現代の修羅、VR世界で暴れる   作:黄金馬鹿

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ツルギ「マジ(キチ)レッド!」
ユウキ「マジ(キチ)パープル!」
シノン「マジ(キチ)グリーン」
キリト「マジ(キチ)ブラック!」
シリカ「マジ(キチ)ブルー!」
五人『五人揃って!魔法戦隊マジ○ンジャー!!』

リーファ「一回怒られてこいお前らァ!!」



あ、今回はALO編のエピローグです


そのじゅーご

数日後。和人の元へかつての戦友、エギルから一つのメールが届いた。それは、SAO未帰還者が帰還し、明日奈も帰ってきたため、SAO完全クリアを祝って盛大にパーティーでもしないか、との事だった。

 参加するのは和人と特に関係が深かった、現実でやり取りが出来る者達ほぼ全員らしい。珪子もそれには参加するらしく、和人の元へ珪子から連絡が来た。

 しかし、明日奈には内緒にしているらしく、サプライズで連れて来てくれ、とエギルは言った。何ともまぁ、洒落た男だ。と和人は呆れと笑い混じりの溜め息をつき、明日奈をその日、デートと称して誘った。

 そして、和人はついでにもう三人、誘うことにした。勿論、明日奈救出の参談をして精一杯の手助けをしてくれたあのマジキチ達だ。和人はその日の感謝も伝えるために三人へ連絡を取った。が、返ってきた返事は少し予想外だった。

 

「テスト勉強。それと用事」

「宿題が溜まっててさ……あとテスト勉強」

「そろそろテスト勉強しとかないとヤバイのよ……」

 

 それが三人が和人の誘いを聞いてから返ってきた若干疲れを感じる言葉だった。

 明日奈の体調も考え、打ち上げは大体三週間後。ALOでの最終決戦は大体一月下旬にやった事もあり、普通に学校に通っている三人はそろそろテスト勉強に励まなければヤバイ時期だった。学校に行かなくなって二年と少しの和人はすっかりその時期を忘れていた。

 建斗の用事の方はよく分からないが、それなら仕方ないと三人の参加は諦め、直葉だけを連れて行く事にした。

 

 

****

 

 

 ある日、建斗は祖父の部屋でいつものようにの砕けた様子ではなく、真面目な雰囲気を……須郷を殺した時のような雰囲気を出しながら座っていた。

 前のようにコタツは出されておらず、暗い部屋の中で建斗は祖父と対面して座っていた。

 

「如月建斗」

「ここに」

「我等は此度のお主の働きから、我等『裏』はお主を正式に仮想現実専門の『裏』として迎え入れる事となった」

「御意。その任、我が命果てるその時まで、務めさせていただきます」

「よろしい」

 

 そして、沈黙。数十秒の沈黙の後に建斗の祖父はリモコンを手に取るとそのスイッチを押した。その瞬間、頭上の蛍光灯が付き、部屋を照らした。その時を境に二人の纏っていた雰囲気は先ほどとは違って砕けたような物になった。

 

「あー、やっぱ疲れる……」

「呵々、この程度で疲れるとは、まだまだ未熟よのう」

「そりゃね」

 

 二人の先ほどまでの言葉使いや雰囲気は、言わば仕事モード。裏に所属する一人の人間としての態度だったのだが、今は普通に祖父と孫として話している。しかし、建斗のこの仕事モードはまだ未熟なためか結構神経を使う。対して建斗の祖父は慣れた物で笑っている。

 そして、先ほどの会談。それは、建斗の祖父が裏を代表して建斗を仮想現実の問題を解決する裏の一人として迎え入れたという事を意味する。今まで、バイト感覚だったり、手伝い感覚で行ってきた仕事だったが、これから、建斗は一人の裏として行動する事が出来る。つまり、建斗の祖父を通さなくても仕事を受けたり頼んだりする事が出来る。そして、報酬も仲介料等がなくなり、裏からも一人前として扱われる。

 前回の殺しは急を要したため二人で行ったが、それが決め手になったらしい。人を何の躊躇もなく殺せるのなら、その人物は十分に裏としてふさわしい。

 しかし、木綿季はこの場に居ない。彼女はこの先、裏とは関係が無い道を歩むかもしれない。それ故に、彼女を手伝い以外で巻き込む気はなかった。今までは建斗がまだ未熟だと思われていたため、同じく未熟な木綿季がペアだったが、これからはそうとはいかない。だから、木綿季はここにいない。

 

「ってか、この先爺ちゃんが死ぬと俺、爺ちゃんの仕事と仮想現実の仕事、どっちも引き受ける事になるのか……面倒だ……」

「呵々々。少しは他の者に任せるわい。安心せい」

「そうしてくれよ……」

 

 建斗の祖父の仕事はかなり多い。建斗の祖父が外へ出て殺しを行う事もあれば、仕事を見つけて適材適所で分けて行ったり、新たな裏を見つけてきたりと、結構な量の仕事をやっている。それに加えて仮想現実に関しての事も請け負っていたら流石にパンクする。

 それが建斗の祖父も分かっているらしく、建斗の祖父は既に請け負っている仕事の一部を建斗ではなく他の人物に引き継がせる準備をしている。裏の扱う仕事に仮想現実という物が増えた結果だった。

