魔法少女リリカルなのはvivid~氷結の拳~   作:園部

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オリキャラが出てきますが、まぁ、一発キャラみたいなものですし・・・・


第21話

あれから3日が過ぎた。色々あったがなんだかんだでみんな受け入れてくれるらしい。

やっぱりアイツらは最高だな

 

俺となのは姉さんとヴィヴィオでお茶を飲んでいると

 

「で、戦技披露会で姉さんと戦うって?」

 

「ミウラさんに勝ったらね」

 

どうやら戦技披露会でミウラに勝ったら姉さんの挑戦権が得られるらしい。

なんだそれ?羨ましいなオイ

 

「姉さん俺にそんな話あった?」

 

「ないよー。今回は愛娘とか愛弟子とかだからねー。ただ、紫苑の対戦相手はちゃんと強い人用意するって」

 

「へー管理局の強者か・・・・・相手ってまだ決まらないの?」

 

「予定とかあるからねー。でも今日連絡が来るって・・・・あ、来た」

 

どうやらメールで来たようだ。

 

「へーこれは面白そうかも」

 

「誰?」

 

「シグナムさん」

 

「それは・・・・テンション上がるな」

 

どうやら俺の相手はシグナムに決まったらしい。

 

「試合まで2ヵ月か。その間にU-23もあるし楽しみが多いっていいな」

 

「怪我しないようにねー」

 

うん、相手がシグナムなら無理。お互い戦闘狂だし全力でやるだろう。

 

「でね。ノーヴェがトレーニングメニュー考えてくれるって・・・・お兄ちゃんも協力してくれる?」

 

「打倒姉さんってことね。いいよ他にも声かけてんだろ?」

 

「うん!元六課の人たちみんな協力してくれるって!」

 

「おー姉さん1人かよ。いいな、みんなで打倒姉さんだ」

 

「ヒドイなー。私の味方はフェイトちゃんだけだよー・・・・」

 

「今フェイト姉さんいないけどな。仕事長引いてるっぽいし」

 

 

 

俺は今悩んでいた。U-23にはセコンドが必要である。本来なら知り合いがジムのコーチをしているのでその人に頼もうと思ったけど、忙しいらしく断られた。

やっぱりノーヴェに頼もうかな。きっと快く引き受けてくれるだろう。

 

「で、どうだ?」

 

「急にうちに来てなんだ?セコンドを引き受けてくれだ?」

 

俺はナカジマ家に来ていた

 

「あ、女たらしッス」

 

「うるさいウェンディ。今日は2人だけか?」

 

「みんな仕事だ。で、最初は知り合いのコーチに頼むとか言ってなかったっけ?」

 

「そうだけど断られてね。今忙しいからその日は無理だとさ。で、ノーヴェどうだろう?」

 

「試合の日は?」

 

「一週間後。ミウラの都市本選を賭けた次の日」

 

「は!?時間ないにもほどがあんだろ!今まで何やってきたんだ!」

 

「色々だな」

 

「はぁ、別にいいけどさ・・・・・」

 

「乗り気じゃないみたいだがメリットはデカイぞ」

 

「メリット?」

 

「ジム作るんだろ?」

 

「・・・・・・」

 

「そこに俺も入る。それにジム探しも難航するだろうしな。人気選手がいるならともかくそんな知名度の選手はいないからいい場所はすぐ他に取られる。けど、俺が優勝でもすれば話が一気に進む。」

 

「人気選手で実力もあるお前を抱えるコーチとして逆に物件を紹介される・・・・か」

 

「俺1人じゃあれだけど、ミウラも入るんだろ?恐らく都市本選に進むだろうし人気も出る。それだけじゃ足りないならアインをどっかのU-15に出して優勝させればいい。そうすれば確実にいい物件を貰えるだろう」

 

「ミウラはともかく、アインハルトは出場するか?それにお前も優勝なんて出来るのか?相手を甘くみすぎてないか?」

 

「出場するよ。何故ならアインはお前に感謝してる。ジム作りに貢献できるなら絶対出場するし今のアインなら相手がワールドチャンプだろうが優勝は確実だ。俺に関しては愚問だな。相手がワールドチャンプでも絶対負けない」

 

「・・・・・・まぁ、ジムの方はともかくセコンドは引き受けてやる」

 

「ありがと、ノーヴェ。」

 

俺はそういってナカジマ家から出る。

 

 

ノーヴェside

 

あいつは絶対優勝すると言ったがあれは・・・・過信でも油断でもない。実力に裏打ちされた絶対的な自信だ。今のアイツは格闘でも優勝できるんじゃないか?

