本屋に舞い降りた天使に俺は恋をした   作:Kohya S.

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3. 寺院へ…

 偶然というのは、たまに起こるから偶然なんだな。

 

 俺は再認識していた。

 花丸の自宅にまで押しかけてずいぶん親しくなれたと思っていたのだが、現実は厳しかった。

 彼女はときどきバイト先の書店に姿を見せた。目があったときに挨拶できるようになったのはすばらしい進展だが、いまのところそれだけだった。

 

 彼女と本について話せたら、楽しそうなんだけどな。せめてメールアドレスでも交換できれば……。

 そう考えてみても、なかなか機会はなかった。

 そもそも店員とお客さん、だからな。

 

 菊池さんに冷やかされて、否定する回数だけが増えていた。

 

        ・

 

 四月も後半に入ったある日の放課後。俺はいつもより速足で部室に向かった。

 

「おう」

 

 先に来ていた北村が本から顔を上げた。

 

「今日も陸上部は休んだのか」

「まあな」

 

 俺は会話もそこそこに椅子に座り、スマートフォンを取り出した。北村が顔を戻したのは好都合だった。

 

 ブラウザを立ち上げてブックマークから、あるサイトを開く。

 

「来た……!」

 

 内心でつぶやいた。

 そろそろの来るはずのところ、ずっと更新されずにやきもきしていたそれが、ついに来た。K社のX文庫の新人賞、二次選考の発表だった。俺としては二度目の一次選考通過だ。

 

 応募作は近未来の学園もので、ある技術革新がきっかけに社会に大きな変化があらわれていて――ありがちといえばそれまでだが、個人的には既存の作品にないひねりを加えたつもりだった。

 

 今回の作品、俺的にはいままでで一番、よく書けたと思うからな。もしかしたら、二次選考も……。

 

 はやる気持ちを押さえてリンクをクリックする。シンプルな選考結果発表ページはすぐに表示された。

 

「二次選考通過、30作品」

 

 画面をスクロールした。上に戻った。もう一度、スクロールした。

 俺の名前は、なかった。

 

「はあっ」

 

 俺はがっくりと肩を落とした。すぐ下の「一次選考通過、124作品」に名前があるのが、いまとなっては恨めしかった。

 

 俺は机に突っ伏す。

 

「ん、どうした」と顔を上げずに北村。

「別に……」

「そうか」

 

 北村はそっけなかったが、へんに聞かれても困るだけだ。むしろありがたかった。

 

 一か月もすれば、一次選考の選評が送られてくるはずだよな。それを参考に、またがんばるか……。

 

 そのままやさぐれていると、ガラガラと音を立てて部室の扉が開いた。

 

「あ、部長」

 

 北村の声に俺は体を起こした。

 

「ったく、すこしはビシッとしなさいよね、締め切り近いんだし」

 

 文芸部部長、三年生の(いずみ)遥華(はるか)が俺を見下ろしていた。長髪ですらりとしていて、女子としては背が高いほうだ。

 彼女は右手になにか荷物を抱えていた。

 

 あれ、ノートパソコンだ。泉の私物かな。

 

「俺は、進めてますよ。遼は知らないけど」

 

 あ、こいつ、俺を売ったな。北村は部長の前ではわりと愛想がいい。

 

 泉にじろりとにらまれて、俺は肩をすくめる。

 

「俺はいまもプロットを考えてます」

 

 まあ嘘ではない。文集向けかどうかはともかく。

 

「これからはがんばってもらうわよ。ようやく一台、もらってきたんだから」

 

 そういって彼女はノートパソコンを机に置いた。

 

 ああ、だから最近、休みがちだったのかも。うまいこと交渉して、どこかから手に入れてきたんだな。

 

「俺はスマホで十分です」と北村。

 

 北村は小説ではなくもっぱら詩を書いていた。たしかにスマートフォンでも十分かもしれない。

 詩はよくわからない俺だが、彼の詩にはたしかになにか、感じるところがあった。泉も認めているようだ。

 

