車の中に2巻あったので
「午後のトレーニングはここまで!」
「「「「「お疲れさまでした!」」」」」
今日1日のトレーニング終了。
さすがに姉さんの訓練はハードだったけどプロなだけあってやっぱ身になるよなー
お、リオとコロナとノーヴェか
「紫苑さん!お疲れさまです!」
「おうリオ、途中から見てたろ。なんか勉強になったか?」
「いえいえ、レベルが高すぎて参考にするのは・・・・・」
「そっか。コロナは感想あるか?」
「あまりにも凄くて言葉が出ませんよ~」
「まぁ、姉さんの訓練は凄いからな。そういえばヴィヴィオとアインは?」
「2人とも触発されてトレーニングにいってますよ~」
「そうなんだ。じゃあみんなで呼びに行こうか」
森のほうに行くと、2人がスパーリングをしていた。
こっちには全く気付いてない様子だったが声をかけて止めさせる
「2人とも、そろそろ戻るよ」
「あ、はーい」
「分かりました。」
夕食前にエリオと共に温泉に浸かる。
「去年よりも遥かに豪華になってないか?」
「そうだね。ルーが全部1人でやったらしいよ」
「この滝湯とか去年なかったよな?明らかに趣味レベルじゃないんだが・・・」
「凄いよね」
そういって他愛のない話をしていると
「ねぇ紫苑・・・・」
「どうした?」
「明日のチーム分けってどうなるのかな?」
「決めるのは姉さん達だからな~。奇数だし人数とか偏るから・・・・」
「まぁ、紫苑とは別のチームがいいけどね」
「え?俺って邪魔?」
「違う違う。そうじゃないよ。僕の目標はフェイトさんだけど、最も倒してみたいのは紫苑だから・・・・・」
「え?そうなの?初耳なんだけど・・・・・」
「紫苑には勝ったことないからね・・・・初めて会ったときは驚いたよ。僕よりも2つ年下で、だけど隊長陣除いたメンバーでは誰よりも強かった。」
「・・・・・」
「だから明日戦うなら勝ちたいなってさ」
「ふーん・・・・じゃあ俺はこう言うよ、やれるものならやってみろ」
「もちろん!」
と、話していると隣の女湯から悲鳴が聞こえた。
「どうしたんだろ?」
「セインが来てたから、どうせセインが何かイタズラしたんだろ。」
風呂から上がり夕食をとり、それぞれの寝床につく
「(寝れない・・・・・エリオの宣言で気分が高揚してるのか?楽しみすぎて寝れないとかやっぱりまだまだ子供か・・・・・)」
俺は気分を落ち着かせる為に外の散歩に行った。少し歩いているとそこにはアインハルトがいた。
「アイン?」
「紫苑さん?」
「寝れないのか?」
「環境が変わると寝ずらいんですかね・・・・・紫苑さんは?」
「俺は気分を落ち着かせるために散歩。ちょっとテンション上がることがあってさ」
「そうですか。ちょっと座りませんか?」
「いいぞ。旅行中アインとあまり話せてないし」
そういって木の下にアインと座った。
「さて、アインハルトさん?旅行初日が終わりそうですが、何かご感想は?」
「なんですか?その口調・・・・・そうですね、とても刺激になりました。皆さんと遊んだり、トレーニングしたり・・・・・知らないことを知れたり」
アインはこちらの顔をジっと見つめる。
「どうした?何か含みがあるけど・・・・」
「いえ、ただ私は紫苑さんのことを何も知らなかったなって思いまして。」
「どういうこと?」
そしてアインが訓練を見たときに思ったことを言った。
「なるほどね~確かに俺は自分自身のことを話題に出したことはなかったな。別に秘密にしたいとかじゃないからな。で、ぶっちゃけ何を聞きたいの?」
「え?」
「幸い外は涼しいしな。寝るまでの子守歌みたいな?そんな感じで話してやるよ。まぁ、勿体付けるほどのもんでもないけどな。まぁ、しかしどう話したもんかな・・・・・」
「では、こちらから質問するのでそれに答える感じでどうですか?」
「じゃあ、それで頼むよ」
「まずは・・・・武術はいつから始めたんですか?」
「物心ついたときには剣に触れてたよ。実家が剣術道場でさ、父さんや兄さんに扱かれてた。」
「え?でも今日の模擬戦では武器を使ってませんでしたよね?」
「拳も剣もどっちも極めたいと思ってるから・・・・・本番では状況に応じて使い分けるけど今日は拳のほうを鍛えたかっただけ。」
「拳と剣ではどちらのほうが強いんですか?」
「剣だな。バランスよく鍛えたいとは思ってるけど年季としては剣のほうが長いし、今使ってる拳はまだまだ甘いんだ」
「流派は?」
「剣は、御神二刀流。正式名は「永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術」だな。無駄に長いだろ(笑)。小太刀を使うんだ。明日のチーム戦で使うから楽しみにしとけよ(笑)」
「分かりました(クスクス。拳のほうは?」
「中国拳法。俺の実家がある管理外世界の中国という国が生み出した伝統的武術なんだ。流派も色々あって、俺の場合はアレンジが多くて特に流派とかはない。」
「御神流って剣のみなんですか?」
「いや、飛針や鋼糸も使う。暗器と呼ばれるものだな」
「え?」
「・・・・・ずっと昔は、殺人術としても使われてたからな。でも今は違うぞ。健全に技を使ってるだけ。それに御神の剣は大事な人を守る剣であって人を殺す剣じゃない。」
「そうなんですか・・・機動六課に所属していたということですけど、その経緯が気になります。」
「経緯か・・・・そうだな、長くなるし簡単でいいなら話すけど」
「はい」
「ミッドに来たのは7歳のころ。高い魔力と氷結変換資質があるのが分かって六課の部隊長にスカウトされたのが最初。あの時には御神流も実践に出るには問題ない程度の実力とある程度の思考力は持ってたから。でも、なのは姉さんだけは反対していたな。」
「なぜです?」
「姉さんにとっては俺はいつまでも子供・・・・っていうか当時は子供だったけど。単純に心配だったからだよ。剣の実力を見せても反対するからどうしようかと思ったら、部隊長が提案したんだ。「だったら模擬戦をしてその内容で決めればええやん」って」
「模擬戦って・・・・エース級の18歳と魔法素人の7歳がですか?」
「そう。結果的には負けたけど認めてもらって、1年の魔法訓練を経て六課に入れたんだ。」
「そうなんですか・・・・・六課が解散した後は?」
「色々な部署からスカウトはあったよ。けどエリオやキャロみたいに生き急いでないしね。地球に戻って普通に学生をしようかと思ったけど、ヴィヴィオがいたからね。残って一緒に学院に通うことにしたんだ。」
「そうなんですか・・・・」
「結果的に残ったのは正解だったってこと」
「なぜです?」
「アインと友達になれたから・・・・かな」
「/////そうですか・・・」
「そ、それじゃあそろそろ戻ろうか。明日に響くとマズイし」
「そ、そうですね!」
さすがに少し恥ずかしくてつい急ぎ足で部屋に戻った。
ミッドに小太刀ってあるのかな・・・・・?
次回はチーム戦。チーム分けは原作とは違くなるのでご容赦ください
時間なくてここまでです。すみません
明日は更新できるか分かりません