だ!』

 

刹那「了解!んじゃいっくよー!」

 

その言葉と共に刹那は再び駆け出してナイチンゲールへと向かい、包帯を避けながら迫る。

 

ギンガード『右手にエネルギーを収束させるのだ!』

 

刹那「こう?」

 

言われた通りにガントを撃つ様に集中すると右手が輝き、刃の様になる。

 

ギンガード『上手いぞ!それを叩き込むのだ!』

 

刹那「はぁああああ!」

 

その言葉と共に勢いよくナイチンゲールのどてっぱらに叩き込む。

 

ナイチンゲール「うぐ!?はっ!」

 

腹に受けたのに呻いた後にナイチンゲールは包帯を飛ばすが刹那は右手で切り裂く。

 

ギンガード『上手いぞ!収束させしエネルギーは刃にもなる!』

 

刹那「ふっ!はっ!」

 

ギンガードのを聞きながら刹那は包帯を切り裂きつつ素早い動きで攻撃する。

 

守理「刹那以外にも私達がいるんだよ!」

 

ルビー「そうですよー!忘れないでください!」

 

イリヤ「斬撃(シュナイデン)!!」

 

ズドォン!

 

その背に守理が斬撃を叩き込み、イリヤも追撃の斬撃を叩き込む。

 

ナイチンゲール「ぐう!?」

 

刹那「そこっ!」

 

呻くナイチンゲールに追い打ちの一撃を刹那は叩き込んで吹き飛ばす。

 

ナイチンゲール「厄介な攻撃ですね…」

 

イリヤ「まだまだ行くよルビー!」

 

ルビー「はいはい!気合を入れますよ!」

 

ザガリアン『俺もだ!いけイリヤ!』

 

その言葉と共にイリヤはナイチンゲールへと狙いを定める。

 

イリヤ「砲撃(フォイア)!」

 

その言葉と共に水流の様な砲撃が放たれる。

 

ナイチンゲール「ぬぅぅぅ!!」

 

それにナイチンゲールは腕を突き出して防いでそのまま進もうとし…

 

守理「これで!」

 

ポセイホーン『タイフーン2号!』

 

その隙を突いた守理のエネルギーを収束させた斬撃が決まった。

 

ナイチンゲール「っ、こうなれば…」

 

斬られた所を抑えながらナイチンゲールはそう呟くと魔力を放出する。

 

ポセイホーン『出すのか?宝具を、まさか、これは!』

 

守理「だよね!この場合あれってナイチンゲール自身の回復?それともこっちに攻撃するのに変換とか!?」

 

イリヤ「ど、どっち!?」

 

刹那「あ、ヤバい。こっちの攻撃効かなくなる」

 

それに誰もが驚く中で刹那も特徴を知っているので呻く。

 

ナイチンゲール「全ての毒あるもの、害あるものを絶ち!我が力の限り、人々の幸福を導かん!我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ(ナイチンゲール・プレッジ)!」

 

その言葉と共に白亜の巨大看護婦が召喚され、巨大看護婦は大剣を振り下ろす。

 

ギンガード『刹那、ちょいと無茶をするぞ!』

 

刹那「え?」

 

向かって来る大剣を見てそう言うギンガードは刹那の両腕にエネルギーを収束させ…

 

ガシッ!

 

振り切られようとしていた大剣を受け止める。

 

ルビー&守理「ええ!?」

 

イリヤ「えええええええ!?」

 

それにはイリヤ達は驚き、ナイチンゲール自身も受け止められたのに驚く。

 

ギンガード『ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

 

刹那「はああああああああああああ!!」

 

咆哮するギンガードに刹那も合わせて踏ん張り、ナイチンゲールも振り下ろそうと魔力をさらに注ぎ込む。

 

ギンガード&刹那「負けるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ブォォォォォォォォォォ!!!

