東方記憶録~思い出が織り成す物語~   作:高麗

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最近スランプ高麗です。

ちょくちょく更新します。

未完で終わることはないはず。

もともと不定期更新だからね?


第6話 教えてください剣斗くん!

side剣斗

 

「冥界に行くって言ったのはいいけど、どうやって行こうかな。」

 

張り切っていたのはいいが、冥界への行き方がわからないんだよなぁ。

 

マジでどうしよ。

 

一人で考えに耽っていると、遠くから声が聞こえた。

 

「剣斗くん!迎えに来ちゃいました!」

 

「うん。それはいいんだけど…。」

 

いいんだけどねぇ。

 

妖夢は僕の上を浮いている状態。

 

それは、それはつまり。

 

うん。白だな。

 

必然的すぎるぐらいにアレが見えてしまう。

 

顔が熱くなる。

 

誰が見ても顔が赤くなっていると答えるだろう。自分でも分かるぐらいだ。

 

「?どうしたんですか?剣斗くん。」

 

「何でもないよ!何でもない。取り敢えず着陸して?ね?」

 

「はい。」

 

すぅーっと降りてきて、着地。

 

「ねえねえ。冥界に行くにはどうしたらいい?」

 

「そんなの、飛んでいけばいいじゃないですか。」

 

えーっと。何を言ってるんだこの子は。

 

「えーっと。飛んでいくって空を?」

 

「逆にどこを飛んでいくつもりなんですか?」

 

確かにそうだ。

 

空以外に飛ぶところなんてない。

 

「僕、空飛べないんだよねぇ。」

 

「練習します?」

 

「空ってそんなにすぐ飛べるようになるもんなの?」

 

「霊力が少なければ大変ですが、剣斗くんの霊力は異常なほど強いし多いですから大丈夫ですよ。」

 

「はぁ。」

 

そう言うと妖夢は目を閉じて、

 

「ではまず、イメージしてください。空を飛んでいるところを。」

 

「妖夢?」

 

「ゆーっくり息をはいてー。」

 

「妖夢?」

 

「何ですか?」

 

目を開けた妖夢は驚愕。

 

「空飛べたわ。」

 

「なんかすごいですけど、これで冥界に行けますね!」

 

ガッツポーズをする妖夢。

 

かわいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~少年少女移動中~

 

 

 

 

 

 

 

「おぉー。」

 

冥界に入って一番最初の言葉がそれだ。

 

妖夢の横にも飛んでいる、半透明のふよふよしたやつみたいなのが飛んでいる。他には暗かったりだとか、とても静かだったりとか。いろいろだ。

 

「ooh...」

 

目の前にドンと構える長い、そう、長すぎるぐらいの階段に思わず声が漏れる。

 

「この先を行くと白玉楼ですよ。」

 

「ここも飛んでっていいんだよな?」

 

「はい。何でですか?」

 

「いや。何でもないよ。」

 

ただ、足で登らないとバチが当たりそうだったからさ。

僕は体に霊力をためて離陸する。

 

さっき飛んだだけでだいぶコツを掴めたと思う。

 

だいぶ飛ぶの楽だもん。

 

結構スピードを出して飛んでいく妖夢を追いかける。

 

あ、これめっちゃ目が乾く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ!着きましたよ!」

 

「ここが、白玉楼?」

 

「そうです!」

 

無駄にでかいなぁ。これ掃除するのとか大変そう。

 

「言ってなかったですけど、私はこの白玉楼の主、西行寺 幽々子様の従者。そして白玉楼の庭師兼剣術指南役、魂魄妖夢です。この白玉楼を、ほぼ一人で切り盛りしています。」

 

「ほぼ一人で?」

 

「はい。ほんとは家事を手伝ってくれる霊がいるんですけど、ほぼ役立たずなので。」

 

「かわいそうだ。やめたげて。」

 

「ふふっ。」

 

柔らかく笑い、こちらを見る妖夢。

 

何その笑顔、可愛すぎだろ。

 

「あら~妖夢。帰ってたの?そちらの男の人は?」

 

「昨日いった、神威剣斗くんです。」

 

「あら、あなたが剣斗ね。なかなか男前じゃない。」

 

「こんにちは。これからしばらくここでお世話になります。よろしくお願いします。」

 

「敬語じゃなくていいわよ。」

 

「分かった。」

 

この人が西行寺 幽々子か。

 

ピンク色の髪にふんわりとした笑顔。比較的柔らかめの雰囲気だ。

 

「あなた。妖夢の剣を教えに来たのよね?」

 

「んぁ。そうだよ。」

 

「なら一回戦ってみたら?」

 

「ちょっ。幽々子様!?」

 

「別にいいけど。」

 

「よし!決まりね。いきなりだけど、ここで模擬戦を開始します。ルールは弾幕無し。攻撃は当てずに寸止め。これでいいわね?霊力刃は無し、でも霊力強化はありよ。」

 

「分かった。」

 

「戦うんですか?

