新約、とある提督の幻想殺し(本編完結) 作:榛猫(筆休め中)
前回は提督が古鷹さん達を建造した時の話でした。
今回はその一ヶ月後のお話となります...。
side上条
「暑い...不幸だ...」
古鷹達が来てからもう既に一ヶ月が経とうと言う頃...。
呉鎮守府では特に何が起きることもなく平和な日が続いていた。
だが、平和のなかでもこの鎮守府は何か騒動が絶えない...
それは主に俺右手のせいであったりする。
ある時は過って着替え中の艦娘の部屋に入ってしまい砲撃されかけたり...
またある時は書類をぶち撒けてしまい、般若の形相の大淀に半日ほど説教されたり...
またある時は理由も知らないのに激怒した艦娘達から逃げ回る羽目になったりと、いつも騒動が絶えないのである...。
「それにしても、平和だ...」
俺の不幸以外は至って平和なのだ。
少し退屈だと感じてしまう程には...
「なんかこう...大勢で騒げて楽しめることがあるといいんだけど...」
そして少し考え込む...。
「うーん...大覇星祭...だと規模がでかすぎるよな...。文化祭...ならなんとかなりそうだな」
だとするとどういったものにするかなんだが......
「学校の時と似たような感じなら、いけるか?」
そうなるとチームなんかも分けないとならないか...。
あいつらに任せてもいいんだけど、あぶれる奴が出てくる可能性もあるから......
「仕方ない、あいつらには悪いけどこっちで決めさせてもらうか」
俺は在籍表を見る。
「今いるのはざっと40人くらいか」
他にもいるけど役目のある奴らばかりだから今回はパスだな...。
「それじゃまずは...」
駆逐や軽巡の娘達は数が多いから一グループに数人入れるようにして、重巡以上の奴らは一人ずつにしよう。
一グループは五人くらいで大丈夫だろうし、このくらいが妥当な所だろ...。
とりあえずはこんな感じでいくか!
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火グループ
如月、雷、北上、名取、青葉
水グループ
暁、文月、球磨、川内、筑摩
草グループ
三日月、響、天龍、那珂、大鳳
雷グループ
長月、長良、多摩、Uー511、加古
氷グループ
菊月、弥生、木曾、五十鈴、鳳翔
空グループ
卯月、望月、陸奥、あきつ丸、龍驤
地グループ
皐月、春風、香取、prinz、利根
龍グループ
水無月、比叡、加賀、saratoga、古鷹
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「とりあえずこんなもんか、途中組み合わせがおかしくなったがまあ仕方ないよな」
とにもかくにも組分けはこれでいいな!
後はこれをあいつらに教えてこないとな。
「大淀、悪いんだけど艦娘達を収集してくれ」
「了解致しました...。」
さて、お楽しみはこれからだ!あいつらどんな反応するのか楽しみだ。
俺は大淀の背中を見送り艦娘達の反応について予想し始めるのだった。
文化祭計画が発令してから艦娘達は意気揚々に作業を進めている。
俺はそれを見て回ろうするのだが呼び出しをくらい呉を離れなくてはならなくなってしまう...。
次回、新訳、とある提督の幻想殺し
文化祭準備(大淀視点)
幻想殺しと艦娘が交差する時、物語は始まる)