 

「はぁ、一応参加選手について調べてやるか・・・・」

 

ヴィヴィオのこともあるし、やることがいっぱいで嬉しいやら悲しいやら・・・

 

「なんだかんだでノーヴェ優しいッスねー」

 

「うるせえ!」

 

やるからには勝たせたいのは当然だろ!

 

 

 

紫苑side

 

さて、今日はインターミドルだ。みんな順調だし危なげもなく本選出場を決める。

ただ、ミウラは判定勝ちだった。しかし本選出場も決めたのでよかった。

 

「よかったなーミウラ!」

 

そこには他選手も混ざっていた。

 

「あ、女ったらしだ」

 

「うるせーハリー」

 

俺はミウラの傍による

 

「な?去年言った通りだろ?お前は強くなれるって」

 

「はい!」

 

俺はミウラの頭を撫でる

 

隣ではジークがアインに2度目の世界を取ると宣言

 

「まだ本選すら始まってないのに気が早いな」

 

「うちは負けんよ。ハルにゃんと戦うまではな~」

 

「はい!」

 

「紫苑にも負けんで!」

 

「なら、明日の試合を見にこい」

 

「明日何があるん?」

 

「俺はU-23の試合に出る。今のお前との実力差をしっかり見とけ」

 

「え?それホンマ?」

 

「本当ですよ。だから明日チームのみんなと見に行きます」

 

「それなら俺も行こうかなー。お嬢も行くだろ?」

 

「もちろん」

 

そしてみんな明日の試合を見に来てくれるらしい。

負けられないな

 

 

 

翌日

 

俺は試合の会場に来ていた。ジロジロこちらを見るような視線を感じる。

 

「(うっとうしいなーまぁ、珍しいのは分かるけどさ・・・)」

 

「おいあれだろ?最年少のI.M覇者って」

「みたいだな。なんでも開催者特別枠として今回出るらしい。年上として負けられないな」

「去年の試合みたことあるがヤバかったぞ。油断するとこっちが喰われる」

 

 

俺は会場に出ると歓声が聞こえる。去年の試合を見た客が結構来てるらしい

 

「調子はどうだ?」

 

「いつも通りだよ。ノーヴェ」

 

「そっか、初戦の相手だが・・・・」

 

「あれ?調べてくれたの?」

 

出たとこ勝負も面白いと思って調べなかったんだけど

 

「勝たせてやりたいしな。相手はワールドランキング2位のクロウ・シーク選手だ。初戦から強敵だな。遠距離からの射撃が得意らしい。タイプ的にはティアナに近い。相手になるべく近づいて自分の戦いをさせないようにしろよ」

 

「うーん・・・・」

 

「どうした?」

 

「いや、どうせなら相手の心をへし折ってみたいなって・・・・」

 

「お前なー・・・・相手に敬意を払えよ。」

 

「まーいいか。2位のレベルがどの程度俺についてこれるか期待しよう」

 

 

そして試合が始まった。相手は複数の弾丸を駆使して俺を足止めする

 

「おーっとこれは紫苑選手避けるので精一杯!クロウ選手の弾丸速度が速すぎて見防戦一方です!」

 

実況がそんなこと言ってるが・・・・・

 

「(防戦一方?冗談じゃない!この子・・・ボクの弾幕を完璧に見切っている!その証拠に・・・その場から一歩も動いてないじゃないか!)」

 

クロウはすぐに気づいたが、実況は気づけなかった。

 

「この程度ならもういいか・・・・」

 

俺は神速を発動させ弾幕の嵐を掻い潜りクロウ選手に拳を一発当てる・・・・クロウ選手はその場で倒れた

その瞬間歓声が沸く場内。

 