 

「もちろん。」

 

「では、向き合って!礼!」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

 

 

 

 

 

side三人称

 

「「よろしくお願いします!」」

 

そう言い、二人はお辞儀をする。

 

「では、始め!」

 

幽々子が鋭い声をあげ、模擬戦の開戦を宣言する。

 

先に動いたのは妖夢だった。

 

素早く楼観剣を抜き、踏み込み、ものすごいスピードで間合いを詰める。

 

「はぁッ!」

 

妖夢は剣斗との間合いを一気に詰めろ楼観剣を縦に降る。

 

一方剣斗は楼観剣・【闇】を鞘から抜いていない状態。

 

これはもう妖夢の勝ちだ。と、誰もが思うだろう。

 

「もらったぁぁぁっっ!」

 

大きく剣斗に振りかぶる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィィィンッ

 

「なっ!」

 

攻撃が防がれた。鞘から抜いていないはずの楼観剣・【闇】に。

 

いつの間にか抜いている。髪の色も変わっている。

 

「隙がありすぎだぜ。」

 

いつの間にか後ろに回られ、攻撃される

 

 

ギリギリで白楼剣を抜き、止める。

 

ガキィィィン

 

急いで妖夢は軸足を回し、剣斗に向きなおす。そして、力一杯踏み込み楼観剣と白楼剣をクロスさせるように切りつけようとした。

 

一方剣斗は楼観剣・【闇】の一刀だ。

 

二つの刀を一つの刀で受け止めれるはずがない。

 

しかし、

 

ガンガキィィィン

 

一刀で全ての斬撃を受け止める。かなりの集中力、精神力、そして肉体的な体力が重要になってくるのだ。それさえも関係無いように斬撃を受け止める。

「はぁぁぁぁぁああぁっ!」

 

妖夢はすでに一心不乱に剣を振り続けているだけだった。それをまるで未来が見えるかのように受け続ける。

 

しかし、その戦いにもついに終止符がうたれる。

 

カァァァァァンッ

 

「わぁっ!」

 

楼観剣・白楼剣を打ち上げ、楼観剣・【闇】の剣先を妖夢へと向ける。

 

「勝負あったな。」

 

そう言い、剣斗は楼観剣・【闇】を鞘へと戻す。いわゆる納刀というやつだ。

 

そして剣斗の髪の色も元に戻り、殺気も消える。

 

「いやぁ。なかなか強かったよ。負けるかと思ったぁ。」

 

「いえ。剣斗くんには敵いません。もっと修行しないとですね!」

 

そこに幽々子が入ってきて、

 

「剣斗。あなた意外と強いのね。ちょっとびっくりしたわ。」

 

「ありがとう。妖夢もなかなか強かったよ。ちょっと危なっかしい所もあったけどね。」

 

苦笑いしながらそう言う。

 

「明日からは剣術教えてあげるからね。」

 

そう言い、妖夢の頭を撫でる。

 

「んんぅ。」

 

かわいい。




いやぁ。バトル描写苦手です。

なかなか難しいものですね。

剣「僕ってなかなか強いよね!」

あんたが負けたらこっちが困るんだよ

そんなことはおいといて…

今回のゲストはこの方!

妖夢ちゃんです!

妖「よろしくお願いします!」

前も妖夢ちゃんだったよね。

妖「はい。二回目も出れて嬉しいです。」

白玉楼滞在中は妖夢ちゃんが出る確率高いね。

妖「幽々子様も出るんですよね?」

多分でる。

剣「僕が空気になってるよぉ。主人公って僕でしょ?」

あとがきの中の主人公は作者なのさ。

妖「取り敢えず次回予告しましょう。」

うん。

剣「そうだね。」

次回

第7話 教えてあげよう妖夢ちゃん!

です!

次回も

「「「お楽しみにーー!!!」」」

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