神を喰らう転生者   作:とんこつラーメン

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これは、夢の中のお話。

そして、歴代の意思が集合するお話。




第18話 初めまして先輩方

 その日もアラガミと戦い、私は疲れを癒す為にゆっくりとお風呂に入り、その後にすぐに床に就いた。

 

ふかふかのベットに微笑みながら、すぐに睡魔が襲ってきて、数秒後には完全に夢の中に行っていた。

 

だが、その日の夢はいつもとは違っていた。

なぜなら……

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「………?」

 

どう言う訳か、気が付いた時には見知らぬ場所に立っていた。

服装は寝間着……タックトップとジャージ(腕袋装着済み)で、そこだけは変わっていなかった。

 

上下左右見渡す限り真っ暗で、どうしてか浮遊感は無い。

どうやら私は地面に立っているようだ。

 

「……夢か?」

 

それだけは分かる。

だって、さっき寝たという事は覚えているから。

 

「これは……覚醒夢か?」

 

確か…夢の中でも夢だと自覚している事…だったな?

なんでも、普通の人でも極まれにこう言う事はあるらしい。

私は初めての出来事だけど。

 

どうすればいいのか戸惑っていると、遠くから誰かがこっちに向かって走って来るのが見えた。

しかも一人じゃない。

見た感じだと、三人ぐらい走って来る。

 

「奏者~!」

「ご主人様~!」

「子リス~!」

 

な…なんだ!?

女の子が三人!?

 

混乱して立ち止まっていると、そのまま女の子達は私に近づいてきて、三人揃って抱き着いてきた。

 

「うわっ!?」

 

流石に三人同時に抱き着かれれば、そのまま立っていることは敵わず、勢いに負けて尻餅をついてしまった。

 

「奏者~♡この日をずっと待っておったぞ!」

 

赤いワンピースを着た金髪の美少女が嬉しそうに私に頬を摺り寄せる。

奏者……そして、この声は……

 

「もしかして…ネロか?」

「その通りだ!そなたの嫁のネロだ!」

「よ…嫁!?何言ってんですか、この皇帝様は!?ご主人様の正妻は私って決まってるんです~!」

 

ピンク色の横縞のパーカーに赤い胸当て、黒のホットパンツに同じ色のニーソックス。

特徴的な狐の耳と尻尾、どこかで見たことがあるような濃い目のピンクの髪。

彼女がネロなら、この子は……

 

「……玉藻?」

「はい♡ご主人様の唯一無二の正妻、玉藻でございます!」

 

う~ん……あざとさが全体から出てるな…。

凄く可愛い女の子ではあるけど…。

 

「…で、君は…」

「えっ!?この私の事が分からないって言うの!?」

「いや…普通に分からないでしょ…」

「そなたと奏者は初対面だぞ?」

「そ…そう言えばそうだったわね…」

 

そう言いながら少し恥ずかしそうにする女の子。

 

玉藻と同じようなピンクの髪に、龍を彷彿とさせる角と尾がある。

上は白の袖無しの物を着ていて、腹部には黒いコルセットを、袖は腕に直接装着するタイプの物を付けている。

スカートはボーダー柄のミニスカート。

 

うむ…まごう事なき美少女だな。

 

「ご…ごほん。それじゃあ、一応自己紹介してあげるわ。感謝なさい」

 

上から目線だ…。

この子も生前は偉い立場の人間だったのかな?

 

って言うか、自己紹介するなら離れてください。

 

「私は『エリザベート・バートリー』。ここにいる時点で分かっているとは思うけど、私も一応、嘗ての赤龍帝の一人よ」

 

エリザベートって……まさか…!

 

「血の伯爵夫人…!」

「やっぱ…そっち方面で有名なのね…私って…」

 

この女の子が…己の美しさを保つために異常なまでの大虐殺をしたと言うのか?

後に吸血鬼カーミラのモデルにもなったと言われているが…。

 

「……?どうかしたの?」

 

全然そんな風には見えない…。

龍の角と尾を除けば、普通に可愛い女の子だ。

 

『……ふぅ。すまんな、いきなりこんなんで…』

 

私の顔の隣に赤く光る球体が出現した。

この声は……

 

「ドライグ?」

『そうだ。俺も本来の姿で出られれば良かったのだが、今はこの方がいいような気がしてな…』

 

本当に苦労してるのね…。

 

『エリザベートは色んな意味で苦労した赤龍帝だった…』

「なによ!別にいいじゃない!与えられた力を好きに使ったって!」

『使い方にもよるだろう…』

 

…詳しくは聞かない方がいいかな。

 

