コンパチヒーローズ・ザ・グランドオーダー   作:鳴神 ソラ

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そこは特殊な魔の空間であった。




EX特異点:魔の城 マジカルキャッスル
第1節:新たな特異点


 

 

 

とある時であった。

 

守理「また特異点が?」

 

ダ・ヴィンチ「そうらしいんだよね。ただ、今までと違い時代が分からないんだよ」

 

告げられた事に守理はええ!?と驚く。

 

リウナス「とにかく、新宿の様に注意した方が良いわ」

 

守理「分かりました!」

 

マシュ「先輩、気を付けてくださいね」

 

うん!とマシュのに頷いた後にコフィンに入り、レイシフトを開始する。

 

 

一方平行世界のカルデアも同じような状況になっていた。

 

刹那「え?特異点を発見した?」

 

イリヤ「もしかしてまたあの新宿のような特異点なんですか?」

 

かもねとSダ・ヴィンチは困った顔で言う。

 

S青アルトリア「なら気をつけないといけませんねマスター」

 

Sダ・ヴィンチ「あの時はこっちのサポートもほとんどできなかったからね」

 

エミヤ「あの時はカルデアのサーヴァントのほとんどが出動できなかったな」

 

あの時は大変だったな…と新宿のを思い出しながら目を遠くする刹那にその元凶でもあった新宿のアーチャーもといモリアーティが肩を叩く。

 

Sモリアーティ「まあ大丈夫じゃないかね?マスターと私達ならどんな特異点でも解決できるだろう」

 

刹那「教授…」

 

エミヤ「まあ確かにそうだな」

 

頷いた後に準備出来たよとイリヤと刹那を呼びかける。

 

刹那「それじゃあ行こうかイリヤちゃん」

 

イリヤ「はい!」

 

お互いに頷いてコフィンへと入る。

 

Sマシュ「それではいってらっしゃい先輩!」

 

刹那「いってきまーす!」

 

そう返して2人は目的の場所へとレイシフトする。

 

 

守理「おととととと!」

 

一方でレイシフトした守理はなんとか着地する。

 

その後にデンライナーがその横を駆け抜け…

 

アーチャー「っ!」

 

アーラシュ「おおっと…」

 

降り立ったアーチャーとアーラシュはよろけてティーチとランスロットに支えられる。

 

ティーチ「ちょ、どうしたでござるお2人!」

 

ランスロット「Arrrrr」

 

アーラシュ「すまねぇ、ティーチの旦那」

 

アーチャー「なんだ…体に力が上手く入らん…」

 

守理「ええ!?」

 

慌てて支える2人にアーチャーはそう言い、守理も驚いていると…

 

刹那「だ、大丈夫?イリヤちゃん!?」

 

イリヤ「ち、力が……」

 

すると横からの声に誰もが見ると刹那に支えられたイリヤが目に入り、刹那達も守理たちに気づく。

 

守理「あれ!?刹那!?」

 

刹那「あれ?守理ちゃん!?」

 

Sモリアーティ「なんと!?マスターがもう一人!?」

 

それぞれ驚く中で刹那の傍に現れたモリアーティは驚く。

 

アーチャー「教授!?早い…と思ったがそちら側のか…」

 

刹那「うん、そうだよ」

 

それにアーチャーは驚いたがすぐさま気づき、刹那も肯定する。

 

アーラシュ「しかし、何が起きてるんだ?此処に来た途端に力が発揮できねぇ…」

 

イリヤ「わ、私も。なんで……?」

 

Sモリアーティ「ふむ。影響はエミヤ、アーラシュ、イリヤちゃんの三人に出ているようだね」

 

ティーチ「ええ、拙者とランスロット殿は特に…ランスロット殿?」

 

タドルクエスト!

 

顔を顰めるアーラシュにイリヤも戸惑う中でそう言うモリアーティにティーチも同意した後にランスロットを見るとランスロットはゲーマドライバーを装着してタドルクエストのガシャットのスイッチを押す。

 

ランスロット「Arrrrrr!」

 

ガシャット!

