神を喰らう転生者   作:とんこつラーメン

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なんか、まだまだ夏には遠いのに、凄い暑さになりつつありますよね。

今のこの気温なら、本格的な夏になったらどうなるのか…。






第55話 夏だ!プールだ!ポロリもあるよ!

 プール掃除が終わり、遂に訪れたプールタイム……なのだが…。

 

「やっぱり……恥ずかしいな……」

 

水泳の授業とかならば、なんとか羞恥心も抑えられるんだが…。

 

「プライベートで水着を着るのは…慣れないな…」

 

闇里マユ(わたし)も嘗ては、夏の暑い時に仲間達と一緒に水着になって水浴びとかをしたが、あれはアナグラの屋上だったし、ここまで露出度は高くなかった。

けど、今私が着ている水着は布面積が狭いビキニ。

流石に恥ずかしい…。

 

「なぁ……変じゃないか?」

「「「「「「変じゃないです!!」」」」」」

「そ…そうか…?」

 

私が着ている水着は、赤い布地に白でハイビスカスが描かれている『スマッシュビキニ』だ。

様式美として、左腕にはちゃんと腕袋を付けている。

 

うぅ……本当に変じゃないかな…?

 

他の皆も既に水着姿になっている。

アーシアと白音は前に言ったように学校指定のスク水。

 

リアスは髪の色に合わせたのか、真っ赤なビキニを、朱乃は純白のビキニを付けていた。

ゼノヴィアは青いビキニを付けている。

 

「あ…マユさん。ちょっとだけジッとしてください」

「え?」

「パシャッとな」

 

ちょ…ちょっと?

いきなりデジカメなんかで私を撮ってどうしたんだ?白音。

 

「姉様とレイナーレさんに頼まれたんです。マユさんの水着姿の写真を撮ってきて欲しいって」

「いつの間に……」

「いいんでしょうか…?」

「同性だから問題無いでしょう」

 

そう言う問題か?

 

「し…白音!その写真はわたしにも貰えるのかしら!?」

「その…私にもお願いしますわ!」

「出来れば私も……」

「あ…あの…私も欲しいと言うか……」

「大丈夫です。ちゃんと複数枚コピーをするつもりでしたから」

 

マジかよ……。

 

「ここは僕も欲しいと言うべきか…?でも、流石にそれは男として…」

 

さっきからブツブツと呟いて、裕斗はどうしたんだ?

 

「にしても……」

「な…なんだ?」

「やっぱり…お姉ちゃんって…プロポーション抜群よね…」

 

そうかな?

少なくとも、胸の大きさとかはリアスや朱乃の方が上だろう。

私なんて、筋肉と傷だらけだし。

お世辞にも異性に魅力的に見えるような体つきをしているようには思えない。

 

「私からすれば、リアスや朱乃の方が女性として魅力的に感じるけどな」

「え……?」

「まぁ…お姉ちゃんったら……」

 

ほら、そうして照れている表情とか、凄く可愛いと思うし。

 

「マユさんも部長さん達のような体つきの方が……」

「……部長達ばかり…ずるいです」

 

で、白音とアーシアはどうした?

いきなり自分の胸を両手で押さえて。

 

「だが、それでもマユ殿も充分過ぎる程素敵だと思うがな」

「ゼノヴィアまで……」

 

どうしてこうも私を持ち上げたがるかなぁ~…。

 

「み…皆、今は兎に角プールを堪能しよう。せっかく来たんだから」

「そうね。学校のプールでプライベートの水着が着れるなんて、きっとこれが最後だろうし」

「確かにそうですわね」

 

そっか。

私達ってもう3年生だから、こんな風に学校のプールに入れるのは最後になるんだ。

そう思うと、急に感慨深くなるな。

 

「じゃあ、私達は向こうでゆっくりとしてようかしら」

「私も一緒に行くわ。リアス」

 

リアスと朱乃は傍に用意してあったビーチパラソルやビニールシートを持ってプールサイドの方に向かった。

 

「あ…あの…マユさん。ちょっといいですか…?」

「ん?どうしたんだ?白音」

「実は…その……」

「……?」

 

私は白音からある『お願い』をされて、それに付き合う事にした。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 プールの水面にバシャバシャとした水音が鳴る。

それに合わせて水飛沫がはじけ飛んでいる。

 

「よし…いいぞ。その調子だ」

「は…はい…」

 

私は白音の手を引きながら泳ぎの練習をしている。

 

さっきの『お願い』とは、私に泳ぎ方を教えて欲しいと言うものだった。

 

今まで水場で泳ぐような機会が無かった為、水泳が苦手なんだそうだ。

白音がそうなら、同じ猫又である黒歌も苦手なんだろうか?

