IS<インフィニット・ストラトス> 魔法使いは、何度も死す   作:proto

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今回タイトル「篠ノ之の暴走」なんだけど
ひらがなにすると「しののののぼうそう」で
の四回続きます。だからどうしたって話ですけどね。


第108話 篠ノ之の暴走

篠ノ之に賢者の石を奪われてすぐ事は始まった。

あいつはどこで知ったのか亡国企業を全滅させた。

ただし、スコールとオータムそしてMと呼ばれた

少女だけはなんとか生き延びた。と言うのも個人の

用事で亡国企業のアジトから出ていたのだが。

結果それが正解だったようだ。その情報が正しいと

信じてるのは更識の諜報部隊の調査結果がそうだった

からだ。しかし、彼らもまた被害にあってしまった。

正確に言うと、更識の屋敷が篠ノ之に襲撃され、建物

が半壊。従者の皆さんが「ここに楯無様は居ない!」と

言うとすぐさま帰って行ったようだ。これが賢者の石

を強奪されてから2日しか経っていないというのだから、

恐ろしい話である。俺たちは篠ノ之を止め、賢者の石を

取り戻すためにIS学園での作戦会議を開く事にした。

この場にいるのは各国専用機持ちとIS学園教員。

因みに一般生徒は避難準備をしている。この学園も

いつ標的になるかわからない。故に少しでも被害を抑える

ためにこうして準備させている。さて、話を戻そう。

「これより、篠ノ之対策会議を始める。司会は

1-1 操真晴人が仕切らせてもらう。」

適当な挨拶を済ませ、本題に入る。

「現在篠ノ之は賢者の石と呼ばれる、最高質の

魔宝石をISと繋げている。」

「すまない。質問いいか?」

と、手を挙げたのはラウラ・ボーデヴィッヒだった。

「ボーデヴィッヒか。質問を許可する。」

「魔宝石・・・と言うより賢者の石とはなんなんだ?

おとぎ話に出てくるような・・・正直ホラ話にしか

聞こえない。次元を超えている話なんだが。」

「そう思うのも無理はない。あれは特別だ。

人間の死をもひっくり返す。魔力さえあればな。」

「だが、篠ノ之はゲートじゃないんだろ?」

「唐突に発言するな千冬姉。誰が言ったか

わからなくなるだろう。」

「す、すまない。だがそれが事実だろ?」

「そうだ、奴はゲートではない、筈だった。」

「と、言うと?」

「俺が初めて刀奈と出会ったのは、刀奈がゲートで

ファントムに襲われてたからなんだ。」

「そうだったんですか。知らなかったです。」

「私も初耳だ。」

「山田先生、千冬姉。話を戻していいか?」

「「どうぞどうぞ」」

と、某ダチョウのクラブのような動きをする二人だった。

「ん、ん!で、その時襲われてたのは刀奈だけじゃなく

・・・刀奈、簪、すまない。嫌な事を思い出させたな。」

「先輩、気にしないでください。さぁ説明を続けて。」

「そうよ。あれがあったから晴人君と出会えたわけだし。」

「ありがとう。それで簪も襲われてた。刀奈の希望が

簪だったから。それがファントムにバレていたから。

つまり、その時は簪はゲートじゃなかった、って事になる。」

今度は千冬姉が手を挙げてから発言する。

「じゃあ、篠ノ之もゲートになってるってことか?」

「その可能性も捨てきれない。」

その話をしていたら、ドアが唐突に開いた。

「誰だ!」と、俺がドアの方を見ると、ボロボロの

束さんがそこに鎮座・・・はしてない。よろよろと

この部屋に入ってきた。

「「束(さん)!しっかりしろ(してください)!」」

「やられたよ。ステラボの半分の面積持ってかれた。」

「それは・・・つまり。」

「箒ちゃんが、ラボの半分を破壊した。」

「ステラボ、ステルスラボがなぜわかった。」

「多分だけど、賢者の石だよ。あれが恨んだり、

憎かったり、なんらかの目的があるところを示すんだよ。」

「そうだとしたらマズイな。先生方は食料を地下シェルター

に運びつつ生徒たちの避難を開始してください!!」

「「「「わかったわ!!!」」」

「俺と刀奈、それと束さんと簪で束さんのラボの

状態を確認してくる。他の専用機持ちは警戒態勢を

整えつつ、迎撃準備をしてくれ!それでは解散!」

この会議を急遽解散させ、準備を整える。

束さんのラボをやったって事は次はこの学園の

可能性も高い。故に少しでも迎撃態勢を整えた

方がいいと言う判断だ。これは生徒の気持ちを不安に

させる行為だが、より被害を抑える為には仕方ない。

 

「さて、ラボの状態を確認しよう。」

『シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチ

ヘンシーン!ハリケーン プリーズ!

フー!フー!フーフフー!』

俺はハリケーンスタイルに変身し、簪達はISで

飛行する事にした。俺は今の自分の篠ノ之の見解を

彼女達に聞いてもらう事にした。

「刀奈、簪、そして束さん。聞いてくれ、

俺は篠ノ之はゲートじゃないと思ってる、」

「「「うん、それはそうでしょ。」」」

「それで、なんで篠ノ之のISは超連続運用が可能なのか。

これはおそらく、賢者の石がSEを魔力に自動変換して

取り込んでるからだと思う。そしてそのSEは、あいつの

ISの単一能力(ワンオフアビリティ)の『絢爛舞踏』によるものだと俺は考えている。」

そう言っていると束さんのラボに着いた。

そして、武装保管庫に行ってみたところ、

荷電粒子砲の強化タイプがなくなっているという。

「ヤバい!IS学園が危ない!」

「晴人君!!!」「先輩!!」

「刀奈、簪!急いでIS学園に戻るぞ!」

そう言ってIS学園に戻ること数分。

 

・・・学園は地獄と化していた。

その地獄を背景に一人、紅く美しいはずの

椿が黒く毒々しい物体に姿を変えそこに浮いていた。




はい、前書きからくだらないこと言った
protoです。はい、と言うことで
荷電粒子砲が束さんのラボの武装保管庫から
無くなったわけですが、犯人はただ一人。
真実はいつも一つ!

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