 

レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?

 

アイム ア カメンライダー!

 

その後にゲーマドライバーにガシャットをセットしてパネルをタッチしてからその姿を仮面ライダーブレイブに変える。

 

目を点にする刹那達を横目にブレイブはレバーを引く。

 

ガッチャーン!レベルアップ!

 

タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!

 

音声の後に等身大のレベル2の姿となる。

 

ブレイブ「………ふむ、特に変身しても変わりなし…か…」

 

ティーチ「いや何変身してんの!?」

 

刹那「へ、変身できるの!?」

 

Sモリアーティ「な、なんだねこれは!?」

 

右手をぐっぱさせて言うブレイブにティーチはツッコミを入れる中で刹那は前に別の人物のを見た事あるがサーヴァントが変身する事に驚き、Sモリアーティも驚きを見せる。

 

モリアーティ『ふふ、驚いている様だね別の世界の私よ』

 

ダ・ヴィンチ『やあやあ、やっと繋がったよ』

 

守理「あ、こっちのダ・ヴィンチちゃんと教授」

 

刹那「えっと、あれって確かエグゼイド系のライダーだよね?」

 

その後に守理側のカルデアとの通信が繋がり、その後に刹那が聞く。

 

ティーチ「おや、知っていたのですか刹那氏」

 

刹那「フ、オタク舐めないでよね」

 

Sモリアーティ「マスターはライダー・戦隊等はすべて見ているからな;」

 

不敵に笑って言う刹那にSモリアーティがそう言う。

 

モリアーティ『そう言うからにはそっちの私も全部見たのかね?』

 

Sモリアーティ「マスターに付き合わされてね。ルパンが出てきたのはなかなか面白かったよ」

 

守理側のモリアーティのに刹那側のモリアーティはそう返す。

 

???「おーい!」

 

アーチャー「む?この声は?」

 

刹那「あれ?この声って…」

 

その声に誰もがした方を見ると…女性を乗せた大きな狼に頭を咥えられながら手を振るエグゼイドが目に入る。

 

守理&ティーチ「なんでそう言う運ばれ方してるのゴーグル(君んんんんんんんん/氏ぃぃぃぃぃぃぃぃ)!?」

 

刹那&イリヤ「「えええええええええええええええ!?」」

 

Sモリアーティ「ちょ!?大丈夫かい!?」

 

それに思わず守理とティーチは絶叫し、刹那とイリヤやSモリアーティも驚く。

 

エグゼイド「大丈夫大丈夫。ロボおろして~」

 

ロボ「うぉう」

 

そう言うエグゼイドにロボはパッと放すとエグゼイドは着地する。

 

エグゼイド「おひさ~」

 

守理「あ、うん。新宿以来だね。ティアマトとロボも元気そうだね」

 

ロボ「うぉう」

 

ティアマト「Aaaaaaa(ペコリ)」

 

元気に挨拶するエグゼイドに守理は疲れた感じに返して、ロボと背中らから降りて来るティアマトを見て、ティアマトは頭を下げる。

 

ただ聞き捨てならないのにイリヤと刹那はえっ!?と驚く。

 

刹那「ちょっ、ちょっと待って!?今ティアマトって言った!?」

 

イリヤ「ティアマトってもしかしてあのバビロニアで出てきた人類悪の!?」

 

詰め寄る2人にまぁ、驚くよね…と守理も目を遠くする中で変身を解いたエグゼイドもといゴーグルは言う。

 

ゴーグル「そうだよ~寂しそうだったからもろもろ危ないのを消して俺のサーヴァントにした(ペカッ)」

 

ティーチ「それだけじゃあ納得しないと思うでござるよゴーグル氏;」

 

刹那「なんだろう…。あんだけ苦労して倒せた人類悪をそうも簡単にサーヴァントにされたら……少しイラッとくる」

 

イリヤ「あははははは;」

 

ニカッと笑って言うゴーグルのにティーチはツッコミを入れる中で握った拳を振り下ろしそうになっている刹那の隣でイリヤは笑うしかなかった。

 