だったら、いつか黒歌にも教える機会があればいいな。

 

「はい。到着だ」

「あ…ありがとうございます…」

 

プールの端に着き、私は体勢を崩しかけた白音を抱き留めた。

その際、白音の顔が私の胸に埋まった。

 

「あ……」

「どうした?」

「い…いえ…。(マユさんの胸……柔らかくて…いい匂いがした…♡)」

「ん~?」

 

白音の顔が心なしか赤い気がする。

この暑さにやられたか?

 

「疲れただろう。少し休憩をするといい」

「はい。お言葉に甘える事にします」

 

少しだけ頭を下げて、白音はプールを出てプールサイドに座った。

 

「あの…マユさん!私も教えて貰ってもいいですか!」

「アーシアも?別にいいぞ」

「……♡ありがとうございます!」

 

プールに入ってきたアーシアの手を握って、再び泳ぎの練習をする事にした。

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

「だ…大丈夫か?」

「はいぃぃ……」

 

アーシアの練習も終わって、私達はプールから上がって小休止をした。

 

白音は予め持ってきていた本を読んで、のんびりと過ごしていた。

 

因みに裕斗は……

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!こうして体を動かしていれば煩悩になんて惑わされない筈だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

さっきから全力で何回もプールを泳ぎまくっている。

しかも、なんでか自由形で。

時にはクロール、時には平泳ぎ、またある時はバタフライで。

悪魔の能力で身体能力が強化されて、凄いスピードになっているが、なんでひたすらに泳いでいるのかが分からない。

 

「ま、いっか」

 

裕斗だって、疲れれば嫌でも休むだろうし。

 

「少し喉が渇いたな…」

 

確か、荷物はリアス達がいる場所に置いてあった筈。

 

『むほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!ご主人様の水着姿…萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』

『奏者の水着……本当に麗しいな…♡』

『や…やるじゃない?まぁ…私ほどじゃないけど?』

 

玉藻はマジでうるさい。

ネロはまだマシだけど。

エリザは相変わらず、ツンデレ乙。

 

『うぅぅぅ…こんなにも立派になって…。俺は今、猛烈に感動しているぞぉぉぉぉ!!!』

『ククク…。前々から目を付けてはいたが、そうか…成る程なぁ~……』

 

ドライグ、アンタは私の父親か。

そして、ギルは私の事をどんな目で見てるんだよ…。

 

歴代の皆に呆れながらドリンクを取りに行って、そこで水分補給をしていると、リアスが手招きをしていた。

 

「…なんだ?」

 

ドリンクを置いて近づいてみる。

 

「どうした?」

「ねぇ…お姉ちゃん。もう日焼け止めは塗った?」

「いや…まだだけど…」

「駄目じゃない!女の子の肌はとてもデリケートなのよ!?タダでさえお姉ちゃんはそういった事には無頓着なんだから!もうちょっと、自分がどれだけ美人なのか自覚して!」

「あ…あぁ…」

 

いきなりそんな事を言われてもな…。

 

「ほらほら!そこに横になって!」

「わ…分かった…」

 

リアス達の横に設けられたシートに、私はうつ伏せになった。

なんか…凄く嫌な予感がするけど……。

 

「あら、リアス。面白そうなことをしてるじゃない?」

「朱乃もする?」

「勿論!」

 

…………変な事にならないだろうな…。

 

「まずはこうして…っと」

 

ここからはよく見えないけど、きっと大丈夫だよな…?

 

「はい。それじゃあ、塗るわよ」

「ああ……」

 

日焼け止めを手にしたリアスの手が私に触れる。

 

「ひゃっ!?」

 

い…いきなり太腿か!?

まずは背中とかじゃないのか!?