「呵々!もう龍娘にも懐かれたか!流石は儂等の後輩と言った所か!」

「彼女も気苦労が絶えないだろうな…」

「はははっ!いいじゃないか!若い頃は多少の苦労は買ってでもするもんさ!」

「……………」

 

いきなり声が聞こえた。

反射的に顔を向けると、そこには四者四様の顔が揃っていた。

 

一人は中華服を着た赤い髪の男の人。

どう見たって中国人だ。

 

二人目は褐色肌で白髪の男性。

黒のTシャツに黒のジーパン、黒縁眼鏡に左腕にはブレスレット。

なんか…普通の現代人と言った感じだ。

 

三人目は胸元が開けたワイシャツを着て、下には黒いパンツスーツ。

ピンク色の長い髪を靡かせた美女で、その手には酒瓶が握られていた。

声からして、あの人がドレイク姐さんだろう。

 

四人目は中華風の鎧を身に纏った物静かな大男。

雰囲気だけでも、彼がかなりの実力を持つ武人だという事が分かる。

 

「はぁ……。本当に済まないな。だが、それだけ彼女達が君の事を好いているという事は理解していてほしい」

「は…はぁ……」

 

いつの間にか、何も無い空間にちゃぶ台が存在しており、そこに中華服の男性と姐さんが一緒に座って仲良く酒を飲んでいた。

 

褐色肌の人は呆れたように肩を竦ませて二人と一緒に座っていて、鎧の人は少し離れた場所にジッと棒立ちになっていた。

 

「え…っと……貴方方は……」

「そういや、あんた等と嬢ちゃんは初めて会ったんじゃないかい?自己紹介ぐらいしてやんな」

「それもそうだな。こっちだけが知っていると言うものアレだしな」

「呵々!こう言う初々しいのも悪くは無いのぅ!」

「…………」

 

賑やかな人達だな。

個性豊かと言うか、何と言うか…。

 

「まずは儂からかな?儂は『李書文』。おぬしの先々代の赤龍帝になる。これから長い付き合いになるが、一つよろしくの」

 

李書文…!

嘗ては魔拳士とまで言われた、中国最強の八極拳使い!

『二の打ち要らず』とまで言われた一撃必殺の拳を持っていたと言うけど…。

こんな大物が私の先輩なのかよ…!

 

「私は……言うまでもないかな?」

「声で分かりますよ。ドレイクの姐さん…ですよね?」

「その通り。こうして会うのはそいつらも含めて初めてだね。よろしく頼むよ」

「はい。これからよろしく」

 

見た目はセクシーだけど、気さくでいい人だ。

この人はこれからも頼りになりそうだよ。

 

「で、この無口な大男は、三国志にも登場した猛将。『呂布』その人だよ」

「りょ…呂布…!?」

 

おいおい…!

呂布って言えば、世界的に有名な武将じゃないか!

裏切りを繰り返した反覆の将としても有名だけど、それ以上に彼の残した武功、武勲は他の追随を許さなかったと聞く。

三国志における最強の武将の一角とされていた伝説の男…!

こんな人まで赤龍帝だったのかよ…!

普通にこの人こそが歴代最強だったんじゃないの?

私ってばこの人以上って思われてんの?

 

「そんで、この肌黒野郎は…」

「そこは私が話そう」

「お?そうかい?」

 

褐色肌の人が座り直してこっちを向いた。

 

「私は『エミヤ』。歴史に名を刻んだ英雄である彼等とは違い、私自身はある一点を除けば、何処にでもいる普通の男に過ぎないよ」

 

ある一点って何よ?

 

「呵呵呵呵呵呵!あれだけの事をしておいて、己の事を『普通』と抜かすか!」

「アンタだけは一番それは言っちゃいけないだろうに」

 

ど…どいうこと?

 

『確かにエミヤは赤龍帝としては凡才だったかもしれん。だが、奴はそれを補って余りあるほどに努力をし、あらゆる芸を極限まで極めた男なんだ』

「しかも、ああなる前は色々と性格的にヤバい人でもあったらしいですよ?」

「ある意味、性格だけなら奏者と似ているな」

 

私と似てる?

 

「ああ……迷うことなく自分の事を犠牲にしようとするところとか…ね」

「……あれは若気の至りだ。俺自身もあれは無いと思っている」

 

あ、一人称が『俺』になった。

もしかして…本音だったりする?

 

『因みに、エミヤは相棒の前の代の赤龍帝だぞ』

「つまり、嬢ちゃんの直接の先輩ってことだね」

「似た者同士…と言う事かな?呵々!」

 

楽しそうだね、貴方達は。

しかも、姐さんと先生(李書文の事。なんとなくこう呼ばないといけない気がしたから)は酔ってない?

