魔法少女リリカルなのはvivid~氷結の拳~   作:園部

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お疲れさまです。どうぞー


第12話

「なるほどな」

 

アインからクラウスの歴史を聞いた。俺は以前一度軽く聞いてみたことはあったが深く聞いたことはなかった。

エレミアの名を聞いたとき激昂していたから不倶戴天の関係かと思ったら普通に友人だったらしい。そしてアインはジークに当時の資料がないか聞きたかったらしいが実家にすらあまり残されてなかったらしい。

 

「前に無限書庫に行ったときエレミアの手記があったような・・・・」

 

俺がそう呟くとヴィヴィオも反応する。

 

「私も観たことあるよ。やっぱりあれってそうなんだよね?」

 

「なら早速明日無限書庫に行ってくるか」

 

「わたしも協力しますよ!」

 

「ありがとう。リオ、コロナ」

 

「無限書庫って確か一般人は許可がないと入れませんでしたわね。八神指令、無限書庫の調査許可を頂くことは可能でしょうか?」

 

「んー私から許可を申請するよりも紫苑やヴィヴィオと一緒ならてっとりばやいと思うよ?」

 

みんなに疑問が浮かぶがそれについて俺が答える。

 

「俺とヴィヴィオは無限書庫の司書資格を持っているからな」

 

「「「「「えええええええええええ!?」」」」」」

 

「私達も立ち入りパスを持っているので」

 

「そうなんです」

 

「お前らどんな兄妹だ!」

 

ハリーがツッコムが俺の場合は単純にヴィヴィオが欲しいと言ってたときに勉強に付き合ったときついでに俺も取っただけ。

 

「まぁ、そういうわけで俺とヴィヴィオ達は明日無限書庫に行ってくる。持ち出しできる資料については持って帰るし、それが不可の場合は重要そうなところを書きだして持っていく」

 

「私も行きます。」

 

「ウチも」

 

「アインやジークは今日試合したばっかだろ。」

 

「大丈夫や。うちのご先祖様についてなんやからうちが行かないでどうすんの」

 

「私もです。私自身のことなのに蚊帳の外に置かないでください」

 

結局ほかのやつらも行くといいだし結局みんなで行くことになった。

 

「本局の宿舎も取れたしみんなで一泊して朝イチで行こか?」

 

そういって俺達は宿舎のほうに移動する。

 

「部屋割りはどうなってんの?」

 

「んー、チビちゃん達5人とハリーさん組4人とミカヤンとジークリンデさんとヴィクトーリアさんとエルスさんの4人とうちとノーヴェと紫苑の3人や」

 

「なら良い」

 

「なんやなんや~私たちと一緒はそんなに嬉しいんか?」

 

「茶化すな。ただ盗聴や窃視の件について聞くのに都合が良かったからな。」

 

「気づいてたんか?」

 

「気づかないわけないだろ。はやてならとっくに気づいて対処すると思ったから放置してたけど結局逃げられるし」

 

「う・・・・るー子のせいやし」

 

「人のせいにすんなし。にしてもルーが捉えきれなかった相手か・・・・目的はアインとジークか?」

 

「だと思うよ。まぁ聞かれて困ることは言ってないし」

 

「なら、恐らく明日無限書庫で会うだろうな。あっちから来てくれるのなら楽だし」

 

「明日は頼むで。みんなを守ってやってな」

 

「分かってる。あいつらには怪我一つ負わさせない」

 

そういって各々の部屋に行くと・・・・・

 

「さぁ二人っきりやで!存分にイチャつこうや!」

 

手をわきわきさせてはやてが迫ってくる。

 

「2人きりじゃないから、ノーヴェいるから。」

 

「あたしには気にせずどうぞ」

 

「ノーヴェ!?そこは止めるとこだぞ!」

 

「邪魔しちゃ悪いしヴィヴィオたちのところに行ってくるわ」

 

「ちょ・・・・」

 

ノーヴェが退出するとはやてが遅いかかってきた

 

