魔法少女リリカルなのはvivid~氷結の拳~   作:園部

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第3話

「ねぇ、どんな気持ち?自分から喧嘩ふっといて結局補導されるって恥ずかしくない?ねぇ、ちょっと聞いてる?」

 

顔を赤らめながらプルプル震えているのは、昨晩ノーヴェを強襲した同じクラスでそこそこ付き合いのあるアインハルト。

 

「ねぇ、ぼっちを極めるとこういうことするようになるの?さすがアインボッチさん。俺にはとてもできないわー」

 

何故かアインの目から水が出てるように見えるが気のせいだろう。

 

 

「(ねぇ?紫苑ってこういうキャラだっけ?)」

「(いや、あいつって不真面目なとこもあるけどあーやって人を弄るやつだったってアタシの記憶にはねーな)」

「(ん~仲は悪くなさそうだし、そういう事を言い合える仲なのかな?)」

 

なにか後ろでヒソヒソと話している声が聞こえるけど、何言ってるか聞こえないなー

とりあえず、ふざけるのは止めて真面目に話をしますかね・・・・

 

「さて、色々聞きたくこともあるだろうし、こっちもお前に聞きたいことあるからそろそろ真面目に話すわ」

 

「あ、はい・・・・」

 

アインハルトが目をこすりながら辺りをキョロキョロする。

 

「あの、すいません。ここはそもそもどこなんでしょうか?」

 

「ここはあそこにいる青髪ショートの家だよ。名前はスバル・ナカジマ。お前が昨日襲撃したノーヴェの姉だ。で、あっちのオレンジの髪はスバルの親友で本局執務管のティアナ・ランスター。ティアナとスバルは倒れてたお前を保護してくれたんだから後で礼いっとけよ。」

 

「そうですか・・・・私はこれからどうなるのでしょう?」

 

「どうなるかは2人次第・・・・というかノーヴェ次第か?お前が連続襲撃事件の犯人でも、別に被害届は出ていないし。お前が今までやった行為はお互い了承したストリートファイトって感じになってるからな」

 

そう話しているとティアナがこちらに来てアインに話かける。

 

「大体の状況は分かった?これから朝ごはん食べながら色々聞かせてもらわね」

 

そうしてアインとスバル、ノーヴェとティアナの5人で一緒に朝食を取りながら事の顛末を聞いた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

なるほどねー。自分の今の現在値の確認と最強の証明か・・・・・というかアインが覇王の子孫とはさすがに驚いたな・・・・・・

 

「アインは別に、聖王や冥王に恨みはないんだな?」

 

「うん、ならよかった。」

 

「?」

 

「紫苑は聖王のお兄さんだからね。」

 

驚いた目でこっちを見るアイン。

 

「正確には義妹だよ。いや叔父か?まぁ、なんにせよ俺の家族なんだわ。で、冥王に関しても俺の友人なんだ。それに関してはスバルもだな」

 

「うん、2人と仲良くしてるつもりだよ」

 

「さて、食事が終わったらアインハルトにはこれから近くの署に一緒に行ってもらうわよ。被害届も出てないし、路上喧嘩はしませんって約束してくれたらすぐに帰れるはずだから。」

 

「あたしも一緒に行くよ。先に手を出したのはあたしだし喧嘩両成敗ってやつにしてもらおう。お前もそれでいいよな?」

 

「はい」

 

「なら俺もついていこっかなー」

 

「アンタは関係ないじゃない。」

 

「ほらアインが心配だし、別に学校サボりたいわけじゃないよ」

 

「ダメよ。ちゃんと学校行きなさい。」

 

「はーい・・・・」

 

食事も終わり俺たちは家を出てそれぞれの目的地に向かった。ノーヴェだけでもなくスバルもついていくらしい。さて、時間的にみて今から家に戻り鞄を取りに行ってから学校にいくとなると遅刻は確定だな。

 

「なんか行く気になれないし・・・・・サボるか?」

 

「サボリはダメだよー」

 

後ろを振り向くとそこには登校中の我がクラスの委員長・ユミナ・アンクレイヴがそこにいた

 

「ユミナか、おはようさん」

 