 

2人の思いに答える様にワンピースドレスの両肩のマフラーの様な噴出口から煙が噴き出した後に押し出して行き…

 

ギンガード&刹那「でやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

勢いよく後ろに投げ飛ばす。

 

投げ飛ばされた巨大看護婦はそのまま消えて行く。

 

イリヤ「消えちゃった……」

 

ルビー「トンでもないことしますねー;」

 

マシャンタ「けど、今がチャンスです!」

 

ザガリアン『おう!決めてやれ!お前等!』

 

守理「うん!刹那!」

 

刹那「行こう守理!」

 

それに守理と刹那は並んで駆け出し、ナイチンゲールも拘束しようとするが全て両断され…

 

守理「これで!」

 

刹那「終わりだ!」

 

最終的に刹那と守理のコンビネーションから繰り出された斬撃でX字に切り裂いた。

 

ナイチンゲール「がはっ!?」

 

受けたナイチンゲールは膝を付くと光りが漏れ出す。

 

それを見て2人はやったとハイタッチする。

 

守理「やったよ刹那!」

 

刹那「イェイ!」

 

ギンガード『ホントやったな!』

 

ポセイホーン『頑張ったな、2人とも、あっぱれ』

 

イリヤ「凄いコンビネーションでした!」

 

ザガリアン『全くだな…んで、勝者としてあんたには教えて貰う事がある。黒幕はどう言う存在かを、ルールと言うのじゃなく人間なのかはたまた別の存在かをな』

 

それにイリヤ達も褒める中でザガリアンがナイチンゲールへとそう問う。

 

ナイチンゲール「……良いでしょう。私達のマスターは……本です」

 

刹那「本って……あのロンドンとかに出てきた奴みたいな?」

 

出て来た言葉に刹那は首を傾げて聞くとナイチンゲールは首を横に振る。

 

イチンゲール「それよりはもっと格上……そうですね、ナーサリーと似た存在と言った方がいいでしょうか?」

 

守理「ナーサリーと似た存在?」

 

イリヤ「えっとそれって…」

 

ルビー「あの子はおとぎ話の概念が、子供の夢を守る英雄としてサーヴァントになったという特殊な存在でしたから…つまり何らかの話の概念から誕生したと言う事ではないでしょうか?」

 

出て来た言葉にルビーがそう言う。

 

ギンガード『もしそうならこの場合、魔法使いの話とかではないか?』

 

刹那「魔法使いの話ね…」

 

状況からそう推測するギンガードのを聞きながら刹那は見上げた後にナイチンゲールへと視線を戻す。

 

ナイチンゲール「いえ違います。マスターは物語ではなく……一冊の魔導書なのです」

 

刹那「魔導書?」

 

だが、ルビーとギンガードのは否定され、出て来た言葉に刹那は首を傾げる。

 

ザガリアン『どうやら付喪神とかそう言うのに近いのかもしれねえな』

 

イリヤ「そうですね…」

 

ナイチンゲール「それでは…」

 

話から見てそう言うザガリアンにイリヤも同意するとナイチンゲールはそう言って消えて行く。

 

マシャンタ「ボスがどういう存在かは一応分かった…で良いんでしょうか?」

 

刹那「それでいいと思うよ?」

 

ナイチンゲールがいた所を見ながら呟くマシャンタのに刹那はそう言う。

 

ザガリアン『まぁ、当面ははぐれた奴らとの合流だな』

 

守理「そうだね」

 

刹那「うん」

 

??????「ふむ、ならその前に奪わせてもらおうか」

 

その言葉と共にルビーがいきなり飛んで行く。

 

ザガリアン『なんだ!?』

 

イリヤ「ルビー!?」

 

ポセイホーン『なんと!?』

 

続いて守理の右腕にあったドリルも飛んで行ってしまう。

 

誰もが飛んで行った方を見る。

 

??????「ふむ、なかなかいい武器だ。使わせてもらおう」

 

守理「ああ!?あなたは!?」

 

刹那「不倫騎士!」

 

見た先にいた人物が刹那が言った事によろける。

 

ポセイホーン『だったか?ヒトヅマンスロット、確か、彼は』

 

ザガリアン『いや、名前違わね?』

 

マシャンタ「ランスロットだったと思いますよ。僕達が知ってる人のクラス違いの」

 

イリヤ「あ、確かに……」

 

ランスロット「セイバー、ランスロット。この武器は私が使わしてもらう」

 