 

「ふっ…。他の連中ならいざ知らず、彼女に似ていると言われるのは悪い気分じゃないな」

 

あれ?意外と初期好感度が高い?

 

「そうだ。出来れば私の事はエミヤでは無くて『アーチャー』と呼んで欲しい」

「アーチャー?」

「そうだ。そっちの方が私としてもしっくりと来るんでね」

 

ふむ…そう言うもんか?

 

「わかったよ、アーチャー。これからよろしく」

「ああ。こちらこそよろしく頼む。マスター」

 

マ…マスター?

 

「先生もよろしくお願いします」

「応!よろしくな!…ところで『先生』とは儂の事か?」

「はい…。駄目ですか?」

「呵々!悪くない!おぬしのような優秀な生徒を持つのも悪くは無いのう!」

 

おう……なんか弟子認定された?

ある意味、これ以上に優秀な師匠もいないでしょ。

 

「エリザも…よろしく」

「よ…よろしく…」

 

照れた顔も可愛いな。

本当にこの子が血の伯爵夫人なの?

 

「…………」

 

呂布さんが私に近づいて、手を出した。

え?握手って事?

 

「よ…よろしく…」

「…………」

 

おお……彼の手を握ったら、なんか頷いてくれた。

 

「どうやら、かの大武将にも認められたようだな」

「我等が後輩は想像以上に大物なようだな!」

「流石はご主人様です!」

 

どうやら……アーチャー以外は想像以上に大物だらけのようだな、赤龍帝と言うのは。

こんな人達が私の先輩とか、私これから大丈夫かな…?

 

「そう言えば、『あの人』は来てるんですか?」

「アイツの事だ。来ないに決まっている。って言うか、来るな」

「あの男がこんな場所にわざわざ顔を見せに来るとは思えないね」

「ふん!あんな金ぴかなど奏者には不要だ!奏者には余だけがいればいいのだ~♡」

「ちょっ!どさくさに紛れて何言ってんですか!?」

「そうよ!抜け駆けは許さないわよ!」

 

元気だなぁ……皆。

……『あの人』って誰だろう?

 

「ほぅ?何やら騒がしいと思って来てみれば、歴代の赤龍帝が全員集合とはな」

「「「「「あ」」」」」

 

突然、背後に誰かが現れた。

 

金髪が逆立っていて、見た目はイケメン。

けど、その恰好が凄かった。

ヒョウ柄のスーツを着て、明らかにギロッポンでシースー頬張ってそうな人だ。

 

「……まさか本当に来るとはな……英雄王」

 

え…英雄王?

 

「くく…。我も現代の赤龍帝を一目見てやろうと思ってな」

 

……もしかして、この人も歴代の赤龍帝の一人?

 

『ひ…久し振りだな。ギルガメッシュ』

「ああ。お前とももう長いな」

『そ…そうだな』

 

ドライグの様子がおかしい。

なんか怖がってる?

 

「ほぅ~?貴様が今の赤龍帝か?」

「は…はい」

 

彼が正面に回って私の顔を覗き込んだ。

 

「ふむ……」

 

じっ~…と見つめられ続けて、その直後……

 

「………っ!?」

 

いきなり顎クイされました。

 

「雑種にしては中々の顔つきだな。悪くない」

「な…何をしておる!金ぴか!」

「そうですよ王様!いきなり現れてのその発言は反則ですよ!」

「そうよプロデューサー!子リスは私の物よ!」

「五月蠅いぞ雑種共。この世の全ては我の所有物。故にこの雑種も俺のモノだ」

 

なんと言うジャイアニズム!?

ここまでストレートに言いますか!?

 

「ド…ドライグ?この人は……」

『この男こそが、原初…つまり、一番最初の赤龍帝のギルガメッシュだ』

「ギ…ギルガメッシュっ!?」

 

古代メソポタニア、ウルクの王…!

伝説の英雄王か…!

確か、この世の全ての財を所持していたとか…。

この人がそうなのか…?

 

「お前…名前は?」

「あ…闇里マユです」

「ほほぅ?ゾロアスター教の悪神の名を冠するか…。それでいて、全ての命の守護者であろうとする…。存在そのものが矛盾しているな」

「……その自覚はありますよ」

 

第一、神機使いの存在そのものが矛盾の塊みたいなもんだしね。

その中でも私は最たるものでしょ。

 

「だが、だからこそいい。矛盾を抱えながらも、お前の魂は決して穢れていない。貴様のような存在は非常に希少だ。『あいつ』以来だな」

 

あいつ…?

 

「気が向けば、我の力を貸してやる。我が宝物庫の鍵を預けるかどうかは、これから見極めさせて貰おう」

 

え…え?

認められた…って事?