「おはよう紫苑くん。サボろうとしている紫苑くんは朝からここで何をしているのかな?鞄を持っていないところをみると登校中でもないみたいだし」

 

「朝帰り」

 

「朝帰り!?ダメだよ!不健全だよ!!」

 

顔を赤らめながらユミナは必死に言葉を荒げながらこっちに詰め寄ってくる

 

「一体ユミナは何を勘違いしてるのかな?都合があって友人の所に泊まっていっただけだよ」

 

「あ、なーんだ。そうだったの」

 

ユミナがホッとしているところに俺は追い打ちをかけた

 

「女の友人だけどな」

 

「不健全だよ!!」

 

「冗談だよ。それにしても何でユミナがそんなに必死になるのかな?」

 

「そ、それは・・・・・委員長としてクラスの和を乱さないように・・・・」

 

「ふーん、そうなんだ。ユミナが嫉妬してくれたと思ったのに」

 

「嫉妬!?そ、そんなのするわけないよ・・・・・」

 

「まぁ、いいや。じゃあユミナは学校頑張ってー」

 

「うん・・・・・って紫苑くんも学校でしょ!」

 

「あーほら、制服に着替えないといけないし鞄も取りにいかなきゃいけないしな。先に行っといてくれ」

 

「うーん、分かった。ちゃんときなよ?」

 

「分かってる。また学校でな」

 

「うん。またね」

 

さすがに行かないとユミナがうるさいし大人しく行きますかね・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

「ヴィヴィオにアインハルトを紹介する?」

 

「ああ、とりあえずヴィヴィオには事情をふせて紹介するつもりだ。悪いが今度の日曜にでもアインハルトを連れてきてもらわないか?」

 

ノーヴェからの電話があり俺はそれに返事をした

 

「事情をふせるって・・・・・いずれバレるだろ?最初のほうに言っといたほうがいいんじゃないか?」

 

「急にそんなこと言われてもどう対応していいか困るだろ?まずは普通に格闘仲間として紹介して段階踏んでからのほうがいいと思ってる。」

 

「ノーヴェがそう言うならいいけどな。アインには俺の方から伝えとく」

 

「ありがとう。悪いな。」

 

礼を言われて電話を切ってさっそくアインに連絡した。

 

「アイン、今いいか?」

 

「はい、大丈夫ですよ。」

 

「今度の日曜なんだがお前をヴィヴィオに紹介したいってノーヴェがな。俺としても異論はないしどうだろう?日曜暇だろ?お前ぼっちだし暇だよな?じゃあ決定で」

 

「さらっとまた毒吐いてきましたね。いつものことなので特に気にはしてませんが何で私の予定が真っ白だと断定するんです?」

 

「え?だってお前ぼっちだし。実際日曜になんかあんの?大抵トレーニングしかしてないじゃん」

 

「・・・・・確かに今度の日曜は暇ですが私は断じてぼっちというわけではありません。たまたま・・・そうたまたま空いてただけです。」

 

「そっか。まぁなんにせよOKってことな。じゃあ迎えにいくわ」

 

「はい。待ってます。」

 

 

 

日曜日、アインを迎えにいき一緒に待ち合わせ場所に向かう。

 

「どう?少し緊張してる?」

 

「そうですね。別に人見知りというわけではないんですが、初めての方が多いのは少し緊張しますね。」

 

「ま、俺もついてるし問題ないない。それに気のいいやつらばっかだしすぐ馴染むさ」

 

「そうですか。それを聞けて少し安心してます。」

 

「お、そろそろ見えてきたぞ」

 

そこには予想よりも多い人数でノーヴェ達が待っていた。

 

「アインハルト・ストラトス参りました。」

 

「やっほー。つーか何?この人数」

 

「野次馬だ。あんまり気にするな」

 

とは言っても久しぶりの面子だし挨拶程度はしておくかね。ヴィヴィオもアインに挨拶しているみたいだし。

 

「チンクたちは久しぶりだね」

 

「紫苑か、久しぶりだな」

 

「チンクは少し背が縮んだ?」

 

「縮んでない!紫苑が伸びたんだろう。全くお前ときたらいつも・・・・」

 