そう言うポセイホーンのを訂正するマシャンタのにイリヤも思い出すとランスロットがそう言う。

 

ルビー「ちょっと!このルビーちゃんを扱って良いのはいじり…げふん!魔法少女だけなんですからね!だから放すのですよ!!!」

 

ザガリアン『おい今何か言いかけたぞあの杖』

 

イリヤ「ちょっ、ルビー!?」

 

刹那「あははははは;」

 

ランスロットの手でジタバタするルビーの漏らしかけたのにザガリアンは呆れ、それにイリヤは絶叫し、刹那は苦笑する。

 

ランスロット「ふむ、ではこれならどうだ?」

 

その言葉と共に…

 

ルビー「え?」

 

ルビーに変化が起こる。

 

イリヤ「ルビー!?」

 

刹那「あれはまさか!?」

 

ドンドンとルビーの色が黒くなり、さらにドリルも黒くなる。

 

ポセイホーン『なんと!?』

 

守理「あれってもしかしてバーサーカーのランスロットが使う!」

 

刹那「騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)!?」

 

それに誰もが驚きながらランスロットはルビーを突き付ける。

 

ランスロット「ふむ、なるほど。魔法アイテムか……これならマスターにピッタリかもしれんな」

 

ザガリアン『おっと、そいつは性格にツッコミ所あるがイリヤの相棒だ。返して貰うぜ』

 

イリヤ「ルビーを返して!」

 

刹那「返さないとマシュ呼ぶよ!」

 

そう言うランスロットにザガリアンはそう言い、イリヤの後に刹那がそう言う。

 

マシャンタ「それ効果あるんですか?;」

 

ランスロット「ならそれをされる前に引くとしよう…君と一緒にな」

 

そう言ってランスロットは守理に一瞬で近づくと守理のお腹にパンチを叩き込む。

 

守理「がはっ!?」

 

ポセイホーン「ノー!?」

 

殴られた衝撃とダメージでポセイホーンは守理と分離してしまい、刹那が攻撃する前に気絶した守理と共に姿を消してしまう。

 

ギンガード『しまった!』

 

刹那「守理!」

 

誰もが守理が連れて行かれた事に戸惑う。

 

マシャンタ「ど、どうしましょう!」

 

イリヤ「守理さんが連れて行かれちゃった!」

 

ザガリアン『落ち着け!相手もやってくれるぜ!』

 

ギンガード『どこに連れて行かれたか、この状況では見当も付かんぞ』

 

刹那「そうそう。まずは落ち着かないとね」

 

慌てる2人をザガリアンが宥めてからそう言い、ギンガードも唸る中で刹那も賛同した時だった。

 

Sロマン『皆!大丈夫かい!?』

 

刹那「あ、ドクター!」

 

そこにSロマンの通信が入る。

 

刹那のに良かった…とSロマンは安堵の息を吐くがすぐさまメンバーを確認する。

 

Sロマン『ってあれ?新顔もいるけどなんか少なくなってない!?』

 

イリヤ「じ、実は…」

 

そう前置きして刹那達は現状の報告をする。

 

それに守理側のも同じ様に聞いていたのかマシュが驚いた様子で言う。

 

マシュ『先輩がランスロットお父さんに!?』

 

ザガリアン『ああ、連れて行かれた』

 

ポセイホーン「不手際だ。わたしーの、すまない」

 

Sロマン『しかもイリヤちゃんのルビーも取られたようだね』

 

ホントそれが痛いんだよね…と刹那はぼやく。

 

今はザガリアンが一緒にいてくれているからまだ大丈夫だがやはりルビーがいないのが手痛い。

 

ギンガード『とにかく、当初考えていた他の者達との合流をメインに、守理救出を考えないといけないな』

 

刹那「そうだね」

 

纏めるギンガードのに刹那は同意した後にSロマンへと見る。

 

マシャンタ「他の人のは大体分かりますか?」

 

Sロマン『それなんだけど……どうやらジャミングをされているみたいなんだよ』

 

マシュ『こちらも同じです。今リウナスさんとこっちのダ・ヴィンチちゃんがそれ対策で動いてますがまだかかる様で…セイバーの方のお父さんのも考えないといけませんね』

 

