コンパチヒーローズ・ザ・グランドオーダー   作:鳴神 ソラ

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悲報、今回の敵サーヴァント、最後哀れ


第4節:電撃とロボットと怒りの聖女

 

前回、セイバーランスロットにより守理が誘拐されてしまう、

 

その後にビートマ達と合流した刹那達は守理救出をメインに他のメンバーの合流を目指していた。

 

ちなみにティアマトはワイバーストとプラストオンしている。

 

ビートマ「おーい!ゴーグル!アーチャー!ティーチ!」

 

ティアマト「長谷部~!香子~!バーサーカーの方のランスロット!」

 

イリヤ「皆ー!何処ー!?」

 

刹那「おーい!」

 

誰もが呼びかけるが返事は返って来ない。

 

どこまで流されたんだ…とビートマはぼやく。

 

ジャンヌオルタ「にしても広すぎるでしょこの学校」

 

刹那「そうだよねー。中も複雑だし」

 

うんざりなジャンヌオルタのに刹那も困った顔をする。

 

ギンガード『どこを進んでいるのかも今は分からないからな』

 

マシュ『確かに、此方からでも皆さんの現在位置が特定出来ないですし…こうやって通信出来たのも奇跡です』

 

刹那「一体何者なんだろうねー、今回の黒幕」

 

ふうと息を吐くギンガードやマシュのに刹那は呻く。

 

ザガリアン『あの狂気医者の話で分かっている事は相手は魔導書が意思を持った付喪神になった存在って所だな』

 

イリヤ「だとしても普通の魔導書がこんなことできるのかな?」

 

ナイチンゲールから得た情報を言うザガリアンのにイリヤは首を傾げる。

 

ワイバースト『やっぱりそうなるからには凄い魔導書で長い年月を生きてたんじゃないか?』

 

刹那「でもそんな魔導書、一体誰が作ったのかな?」

 

そこだよな…と思いながらワイバースト達はマシュの方を見る。

 

マシュ『え?どうしました?』

 

ギンガード『いや、マシュにではないのだ』

 

ビートマ「ああ、リウナスの方にな」

 

Sロマン『リウナスが?』

 

ああ、成程と納得するマシュの後にリウナスが映し出される。

 

リウナス『話は作業する横で聞いてたけど…心当たりはないわね…ただ、私の技術を真似てそう言う魔導書を造った可能性はあるかもしれないけどね』

 

ビートマ「成程な…」

 

刹那「もしかしてリウナスが作ったのを忘れていたりして」

 

そう指摘されてリウナスはあーとなる。

 

リウナス『確かにそう言うのもありえるかも…今風に言うならめっちゃながーーーーーーーーーーーく生きてるから私;』

 

ザガリアン『凄く伸ばしたなおい』

 

イリヤ「伸ばしすぎじゃ…」

 

リウナスの言ったのにイリヤは突っ込むがいや、実際それ位長いもんとリウナスは返す。

 

Sロマン『もしそうなら厄介だね』

 

刹那「そうだよねー」

 

ギンガード『むっ?』

 

そう話しているとギンガードが何かに反応する。

 

刹那「ん?どうしたの?」

 

ギンガード『音が聞こえるのだ…これは…バイクの走行音…それに交じって別の音が聞こえて来るな』

 

イリヤ「バイクの音?」

 

聞こえると言うのに誰もがギンガードが刹那の腕を使って示した方を見る。

 

するとかすかだがバイクが見えて来る。

 

ビートマ「あれは…レーザーレベル2か!」

 

刹那「後ろからなにか来るみたいだよ?」

 

イリヤ「あれは……!?」

 

見えて来るとレーザーでその上には香子を乗せており…

 

???「ふはははははは!待ちたまえ!」

 

その後ろから電撃を放つ男性が追いかけていた。

 

モーリィ「追いかけられてるよ!」

 

ヒロインXオルタ「マスター、あれって…」

 

刹那「ニコラ・テスラ?!」

 

刹那が名前を言うと二コラ・テスラは刹那達に気づくと共に電撃を放つのを止めて、レーザーと香子は無事に合流する。

 

レーザー「おお、お前等!」

 

香子「無事だったか」

 

イリヤ「2人共!」

 

ビートマ「まぁ、その無事もこいつを乗り越えないとな」

 

そう言ってビートマは二コラ・テスラを見る。

 

ティアマトはその間にワイバーストとプラストオフする。

 