「・・・・・し、試合終了!え?何が起こったんですか!?ちょっと解析班!・・・・えーっと、今のスロー再生で見てみます。今まで防戦一方の紫苑選手ですが・・・・あ、動き出して弾幕の嵐を掻い潜っています!そしてクロウ選手にボディーブローを1発浴びせてKO勝利!え!?1発でクロウ選手を!?というか動きが早すぎて目で追えないとか本当に人間ですか!?」

 

失礼な解説だな。

 

「えっと紫苑選手!ワールドランク2位に勝った感想などは?」

 

「え?予想以上に速い弾幕で驚きましたが普通に対応できる速さだったので・・・・普通に対応しました。勝って嬉しいです」

 

 

 

アインside

 

相手は世界2位の選手みたいですが・・・ここまで強いなんて。

勘違いしてはいけない。秒殺されましたが相手は弱くありません。むしろ強者です。少なくても今の私が相手をしてもあの弾幕にやられていたでしょう。

 

「凄いね紫苑くん・・・・・」

 

ユミナさんの言うとおり・・・・ですが凄いなんてものじゃありません。

 

「チャンピオンはどう思いました?」

 

私は隣に座るチャンピオンに聞く

 

「アカンなぁ・・・・正直今の私でも紫苑の足元まで来てるなんて思うたけど・・・自惚れやったわ・・・・」

 

「ですわね。ここまでレベルが上がっていたなんて・・・」

 

ヴィクターさんも驚く。当然だレベルがあまりにも違いすぎるし、そもそも剣を抜いてすらいない

 

「なのははどう思う?」

 

フェイトさんがなのはさんに聞いてる。

 

「正直・・・・一対一なら紫苑に負けるかも・・・・それほど今の紫苑は強い」

 

あのなのはさんまでもがそう言うなんて・・・・

 

「紫苑さん凄いね!」

 

「うんうん!」

 

リオさんやコロナさんは無邪気に喜んでいるけど私は素直に喜べない。勝って嬉しいけどそれ以上に1人の格闘家として悔しいという思いがある。

今は無理でも・・・・・いつか、絶対に勝ちたい・・・・私はそう思った

 

 

 

紫苑side

 

 

面倒なので俺は普通に対応して終わった。

 

「ノーヴェー」

 

「お疲れ。どうだった?」

 

「期待値高すぎて落胆が半端じゃない」

 

「だろうな。今のお前なら優勝も出来るだろ。ほら、移動するぞ」

 

そうして俺は決勝までやってきた

 

「(つまんないなー・・・・今日剣すら抜いてないし、この程度のレベルなんて・・・)」

 

「さぁ!決勝戦が始まろうとしています!赤コーナーからは高町紫苑選手!紫苑選手はここまでダメージなしの1発KOで来ました!決勝でも見せてくれるか!?青コーナーはアイチ・フルール選手!現役のワールドチャンピオンにしてワールドランク1位の猛者です!彼もまた1RKOでここまで来ました!両者決勝ではどんな戦いをみせてくれるでしょうか!?」

 

「おい!」

 

「なんです?フルーツ選手」

 

「フルールだ!クロウすら1撃で倒したのは褒めてやるが俺も同じだと思ってもらっちゃ困るぜ!」

 

「分かりました。フルフル選手」

 

「フルールだ!あんなチ〇コみたいな化物と一緒にすんな!」

 

「すみません。ツルツル選手」

 

「頭か?今頭みて言ったろ?これはスキンヘッドだ!あえてこういう風にしてんだよ!いい加減にしろよクソガキ!」

 

この人いい反応するなー芸人にでも転職すればいいのに

 

「もうゴング鳴りますね。では」

 

俺は戻るとノーヴェが呆れていた

 

「あんまり挑発するなよ?気持ちよく試合してこい」

 

さて、決勝が始まる。今までやったやつらよりかは強いんだろうけど・・・・・

 

 

「さて、様子見に1発決めますか」

 

俺は神速を発動させてボディーを喰らわせる

 

「おっとー!開幕早々紫苑選手の必殺ボディーが炸裂する!しかし・・・・」

 

「は?それがどうした?」

 