守理「それでもね…それでもね…マジさ、それを埋める様にさ…ゾグ…だったけ?最初は女神だったんだけど化け物に変貌した根源的破滅招来体って奴が来たからマジ大変だったよ;;;」

 

アーチャー「あれは本当…ウルトラマンがいなかったらやばかったな」

 

ティーチ「ほんまそれな;」

 

刹那「そっちも大変だったんだね…」

 

イリヤ「ところでここはいったい……」

 

遠い目をする守理と腕を組んでそう言うアーチャーやティーチのに刹那はうわぁ…となる隣でイリヤがそう聞く。

 

アーチャー「確かに我々も特異点としか分かってないからな…」

 

ゴーグル「俺も俺も!ラグナロクを止める為に移動しようとしてたらなんか此処に来てた」

 

守理「君も君で大変だね;」

 

刹那「イリヤちゃんたちのも気になるし…」

 

Sロマン『皆!聞こえるかい!?』

 

刹那「あ、ドクター!」

 

するとそこに刹那達の方のカルデアからロマンが現れる。

 

刹那「ロマン!何か分かったの?」

 

Sロマン『ああ!調べたんだけどイリヤちゃん達のステータスが軒並み下がっているんだ!』

 

守理「ええ!?」

 

アーチャー「成程、だから力が入らんのか…」

 

ティーチ「ん?そうなると拙者らが平気なのはどうしてでござるか?」

 

ダ・ヴィンチ『それについてはその特異点が悪に属するサーヴァントに影響がないからだよ』

 

告げられた事に誰もが驚いた後に呟いたティーチのを守理側のダ・ヴィンチが調べたのかそう言う。

 

Sロマン『ようするにその特異点では悪が強く、善が弱くなっているんだ』

 

刹那「なんだか新宿と似てるね」

 

守理「確かに言われてみると…」

 

ブレイブ「そうなるとやはり此処のどこかに聖杯があると言う事ですな」

 

纏めるロマンのに刹那は呟き、守理も思い出して頷く中でブレイブがそう言う。

 

イリヤ「あ、皆さんあれ!」

 

その言葉に誰もがイリヤが見ている方へと顔を向ける。

 

見える先に貝の様にうずまきな城の様な不気味な建物があった。

 

守理「あれは…」

 

ブレイブ「城…でしょうかね?」

 

ゴーグル「なんか面白そうな形してるね~」

 

刹那「巻き貝みたいだね」

 

イリヤ「なんだか怪しくないですか?」

 

それに誰もが呟くとダ・ヴィンチがふうむと唸る。

 

ダ・ヴィンチ『もしかするとあれがこの特異点の中心かもね』

 

Sロマン『そうかもしれないね。取り敢えずあの建物の調査を……』

 

そう言ってSロマンは調査を始めた様だがあれ?と言う声が出る。

 

アーチャー「どうしたのだDr.ロマン?」

 

Sロマン『なんだろう。なんか何時もの特異点の違う感じがするんだ』

 

刹那「違うって?」

 

守理「今までの特異点や新宿とも違うの?」

 

そう言うロマンのに刹那と守理は首を傾げる。

 

Sロマン『んー……もうちょっと調べてみるよ』

 

ゴーグル「だったらソロモンにも手伝って貰えば良いね!」

 

そう言うロマンにゴーグルが提案する。

 

守理「あーソロモンは確かに…ソロモン?」

 

刹那「え?ソロモン?」

 

イリヤ「ソロモンって…」

 

Sロマン『へ…?』

 

マイティアクションX!

 

神姫プロジェクト!

 

ゴーグル「超大変身!!」

 

誰もが出て来た名前にえ?となる中でゴーグルはゲーマードライバーにガシャットを2本刺してレバーを引く。

 

ガシャーン!

 

レベルアップ!

 

マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!エックス!!

 

アガッチャ!終末防げ!神姫!神姫プロジェクト~!!

 

ガシャコンライザー!

