IS<インフィニット・ストラトス> 魔法使いは、何度も死す   作:proto

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第109話 篠ノ之箒狩り

束さんのラボからIS学園へ帰還すると地獄が待ち構えていた。俺は一目見ただけで全てを把握した。おそらくIS学園の設備は7割がた失われているだろう。専用機持ちたちもおそらく重傷を負った上、専用機は大破しているだろう・・・と。ただし、それはあくまで俺の予想にすぎない。とにかく戻って確認しなければ。

「刀奈、簪。急いで戻るぞ!」

「わかったわ!」「了解しました、先輩。」

俺たちは急降下しIS学園に・・・いや、IS学園だった場所に

降り立った。IS学園だったと思われる場所としか言いようがないくらいに破壊された校舎。シェルターは無事なようだが、建物自体はほぼ原型をとどめておらず、この十数分でこれをやってしまう篠ノ之の狂気さが恐ろしい。

「とにかく、みんなを探そう。」

「私はシェルター内を確認してくるわ。」

「よろしく頼む。気をつけてな。」

「簪は俺と来い。篠ノ之がうろちょろしていない

なんて保証はないからな。」

「先輩、わかりました。」

俺と簪は生存者を、確認していた。

幸い死人は出ていなかったが、それでも

重軽傷者300名は少々大きすぎる被害だ。

「とりあえず死人が出なかったのは幸いだったが。」

「こんな人数・・・保健室どころか、医務室でも

受け切れない。どこか大きな病院に協力してもらわないと。」

「それなら更識で手配した方が速そうだな。

刀奈、やってもらえるか?」

「大丈夫だよ。それに今は晴人君が楯無なんだから。」

「そうだったな。それに束さんのラボの方も気になる。

でも、束さんのことだ。すぐに修復始めてるんだろ。」

「さて、それでは先輩。病院の手配はこちらでやっておきます。」

「あぁ、簪。よろしく頼むよ。」

「うん、義兄さん。任せてください。」

先輩から義兄さんにランク・・・アップしたのか?

「あとは、IS学園の設備の復旧だな。更識の技術スタッフ

は、屋敷の修復に回しているから、仕方ない。千冬姉の

上司に特別手当出してくれるように掛け合ってくれ。」

「え?自分でやるのか?」

と、千冬姉は自分を指差す。そして頭を傾ける。

「あんたは社会人だろうが。それくらい自分でなんとかしてくれ。それに篠ノ之を止めないとな。被害が拡大する一方だ。」

俺は椅子から立ち上がりとある場所へと向かうことにした。

 

 

更識技術工房

 

更識の家から離れた場所にある工房で、

ガシャットの量産をしている場所である。

現在はサバイバルシューティングガシャットの

量産機を製造している。俺は出来上がっている

7個のガシャットを回収し、IS学園へと戻った。

みんな、このガシャット覚えてるか?

リミッター解除する事で人を気絶させることが

できる。つまり、これを使えば殺さずに確保できる。

さて、生き残った中でピンピンしているのは、

魔法使いとボーディッヒだけ・・・か。

まぁ人数ジャストだから気にしない気にしない。

「さて、刀奈、簪、似藤、千冬姉、オルコット、

そしてボーディッヒ。全員にこれを渡す。

ボタンを押したら、“リミッター解除!”と

言え。リミッターが解除されるから。」

全員にガシャットを渡し、全員同時にボタンを押した。

『サバイバル シューティング!×7』

「リミッター解除×7」

『リミットブレイクコマンドを確認。

リミッターを解除します。』

「あとは、各自でセッティングしてくれ。」

このゲームは基本サバゲー。好きな銃・・・

扱いやすい銃を選んでもらうのがジャストだ。

因みに俺は、ロケランと、サブそれにハンドガンを

チョイスした。ん?魔法は使わないのかって?

んー、今回に関しては魔法は迂闊に使えない。

あいつを殺しかねないからな。

 

俺らの準備が整うのと、奴が現れる時間は

ほぼ同時だった。場所はやはり篠ノ之神社。

俺たちは篠ノ之を神社から人がなく遮蔽物が

多い地帯まで誘導することに成功した。

これより、篠ノ之箒狩りを始める。




はい、咳が酷くて投稿ボタン押す前に寝てしまったproto
です。明日の更新でおそらく最後になるのかな?
それでは・・・。

そう言えば、超スーパーヒーロー大戦観てきました。
貴利矢さん出たけど・・・って感じでした。
内容は面白かったですけど。

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