マシャンタのに困った様に答えるロマンにマシュもそう伝える。

 

ポセイホーン「挑むしかないな。格闘戦で、武器を使用しない奴か、奴には、そうだな」

 

ザガリアン『確かにほとんどのメンツが武器メインの奴らばかりだから、この場にいる俺とギンガード以外でプラスターのじゃあ格闘戦や武器を使用しねえのが沢山いるが、召喚出来るゴーグルと合流しねえとな…後はビートマとプラストオンしてるティアマトともだな…一番有力なのはビートマだしな』

 

イリヤ「困りましたね……」

 

うーんと困っていると何やら別の方向から騒がしい声がして来たのでそっちを見る。

 

???「だから!あの時はもうちょい動けただろ!なんで止まったんだよ!」

 

ジャンヌオルタ「はあ!?いきなり合体して来て、しかも戸惑ってるのにいきなり体を動かされる身にもなりなさいよ!」

 

何やら男性と騒ぐジャンヌオルタがおり、その後ろでもう1人の男性とヒロインXオルタが呆れて歩いており、ティアマトは抱き抱えたモグラの様な存在を頬ずりしながら付いて来ていた。

 

ザガリアン『ビートマ!ワイバースト!ティアマトにモーリィ!』

 

刹那「えっと……その男性のひとって……」

 

ギンガード『女性と喧嘩してるのがさっきまで話してたビートマ本人だ…しかし、何があったのだワイバースト?』

 

反応するザガリアンの後にそう聞く刹那にギンガードが答えてからジャンヌオルタと睨み合っている男性、ビートマを見てヒロインXオルタの隣にいたもう1人の男性へと聞く。

 

ワイバースト「いやぁ…流された時、俺とモーリィも飛び出してプラストオフしたビートマとティアマトと一緒に行動をしてたんだけど、少ししてジャンヌオルタさんやヒロインXオルタさんと合流した所でゴーレムに襲われて、その際にジャンヌオルタさんが危なかったから咄嗟にビートマがプラストオンしたんだけど…」

 

モーリィ「兄貴はせっかちだから、そのまま速攻しようとジャンヌオルタさんの体を動かそうとして、その本人が急停止をかけたから転んで、その後は上手く動けずで喧嘩になって…代わりにオイラとティアマトさんがプラストオンして穴掘って足止めしてワイバーストの兄貴とヒロインXオルタちゃんが倒したんだ」

 

ヒロインXオルタ「終わった後も引っ張り合ってたのが気に食わなかったのであのまま喧嘩中なのです」

 

ティアマト「Aaaaa;」

 

ザガリアン『なーにやってんだよ俺らのエース;』

 

刹那「あはははは;」

 

イリヤ「今は喧嘩している場合じゃないのに……」

 

説明するワイバーストとモーリィとヒロインXオルタのにザガリアンは呆れ、イリヤも眉間を揉む。

 

ギンガード『ビートマ!今一大事なのだ!』

 

マシャンタ「守理さんとイリヤさんの相棒さんが連れ去られたんです!」

 

ビートマ「なんだって!」

 

ジャンヌオルタ「なんですって!?」

 

刹那「だから二人とも、喧嘩はやめて!」

 

出て来た言葉に誰もが驚き刹那がそう言う。

 

伝えられたビートマは分かったと頷く。

 

ビートマ「確かに喧嘩をしてる場合じゃないな!早く助けに行かねえと!」

 

刹那「それにはまず二人の居場所を探らないと!」

 

ジャンヌオルタ「で、どうやって探すつもりなのよ」

 

最もな事を言うジャンヌオルタに誰もがうーむとなる。

 

ビートマ「だああ…こんな時にタンキューがいればなんか人探しメカを作って楽勝なんだけどな!」

 

ワイバースト「流石にそれは高望みし過ぎだな。地道に探すしかないだろう;」

 

イリヤ「そうですね…他の人たちも探さないと」

 

刹那「んー;長い道のりになりそうだね」

 

ぼやいたビートマをワイバーストが宥めてる間のイリヤのに刹那はぼやいた後に一行は歩き出す。

 

果たして、守理を助け出せるだろうか…

 

 

 


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