二コラ・テスラ「フハハハハ!よく来たなカルデアのマスターたちよ!」

 

刹那「あなたもここの主に召喚されたんだね」

 

いかにも!と答えた後に二コラ・テスラは右手をバチバチさせる。

 

二コラ・テスラ「そして私にピッタリのものをくれたのだ!」

 

イリヤ「ピッタリのもの?」

 

出て来た言葉に誰もが首を傾げる中で二コラ・テスラは高らかに言う。

 

二コラ・テスラ「出でよ!ノブロボ!」

 

その言葉と共に二コラ・テスラの後ろから…

 

ノブロボ「ノッブ~~~~~~」

 

大きいノッブ型ロボットが現れた。

 

ビートマ&ザガリアン「『なんじゃあれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』」

 

イリヤ「え!?あれって…」

 

香子「ん?知ってるのか?」

 

刹那「ノッブに無断で作ったメカノッブに似てるね」

 

それに驚くビートマ達の隣で刹那達がそう言う。

 

二コラ・テスラ「行くが良いノブロボ!奴等を倒せ!」

 

ノブロボ「ノォブ!!」

 

刹那「来るよ!」

 

誰もが二コラ・テスラの命令で攻撃を仕掛けるノブロボのを避ける。

 

ビートマ「あのどでかいロボの相手は俺がするから皆はあの二コラ・テスラって奴を!」

 

刹那「分かった!」

 

ジャンヌオルタ「ランサーがいれば良かったわね」

 

そう言ってノブロボへと駆け出すビートマを見送ってからジャンヌオルタがぼやく。

 

その間にビートマは何か箱の様なのを取り出して前に投げると箱は一瞬で巨大なロボに変わる。

 

ビートマ「プラスターイン!」

 

そのままロボの頭部へ着地してそう言うと中へと消えて言った後にロボの目に輝きが灯る。

 

イリヤ「なにあのロボット!?」

 

刹那「あれ何!?」

 

モーリィ「プラスターロボって言ってオイラ達の方でのロボとか大きい相手に使うんだ」

 

ノブロボと対峙するプラスターロボを見て驚く刹那達にモーリィが説明する。

 

その間にワイバーストとポセイホーンが二コラ・テスラへと駆け出す。

 

放たれた電撃をワイバーストはジャンプして、ポセイホーンは横に避ける。

 

ワイバースト「くらえ!」

 

ポセイホーン「とわっ!」

 

放たれたキックと竜巻が二コラ・テスラへと迫る。

 

二コラ・テスラ「無駄だ!」

 

バチバチバチバチッ!

 

それに対して二コラ・テスラは電気のバリアを張り、竜巻は防がれ、攻撃を仕掛けたワイバーストは止まれずに電気のバリアにぶつかり、ダメージを受ける。

 

ワイバースト「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ザガリアン『ワイバースト!』

 

イリヤ「斬撃《シュナイデン》!!」

 

慌てて助ける為にイリヤはザガリアンから教えられたのをアレンジした手刀からの氷の斬撃を飛ばし、それに二コラ・テスラは放出を止めて距離を取るとワイバーストは地面に倒れる。

 

モーリィ「大丈夫ワイバーストの兄貴!」

 

ワイバースト「ああ、なんとか…」

 

ギンガード『あの電撃が厄介だな』

 

刹那「あの電撃をなんとかしないとね」

 

駆け寄るモーリィに答えながらワイバーストは起き上がる中で誰もが電撃のに警戒した後に放たれた電撃を避ける。

 

飛んで来る電撃を香子はアンドロメダゾディアーツとなって鎖で防ごうとしたが電撃が通り過ぎてアンドロメダにダメージを与える。

 

アンドロメダ「避けたり防御したりしても貫通するんだがアレは何だ?」

 

ジャンヌオルタ「あーあれね。星の開拓者(EX)の効果よ」

 

なんだそれ?と疑問な顔をするアンドロメダに刹那は説明する。

 

刹那「えっとあらゆる不可能を不可能のまま可能にするスキルでね。回避や無敵状態の相手に攻撃を当てれる状態にできるんだよ」

 

アンドロメダ「厄介なスキルだな」

 

全くです!と飛んで来た二コラ・テスラのを避けながら刹那はアンドロメダの感想に同意する。

 

ポセイホーン「どうする?では」

 