 

フェイト!グランドオーダー!

 

その後に最初にエグゼイドに変身した後にロボッツゲーマーを青くしたのを装着した姿となった後に左腕にバグヴァイザーを白く染めた様なのを装着してから別のガシャットを取り出して装填した後に画面を操作してぽちっと押すとエグゼイドの前に光りが集まり…

 

???「はいはい、ソロモンさんです…よ………」

 

銀髪の女性が現れて、現れた女性は唖然としている守理や刹那達にSロマンを見てからエグゼイドへと目を向け…

 

ソロモン「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?なんで守理ちゃん達の前で召喚してるの!?しかもなんか刹那ちゃんやその刹那ちゃんの方の〝僕”がいるし!!!!」

 

エグゼイド「え?ダメだった?ソロモンじゃなくてロマンって呼んだ方が良かった?」

 

ソロモン「呼び方の問題でもなぁぁぁぁぁぁい!」

 

エグゼイドの肩を掴んで揺らし始め、漫才の様なやり取りを始める。

 

守理「え?ロマンってその人、こっちのロマン?」

 

刹那「しかも女体化してるし;」

 

イリヤ「ど、どういうこと?」

 

Sロマン『ちょ!?なんでそっちの僕、ゴーグルくんのサーヴァントになってるの!?ってかなんでソロモンのままで居るの?!』

 

刹那「あ、確かに」

 

驚く面々にソロモンははぁ~とため息を付いてから守理たちに向きなおり、疲れた顔でなぜいるかの説明を始める。

 

ソロモン「説明すると、確かに僕は消滅したのはした。ただまぁ…今彼が巻き込まれてるのでソロモンとしてまた出て来たわけ。ただ、男のソロモンはもういないから女のソロモンとして彼に召喚される形でいるわけだよ…」

 

守理「えっと…つまり英霊の座には男のソロモンはもう存在しないけど、女のソロモンはまだ残っているからこうやって存在していると?」

 

刹那「女のソロモンっているんだ…」

 

イリヤ「す、凄い裏技ですね…」

 

Sロマン『それ、絶対そっちでしか使えない裏技でしょ;』

 

だよねぇ…と守理達の反応にソロモン自身も予想もしてないのでそう返した後にエグゼイドを見る。

 

ソロモン「それで僕を呼んだのは?」

 

エグゼイド「ロマン達と一緒にこの特異点を調べて欲しいんだ」

 

そう言われてソロモンは周りを見て顰める。

 

ソロモン「…なんだろうか…ここ、違和感がある様な…異質な魔の力を辺りから感じるし…」

 

刹那「魔の力?」

 

イリヤ「どういうこと?」

 

Sロマン『ああ!?そうか!そういうことか!』

 

ソロモンの呟いた事に守理達は首を傾げるがSロマンは合点が言ったと叫ぶ。

 

刹那「ど、どうしたのドクター?」

 

Sロマン『刹那ちゃん、イリヤちゃんたちと初めて出会った世界の事は覚えているよね?』

 

守理「それって魔法少女たちの世界?」

 

ソロモン「ああそうか!どっかで覚えのある様なと思ったら!」

 

いきなり声をあげたSロマンが言った事に守理は言う中でソロモンもポンと手を叩いて言う。

 

エグゼイド「ああ、ティーチがハジケた時だね」

 

ティーチ「止めて!それXライダー氏にたっぷりお仕置きされた黒歴史!!!」

 

Sロマン『その世界と同じだ。この特異点は聖杯によって作り出されたものじゃない!』

 

イリヤ「ええええ!?」

 

ソロモン「この世界は聖杯ではなく、別の魔術的なので出来ているんだ」

 

守理「べ、別の魔術!?」

 

アーチャー「この世界を形成してるのをなんとかしないといけないと言う事か」

 

2人のをスルーしたSロマンとソロモンの告げた事に誰もが驚く中でSロマンは建物を見る。

 

Sロマン『ああ、その通りだ。その何かの反応はあの建物の中からする』

 