 

「あら…お姉ちゃんったら可愛い声なんか出しちゃって♡」

「お姉ちゃんのそんな声…なんだか新鮮ですわ♡」

 

恥かしさとくすぐったさに耐えながら、私は二人にされるがまま日焼け止めを塗られていった。

 

「こうして触っていると、改めてお姉ちゃんが女として高スペックなのを実感するわね」

「ええ。肌もスベスベでスタイルも抜群。しかも、程よく筋肉がついて…」

 

それ、ブーメランだって気が付いてる?

二人だって女子としてかなりの高スペックですからね?

 

「む?二人して何をしているんだ?」

 

この声は…ゼノヴィアか?

 

「あら、貴女も一緒にする?」

「いいのか?」

「勿論ですわ」

 

な…なんだって!?

この状況でゼノヴィアも参戦だと!?

 

「私はヤハウェ様からマユ殿を支えることを賜った身。こうして貴女の体をケア出来るのは光栄の極みだ」

「お…お手柔らかに…」

 

あ、もう一組の手が加わった。

 

「あぁっ……♡」

 

ちょっ!?

どこを触ってるんだ!?

 

「ふむ…中々に楽しいな」

「でしょう?」

「ふふふ……」

 

もう完全に私は玩具と化してるな…。

 

「くぅぅ……」

「お姉ちゃん…感じてるの?」

「そ…れは……」

「まぁ……うふふ…♡」

「気持ちよさそうでなによりだ」

 

どうやら、ゼノヴィアは完全に勘違いをしてるっぽい。

どう見たら私が気持ちいいように見えるのか?

 

「よし、足はこれで終わりよ」

 

よ…良かった…。

これでもう…。

 

「次はお尻ね」

「何っ!?」

 

私の叫びを無視して、三人はお尻を触り出した。

 

「ひぅぅ……♡」

「柔らかいわね~」

「触り心地いいですわ…」

「ふむ…これはなかなか……」

「さ…三人共!?」

 

こっちの意思とか完全無視ですか!そうですか!

でも、下手に抵抗とかして怪我をさせるわけにはいかないしなぁ…。

 

「はい。こっちも終わり」

「ふぅ……」

 

終わって欲しい……これで終わって欲しいけど……。

 

(終わらないんだろうなぁ……)

 

この分だときっと……。

 

「なら、背中も塗っちゃうわね?」

 

だと思ったよ!

下半身が終わったら上半身ですよね!?

 

「はい、まずは水着を解いちゃうわね」

「あ…ちょ……」

 

私が何かを言う前に、水着の紐が解かれてしまった。

 

「それじゃぁ……いきま~す♡」

 

あぁぁぁぁ……背中が三人の手で蹂躙されてる……。

でも……

 

(段々と…気持ちよくなってきたかも……♡)

 

ヤバい…なんか私も昂ってきたかも…。

 

「んんん……♡そこはぁぁ……」

「ここがいいの?」

「う…ん……」

「お姉ちゃんもノってきたようね?」

「なんと煽情的な……」

 

三人がかりで来られたら、流石に感じてしまうって言うか……。

 

「必死に声を抑えているお姉ちゃん……本当に可愛い…♡」

「なんだか……ちょっとイジメたくなってしまいますわね♡」

「なん…だと…?」

 

朱乃のそのセリフは……まさか……!

 

「えい♡」

「きゃぁぁぁっ!?」

 

いきなり朱乃がシートと私の体に挟まれている胸に手を伸ばしてきた!

しかも、思いっきり揉んでるし!

 

「あ…朱乃……それは……あん…♡」

「あら?もしかして……」

「朱乃!貴女は何をしてるの!」

「お姉ちゃんの胸に日焼け止めを塗っているのですわ」

「そう言う事を聞いてるんじゃないわ!」

「あら?もしかして嫉妬かしら?」

「貴女ねぇぇぇぇ!!」

「ふ…二人共…喧嘩は……」

 

二人の手が無くなったのはいいが、その代わりに口喧嘩が始まってしまった。

けど、その間もゼノヴィアの手は動き続けている。

 

「むむむ…!こうなったら!」

「あ!」

 

ちょっと油断した隙に、今度はリアスが私の胸に手を伸ばしてきた!

しかも、水着の下から直に!

 

「リ…リアス!流石にそれは……あん…♡」

「リアスったら……私も負けられないわ!」

「朱乃まで!?んふぅ……♡」

 

今度は朱乃が手を伸ばしてきた!