俺は油断していたところに蹴りを入れられた

 

「決まったと思ったか?甘いぜ!俺の身体は鋼の肉体!鍛えられた肉体+身体強化魔法に全振りしてるおかげで防御じゃ誰にも負けないぜ!」

 

「それでは一回戦で負けて解説役になったクロウ選手に話を聞いてみます!」

 

「厳しいね・・・・・でフルールの防御だっけ?まぁ、フルールの言う通りあの身体は鋼でできてるんじゃね?って感じだよ。ボクの弾幕の嵐も全弾被弾してるのにノーダメで近づいて殴る・・・・・・あれは1つの恐怖だね。どんなに攻撃しても通らずに近づいてくる。しかもあの見た目で近づいてくるんだよ?トラウマになってもおかしくないね」

 

場内から笑いが起こる

 

「聞こえてるぞクロウ!後で覚えてろ!」

 

なるほどね・・・鋼の肉体か・・・・攻撃は殴るか蹴るか頭突き・・・・もう格闘オンリーのほうに行けって思うけど・・・・

 

「すみません、ハゲ選手」

 

「ハゲてねえ!!」

 

「その肉体は才能だけじゃ作れない。その努力に敬意を表します」

 

「お、そうか?」

 

「ハゲが照れてもキモイだけだぞフルール」

 

「クロウ!ちょっとイケメンだからって調子に乗んな!!」

 

「でも・・・・・」

 

「あん?」

 

フルールがこちらを見る

 

「中は鋼じゃありませんよね?」

 

その瞬間フルールは一気に俺を警戒する。バカそうに見えてもチャンプか

 

「(なんだこのガキ?急に雰囲気が変わった・・・・・警戒しといて損はないな・・・・・)」

 

俺は神速で相手の懐に入る

 

「バカな!?紫苑君!フルールに接近戦は危険だぞ!せめてその速さを生かしたヒット&アウェイに切り替えるべきだ!」

 

「あの、クロウ選手・・・・解説役なので特定の選手の助言は控えてください」

 

問題ないよ。さて・・・・・

 

「ここまで退屈だったし殴り合いでもどうだい?」

 

「俺相手に?おもしれえ!後悔させてやる!!」

 

「おーっとここで両者至近距離での殴り合いに勃発!しかし紫苑選手は避けるしフルール選手はダメージが通らない!」

 

「(全く通ってないわけじゃねーぞ!地味にだがダメージが通ってる。こっちの攻撃は当たらないし焦るぜ・・・・・)」

 

「(あぶねー・・・・一撃一撃が必殺クラスじゃないか・・・・いいねテンションあがるよ)」

 

「あの至近距離で避けてるぜ!」

「でもフルール選手の風切音パネェぞ!」

「どんなチキンレースだよ!あの至近距離だ!高町選手に当たったら骨が砕くぞ!」

 

さて、そろそろ行くか・・・・・

 

「フルール選手。これでラストだ・・・・・正直この大会は退屈だったけどこの試合だけは楽しかった。」

 

「へっ!最近手ごたえ無い野郎ばっかりだったがよう。俺も楽しかったぜ!」

 

フルールは全力の拳を放つが、俺はそれを避けて一瞬で構えて放つ

 

「勝つのは俺だ・・・・・浸透水鏡掌!!」

 

「あん?どんな技だろうが・・・・グホォ!!!!」

 

そうしてフルール選手は倒れた。

 

浸透水鏡掌・この技は相手の内面と内部を同時に破壊する掌打

どれだけ屈強な肉体を作っても内部までは鍛えられないだろ・・・・

 

「し・・・・試合終了!!!大番狂わせです!U-23ミッドチルダ支部総合大会!優勝は若干12歳の高町紫苑選手だー!!!!」

 

俺は手をあげて観客の声援に答える

 

「紫苑選手!優勝した感想をどうぞ!」

 

「あー楽しかった。うん、また出たいですね」

 

「ありがとうございます。しかし紫苑選手はジムなどには所属していないようですが・・・」

 

「ああ、でも近いうちにジムに入りますよ」

 

俺はノーヴェを連れてくる

 