 

「何にしても、だ。建斗。お主はこれで正式に裏の一員。あまり表の者を関わらせるでないぞ」

「流石にしねぇよ……」

 

 とは言っても、前回のような事がありそうなので何とも言えない建斗。それを知ってか知らないでか、建斗の祖父は呵々。と笑う。

 やっぱ爺ちゃんには敵わねぇなぁ。と建斗は呟いてから、上で木綿季を待たせているから、と祖父に言ってから建斗は祖父の部屋を出てそのまま二階へ上る階段へと向かおうとするが、部屋を出た直後に横に人の気配を感じ、そっちを向く。

 そこには壁にもたれて建斗を見ている木綿季の姿があった。お前、部屋で待ってるんじゃなかったのかよ、と木綿季に言おうとする前に木綿季は口を開いた。

 

「一人前認定、おめでと」

「お、おう……聞いてたのか?」

「こそっとね。まぁ、ボクは色々知ってる訳だし、知られてもいいじゃん?」

「まぁな。普通は聞かれたら斬殺刑だけど、木綿季だしな」

 

 普通は裏に関しての事を聞かれたら、聞いた人間を確実に殺さなくてはならない。それは昔からの決まりの一つだが、それは関係のない人間に聞かれたら、の事。事情通だったり、そういう事に詳しい人間等には話しても構わない。

 木綿季を含めた何時もの四人はそこら辺は祖父から聞いた上で建斗と木綿季と付き合っているので、何時もの面子なら特に何か言っても構わない。

 

「まぁ、木綿季。これからは俺も一人での行動を許された訳だから、お前もこれ以上、俺の仕事に付き合わなくてもいいぞ」

「ボクはやりたいからやってるだけ。来るなっていってもついていくよ」

「はぁ……いつかはお前も何処かに嫁入りするんだ。余り裏と関係は持たない方がいいぞ」

「じゃ、その時は建斗が貰ってよ」

「お前のようなキチガイはお断りなんだがな……まぁ、俺も跡継ぎは作らないといけないし、その時はって事にするか」

 

 裏は代々、血が繋がっている人間がその仕事を継いでいく。それ故に、建斗も何れは何処からか嫁を貰って跡継ぎを作らなくてはならない。もしもの時は養子、というのも一つの手だが、それでも、建斗の代までは血は途切れなかったのだ。ここで途絶えさせずに繋げていきたい、というのが裏の一人息子の考えだった。

 木綿季は確かに顔も整っているし、性格もキチガイな所を覗いたら元気っ子で時々空回りする位で、一緒になったら楽しい事になるだろう。スタイルに関しては胸が少し可哀想な事になっているが、珪子よりはマシだ。珪子は可哀想過ぎて泣けてくるレベルだ。それに、キチガイな部分も元を考えれば建斗のせいでもあるのだが、そこは考慮しない。

 どちらにしても、まず木綿季に言えるのは。

 

「もう少し歳取ってから言ってくれ」

「あ、あはは……」

 

 木綿季は珪子の一個下の年齢。和人と同い年の建斗が付き合えば、建斗がロリコンというレッテルを世間に貼られる歳の差があると言えるだろう。それを考慮すると、せめて木綿季が十六歳、建斗が十九歳の頃位じゃないと、付き合うという事は遠慮してしまうだろう。

 ませてんじゃねえよ、と建斗が木綿季の頭をグリグリと押してから、ゲームやんぞ。と木綿季と共に二階へと上がっていった。

 

 

****

 

 

 そしてそれから数か月。和人と珪子、そして明日奈と言ったSAO帰還者の学生達は新造の学校へと進学していき、桜が舞う季節になった。

 世間では仮想現実に対する嫌悪感は殆どが消え去り、和人がネットに流したザ・シードという仮想現実を誰でも作れる、茅場お手製のキットは様々な企業が使い、新たなゲームを、仮想現実を作り出した。これに関しては仮想現実を推している裏からもグッジョブという事で、裏の仮想現実係である建斗からの謝礼と、貸しを一つ、そして報奨金が出た。その金で和人はバイクを購入。免許は取り終わっていたため、かなりご満悦であった。

 建斗もバイクは父親のお古を貰ったため、たまに二人でツーリングに行っている。

 そんな、SAO事件も過去の物となった時。珍しく詩乃が建斗の部屋に殴りこんでこう言ってきた。

 

「GGOやるわよ」

 

 ゲームコイン現実還元システム。そんな金に目が眩んだ詩乃が二人にやるぞと押し付けたこのゲーム。それが新たなまた、裏が動く原因になるとは、建斗も、木綿季も、詩乃も知らなかった。




【悲報】キチガイ、GGOに行く【バランス崩壊のお知らせ】

とうとうマジキチがGGOにレッツゴー。デスガンなんかよりも恐ろしい奴等が殺し合いしそうですねぇ……

あ、今のところアリシゼーションをやる予定はありません。長いですし

SA:Oに関しては、まだ買ってからプレイ出来てないので、プレイしたらやるかも?そこは時系列との相談ですね

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