ソロモン「そしてそれをなんとかしないとこの世界は消えないだろうね」

 

エグゼイド「んじゃあ早めに行った方が良いんだね」

 

Sモリアーティ「うむ、では行こうかマスター」

 

刹那「うん」

 

それに誰もが頷いて城へと向かう。

 

 

しばらくして、一同は城の前へと辿り着いた。

 

守理「改めて近くで見ると…デカいな…」

 

刹那「そうだねー」

 

イリヤ「まるでお城みたい…」

 

目の前まで来て誰もがその大きさに圧倒される。

 

ソロモン「とにかく中に入らないと始まらないね」

 

エグゼイド「あ、丁度あそこに入口があるね」

 

そう言うソロモンにエグゼイドは前を指して言う。

 

守理「あそこから入るべきなのかな?」

 

アーラシュ「見るからに他に入口はなさそうだしな」

 

刹那「入るしかないね」

 

エグゼイドが見つけた入口から入る事にしたメンバーは扉を開ける。

 

扉を開けた事で光が中へと差し込むが中は全体的に暗くてどれ位広いのか分からない暗さであった。

 

ティーチ「うわ、中が暗いですな…」

 

エグゼイド「ソルの力を借りた方が良いかな?」

 

ソロモン「敵が分からない以上不意打ちして来るだろうからなるべく手を明かさない方が良いと思うよ。ここは僕が…」

 

そう言ってソロモンは手を光らせて明かりの変わりになるのを確認してから中に入る。

 

バタン!

 

アーチャー「!扉が!」

 

刹那「閉まった!?」

 

すると全員が入ると共に扉は勢いよく閉まり…

 

シュン!

 

イリヤ「消えちゃった…」

 

その後にそこには何もなかったかの様に扉は消えてしまう。

 

ブレイブ「どうやら閉じ込められた様ですね」

 

アーラシュ「袋のネズミってか」

 

Sモリアーティ「そうみたいダネ」

 

そう言うアーラシュにSモリアーティが同意した後に暗かった周りが明るくなり、周囲に沢山の入り口が現れる。

 

エグゼイド「うわ、入り口沢山!」

 

イリヤ「なんで?!」

 

刹那「ん~これは探すの大変そうだね」

 

周りを見て言うエグゼイドと驚くイリヤの後に刹那が呟く中でアーチャーははて…と首を傾げる。

 

アーチャー「(なんだろうな…この引っかかる感じ…なにかどこかで…)」

 

エグゼイド「とにかく突撃だ!」

 

思い出そうとアーチャーが考え込んでる間にそう言ってエグゼイドは駆け出して1つの入り口に入り…

 

エグゼイド「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~」

 

ブレイブ「ん?ぬお!?」

 

後ろの高い所の入り口から出て来てブレイブにぶつかる。

 

ブレイブ「な、なぜ上から;」

 

守理「これ、どれが次に進める入口なの;」

 

刹那「教授、分かる?」

 

呻くブレイブを見た後に沢山の入り口を見渡して言う守理の後に刹那が聞く。

 

モリアーティ『うーむ、洞窟ならば風が流れて来るのが良いのだが…』

 

Sモリアーティ「どうやら吹いてはいないようだな」

 

困ったものだとSモリアーティは呟いた後…

 

ジャカジャカジャカジャカ!!

 

アーラシュ「なんだ?」

 

イリヤ「ふぇ?」

 

いきなりのパレードである様な音が聞こえ始め、誰もが身構えるとエグゼイドが気づく。

 

エグゼイド「あ!上!箒とバケツが!」

 

刹那「ちょ?!それって…」

 

指した方向に誰もが見て確かにドラムの様にバケツを叩く2つの箒に刹那は驚いた後に周りを見る。

 

すると音楽に合わせてメンバーを囲む様に掃除用具が沢山現れて周囲を歩き回る。

 

ブレイブ「これは!」

 

イリヤ「何々!?」

 

誰もが警戒する中で音楽が鳴り終わると掃除用具たちが移動を終えた後に…

 

ジャーーーーーン!!