その勢いで、二人に寄りかかるように起き上がってしまった。

その拍子にゼノヴィアの手が反対に離れた。

 

二人は揃って私の胸を揉みしだいている。

もう完全に日焼け止めを塗ると言う目的を無視している。

 

「む?今度は胸を塗るのか?」

「いや…違う……ちょっ!?」

 

こっちの話を全然聞いてないし!

一緒に胸を揉まない!

 

「これはこれで……」

「んん……もうその辺でぇぇ……」

 

三人共私に思いっきりくっついているから、その胸が私に触れている。

その感触と三人の手つきが私から正常な判断力を奪っていく。

 

「あ……先端が勃ってきた?」

「これが私のテクニックの成果よ」

「何言ってるの、私の実力よ」

「ふむふむ……」

 

どっちでないよ!

こんな感じで三人で胸を揉まれたら、誰でも感じるっつーの!

 

あ……なんか涙が出てきた…。

ついでに涎も。

 

「うふふ……お姉ちゃんのよ・だ・れ♡ペロ♡」

「あ……」

 

リアスが私の涎を舐めちゃった…。

 

「なら、私はこっちを…レロ…♡」

「あ…けの……」

 

朱乃は朱乃で私の涙を舐めたし。

どこでそんなプレイを覚えたんだ!?

 

って……

 

「あれ?」

 

プールが……赤い?

 

ふとプールの方に目線を向けると、そこには……

 

「……………」

 

顔を真っ赤に染めた状態で盛大に鼻血を流しまくっている裕斗がいた。

 

「あ」

 

そうだった…!私は今、ビキニを取っている状態だったんだ!

と…いう事は……

 

「あわびゅっ!?」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

み…見られた……裕斗に見られた!?

 

反射的に両手で胸を隠すと同時に、裕斗の精神が限界に到達した。

 

彼は鼻血の噴水を上げて、そのままプールに倒れてプカプカと浮いた。

 

「全く……気持ちは痛い程分かりますけど、ちょっとやり過ぎです」

「白音ぇ~…」

 

白音がバスタオルを持ってきて、私の体を隠してくれた。

……あれ?

 

「白音……その鼻血は?」

「普通に興奮しただけです」

「そのデジカメは?」

「シャッターチャンスは逃さない主義なので」

「白音ぇぇぇぇぇぇッ!?」

 

まさか…撮ったのか!?撮っちゃったのか!?

 

「姉様達へのいいお土産が出来ました」

「しかも渡す気なのか!?」

『はははははは!ここでも愉悦の精神を忘れんとはな!見事だぞ!白音よ!』

「ありがとうございます」

 

ギルも褒めなくてもいい!

 

『きぃぃぃぃぃぃぃ!!私も欲しいですぅぅぅぅぅぅ!!』

『余も!余も絶対に欲しいぞ!!』

『あの~…私も……』

 

絶対にやるか!

誰が好き好んで自分のヌード写真を差し出すんだよ!

 

「はぅぅぅぅぅ……」

「ア…アーシア?」

 

目をグルグルさせて頭から湯気が出てるんですけど?

マジで大丈夫?

 

「あの~…ごめんなさい。ちょっと調子に乗りすぎちゃったわ…」

「私もすみませんでした…。反省しておりますわ…」

「私も済まなかった…。もう少し考えるべきだったな…」

「分かってくれれば、それでいい……」

 

でも……めっちゃ恥ずかしかった……。

 

もうこんな事はコリゴリだよぉぉ……。

 

余談だが、白音によって撮られた写真は無事(?)に届けられた。

そして……

 

「白音!流石は私の妹にゃ!この写真…一生の宝にするにゃ!!」

「これさえあれば……でゅふふ…♡」

 

てな事になった。

一体何に使う気なのやら…。

 

因みに、写真はリアス達にも均等に配布されたらしい。

流石に裕斗と幼女組には渡してないらしいが。

 

その裕斗は出血多量で次の日、学校を休んだ。

レバーを使った料理でも差し入れてあげようかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




調子に乗って、少しエロくしすぎましたかね?

でも、HDDならこれぐらいは許容範囲だと思うんですよね。

お次はヴァーリの再登場と授業参観?

では、次回。

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