新約、とある提督の幻想殺し(本編完結)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじなのです!

鹿島さんの一言から大本営に赴いた上条。

そこで補給艦2隻の建造を申し込む…。

2隻の建造を待っていると元帥が話しかけてきて、上条にあるものを渡すと去っていってしまうのだった。


呉鎮守府編
補給艦vs空母勢


side間宮

 

こんにちは、間宮です。

 

今私と伊良湖ちゃんは提督に呼び出されて食堂に向かっています。

 

 

「それにしても、いきなりどうしたんでしょう?提督さんは」

 

歩きながら伊良湖ちゃんが話します。

 

 

「分からないけど、きっと何か大事な用なのは確かね」

 

と、話している間に食堂に到着するのでした。

 

 

sideout

 

 

side上条

 

 

 

おっす!上条さんだ。

 

今は食堂に来ているんだ。

 

 

「提督、お呼びですか?」

 

お、来たな。

 

 

「あぁ、間宮さんに伊良湖さん、来たな」

 

 

「えぇ、今日はどうしたんですか?」

 

ま、間宮さんの疑問も当然だよな。

 

 

「いや、ちょっとしたテストをして見ようかと思ってさ」

 

 

「テスト…ですか?」

 

伊良湖さんの言葉に俺は頷く。

 

 

「そう、テストだ。と言っても難しく考えなくてもいい、ルールは簡単だ、二人に二人前分ずつ料理を作ってもらいその時間を計るってだけだからな」

 

その言葉に納得するように頷く二人

 

 

「じゃあ、早速だが始めていいか?それと、食材はここにあるもの全て使って良いことにする」

 

 

『はい!何時でも大丈夫ですわ!』

 

気合十分って感じだな…。それじゃ!

 

 

「よーし、じゃあ始めるぞ!よーい、始め!」

 

即座に調理に取りかかる二人…。

 

二人前なら30分くらいでてきるか?

 

しかし、俺の予想は見事に外れることになる…。

 

 

 

 

 

 

調理開始から2分後…。

 

 

「出来ましたわ。」

 

 

「こっちも完成しました…。」

 

二人が声をかけてきた。

 

え…?もう出来た?嘘だろ?まだ二分しかたってねえぞ?

 

 

「わ、分かった…。じゃあ俺に見せてくれ」

 

そう言うと、四人前の料理が俺の前に並べられる…。

 

早いのはいいが味はどうだろうか…。

 

少し掬い上げ、口へと運ぶ。

 

 

「ッ…!?」

 

旨い!!まるでプロの味だ!

 

何でだ!?どうやってこの短時間でここまでの物を作り上げた?

 

二人がニコニコしながら聞いてくる

 

 

「ふふっ…。どうですか?」

 

 

「提督さん、美味しいですか?」

 

俺はその言葉に頷くしかない…。

 

これは文句の付け所がない程の合格だ。

 

この二人ならここ(食堂)を任せても平気そうだな…。

 

 

「合格だよ、まさかここまでとは思ってなかった…。」

 

俺の言葉に二人は満足そうに頷く。

 

 

「そういえば一つ気になったんだけど、二人は最大どのくらいの料理を作れるんだ?」

 

俺の問いに間宮さんが答えてくれる。

 

 

「そうですね、私も伊良湖ちゃんも10分もあれば十人前くらいは出来ますよ」

 

ってことは、二人で二十人前…。もうこの二人で決定だな!

 

 

「流石は補給艦だな、これなら安心してここ(食堂)が任せられるよ、早速今日からお願いできるか?」

 

 

『はい、お任せください!』

 

これはこれからの食事時間が楽しみだな!

 

俺はそう考えながら司令室に戻るのだった。

 

 




side間宮

時間は飛んで食事時間…。

食堂には江ノ島鎮守府に所属する艦娘達が集まっています。

中には戦艦や正規空母の艦娘も…。

これは気合をいれないといけませんね!

私は腕をまくり料理の準備を始めます。


「さぁ、やるわよ!伊良湖ちゃん!」


「はい!間宮さん!」

さあ、私達の戦いを始めましょう!

私達二人は調理に取りかかるのでした。

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