 

「…そう言えば、どうして色んな時代…ドライグが神器になる以前の人物さえも赤龍帝になってるの?」

「それは分からん。だが、予想は出来る」

「予想?」

 

なんだろう?

 

「赤龍帝の籠手が様々な時代、様々な国に渡った理由。それは恐らく『奴』の仕業だ」

「奴…?」

「貴様が普段『足長おじさん』と呼んでいる者のことだ」

「足長おじさんが…!?」

 

どういう事だ…?

 

「なんであの人が…?」

「さぁ?あんな人の思惑なんてわかりませんよ。って言うか、分かりたくもありません。そもそも、人間ですらない私を赤龍帝にした時点で何か良からぬことを企んでいる事は明白ですよ」

「この中で時系列的に赤龍帝になっていても違和感が無いのは私と李書文、そしてフランシス・ドレイクぐらいだろう」

「そうだな。余が生きた時代はドライグが神器になる前だ」

「我に至っては神話の時代だ。本来なら赤龍帝になんぞなりようがない」

「けど、実際にはなっている」

「そうだ。これはどう考えても何者かの意思がある」

「それが…足長おじさんだと?」

「それ以外あるまい?」

 

どうやら、ギルガメッシュの中では足長おじさんこそが全ての元凶みたいなことになってるけど…。

 

「気に食わんか?」

「そうじゃないが…」

「納得がいかない…か?」

「うん…。今まで私はあの人に色々と助けられた。だから、疑うようなことはしたくない…」

「そうか…。(あいつめ…ここまでこいつを懐柔しているか。これもあいつの計画の内か?)」

 

ギルガメッシュが険しい顔をしてる。

怒らせちゃったかな?

 

「まぁよい。我が言ったのはあくまで予想。我とて確信があって言った訳ではない」

「そうか…」

 

そうだよね。

碌に証拠も無いのに疑っちゃいけないよね?

 

「ここでは奴の干渉も無い。何か気になることがあればここに来ればよかろう」

「それはいいが……どうやって来れば?」

「こちらからお呼びします、ご主人様!」

『いや…一言俺に言ってくれればいつでも連れてくるぞ?』

 

お、マジか。

 

「わかった。必要があればそうさせてもらう」

「是非ともそうするがよい!余も奏者に会いたいからな!」

「うん」

 

気のせいか…ネロの頭と腰に犬のパーツが見える気がする。

尻尾を超振ってる。

 

『相棒。そろそろ戻った方がいい。現実世界ではもう朝になろうとしてるぞ』

「そうか。起きないとな」

「それがいい。私達のせいで遅刻させたくはないしな」

「でも、どうやって戻れば…?」

 

大体、ここに来たのだって普通に寝ただけだし。

 

「来た時と同様に目を瞑ればいいよ。嬢ちゃん」

「わかった」

 

私は姐さんの言う通りに目を瞑った。

すると、途端に意識が浮上していく感覚になった。

 

あ…なんか眩しい光が見えるような……?

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「……あ?」

 

気が付くと、私はベットの上にいた。

カーテンの隙間からは朝日の光が差し込んでいる。

試しに目覚ましを見てみると…

 

「……7時30分」

 

いつもの起床時間だ。

 

「ふぅ……」

 

夢の内容ははっきりと覚えている。

かなり詳細に。

 

「個性的な人達だったな…」

 

子犬みたいなネロに、頼れるお兄さんみたいなエミヤ、私を猛烈に好いてくれる玉藻に、なんか親しみが持てるドレイクの姐さん。

意外と純情なエリザベートに先生な李書文。

無口で大柄な呂布。

そして……滅茶苦茶偉そうなギルガメッシュ。

まぁ…実際に偉いんだろうけど。

 

「これからは、あの人達の協力を得られるのか…」

 

赤龍帝である以上、私が戦うのはアラガミだけじゃないだろう。

基本的に私はアラガミ以外には神機を使う気はない。

だから、そう言った時には先輩方の力を使わせてもらうことになるだろう。

 

ちょっとだけ、これからの事を考えていると……

 

「マユ?まだ寝てるのかにゃ?」

 

黒歌が私を起こしに来た。

そろそろ起きなきゃな。

 

「起きてるよ」

「丁度良かったにゃ。もうすぐ朝ご飯が出来るから、準備が出来たら降りてくるにゃ」

「わかったよ。ありがとう」

 

返事をすると、黒歌は一階に降りていったようだ。

 

「さて……行きますか」

 

皆を待たせちゃ悪いしね。

 

こうして、また私の一日が始まる。

 

今日は何が待ってるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、全員集合です。

後、ちょっとだけ核心に迫ってみました。

明確なネタバレはしませんけどね。

次回はちょっと特殊な形でいこうと思います。

では、次回。

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