第5話 楼観剣・【闇】
side剣斗
また新しい朝が来た。
まだ眠い。しかし何故か今日は早く起きないといけない気がする。
嫌々目を覚まして着替えを始めた。
「ふわぁ~ぁ…。」
すっごいおおきいあくびが出た。
引き出しから服を出していると、よくわからない剣が出てきた。
「なんだ…これ?」
『私は楼観剣・【闇】だ。貴様がかつて使っていた剣だ。』
え???
「誰だ!!!!!!!誰かいるのか!?!?!?!?!?」
周りには誰もいない。
『喋っているのは私だ。お前の剣だ。』
「なんかもう訳わかんない…。」
『お前が記憶をなくす前のお前の愛刀だよ。』
「へぇーそうなんだ。(棒)」
『棒読みやめろ。』
取り敢えず状況把握出来ない。
「僕これからどうすればいいの?」
『自分で考えるんだな。じゃあな。』
「いや。ちょっと待って…!」
そこで会話は途切れる。
剣と話すなんて。
刀に近いのか?
取り敢えず着替えないと…!
「これがその刀なの?」
「うん。」
レミリアはそういう。
「これは興味深いわね。」
「興味持たれた…。」
「この刀からは何故か邪悪な気を感じるのよ。霊力でもない、妖力でもない。なにか別の力…。でも純粋な闇の力だから
「はぁ…。」
「取り敢えず今日は買い出しを頼むわよ。咲夜は忙しいし、あなたしかいないの。」
「はいはい。分かったよー。」
こうして俺は買い物に出た。
野菜がないらしい。
まぁ良いんだけど。
村への道を歩いていると…。
「あっ!こんな所に!」
空から銀髪美少女が降りてきた。
指は持ってきた楼観剣・ 【闇】を指している。
「その刀!返してもらいます!」
「ちょ、ちょっと待ってッ!」
背中に背負っていた刀を抜き、僕に斬りかかる。
「なんで斬ろうとするの!?」
「その刀を取り返すためです!」
「この刀って僕のやつみたいだよ!?」
「問答無用!取り敢えず斬る!」
話を聞くつもりは無いらしい。
「そっちがその気なら、こっちだって本気出すぜ!」
そう言って俺は刀を抜かずにそのまま殴りつける。
「ぐがっ!」
パタッ
え?
「弱いじゃん。」
「迷惑かけてすいませんでした。」
「別にいいけど。」
「まさか封印されていた刀に持ち主がいたなんて思いもしませんでした。」
この子は魂魄妖夢。
白玉楼の庭師らしい。
話を聞くと、つい先日、封印されていた楼観剣・ 【闇】の封印が解けて、無くなっていたらしい。
それを知った幽々子と妖夢は盗まれたと勘違いし、必死で探し回っていたのだと言う。
そして僕が持っているのを見て、取り返そうとしていたらしい。
でも剣術も中途半端で半人前。できれば教えたやりたいな。
「あの。ご理解いただけたでしょうか。」
「んぁ。まぁとりあえずわかった。」
「そこでお願いがあるのですが…。」
「ん?何?出来ることならするけど?」
「私に刀を教えてくれませんか?」
「まぁ。いいよ。はっきり言ってそのままじゃ不安だからね。強いわけじゃないけど教える事ぐらいなら出来ると思う。」
「ありがとうございます!」
そう言って妖夢は鼻歌を歌いながら行ってしまった。
「何だったんだろ…。」
買い物が終わり、紅魔館に戻った僕は、レミリアに事情を言い、出かけることを許された。さぁ。
冥界にLet's goだ!
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どーもー!高麗です!
随分と長く更新してなかったので、忘れ去られてるかも知れません。
剣「更新遅くなってごめんね。」
気を取り直して、きょうのゲストはこちら!魂魄妖夢さんです!
妖「宜しくお願いします。」
実はメインヒロイン妖夢ちゃんなんですね!咲夜がヒロインだと思った人多いんじゃないですか?
咲夜もストーリーには深く関係してきますが恋愛要素は妖夢ちゃんがメインヒロイン!タグを見ろ!タグにハーレムって書いてあるはずだ!
剣「1人で楽しそうだね。」
妖「全くです。」
二人共冷たいなー。
取り敢えず次回予告しますか!
次回!
第6話 教えてください剣斗くん!
次回も
「「「_お楽しみに!!!!!」」」