魔法少女リリカルなのはvivid~氷結の拳~   作:園部

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始まりました。インターミドル

そのインターミドルなんですが、結果や内容は原作と変わらないので戦闘シーンは書きません。だって紫苑出ないし。せいぜいダイジェスト?戦闘シーンが見たいなら原作みてください




第10話

「さて、そろそろ開始かな。」

 

あれから2ヵ月。あっという間に時間が過ぎたが、4人ともみっちり練習してきたし予選で落ちることはないだろう。

 

「これ全部参加者なんだよね?」

 

あまりの人の多さに面食らうヴィヴィオ。

 

「そうだな。少なくても10代の女子は全員参加者とみていいだろう。中には参加者の家族もいるんだろうけど。あ、開会のセレモニーあるからみんな行ってきな。」

 

4人とも見送ってセレモニーを見る。今年の選手宣誓はエルスだったのか・・・

去年も同じこと思ったけど、「えいえいおー」ってなんか恥ずかしいよな。男子も同じノリだし変な伝統になってる気がする。

 

こちらに大柄で白髪の犬耳が付いてる男が来る。地球だったら即通報ものだろう。

 

「ノーヴェ、紫苑」

 

「ああ、旦那」

 

「久しぶりか?ザフィー」

 

彼はザフィーラ。八神家の犬だ(誤字ではない)

 

「あ、ザフィーラ!」

 

セレモニーが終わってヴィヴィオがこちらにくる

 

「ちょうどいい、ミウラを紹介しよう」

 

そういってミウラを呼ぶザフィーラ

 

「ヴィヴィオさんですよね?ミウラ・リナルディです!」

 

「初めまして!お噂はかねがね!」

 

「ホントですか?ありがとうございます!ずっとお会いしたかったんです!」

 

別にミウラは有名じゃない。ただ俺やなのは姉さんの話を聞いてただけ。ミウラも俺が話してたのを聞いてただけ。

 

「ミウラ~俺には挨拶なしか?寂しいなー」

 

「そ、そんなことありませんよ!紫苑さんもお久しぶりです!」

 

「相変わらず犬っぽいよな。今度犬耳と首輪とシッポ買ってくるから付けてみてくれ」

 

「嫌ですよ!」

 

「お兄ちゃん!ミウラさんに失礼でしょ。すみませんうちの兄が・・・・」

 

「いえいえ、いつもこんなノリなので慣れましたよー」

 

「いつもなんですか!?」

 

「じゃあ俺は観客席に行くから試合頑張れよー」

 

そういって俺は去った。別に逃げるわけじゃない。選手でもトレーナーでもない俺がずっとここにいるわけにはいかない。

 

 

 

みんな順調だな・・・・あれは・・・・

 

「2人とも来てたんだな」

 

そこにいたのはヴィクターとジーク

 

「あら、紫苑?帽子被ってて気づきませんでしたわ」

 

「あ~紫苑やー。」

 

「ジーク、ここでは抱きつくなよ。ヴィクターこの帽子は軽い変装みたいなもんだ。」

 

「あなたは有名ですからね。中々似合ってるわ」

 

「ありがとう」

 

ジークが間を空けて座るように諭す。俺は遠慮なく2人の間に座った。

 

「2人はどうだった?誰か面白そうな子いた?」

 

「今それを話してたの。」

 

「何人かおもしろい子が{あー寝坊しちまった」・・・・」

 

お?この聞き覚えのある声は・・・・・

 

「ハリーか。地味に久しぶりだな」

 

「紫苑?それにヘンテコお嬢様じゃねーか。」

 

「誰がヘンテコですって!?」

 

そういって喧嘩になる2人。こいつら会うたび会うたび喧嘩ばっかだな。

 

「この2人ってなんで仲悪いんだ?」

 

「多分水と油みたいなもんやない?」

 

ああ、決して相容れることはないのな。

いがみ合ってる2人を見つめてると。チェーンバインドが飛んでくる

 

