IS<インフィニット・ストラトス> 魔法使いは、何度も死す   作:proto

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番外編を読んでくださった方ならわかりますよね?


第48話 新たな魔法使い(前編)

♢操真晴人

 

あぁ、もうダメだ。

体が思う通りに動かない。

負の感情が、増大しすぎたせいで、

魔力の質が、根本から変わったのか。

魔力は、復活した・・・のに、ここまで

なの・・・・か。いや!まだだ!何としても

元に戻る。でも、意識が消え・・・てい・・く。

 

♢更識刀奈

 

晴人君のアーマーが、

キラキラと輝いたダイヤモンドから、

ドス黒い闇へと染まっていった。

「晴人君!大丈夫?」

私は晴人君に駆け寄ろうとしたが、

「ウワァァァァァ!」

と急に晴人君が叫び、

闇のオーラの様なものに、

体が持っていかれ、

そのまま、吹き飛んだ。

 

その後、レギオンを瞬殺した晴人君は、

 

 

 

 

 

・・・・・・IS学園から姿を消した。

 

♢更識簪

 

お姉ちゃんの彼氏さん。

えーと、確か晴人さん。

うん、操真晴人さんだったかな。

彼がが居なくなってから、3日位

お姉ちゃんの元気が無い。

どうやら、行方不明らしい。

正直いつも、あの某有名エナジー

ドリンクの様な元気ハツラツ感が

完璧に消え失せているのだ。

「あんな、元気の無い

お姉ちゃん。初めて見た。」

 

私は考え事をして居たせいで、

人にぶつかってしまった。

「あの、ごめん、なさい。」

私はぶつかった人の顔を見ずに

謝ってしまった。

「あは、見ーつけたゲートの女のコ。

君、悪いけど絶望してもらうね。」

私は腰を抜かして居た。だって、顔が

 

 

 

 

 

・・・・死んだ父の顔。

そのものだったのだから。

 

♢更識刀奈

 

「キャァァァァァァ!」

聞きなれた声。その声で

発せられる慣れない悲鳴。

簪ちゃんだ。早くいかなきゃ。

私は校則を無視して、全速力で

廊下を走った。

 

そこに居たのは、死んだはず。

いや、正確には行方不明になり、

死んだ事になって居た父の姿だった。

でも、纏っている雰囲気が父とは、

違って居た。おそらくファントムだろう。

なんとか、校舎から引き離さなければ。

一般生徒にも危害が加わる可能性がある。

でも、ファントムには、ISの攻撃は、

通用しない。でも、簪ちゃんが・・・。

ん?まさか、簪ちゃんが、ゲートなの?

でもあの時、襲われなかったのは何故?

 

♢更識簪

 

異様な雰囲気を纏った、お父さんの

顔をした何かが、私に近づいてくる。

「さて、お前も絶望してファントムを生み出せ。」

「いや、来ないで。やめて。」

「簪ちゃん!!」

私のポケットの中から、

私の大切な、写真が二枚取られた。

一つは昔の家族写真。

もう一枚は、心の支えの片割れである

大好きな特撮アニメの写真。

それがどちらも、破かれた。

 

♢更識刀奈

 

私は、自分の妹を守れなかった。

簪ちゃんの体にヒビが入っていき、

ファントムを、生み出そうとしている。

こんな時、晴人君なら、最後の希望と言って、

カッコよく助けてくれるんだろうな。

もう、私にはどうする事も・・・。

いや、絶望を、止めればいい!

私は、こう叫んだ。

「簪ちゃん、絶望しちゃダメ!

私が、お姉ちゃんがついてるから。」

「うぅ、お姉・・・ちゃん。」

私はひたすら簪ちゃんを励まし続けた。




はい、どうも主人公が、闇堕ちしてしまったので、
簪ちゃんを救えないprotoです。

さて、黒ミッチーと言ってわかる方は少ないかな?

まぁ、ともかく簪ちゃんのピンチ

さて、それではまた次回!

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