マシャンタ「確かに現状じゃあザガリアンさんとレーザーさん以外じゃあ遠距離持ちいませんよ」

 

レーザー「確かにこりゃあ一撃で決める感じでやった方が良いのか?」

 

刹那「あーそれもちょっと無理かも。スキル天賦の叡智(A)でガッツ付けれるから」

 

ホント手強い相手に出会ったもんだなとレーザーはぼやく。

 

レーザー「酒呑童子がいたらよかったのにその酒呑がいないからな…」

 

刹那「あ~魅了で行動不能にさせてからなら行けるかもね」

 

Sロマン『茨木童子の宝具で解除できるのもあるね』

 

それもあるか…と考えていると守理側のマシュがすいませんと出る。

 

マシュ『それだったら酒呑さんと茨木さんと違いますが丁度良い方がいます。と言うか今帰ってきました』

 

レーザー「マジか!」

 

刹那「ちょうど良い方って…もしかしてサマー玉藻?」

 

そう聞く刹那にいえ、違いますけど…とマシュが否定した後に刹那の隣が光り…

 

マルタ「……さて、マスターを攫ったバカはどこにいるのかしら?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴとオーラを発しながらマルタが現れて聞く。

 

レーザー「あれま、凄くお怒り状態だな」

 

イリヤ「ま、マルタさん!?」

 

刹那「あ、そっか。マルタの聖女の誓い(C)で解除すればいいのか」

 

それにレーザーはおうと声を漏らす隣でイリヤは驚き、刹那が思い出して言う。

 

マルタ「んで、マスター攫ったバカスロットはどこ?鉄拳制裁したいんだけど?」

 

レーザー「落ち着こうな聖女の姐さん;」

 

イリヤ「今はニコラ・テスラさんを倒さないと;」

 

アンドロメダ「ん?なんだ攫われていたのか?」

 

ずずっと詰め寄るマルタにレーザーとイリヤが宥める中で聞くアンドロメダにそうなんですと刹那が肯定した後に避ける。

 

マルタ「とにかく強烈なのを叩き込みなさい!良いわね!」

 

レーザー「了解了解、と言う訳でジャンヌオルタ、一緒に必殺技と行きますか」

 

ジャンヌオルタ「しょうがないわね…決めるわよ」

 

ニコラ・テスラ「む、宝具を放つつもりか。ならロボノブ!チビロボノブ、発進だ!」

 

ロボノブ「ノォブ!」

 

そう指示するマルタにレーザーはそう言い、ジャンヌオルタも頷いた時、二コラ・テスラが指示を出してプラスターロボとぶつかりあっていたロボノブは距離を取ると…

 

ロボノブ「今週のオドロキロボノブ、発進なのじゃ!」

 

ザガリアン『あれ喋れるのかよ!?』

 

モーリィ「と言うかどっかで聞いた様なセリフ!?」

 

イリヤ「あ、なんか出てきた!」

 

まさかの喋れる事に各々に突っ込んだ後にイリヤが言う様にノブロボの口から…

 

チビノッブロボ「ノブ!ノブ!ノブ!ノブ!」

 

銃を持ったチビノッブロボが現れる。

 

マルタ「なんかいっぱい出てきたわね」

 

ニコラ・テスラ「総員、放て!」

 

ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!

 

その言葉と共にマルタに向けてチビノッブロボ達の銃から銃弾が放たれる。

 

二コラ・テスラ「ふはははははは!その弾を受ければいかにスキルを持っていようとスキルが使えなくなるのだ!」

 

イリヤ「マルタさん!」

 

香子「チッ!」

 

説明された事に誰もがマルタを庇おうと向かおうとするが間に合わず…

 

マルタ「タラスク!」

 

ガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 

それより前にマルタの前にタラスクが現れて銃弾を防ぐ。

 

タラスク「甲羅で防げてるけど衝撃でイッタ!?」

 

マルタ「そこの黒聖女とバイク、早くやりなさい」

 

タラスクが悲鳴を上げてる間にマルタは低い声で催促する。

 

レーザー「サーイエッサー」

 

ギリギリ!クリティカルフィニッシュ!!

