IS<インフィニット・ストラトス> 魔法使いは、何度も死す   作:proto

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第106話 VSグレムリン(前編)

賢者の石を取り込んだ僕の前に、わざわざ

やられに来る魔法使いたち。

「君たち、そんなに死に急ぎたいの?」

「ううん、死なない!だって、先輩と

約束したから。必ず生きて帰るって!」

「家族を悲しませないのは基本だろう。

グレムリン!一夏に変わってこの私、

世界最強(ブリュンヒルデ)が相手をしよう。』

「さて、お前を食えればしばらくは魔力を

貯蔵できるだろう。」

「わ、わたくしは全力でバックアップを!」

「あはは、じゃあ早く変身しなよ。」

『『『ドライバーオン ナウ シャバドゥビ

タッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!

「「「変身!」」」チェンジ ナウ』』』

『ドライバーオン 「へん〜〜しん!」セット

オープン L I O N LION!!』

「あはは、古の魔法使いは最初から

パワーアップしないと・・・死んじゃうよ。」

僕は古の魔法使いの前に高速で移動し、

笛剣で下から斬り上げる。すると古の魔法使いは

宙を待って地面に激突した。その瞬間だった。

後方から魔力で構成された物質が飛んできた。

それを見ると黄金のゲートを出現させた魔法使い

が次から次へと魔力でできた物質を飛ばして来る。

「面白い魔法(ちから)だね。だけどね。」

僕は飛んできた物を片っ端から撃ち落とす。

「直線攻撃じゃ、軌道が読めるんだよね。」

『Hyper GO ハッ ハイッハイッ ハイパー!

ハイパー マグナムストライク!!』

唐突に必殺技を放ってきた。でも、撃つまで

隙がある。避ける事は簡単だ。それよりも、

後の二人が全く動かない。なんか妙だな。

まぁ、とにかくあの必殺技は受け止めますかね。

銃口から出てきたキメラ?を弾き返すと、

彼は元のビーストに戻った。

「あはは、そんなんじゃ効かないよ。」

僕が隙を見せてしまった瞬間。後ろから

寒気が走った。おそるおそる後ろを確認すると、

二人の魔法使いが居なくなっていた。僕は周囲を

確認するが見つからない。

「まさか・・・上か!」

上から二刀の剣を振り下ろしているブリュンヒルデの

魔法使い。その攻撃を受け止めたが、さらにその後ろから

『キャモナ スラスト シェイクハンズ!

キャモナ スラスト シェイクハンズ!ゲイボルク!』

刺し穿つ(ゲイ)・・・

 

 

死棘の槍(ボルク)!!」

僕目掛けて赤い槍が向かって来る。それを

紙一重で避けたつもりだったけど、僕の心臓目掛けて

槍が曲がってきた。仕方なくブリュンヒルデの剣を

体で受け、赤槍を笛剣で弾いたが、やはり当たりに来た。

「なるほどぉ〜、ケルト神話の光の御子の力か。それなら

僕も本気を出すよ。」

僕は体から超濃厚度の魔力を放った。そこには

まだ逃げ遅れた人も多くはないが居る。つまり、

この魔力は普通の人間に対しては致死毒の霧と

変わらないってこと。

「ほらほら、早くなんとかしないと、

ここに居るみんな死んじゃうよ。」

魔法使い達に為すすべ無し、そう思って

やった事だった。

 

♢似藤高介

 

さてと、これはマズイけど。魔力を食っち

まえばこっちのものだ。そう思った時に

意識がキマイラの元に呼び出された。

「おまえ、変な事考えてないよな?」

「別に、ベルト壊してお前解放すれば

魔力を食うなんて思ってないぞ。」

「ふ、しかしお前がどうなるかわからんぞ。」

「明日のことは、明日考える。やった後の事も

やった後考える。そう決めたからな。」

「決めた。お前を俺の奴隷から解放してやる。」

そう言って俺の意識は元に戻った。

 

そこから俺は賭けに出た。奴が剣で攻撃してくれ

れば自然な形でキマイラを解放できる。

『バッファ GO バッバ ババババッファー!」

俺はダイスサーベルで細剣(レイピア)の突き姿勢を

取り、奴に突進する。

「うぉりゃぁぁ!!」

奴は俺の剣を弾き剣を上から突き刺そうとした。

ピンチはチャンス。まさにその通りだ。奴の剣が

うまいことドライバーに直撃し、キマイラを解放できた。

そこからは町中にまで広かっていた魔力を食いまくり、

俺の元から去って行った。

「くそぉ!せっかく貯めた魔力を!!」

「お前が勝手に使ったんだろ。」

グレムリンは俺に飛びかかろうとした。

俺は死を覚悟しちまった。晴人と絶対に死なねぇ

って約束したのにな。俺は目をつぶり死を待った。

しかし、いくら待っても刃が俺の命を刈ることはなかった。

おそるおそる目を開くと、そこには千冬が攻撃を防いでいた。

その間簪ちゃんは気絶していたオルコットを避難させていた。

「お前は・・・私の彼氏だろう。だったら死ぬなよ。

私をまた一人にする気か?もう一人は嫌だぞ。確かに

一夏も家族だって認めてくれたけど、でも弟に

置いてきぼりは嫌だからな!!」

そう言って刃から耐えていたが、耐えきれなくなり

剣ごと弾かれ変身が解除され、絶体絶命の

ピンチに陥った時だった。俺たち魔法使いにも

希望の光が見えていた。近づいていたグレムリンに

華麗に回転してファントムの弱点である銀の銃弾を

撃った救世主、操真晴人またの名を魔法使い《ウィザード》。

「よう、待たせたな。」

「晴人!」「先輩!」「一夏!」

俺らの希望が今ここに降臨した。




はい、protoです。えーと、グレムリンの強さは
インフィニティより強いです。実際、仮面ライダーウィザード
本編ではインフィニティのウィザードを圧倒してました。
この作品もそれは変わりません。


この作品には関係ないですが、
VR最強の剣士『ユウキ』に黙祷

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