「期待してるわ」うなずく泉。「それじゃ、里見君。しっかり五十枚、書きなさい」

「わかりました」

 

 俺はあきらめて肩をすくめる。

 

「部長、わざわざありがとうございます」

 

 いちおう礼をいっておいた。

 

「別に、里見君のためじゃないわよ。私も困ってたからね」

 

 ようやく泉は笑みを浮かべた。

 

「ああ、俺も文集の編集くらいならやりますよ」北村が口をはさむ。

「ありがとう。あとは、島崎さんと永井(ながい)君くらいかしら、原稿が期待できるのは……」

 

 泉はひとりごとめいてつぶやき、入口に近い椅子に浅く腰かけた。鞄からメモ帳かなにかを取り出し、書き込む。

 そしてメモの代わりに文庫本を取り出し――カバーがかかっているので題名はわからない――読み始めた。結局はこの人も本好きなのだ。

 

 原稿用紙で五十枚。二万字か。

 量としてはそれほどでもないけど、文集となると、いつものようにはいかないぞ。多少は、文章も硬めのほうがいいのかもしれないし。難しいな。

 

 その日はパソコンのセットアップだけしておいた。

 新棟と違い旧棟には無線LANは来ていない。もしここで書くとなると、ネットにアクセスできないのは不便すぎる。スマートフォンのテザリングでなんとかするしかないだろう。

 

        ・

 

 数日後、金曜日。俺は放課後にバイトに入った。今日は一階のレジに入ることになった。

 

「ありがとうございました」

 

 何人目かに礼をして送り出したところで客は途切れ、一息つく。二階と違ってなかなか忙しい。

 レジまわりをすこし整理しておこうとしたところで、新しい客が入ってきた気配がした。

 

「いらっしゃいませ」

 

 反射的に声を出す。

 入口のほうを見て、俺の心臓はどきりと鳴った。ふたり連れの女子高生。花丸とルビィだった。

 花丸と目があう。彼女はにこりと微笑み、軽く頭を下げた。俺もつとめてさりげなく会釈を返した。花丸が気づいてくれたことだけで嬉しくなる。

 

 俺は作業を続けながら、ちらちらと彼女たちを目で追った。花丸は二階に行くのかと思ったら、ルビィと一緒に一階奥へ進んでいった。

 ある棚の前で足を止める。ルビィが嬉しそうに一冊の雑誌を手に取った。花丸はその横で、穏やかな笑顔を浮かべながら見守っていた。

 

 あそこはたしか……スクールアイドルのコーナーだよな。

 

 スクールアイドルは数年前から大きなムーブメントになった、高校生の部活の一環としてのアイドル活動で――いまでも大人気のようだ。城斉高校にもグループがあった気がする。

 

 うん、ルビィという子なら、アイドル好きというのもうなずけるぞ。本人も、可愛らしい仕草(しぐさ)からして、アイドルに向いてそうだし。でも、花丸は……アイドルに関心があるのかな。あまり想像できないけど……。

 

 やがて客が来て、作業を中断して対応した。しばらくレジに追われる。

 少し暇ができて視線をやると、ふたりはまだ同じコーナーにいた。

 

 ふーん、かなり興味があるみたいだな。ルビィはともかく花丸は意外だ。

 

 それからはバイトをしながらも花丸が気になって仕方なく、忙しいのが恨めしかった。菊池さんが一階にいたなら、なにかいわれていたことは間違いない。

 

 間が悪いことに俺はいつの間にか花丸を見失っていた。

 

 あれ、もしかしたら帰っちゃったのかな。だとしたら、すごく残念だけど……。いや、ルビィはまだ同じところにいるぞ。

 

 すると花丸が階段から下りて来た。二階に上がっていたらしい。今日は包みは背負っていないがそういう日もあるのだろう。

 花丸はルビィのところへ行って声をかける。

 