 

ジャンヌオルタ「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……」

 

すぐさま2人はそれぞれ必殺技と宝具を発動する。

 

邪魔しようとしたチビノブロボをワイバースト達が抑える。

 

弓モードのガシャコンスパローからピンク色の矢と大量の黄色い矢を放ち、ピンクの矢と炎がニコラ・テスラに命中する。

 

二コラ・テスラ「なんの!」

 

マルタ「させないわよ」

 

それに二コラ・テスラはスキルを使うがマルタにより打ち消され…

 

レーザー「これでフィニッシュだ!」

 

ジャンヌオルタ「吼え立てよ、我が憤怒!!」

 

大量の黄色い矢と槍が突き刺さって行く。

 

二コラ・テスラ「ぐふ!み、みご…!?」

 

それにより光が漏れ出した二コラ・テスラの目に入ったのは…タラスクをぶつけようとするマルタの姿であった。

 

マルタ「今ね。私は機嫌が悪いの…だから…さっさと戻れ!!」

 

二コラ・テスラ「え、ちょ…」

 

タラスク「姐さーん!オーバーキルッス!!」

 

ドシーン!!!

 

言い切る前に二コラ・テスラは潰され、マルタはふーと良い笑顔を浮かべる。

 

モーリィ「こ、こわー;」

 

イリヤ「オーバーキル…」

 

シュィィィィィン

 

刹那「あ、そのまま座に帰ちゃった」

 

それに誰もが思わず後ろに引く中でマルタが注目されてる間にノブロボを倒したビートマが来る。

 

ビートマ「あれ、相当機嫌が悪かったんだな」

 

マシュ『実は、マルタさん出かけてた理由は先輩にプレゼントをと言うので…』

 

ワイバースト「ああ、つまり、攫われていたから渡すタイミングを逃したと;」

 

刹那「あーそれはタイミングが悪かったね;」

 

香子「これは攫った奴、ボコボコにされるな」

 

不機嫌な理由を聞いてうわぁ…と拳をぶつけてるマルタを見る。

 

見られてるマルタは刹那達の方へと顔を向ける。

 

マルタ「さて、さっさと進むわよ!遅れるんじゃないわよ!」

 

刹那「は、はい!」

 

イリヤ「分かりました!」

 

レーザー「了解ッス姐さん!」

 

香子を除いてビシッと誰もが姿勢を正して返事をした後にズンズン歩くマルタに続く。

 

ザガリアン『ある意味、眠れる龍を起こしたなランスロット』

 

イリヤ「そうですね…」

 

モーリィ「怒らせたら本当にいけないね;」

 

歩くマルタを見ながら各々に呟きながら述べる。

 

ビートマ「それで後合流してないのは?」

 

刹那「えっと…長谷部さんたちかな?」

 

レーザー「長谷部以外だとこっちので言うなら黒髭の旦那にアーチャー、こっちのランスロットにゴーグル。んで刹那の方は教授か」

 

刹那「教授、大丈夫かな?」

 

マシャンタ「後はソロモンさんもですね」

 

イリヤ「何処にいるんでしょうか…」

 

誰もが唸る中でああと香子は何か思い出した様に手をポンとさせる。

 

香子「そう言えば私、人探し出来るわ」

 

刹那「へ?」

 

イリヤ「え?」

 

どういう事と見る面々に香子は言う。

 

香子が変身するアンドロメダゾディアーツの鎖は攻撃と防御にも探索、人探しなどに使えるとの事で人探しの奴については探したい人物の情報を思い浮かべながら鎖に力を込める事で鎖がその人物のいる方向を指し示す。

 

ただし情報については探す人物の名前か細かい身体的特徴じゃないと別の人物を指し示す違う結果になる。

 

レーザー「そりゃあすげぇな」

 

刹那「これならすぐ見つけられるね!」

 

誰もが感心した後に誰から見つけるかを考える。

 

イリヤ「誰から探しましょうか…」

 

刹那「自分は教授が良いけどマルタは守理ちゃんができたらいいよね?」

 

マルタ「そうね。探したいわね。だけど先ず私としては…誘拐したバカスロットに1発入れたいからそっちも探したいけど」

 

ゴゴゴゴゴゴゴとオーラをまた発しだすマルタに深いね~とレーザーは呑気そうに呟く。

 

刹那「んじゃあまずはセイバーランスロットを探そうか。ルビーも取り戻さないといけないし」

 

了解したと香子は詳細を聞いた後に再びアンドロメダゾディアーツになって早速探索する。

 

アンドロメダ「あっちだな」

 

そう言って歩き出すアンドロメダを先頭に刹那達は歩き出す。

 

歩いた先に待ち受けているのは…

 

 

 


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