「都市本線常連のトップファイターがリング外で喧嘩なんて何考えてるんですか!」

 

「だからってリング外の魔法使用はいかんでしょ。せめて最初は口で言えよ」

 

俺がそうエルスにダメ出しすると

 

「ああ、チャンピオン!?」

 

あ、この馬鹿デカイ声でバラしやがった。あとでシメる

辺りがガヤガヤうるさくなったじゃねーか。あーヴィヴィオ達もこっち見てるよ・・・

 

「去年世界戦男子優勝の氷帝・高町紫苑選手と一昨年の女子世界戦優勝の鉄腕・ジークリンデ・エレミア選手だ!」

 

誰だ今の説明口調。

 

「去年の都市本選の3・5・8位のトップファイターも揃ってるぞ!」

 

いい加減黙れくそ。ジークが俺の背中にしがみ付いて隠れやがった。

あ、ヴィヴィオ達の目が憧れからちょっと険しくなったぞ・・・・

 

そして2人は絡まってるバインドを解除する。あ、エルスが悔しそう・・・・きっとすごく練習したのにあっさり解除されたのが悔しいんだろうな。

 

「つーか何で紫苑がいるんだ?今年は同日に別会場で予選じゃなかったっけ?」

 

そうハリーが聞いてくる。

 

「俺はそもそも予選は免除されるだろうし、それ以前に今年は出ないからだよ」

 

「は!?マジ!?」

 

「マジだ。今年は観戦させてもらうぜー無様な試合は見せるなよ」

 

「だったら見せてやろうじゃねーか!この1年で相当鍛えてきたぜ!}

 

そういってハリーはここを去っていった。

 

「さて、予選もあらかた観終わったし私達もそろそろ帰りましょうか。」

 

「じゃあまたな。ジークもう見られてないし背中から出てこい」

 

「えへへー紫苑ー」

 

「えへへじゃないから、とっとと帰れ。どうせ来週にはまた会えるんだ。ヴィクター後は頼む」

 

「分かってますわ。」

 

ヴィクターもジークを連れてここを去った。さて・・・・

 

「エルス~お前なに俺がここにいることバラしてんだコラ」

 

「へ?」

 

「OSHIOKIだ・・・・・」

 

 

 

 

 

エルスにお仕置きした後、俺はヴィヴィオ達のところに戻る。

 

「よく頑張ったなみんな。カッコよかったぞー」

 

みんなを激励するが反応が微妙なのはなんでだろう・・・・

 

「お兄ちゃんってチャンピオン達と知り合いだったの?」

 

「そうだな。友達だよ」

 

「じゃあ紹介してくれてもいいじゃないですか!ハリー選手とかヴィクトーリア選手とかファンなんですよ!」

 

そう怒りながらリオが言う。

 

「あーじゃあ今度紹介してやるよ」

 

「「「やったー!」」」

 

3人が大喜びする。

 

「アイン、お疲れさま」

 

「紫苑さん」

 

「どうだった?」

 

「緊張はしましたが特に問題ありません。」

 

「そっか。本番は来週からだしな。また応援するよ」

 

そう言ってアインの頭を撫でる。

 

「あ、ありがとうございます・・・・」

 

顔を赤らめるアイン。それを見つめて3人は羨ましそうに

 

「アインハルトさんだけズルイ!お兄ちゃん私も撫でて!」

 

「私もよろしくおねがいします!」

 

「私も!」

 

要望には応えてそれぞれ撫でることにする。なんか妹が増えたみたいだな。

 

「さて、うちに戻るか。姉さんたちがフルーツタルトを作って待ってるよ」

 

 

 

「みんなお帰りー!」

 

「お帰りなさい。怪我がなくて本当によかった」

 

フェイト姉さんは相変わらずの心配性だなぁ・・・・

 

「お菓子の準備も出来てるからまずは手を洗ってから、リビングに集合ね」

 