 そしてふたりは連れ立ってレジへ――俺のところへやってきた。

 

「あ、あの、すみません……」

 

 ルビィがおどおど、というしかない調子で話した。スクールアイドルの雑誌を差し出す。

 

「こ、これを……」

「大丈夫だよ、ルビィちゃん」

 

 うしろから花丸がはげます。やはり俺はルビィに嫌われているのだろうか。

 

 俺はなるべくゆっくりとバーコードにリーダーをあてる。

 

「980円です」

 

 俺が袋に雑誌を入れるあいだに、ルビィは千円札をトレーに出していた。レジを打ち、彼女の小さい手にお釣りを乗せると、彼女はさっと手を引っ込めた。

 続けて袋を渡すと、やはり彼女は素早くそれを胸の前に抱え込んだ。

 

 うーむ、相当、警戒されているらしいぞ。

 

「ありがとうございました」

 

 ただ、俺がそういうとルビィはぺこっと頭を下げた。

 

 俺はルビィから花丸へちらりと視線を送る。彼女はにこりと微笑んでくれた。俺は照れくさくなって目礼するのがやっとだった。

 

「ほら、大丈夫だったずら」

「で、でも……」

 

 ふたりは会話を交わしながら店から出ていった。

 

 ふう。ふたりの姿が見えなくなって俺は大きく息をはいた。意外に緊張していたらしい。

 ルビィと一緒にいた花丸を思う。

 

 花丸、ルビィに気を(つか)ってたのかな。やっぱりいい子だよな。

 

「いらっしゃいませ!」

 

 扉が開いた音に声を出す。

 バイトが終わるまであと一時間はあったが、俺のテンションは上がっていた。

 

        ・

 

 翌日の土曜日、早朝。

 俺は自転車を引っ張り出していた。去年、大学進学と共に東京へ出ていった兄が俺に譲ってくれたもので、すこし値が張るらしい。といってもハンドルはまっすぐで、ロードバイクではなくクロスバイクというやつだ。

 

 この自転車を使うのはひさしぶりで、ふだんは歩きか、家族で兼用のいわゆるママチャリだった。

 

 俺がなにをしようとしていたのかというと――昨日、花丸に出会えたことに気をよくして、テンションそのままに、内浦まで自転車で行ってみようと考えたのだった。

 

 まあ、我ながら短絡的で無謀で馬鹿らしいけど……。

 

 なぜか早起きをしてしまい、花丸の顔が心をよぎったのだから仕方がない。たまには運動しないとな、と自分に言い訳する。

 

 適当なスポーツウェアを着て、これも兄が置いていったヘルメットとグローブをいちおう身につける。「長く乗るときには必要だ」というのが兄の弁だった。

 日焼け止めも塗っておいた。これは兄の助言ではなく、個人の経験からだ。去年の夏に気が向いて遠出をしたらひどい目にあった。

 

 タイヤの空気はかなり抜けていたので補充する。

 

「あら珍しい」

「行ってきます」

 

 遅れて起き出してきた母にいい置いて、俺は自宅から走り出した。

 

 市街地をしばらく走ってから国道に出た。ここからは前回のバスと同じルートだ。

 

 自転車は快調だった。よくわからないが「ホイールをかえてある」と兄はいっていた。

 片側一車線になるとすこし走りにくくなったが、それでもときどき信号で止まるのが苦になるくらいで、きわめて順調だった。

 

 中心部から離れ建物の密度が低くなってくると、右側に海が見えてきた。日差しのせいか、海の色はこの前とは大きく異なり、深い青だった。

 

 北村の家のある()(うら)のあたりで、出発から三十分くらいだった。

 

 北村、たしかママチャリだよな。ここから毎日通っているとなると、かなり大変だな。あとで新しい自転車の購入を、お勧めするか。

 

 あと十分もすれば内浦だろう。途中のトンネルはさすがに怖かったので一気に走り抜けた。

 