「ええやないか~お姉さんと熱い一夜を過ごそ♪」

 

「・・・・・明日から八神さんって呼ぶことにします」

 

「明日も早いしはよ寝るでー。電気消してなー」

 

そんなに他人行儀に接せられるのは嫌なのか・・・・

 

 

 

早朝。みんなで朝のトレーニングをすることになり広場に移動する俺達

 

「まぁ、軽いストレッチの後それぞれ好きに練習してくれ。それぞれトレーニングメニューも異なるだろうしな。あ、勝ち残ってるやつら同士での模擬戦は禁止な。あと絶対怪我はしないように。」

 

みんなが返事をするとそれぞれ散らばる。

 

「おー紫苑、軽く模擬戦やろうぜ!」

 

「ハリーか。ダメだ。お前の場合模擬戦禁止だ」

 

「は!?なんでだよ!」

 

「お前いつも熱くなって本気になるだろ。」

 

「そんなことねーよ!ちゃんと軽くするって!」

 

「お前そのセリフ今まで何回言った?」

 

たまに一緒に訓練するときがあったが今まで軽くと言って軽くした試がないんだよ

 

「お兄ちゃんってハリー選手と一緒に練習したことあったの?」

 

「たまにな。ここにいる面子じゃエルス以外とは一緒に訓練したことがある」

 

「ズルイ!ヴィヴィオも誘ってよー」

 

「今度な」

 

そう言ってぽんぽんっとヴィヴィオの頭を軽く撫でる

 

「以外と兄ちゃんやってんだな」

 

「あ?俺は妹想いの良いお兄ちゃんだぞ」

 

「自分で言うなよ(笑)」

 

そうしてハリーと話しているとジークがやってくる

 

「紫苑~!おはよー!」

 

そう言いながら抱きついてくるジーク。みんながこっちを見る。」

 

「人前ではやめろと言っただろう。」

 

「お、お二人はお付き合いしてるのでしょうか・・・・?」

 

アインが代表して?聞いてくる

 

「付き合ってないよ」

 

「そんな!?あのときずっと一緒にいるって言ってくれたやん!」

 

「いや、言ったけれども・・・・」

 

「じゃあやっぱり!?」

 

「違うって言ってんだろうが」

 

「お、お兄ちゃんが・・・・・」

 

ヴィヴィオが凄い動揺してる。

 

「そんな・・・・紫苑さん・・・・・」

 

コロナが今にも泣きそうになってる

 

「だから違うっつってんだろうが!誤解すんなよ!ただずっと一緒にいるって言っただけだ!」

 

「それもはや告白どころか結婚と捉えられてもおかしくないんだが・・・・」

 

ミカヤ!?それは・・・確かにおかしくないかもだけど違うからな!

 

「ずっと一緒にいるって嘘だったん・・・・・?」

 

「違う!言葉自体は嘘じゃない!!」

 

だから泣きそうにならないでくれよ・・・・・

 

「紫苑さん・・・・・」

 

アインもなんで泣きそうなの!?

 

場がカオスになりノーヴェが呼びに来るまでこの状態は続いた。

 

 

 

無限書庫についた。それぞれのグループに分かれ探索を開始する。

もしもの時には、はやてやノーヴェもいるしめったな事にはならないだろう。

ハリー組+エルス、ヴィヴィオとミウラ、リオとミカヤ、ヴィクターとコロナ、ジークとアインハルトがそれぞれ組んで探索を行う。

 

「俺は待機のほうがいいのか?」

 

「そうやね。ここなら何かあったらすぐに行けそうやし、るー子もクリスとティオを連れてすぐに来るだろうから」

 

アスティオンは昨日の試合で無茶してメンテ中である。それにクリスが同行してるので今アインとヴィヴィオはデバイスを持っていない。

 

そうしてしばらく話ながら待っていると

 

「なんか中から妙な気配がするな」

 

「紫苑もそー思った?うちもなんか感じるんよ」

 

