ドヴァキンがダンジョンに潜るのは間違い? 作:ark.knight
ランが作った朝食を食べた後、私はヘスティアの部屋に向かった。理由は恩恵とやらを授かりに来た、ただそれだけの理由だが朝食を食べてる時も口うるさく言われたのもある。私は部屋の扉をノックすると中に入っていいと言われ中に入る
「やぁ待っていたよハイド君」
「わざわざこんなことをしなくても私は十分強いのだがな」
正直1級冒険者とやらの犬っころを影の戦士で背後を取った後に暴れたので
「さーてとベッドの上で寝っ転がってちょうだい。もちろん服は脱いでね」
「お前が変なことをしないと誓うのであればな」
「ボクをどんな人だと思ってるんだい!?」
「正直に言って良いのであれば言うがいいのか?」
「・・・やっぱりやめとくよ」
それは残念だ、邪神に似た雰囲気を醸し出していて私の脱衣を強いる変態だといってやろうと思ったのだがな
「それにボクはベル君一筋だしね!」
「そういうことか、まぁ頑張れ。
「それ詳しく教えてくれないかな?」
ヘスティアは私に近づき睨みを効かせてくる。少々怖いのでやめてくれるとありがたいのだが・・・
「話すから睨むな、話せるものもなくなってしまうぞ?」
「・・・ごめん、それでどういうことなんだい?」
私の知る限りの話をした。まずはエイナ・チュールの話をした後に豊饒の女主人の店員の話。最後はアイズの話をしてやるが徐々にヘスティアの表情がオーガのようになってきて正直直視したくなくなってきた
「てことはなんだい?ベル君はミノタウロスに殺されそうになったところをハイド君とヴァレン何某が助けて目の前にいたヴァレン何某に一目惚れしたっていうのかい!?」
「私の視点ではそう感じただけで後は本人に直接聞くなり調べるなりしろ。それよりもお前を直視できないからその顔をやめろ」
「おっとごめんね。もうベル君の浮気者!」
ここでまだお前らは付き合っていないのだから別にいいのではないか?とかは絶対に口に出せない。というよりも出すと面倒なことになりそうで嫌だ
「それよりも早く恩恵とやらをくれ。でないと冒険させるつもりがないのだろう?」
「おっとそうだったね。それじゃあさっき言ったとおりにしておくれ」
私は服を脱ぐがあまり見せたくないものだ。なにせ身体中には駆け出しのころに付けた傷や複数のドラウグル・デスロード、アルドゥイン、ドラゴン・プリーストとの戦いでできた火傷の跡があったりするから見せたくないのだ
「うわぁ・・・すごい傷跡だね。これだけの傷を見ると君がどれだけ戦ってきたのかがうかがえるよ」
「あっちでも勝てるかどうかの瀬戸際だった戦いもしてきたからな。駆け出しのころからドラゴンと戦ったりとな」
私はベッドの上でうつ伏せになるとヘスティアは私の上に乗ってくる・・・こいつは本当に何をするつもりだ?
「それじゃあ今から恩恵を授けるね」
「ちょっと待て。これでは恩恵が授かる瞬間が見えないではないか」
「・・・見てもつまらないよ?ただ数字が浮かび上がるだけでそれを確認しておしまい」
「そういう問題ではないのだが、まぁいいまた今度の機会にでも見てみるとしよう」
ヘスティアは自分の指に針を刺し私の背中に血を落とすがその感触はなく、その代わりに光出した
「そういえばヘスティア、1つ質問してもいいだろうか」
「別に構わないよ。それでなんだい?」
「ロキ・ファミリアとはどういう関係なのだ?あそこの犬っころで遊んでやったのだがどうも弱く感じてな」
「ロキとは犬猿の仲といってもいいくらいに仲が悪いよ!それよりも犬っころ?」
「確かベートと呼ばれてたはずだ」
ヘスティアは大きく口を開け唖然としていた。しばらくして口を閉じて恩恵を授けたのを確認すると何度も強く私の背中を叩いてくる
「君は何してるの!?レベル5の一級冒険者に歯向かうなんて正気の沙汰じゃないよ!」
「仕方なかろう、あの時はベルが貶められていたのだからな」
私があんなにもくだらない
「でも大丈夫だったのかい?」
「問題は無いちゃんと倒しておいたからな。それで恩恵とやらはどうなのだ?」
「話をそらすな!・・・はいこれ」
私は一枚の紙を渡されるとその紙にはこう書かれていた
ハイド・クロフィ 種族 ハイエルフ
Lv.8 (レベルアップ理由:アルドゥインの撃破、全ドラゴンプリーストの撃破、声の全習得、魔法スキルの全習得、全魔法の習得、
力:B700
耐久:C500
器用:S999
敏捷:C600
魔力:S999
発現アビリティ:≪
≪スキル≫
【
・龍の魂を封印せし者の証
・ドラゴン種との戦闘で全ステイタスに高補正
・ドラゴン種との戦闘に勝利した場合にその魂を吸収しステイタスを大幅上昇
・この方法以外でのステイタス上昇は無い
【
・全ての呪文を極めし者の証
・ステイタスの魔力に高補正
・使い魔及び精霊の召喚はレベル分だけ召喚可能
・死霊術は使用できない