「今度うちのセコンドがジムを作るのでそこに入ります。まだ物件は決まってませんが近いうちにできるでしょう。名前はノーヴェさんが会長の「ナカジマジム」ですね」

 

「そうですかーあ、ノーヴェさんも後でインタビューお願いします!」

 

「え!?」

 

ノーヴェが焦ってる横でフルール選手に近づく

 

「よ、もう眼覚めてるだろ?」

 

「いきなりタメ口かよ・・・・」

 

「悪いな。一度でも戦えば戦友扱いだからさ」

 

「図々しいやつだな。ちょっと手貸せ。動けねぇ」

 

俺はフルール選手に手を貸す

 

「イタタ・・・・最後の技は?」

 

「内面と内部を同時に破壊する掌打。さすがのお前でも内部までは鍛えられないだろ?」

 

「はぁ・・・・完敗だ。次は勝つ。それまで内部鍛えるわ」

 

「どうやって鍛えるんだよ(笑)」

 

「根性で」

 

「キミは脳みそまで筋肉で出来てるのかい?」

 

そこへ現れるクロウ選手

 

「あ、クロウ選手」

 

「優勝おめでとう。ボクも次は君に勝ってみせるよ」

 

「は!俺にダメージ与えてからいいやがれ!」

 

「その恰好で凄まれても滑稽だよ」

 

「うっせー・・・・ワンパンでやられたくせに」

 

「次の大会までに1から鍛え直してくるさ。そのときはフルールにも負けん」

 

「ハッ!受けて立ってやるよ!」

 

「次の大会っていつですか?」

 

「次は冬のU-23総合世界大会だね。支部予選があるけどワールドランキング1位と2位と去年の優勝者は予選免除だから、ボクとフルールは世界戦からの参戦になる。」

 

「それ俺も出れますかね?」

 

「君はこの大会で優勝したから問題なく予選から出れるだろう。次に会うのは冬だ」

 

フルールは手を離し

 

「冬の本選じゃ絶対負けねえぞ。それまで鍛え直しだ!」

 

「本選出れるか分かりませんよ?」

 

「あ?お前が出場しないで誰が出場するんだよ。じゃあまたな」

 

「ええ、では本選でツルッパゲ先輩」

 

「ハゲてねえ!!」

 

そういってフルールとクロウ選手も帰っていった

 

 

 

 

俺は表彰式や取材が終わりヴィヴィオ達のもとに行く

 

「勝ったぞー」

 

「お兄ちゃん!凄い!カッコイイ!」

 

「おめでとうございます紫苑さん」

 

「やったね、紫苑!」

 

みんながそれぞれ褒めてくれる。

 

「しかし至近距離で打ち合ったときはどうなるかと心配したもんだよ」

 

「ごめんな、ノーヴェ」

 

「あれ最初から使えば余裕で勝てたんじゃないか?」

 

「実はアレかなり難しくてさ・・・・・成功率3割なんだ」

 

「はぁ!?それほぼ未完成じゃねーか!お前あの状況でそんな技使ったのか!?だったら氷結魔法使えよ!何のための総合だ!」

 

「あの人相手に魔法は使いたくなかったし。アレ以外にダメージを通すやり方もあるにはあったけどあの人とは最後まで拳でやりたかった。」

 

「はぁ・・・・お前こんな戦い方ばかりしてたら選手生命すぐ来るぞ?」

 

「分かってる。次からはちゃんとするさ」

 

「今大会剣を使わなかったのは?魔法もほぼ身体強化のみだったし」

 

「剣を使うほどの相手はいなかったこと。フルールに関しては使えなかったし」

 

「なんでだ?」

 

「あの人は硬すぎる。だからと言って俺が本気で斬ったらバリアジャケットであろうと鋼の肉体だろうと死んじゃうだろ?」

 

「理由は分かった。なら次の予選は・・・・」

 

「多分魔法を使うし拳も使う。でも剣は恐らく使わない」

 

「分かった。まぁ、そこはお前が決めろ」

 

さて、後はみんなで試合について話ながら帰った。

帰った後は優勝のお祝いをしてくれて嬉しかったな・・・

 




ケンイチの技を拝借しました。多分これからも使うかもしれません

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