「そうですか?ジェットには何も反応ありませんが・・・・・?」

 

「昨日のヤツならデバイスに反応をさせずに進入することは容易いかもな。」

 

はやてが通信や念話を試している。

 

「ダメや、応答せん。空間隔絶系の魔法やな」

 

「俺がすぐに出る。ちょうどルーも来たしな」

 

俺が振り向くとこちらにルーが来る。

 

「八神指令」

 

「るー子と紫苑、すぐに私も行くからとりあえず頼むで」

 

「「了解」」

 

そう言って俺はルーと共に中にはいる

 

「さて、遅れるなよ?」

 

「もちろん。全力でね」

 

俺は意識を極限まで集中し神速を発動させる。

俺はその場から消えるように移動する

 

「(ちょ・・・・どんだけ速いのよ!?旅行のときみたけどその時の比じゃないじゃない!シスコンパワー恐ろしい・・・・)」

 

俺はヴィヴィオの気配を探りそこまで神速をかけた。

 

「(見つけた)」

 

俺はヴィヴィオに近づくと、そこには裸になって倒れてるヴィヴィオがいた。

 

「(殺す・・・・・男だったらナニを切り取ってから殺す女でも殺すどっちにしろ殺す・・・・・)」

 

「お兄ちゃん・・・・?」

 

「目覚ましたか?もう大丈夫だ。怪我はないか?」

 

「うん。怪我はないよ。」

 

「なら、とりあえず変身しとけ。ほら、クリスだ」

 

クリスを手渡してセットアップするヴィヴィオ。

 

とりあえずヴィヴィオを拾った後一緒にルーのところに行ってみるとルーがやられそうになってたから抱き抱えて助けた。

 

「何やられそうになってんだ?」

 

「ちょっと油断しただけよ。最初は押してたし・・・・」

 

「そうかい。で、あのガキが?」

 

「ええ。」

 

そこにちょうどアインが来る。

 

「無事だったか?」

 

「ええ、一応は」

 

「ああ、瓶が壊れたから脱出できてたのね。」

 

「はい、ティオも居たのでそのまま変身して来ました。」

 

「魔女っ子~」

 

「あ?お前ジークか?」

 

「紫苑!?」

 

「なんで小さくなってんの?」

 

「あの魔女っ子のせいや!」

 

ヴィヴィオとアインハルトとジークが揃うと襲撃者の様子が変化した。

そしてそのままこっちに攻撃してくる。

 

「まだやり足りないのか?ならお兄さんが相手してやんよ」

 

「お兄さんって年じゃないでしょう・・・・」

 

そんなの知らん。

 

「黒炎!」

 

相手が黒い炎をぶつけてくる

 

「遅い」

 

俺はそれを避けて相手に近づく、そして

 

「まずは話そうか」

 

ヴィヴィオを裸にひん剥いたのは万死に値するが、俺はまず相手に話をかける。昔なのは姉さんが言っていた。まずは相手の話を聞いてその後納得いかなかったら殴り合って解決するのが高町式だと。あれ?なんかちょっと違うか・・・?まぁ、いいや。

 

「話すことなんかない」

 

「お前は昨日のホテルでも窃視や盗聴をしていたな。目的がエレミアならお前は古代ベルカの関係者。その子孫か?もしそうなら戦う必要はないんだがね。話し聞かせてくれれば・・・・・」

 

「必要かあるかどうかは私が決める。最初の魔女クロゼルクはずっとあの子たちの先祖を怨んでいた。子孫の代でもまた私の邪魔をする・・・・・馴れ合う気はない」

 

「それでも俺は話を聞きたいな。俺自身は旧ベルカとは関係ないが妹がどっぷりハマってるし・・・・話しを聞かせてくれ」

 

「箒星」

 

相手が箒の矢を投げてくるが

 

「悪いがその程度じゃ傷一つつかないよ」

 

俺はそれを掴んで捨てる。

 