 川を渡ってから右折して海沿いの道へ入る。ここからは県道だ。

 三角形の島を横目に見ながら進む。

 

 この島、花丸の家の山門から見えた島だ。ということは、そろそろ近いな。

 

 俺は考え始めた。

 

 どこに行こうかな。一回りして帰るか。いや、それだとここまで来た意味がないぞ。

 花丸の自宅は幸いなことに、お寺だから……参拝しても問題ないだろう。うん。まさか花丸に会えるとは思ってないけど……それでも、なにか起こるかもしれない。

 

 俺は心を決めてペダルを踏む足に力を込めた。

 

        ・

 

 三津(みと)のあたりで俺は速度を(ゆる)める。

 いったん自転車を止めて自販機でスポーツドリンクを買った。冷たい液体が喉を下りていき、生き返る心地がした。想像以上に喉が渇いていたことに気づく。

 うむ、水分補給は重要だな。

 

 ゆっくりと走り出してしばらく住宅街の中を進み、参道の階段の下に自転車を止めた。

 

 ちょうど山の向こうから日が昇ってくるところだった。

 階段、平地、階段、平地。リズミカルな繰り返しを歩いていく。

 

 山門まであとすこし、というところで、俺はなにか聞こえてくることに気がついた。足を止めて耳を澄ます。

 かすかなそれは歌声のようだ。

 

 こんなところで誰だろ……。

 

 不思議に思いながら歩みを再開すると、声は大きくなっていった。

 

(たっと)きかな~、尊きかな~」

 

 ゆったりとしたメロディが響く。透き通ったアルトが、さわやかな朝の空気を満たしていた。

 この声は……。

 

「かつていまし、いずれいまし」

 

 俺は山門からのぞき込む。声の主に気づかれないように。

 

 そう、そこにいたのは花丸だった。

 彼女は気持ちよさそうに目を閉じて歌っていた。オレンジのトレーナーの上下という飾らない格好だった。胸元には猫の足跡柄のワンポイントがある。

 

永遠(とわ)にあらん、(しゅ)に幸あれ」

 

 彼女は歌い終えて、はあっという感じで笑顔を浮かべた。

 

 俺は顔を引っ込めた。俺の顔にも笑みが浮かんでいたと思う。

 

 うん、本当にいいものを見られた。もう十分だ。

 

 そのまま(きびす)を返して歩き出そうとして――いや、と思い直す。ここでなにもしなかったら……かならず後悔する。

 

 俺はパシリと両手で頬を叩いた。よし、行くぞ。

 

 あくまでもさりげなく山門をくぐった。

 海を見ながら伸びをしている花丸の背中に、たまたま出会った、というように声をかける。

 

「あれ、国木田さん?」

「ずらっ?」

 

 彼女は振り返った。

 

「あっ……里見さん。どうしてこんなとこへ?」

 

 驚きが顔に浮かぶ。無理もないだろう。

 

 俺は必死にいいわけを考える。えーと。

 

「あの、近くまで来たので、ちょっと参拝して行こうと思って……」

 

 うん、嘘はない。

 

「はぁ……」

「実は、サイクリングが趣味で、ときどき沼津からこっちにも来てたんです。この前、国木田さんのお寺がここにあるって知って、寄って行こうかな、と」

 

 えーと、今日から趣味になったということで。一部、わずかな誤りがあるけど……こんなところで、信用してもらえるかな。

 

「なるほど、そうなんですね」

 

 こくこくと彼女はうなずいた。

 

「わざわざありがとうございます。おはようございます」

「おはようございます」

 

 にこりと微笑み、両手をそろえて礼をする彼女に、俺も頭を下げた。

 

 はあ、彼女が素直な性格でよかった。

 

 本堂まで歩く。なぜか隣を花丸がついてきた。どきどきする心を抑えて、必死に冷静さを(よそお)った。トレーナーの胸のあたりを押し上げているものも気になる。

 