これがステイタスか。これが強いのかさっぱり分からんがどうなんだ?聞いてみるとするか
「「なあ(ねえ)」」
・・・はもった。ただヘスティアは真剣な表情や声でなんとなく分かるがどうやら真剣な話なのだろう
「先に話せ。私の話はたぶんお前の話で判明するだろうからな」
「そうだね。それじゃあ言うけどこのステイタスは異常だよ。異常すぎて他の神から狙われる可能性が出るかもしれないほどだよ」
「そこまでなのか。ということは普通ではありえない物しか書かれていないということになるのか?」
「うん、まずレベルなんだけどこの世界での強さを表す数値だけどこれを見る限りだと君が1番強いことになる」
この世界では最強になってしまったか。別になるつもりはなかったのだがなってしまったものは仕方ない
「それにスキルやアビリティの事もそうだよ。ここまで出てくるものじゃないしせいぜい異例を除けば1,2出るくらいなんだ」
「・・・だいたい言いたいことは分かった。要はこれを隠せと言うのだろう?」
強すぎるのも考え物だということだろうがどうするかは後で考えるとして情報はどこからでも漏れる可能性があるのだから隠し通すのは辛いものがあるな
「それは君に任せるよ。ただこれだけは覚えていて欲しい、君はボクの家族なんだから簡単にいなくならないで欲しい」
「なかなか嬉しいことを言ってくれるな。それでは私は出るぞ」
さて午後はまたあの洞窟に向かうとしよう。この世界での変更点があるかどうかを確認しなくてはいけないからな、その時にはベルを誘っていくとしよう。私は自分の部屋で寛いでいると館全体にベルに対するヘスティアの怒号が響き渡るのだった・・・もしや私が口を滑らしたからだろうか?
僕はハイドさんと一緒にダンジョンに向かっています。どうやら自分の実力を測りたいのと僕の戦い方の確認をするためだそうです。そんなハイドさんは昨日の装備とは一転して仮面に上等そうなローブに身を包んで背中には黒く尖った弓を背負い腰には黒く尖ったダガーと濁った金色をしたダガー、骨で出来た矢を腰に携えていた
「あ、そういえばハイドさんってまだ冒険者の登録を済ませてませんよね?」
「登録?そんなものをしなければならないのか」
「そうですよ、僕も今から行くので一緒に行きましょう!」
そう言い僕たちはギルドの中に入り受付に行くとエイナさんが僕を見つけるなり駆けつけてくる
「心配したんだよベル君!血塗れで気絶して担がれて来たときは死んじゃったと思ったんだから!」
「あはは・・・すみませんエイナさん」
「もう心配かけさせないでよねってハイドさんですよね?」
「ああ、昨日は助かった。それは置いておいて今日は登録をしに来たのだがどこでするのだ?」
だんだんとエイナさんの額に青筋ができてきて今にも怒りそうだ。ていうかもう怒ってるのかな?
「あなたは登録もしないでダンジョンに行ってたんですか!」
「みたいだ。昨日こっちに来たばかりで勝手がわからなかったのだ、すまなかった」
「もうやめてちょうだいね」
エイナさんはハイドさんに登録用の紙を渡すとそれに書き込んでいくハイドさん
「あぁ善処する」
「それでベル君は今日もダンジョンに行くの?」
「ハイドさんに誘われてきました。自分の実力を測るのと僕の戦い方を確認するためだそうで」
「あれ?ベル君の方が少しだけだけど冒険者としての経験は長いわよね?」
そっかエイナさんは知らないんだった。というよりも僕たちも知ったのは昨日だから知ってるはずもないんだっけ
「私を他人の秤で測らない方がいい。ここ以外で冒険をしていたのを含めるとと30年以上は冒険しているぞ」
「は、はぁ・・・とにかくこのダンジョンでは危険が多いので気をつけてくださいね。初心者では太刀打ちできないモンスターだっているんですから」
「そんなものは知っている。冒険者は冒険するなとか言うなよ?それだったらまともに働いた方がいいのは目に見えて分かっているのだからな。ほれ書いたぞ」
さすが異世界の冒険者なのかな?エイナさんが言うことも分かってるみたいだ
「さてこれでいいのだなエイナとやら」
「後で確認しておくわね。さてベル君もちゃんと生きて帰ってくるのよ」
「分かってますって。生きて帰ってエイナさんに怒られるまでが冒険だって思ってます!」
あ、思ってることありのまま全部言っちゃった。マズイどうしよう、これじゃあお説教される!
「ちょ~っと言ってる意味が分からないわね。ベル君には少しお説教が必要のようね」
「行きますよハイドさん!それじゃあまた後で話は聞きますんで!」
僕は大急ぎでハイドさんの手を引き一緒にギルドを出た。後ろでエイナさんの怒鳴る声が聞こえてくるけど今は強くなることを優先させてください!僕たちはその足でダンジョンに入っていくことにしたけどハイドさんってどれくらいのステイタスなんだろう?
今回もお読みいただきありがとうございます
今回はやりすぎた感満載ですがスカイリムって凄く要素が多いですし仕方ないですよね