 

まるで試合開始と宙に浮かんだモップがバケツを叩く。

 

アーチャー「!来るぞ!」

 

守理「うわわ!」

 

Sモリアーティ「全員、伏せたまえ!」

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガッ!!

 

Sモリアーティの言葉に誰もがしゃがむとSモリアーティは掃除用具へと銃弾を叩き込んでいく、

 

だが、あと少しと言う所になると増援とばかりに新たな掃除用具が複数追加される。

 

ティーチ「また来たでござる!」

 

爆走バイク!

 

ギリギリチャンバラ!

 

アーラシュ「流石に今の状態じゃきつい!三速!変身!」

 

ガシャット!

 

ガシャーン!

 

レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!

 

アガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ!

 

それを見てアーラシュはゲーマドライバーを装着して続けざまにライダーガシャットをセットしてレバーを展開して出現したゲーム画面のを潜り抜けてその姿を仮面ライダーレーザーレベル3に変える。

 

イリヤ「ええ!?」

 

刹那「アーラシュも変身できるの!?」

 

レーザー「まあな!それと宝具替わりに使えて戦いやすくて重宝してるんでね!」

 

ガシャコンスパロー!

 

驚く刹那やイリヤにそう返してレーザーはガシャコンスパローを取り出して襲って来る掃除用具を蹴散らして行く。

 

アーチャー「たっ!てやっ!」

 

ティーチ「あぱー!とりゃあー!てりゃあぁぁ!!」

 

Sモリアーティ「まだまだいくよ!」

 

バシュバシュバシュバシュ!!

 

向かって来るのをアーチャーはなんとか投影できた棒で応戦し、ティーチも格闘戦で追い返し、Sモリアーティは銃撃で攻撃していく。

 

エグゼイドとロボ、ブレイブに守られていた守理は扉が現れるのに気づく。

 

守理「!皆あっち!扉が出来た!」

 

刹那「皆!キリがないからあそこに逃げるよ!!」

 

レーザー「賛成だな!ドンドン現れて切りがないしな!」

 

エグゼイド「ロボ!守理さん達を背中に!」

 

ロボ「うぉう!」

 

すぐさまメンバーは扉へと向けて走り、レーザーとSモリアーティが最後尾を務めて迫る掃除用具を撃ち落として行く。

 

そして扉を越えた後にエグゼイドとブレイブが扉を抑えて来れない様にしてると…扉が消えてしまう。

 

エグゼイド「あら?」

 

ブレイブ「扉が!」

 

ソロモン「この建物内を自由に作り変えられると言うのを教えてるわけだね」

 

Sロマン『そのようだね』

 

驚くメンバーへとソロモンとSロマンはそう言う。

 

守理「一体誰が…」

 

誰もが思っている事を守理が呟いている時…その存在は守理たちを見ていた。

 

???「来たわね…集まりなさいイーヴィルサーヴァント達よ」

 

その言葉と共に七人のサーヴァントが現れる。

 

???「イーヴィルサーヴァント達よ。あいつ等の相手をしてやりなさい」

 

???2「了解した。マスター」

 

そう命令する存在に7人の内の1人が代表で答える。

 

???3「ああ、悲しい。この絶望郷にて滅ぶ彼らを思うと……」

 

???4「まあ仕方ないだろう。この特異点を見つけてしまったのが運のつきだ」

 

刹那達を見ながらポロンと奏でる1人にもう1人がそう言う。

 

???5「ええ。ですのでその前に私が保護しないと……」

 

???6「捕獲の間違いでは……いや、なんでもない」

 

7人の中で唯一の女性の言葉に1人は訂正しようとして目を見て撤回する。

 

???7「フン。この善が滅ぶ世界で奴等が何処までやれるのか見ものだな」

 

そして最後の1人は腕を組んで刹那達を見る。

 

突如現れた謎の特異点。

 

そこにレイシフトした守理と並行世界の守理と同じ存在の刹那は仲間たちと共にどう立ち向かう…

 

 

 


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