「あの」と唐突に花丸。

 

 俺はパニックに襲われそうになる。ひょっとして、視線に気づかれたかな。

 

「もしかして、聴いてました?」

「えーと」違ったらしい。「……はい」とうなずく。

「あー、もう、恥ずかしいずら」

 

 花丸は頭を抱えて身をよじった。

 

 俺はなんと答えてよいかわからず、そのまま賽銭を入れて手をあわせた。

 たしか、柏手(かしわで)は打たなくていいんだよな。

 

 山門のほうに戻りながら、まだ恥ずかしそうにしている花丸を横に、懸命に考える。なにかいわないと……。

 

「歌は、なにかの練習ですか?」

 

 無難なところだろう。

 

「オラ、聖歌隊に入ってるずら」

 

 聖歌隊。たしか教会で歌うやつだ。そういえばさっきの曲もそれっぽかったな。

 お寺の子で聖歌隊。不思議な取りあわせだ。でも、それよりも俺が驚いたのは……。

 

「あの、すごくきれいな声でした」

 

 思い切って話す。彼女はびっくりしたように目をみはり――。

 

「……ありがとうございます」

 

 小さくそう答えた。

 

「どうも、失礼しました」

 

 山門の前でようやく落ち着いたようすの花丸に会釈する。

 

「はい、またどうぞ」

 

 俺はその言い方が面白くて思わず吹き出す。彼女もくすりと笑った。

 

 俺はもう一度、彼女に向かって頭を下げると、小走りで参道を下った。

 

        ・

 

 ふたたびサドルにまたがる。よし、と思って県道に戻り、先に進んだ。

 

 浦の星女学院まで行ってみよう。

 

 しばらく走ってから細い旧道へ折れる。

 アップダウンを繰り返す海沿いの道を走ると、斜めにわかれていく道に「浦の星女学院入口」の看板があった。その先は坂になっていた。

 

 ギアを一番軽くしてのぼっていく。それでも急な坂はひさしぶりに自転車に乗る身にはきつかった。

 二百メートルも進んだだろうか、視界が開けて前方に白い校舎が見えてきた。

 あそこまで行こう。

 

 校門の前まで来て自転車を下りる。校舎には校章が大きく描かれていた。

 

 ここが浦の星か……。

 

 心臓はまだばくばくいっている。バスで山の下まで来たとしても、この坂を(のぼ)るのは毎朝だと大変だろう。

 

 振り返ると校庭とみかん畑、そしてその向こうに広がる海が見えた。

 

 はあ、我ながら、こんなところまで、よく来たよな。

 

 それでも後悔はなかった。花丸の思わぬ姿を見られることができたからだ。

 まぶたを閉じると、朝の光のなか、気持ちよさそうに歌う花丸が思い出された。

 

 そうか。

 そのとき突然、俺は思い至った。目を開く。

 

 俺は、花丸のことが好きなんだ。それも、最初に彼女を見たときから……。

 

 いま考えてみれば俺は――そう、最初から恋をしているとしかいいようがなかった。自分のことだから気づけなかったのかもしれない。とにかく遅すぎだ。自分が情けなくなった。

 

 俺は坂道を勢いよく駆け下りた。心は内浦の空のように晴れ渡っていた。そうとなれば――。

 

 なんとかして、彼女のことをもっと知りたいな。バイトだけじゃなくて、多少無理してでも。内浦までの参拝、続けるのがいいのかも。

 

 県道に出ても、ペダルは軽かった。

 

 ただ、軽かったのは最初のうちだけで――花丸のことを考えても、どんどんペースは落ちていった。

 風のせいだ。来るときはたまたま追い風だったらしい。さらにおなかもぐうぐうと鳴り出した。

 帰り道には軽く1.5倍はかかり――俺はもっと体力をつけるべきだと痛感した。

 




 ハーメルンの規約のため、文中の讃美歌の歌詞はオリジナルです。

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