鋼鉄の極緑神   作:ルフト

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第一話 始まり

第1話 始まり

 

1939年3月25日、この年この日は世界規模のクーデターが発生した年である。

このクーデターの発端はアジア極東小国家ウィルキアで起こった反乱が原因だった。

この反乱を起こした首謀者のヴァイセンベルガー将軍はウィルキア制圧後

世界への侵略を宣言した。

だが、アメリカなどの大国はウィルキアの解放軍である近衛艦隊と同盟を結び

帝国から世界の国々を解放するため解放軍は戦いへと突入した。

 

数か月後ウィルキア

「なに、またやられたのか!」

「はい、味方の偵察機が確認したところ、全滅した模様です。」

ウィルキア帝国の戦況は初めは良かったものの、徐々に悪くなっていった。

「ち、解放軍の奴らめことごとく邪魔をしおって。こうなったら超兵器を向かわせろ。」

超兵器は通常兵器とかけ離れた性能をもつ兵器で、とても巨大である。

「そ、それが、問題が発生しまして。」

「なんだ、早く言え。」

ヴァイセンベルガーは自分の艦隊が次々に沈んでいくので焦りが増していった。

その焦りも次の通信兵の言葉を聞いたとき頂点に達した。

「そ、それが、い、一部の超兵器が裏切りました。」

"超兵器の裏切り"これは帝国にとって最大の損害であり、最大の脅威であった。

「馬鹿な!?ありえん。」

と、そこに一人の兵が入ってきた。その男は味方の偵察機から入った情報を伝えに来たようだ。

が、その男はかなり焦っているようだった。

「た、大変です!」

「今度はなんだ!」

「さきほど通信がありましてそれによると、我が全艦隊が裏切った超兵器により全滅させられました。」

「なん・・・だと・・・」

この知らせはウィルキア帝国滅亡一歩手前を示していた。

「クソォー!!残っている超兵器を全て向かわせろ、我もリヴァイアサンで出撃する。」

ヴァイセンベルガーの考えは裏切った超兵器を帝国に残っている超兵器で撃滅しようというものだった。

だがこの考えが後に自分たちに起こる出来事の原因になるとは誰も知らない。

 

 

 

太平洋とある艦隊

 

 

 

『ウィルキア帝国といってもしょせんザコにすぎんな。』

『同感だ。』

『でもよ~少し前までウィルキアにいたと考えると、自分が馬鹿らしく思えてくるよな~。』

『同感だ。』

『お前はそれしか言わないよな、グロースシュトラールさん?』

『黙れスピード狂が。』

『俺はヴィルベルヴィントだ。』

『そうだったな、スピード狂。』

『だから、おれはヴィルv『うるさいぞ、少しは黙ってろ。』へ~い。』

海の上で行わていたのは、超兵器たちの会話だった。

『こちら究極ドリル戦艦アラキだ。全艦の状況を伝えろ。』

『こちらヴィルベルヴィント。俺とグロースシュトラールは異常なしだ。』

『こちらナハト。右舷に主砲弾三発被弾したが、航行とともに戦闘に支障なし。』

『こちらヘイム。俺とドレットは異常なしだ。』

『こちらアルス。異常なし。』

超兵器達は、先程の戦闘で損傷箇所を、旗艦に報告しているところだった。

『よし、このまま航海を続ける。』

全員の報告が終わり、再び航海に戻っていった。

それから30分後、

『偵察機より入電、五百キロ先にて帝国艦隊。』

『よし、帝国艦隊殲滅のため、これより我々は帝国艦隊に打って出る。全艦、全速前進。』

「「「「「了解」」」」」

 

一方こちらは

 

「おい、まだ見つからんのかリヴァイアサン。」

ヴァイセンベルガーは裏切った超兵器を発見出来ず苛立っていた。

「はい、まだ見つかってませんが・・・・?!、レーダーにノイズ、恐らく敵の超兵器です。」

「よし、全艦に通達、第一種戦闘配置、撃滅に向かう。」

 

アラキ一行

『帝国発見。』

『よし、全艦第一種戦闘配置。砲撃始め!』

その瞬間、全ての超兵器が轟音とともに、戦闘を開始した。

『ヴォルケンクラッツァーより高エネルギー反応。』

『へ、恐らく波動砲だろう。だが、プロトタイプだがこっちも持っているぜ。』

ヴォルケンクラッツァーとアラキは、エネルギーを波動砲に溜めていった。

そして同時に「「発射!!」」

どちらも波動砲を発射し、瞬くような光と劈く轟音が辺り一帯を包んでいき、波動砲と波動砲は、ぶつかった。

と、その瞬間。波動砲同士がぶつかった地点に異変が起きたのだ。突如として空間に穴があき、ありとあらゆる物を吸い込んでいった。

『くッ!、波動砲の膨大なエネルギーに空間が耐えられなかったか。あの穴に巻き込まれたらまずい、全艦あの穴から全速で遠ざかれ!』

『ダメだ!間に合わない!』

『クソッ!』

アラキたちは空間に開いた穴に吸い込まれた。

そして、海に浮かぶ物は何もなかった。

 

 

 

 

 


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