おっと説教は聞きたくないし他のとこいこ・・・・・

 

「オッスー!紫苑」

 

「ウェンディは相変わらず騒がしいな。」

 

「ヒドイっす!いつもじゃないっすよ~」

 

「いつもじゃねーか。ノーヴェもそう言ってたし。まぁ変わってなくてなによりだよ」

 

「久しぶり、紫苑」

 

「ディエチか、お前も相変わらず微妙に影薄いな」

 

「そんなことないよ。他の姉妹が濃すぎるだけ。私は普通だよ」

 

「そうかもな。お、シスターの2人も久しぶり。いつもヴィヴィオが世話になってるな」

 

「お久しぶりです。紫苑様。私達は陛下の従者なんですから当然ですよ」

 

「いや、シスターであって従者ではないと思うんだけど・・・・まぁ、お前らがそれでいいならそれでいいか」

 

一通り挨拶が終わるとノーヴェがみんなに聞こえるように声をかけてきた

 

「場所も押さえてあるし、挨拶が済んだなら早速移動するぞ。」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

 

2人の試合が終わったが結果はアインハルトの勝利に終わった。

その後一悶着があり来週また試合をすることになった。

 

 

その日の夜・・・・・・

 

 

「ヴィヴィオ。ちょっといい?」

 

部屋をノックして俺はヴィヴィオの部屋を訪ねた。

 

「お兄ちゃん?」

 

「ふむ。思ったよりかは元気そうだな」

 

「うん、アインハルトさんには私がお遊びでやってるように見えたのはショックだったけど来週挽回のチャンスあるしね。凹んでる暇はないよ。それより何の用なの?」

 

「そのアインハルトについてだ。本来なら段階を踏んで事情を話すんだがこんな事になったからな。俺から説明するよ」

 

~説明中~

 

 

「そっか・・・・そういうことだったんだ」

 

「別に秘密にしたくてしてたわけじゃないんだぞ。ただなぁ・・・・」

 

「うん、分かってる。ノーヴェもお兄ちゃんも私の事を考えていてくれたからこそ秘密にしといたんでしょ?」

 

「結果的には裏目になったかもだけどな。まぁ、この話を聞いてどうこうってことじゃないんだ。ヴィヴィオはただヴィヴィオの本気を見せつければいいんだからさ」

 

「そうだね。じゃあ来週に向けて特訓するね!お兄ちゃんも手伝ってほしいな」

 

「ああ、じゃあ外行こうか」

 

 

 

 

そして決戦の日は近づいて当日

 

 

2人とも最初から全力を出した。ヴィヴィオはどれだけ本気かを伝える為に思いを拳に乗せて戦った。しかし善戦はしたもののアインハルトには届かなかった

 

「お疲れさんアイン。双子もヴィヴィオの介抱すまんな。」

 

そう言うとアインが俺の方に寄りかかってきた

 

「す、すみません・・・・」

 

「あーいいからいいから。ラストのカウンターが時間差で来たのかね」

 

「みたいだな。で、ヴィヴィオはどうだった?」

 

「彼女には謝らなければなりません・・・・先週は失礼なことを言いました。訂正しますと・・・・」

 

「そうしてくれきっと喜ぶさ」

 

アインはヴィヴィオの手を取り自己紹介を始めた。

 

「はじめまして、ヴィヴィオさん。アインハルト・ストラトスです。」

 

「それ、起きてる時に言えよ・・・・」

 

「恥ずかしいので嫌です」

 

「アインボッチさんだししょうがないか」

 

「また貴方は人の事をぼっちって・・・・」

 

そう軽口を叩きながら俺たちは帰る。アインハルトとの仲を深めたことによって新しい関係になろうとしてるなんて今はまだ想像できなかった。

 

 




原作通りの戦闘描写なんて書くわけないだろ!!
というわけで1巻終了!!!!!


アインハルトが仲間になるまではプロローグみたいなものなので4話からは本格的に頑張ります。
2巻はないけど大体流れは把握してるから多分書けます。
あ、主人公以外のオリキャラはモブ程度しか出す気ないのです。

早く主人公活躍させたい・・・・・

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