「あの距離で掴むとか・・・・威力もあったはずなのに相変わらず人外ね」

 

ルーうるさい。俺は魔女っ子に近づいて肩をつかむ

 

「いいか、あの3人はそれぞれの子孫ではあるが本人じゃない。それはお前もだな?先祖たちのことやお前が拘っていることがあるなら、それを俺達も知りたいんだ。」

 

そう説得している最中にハリーのイレイザーが炸裂して瓶から脱出する。

 

「と、余波がこっちまで来るな。」

 

俺は魔女っ娘を抱きしめて回避する。

そして脱出するハリーたち。

 

「よし、紫苑そこをどけ!」

 

「どかねーよ。待ってろ」

 

「待たねえ!」

 

ハリーが攻撃を放とうとしてるが・・・・・・調子に乗ってんじゃねーよ

 

「俺は待てと言ったんだ・・・・・・聞こえなかったのか?」

 

俺はハリーに殺気を送る。

 

「い、いや・・・・・」

 

ハリーの体が震える、周りも少し驚いて硬直する。殺気を送るのはやりすぎたな・・・

 

「すまん、だが今は俺が魔女っ娘と話してる最中なんだ。納得できないかもしれないが矛を押さえてほしい」

 

その隙にアインとヴィヴィオが魔女っ娘を拘束。ルーが魔力錠をつける。魔力錠というのは付けた相手の魔力を付けている間0にする魔法具だ。

おっと、ちょうどヴィクターとコロナも来たしあれ?そういえば・・・・

 

「ルー、ミウラはどうした?」

 

「あ、出し忘れた」

 

おいおい。すぐにミウラをだしたのはいいが全裸だった。俺はすぐに布をかけてやる。

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「すぐに掛けたから安心しろ」

 

さて、魔女っ娘のほうを見ると涙目になっていた。

俺は魔女っ娘の頭を撫でながら言う

 

「大丈夫だ。悪いようにはしないしさせないから」

 

そう言うと抱きついてきたのでさらに頭を撫でる。ヴィヴィオが不満そうなのだし家帰ったらしてやろう。

そうしてるうちにはやてが来たが

 

「出遅れてるうちに状況が解決したってことでええんよね?」

 

「解決はしたが、やけに遅くなかったか?」

 

「ごめんなー。色々あったんよー」

 

それで魔女っ娘と色々話した後、魔女っ娘を連れてはやては一旦戻ることになった。

 

「あー待て魔女っ娘。名前なんていったっけ?」

 

俺がそう尋ねると

 

「ファビア」

 

「覚えておくよ。ちゃんと反省して戻ってきたら一緒に遊ぼうな」

 

「・・・・うん///」

 

ファビアが笑顔になる。この様子なら心配ないだろう

 

「(またですか)」←ヴィクター

「(またやで)」←ジーク

「(いい加減にしてほしいですね)」←アインハルト

「(ついさっきまで敵対してた相手なのに・・・・)」←コロナ

「(敵だろうと味方であろうと家族であろうと全ての女性を手籠めにする気なのかな?)」←ミカヤ

「(お兄ちゃんの節操なし・・・・)」←ヴィヴィオ

「(後でみんなに報告しとこーっと)」←ルーテシア

「(さすが未来のハーレム王、留まることを知らんなー)」←はやて

 

ファビアと別れたあとオットーとディードが服を持ってきてくれた。

さすがにその場にはいられないので俺は彼女たちが着替えるまで別の部屋で待機

すぐに着替えが終わってコロナが呼びに来る、

 

「え?リオ見つけてたのか?」

 

「はい!すごいでしょー」

 

褒めて!褒めて!と言わんばかりに頭をこっちに向けてくるので撫でてやった。

 

「じゃあ今から読むのか?」

 

「はい。人数が多いのでアインハルトさんが代表して音読しますね」

 

そうしてアインハルトの音読が始まった。




今日はここまでです
なるべく毎日更新したいとこですが、もしかしたらたまにサボってしまいます。許してね

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