そうしてお祝いというかお茶会が始まった。

 

「みんなスーパーノービスクラスだし、1回勝てばエリートクラスの仲間入りか。」

 

「そうだよー」

 

「まぁ、お前らの今の実力ならエリートクラスにいくのは楽勝ではあるな。本番はエリートクラスに入ってからだ。対戦相手については当たってから考えるとして、今はゆっくり休みな」

 

「うん!」

 

「試合のある日はなるべく会場に顔出すからねー」

 

「うんと応援しちゃう!」

 

そういって皆が笑顔になる。

 

「あれ?ミウラが出るってことはもしかしてはやても応援に来るのか?」

 

「そういえばはやちゃんも行くって言ってたね」

 

「ミウラのエリートクラス1回戦の相手って強敵だからな。どう倒すのか見物ではあるな」

 

「誰が相手なんです?」

 

アインが聞いてくる。

 

「お前もよく知ってる相手。2年前の都市本選3位のミカヤだ」

 

「ミカヤさんですか・・・・・手強い方ですからね・・・・」

 

「まぁ、なんにせよ来週が楽しみだな。」

 

 

 

 

 

来週になりみんなスーパーノービスを突破して、エリートクラスになった。

俺となのは姉さんとフェイト姉さんは観客席で観戦していた

 

「全員特に怪我もなく順調だな。これなら一回戦も突破するのは容易いだろう。ミウラ以外は」

 

「あんまり酷いこと言わないの!」

 

「ミウラだって頑張ってるのに・・・・・」

 

なのは姉さんとフェイト姉さんに叱られる。

 

「いや厳しいだけで勝てないなんて言ってないぞ。ミウラにも勝算はある」

 

「「そうなの?」」

 

「ミカヤの装甲は薄くミウラの攻撃は重い。当てさえすればなんとかなる。それにミウラには一撃必殺がある」

 

「一撃必殺って・・・・」

 

「ブレイカーだ。片足に魔力を圧縮し放つ。並みのバリアはものともしない。ま、当てるまでが大変なんだけどな」

 

「勝てるといいね」

 

 

そしてミウラの試合が始まった。

最初は無謀な特攻をして失敗に終わったが、攻撃が決まりだすとミウラのペースになり最後は一撃必墜のブレイカーで勝負が決まった。

 

 

「ハリー、その様子じゃ見てたみたいだな?」

 

俺は別の観客席にいたハリーに話をかける

 

「ああ、今日はミカ姉に合わないほうがいいな。自分の試合に集中することにするよ」

 

「ジャイアントキリングはお前らにも当てはまる。相手がルーキーでも油断すんなよ」

 

「うん。そういえば紫苑の妹はどうなったんだ?」

 

「順調だよ。ほらあの4人組のルーキー」

 

俺はヴィヴィオたちのほうに指を指す

 

「あれってお前の身内だったのか?結構やるじゃねーか」

 

「だろ?可愛くて強くて最高の妹だよ」

 

可愛さならうちの妹は世界最強だろう。

 

「(シスコンか?)お、おう・・・・」

 

「2回戦も終わったみたいだしまた来週だな。」

 

「おう、来週は俺はデコメガネとの試合だ。あいつも結構やるから油断できないぜ」

 

「当然だな。1回勝負の戦いで油断なんてアホがすることだ」

 

「じゃあまた来週に。しっかり見てろよ!」

 

「分かってる。」

 

 

 

 

 

「来週はヴィヴィオとミウラでリオはハリーかエルス。そしてアインとコロナ・・・・か」

 

ああ、そういえばシャンテもルーも勝ち残ってたっけ?ヴィヴィオ達のほうが心配だから普通に忘れてた。

ああ、でもシャンテは残念ながら敗退だな。相手がヴィクターなのはドンマイすぎる。

 

「お兄ちゃん?」

 

「どうした?」

 

「どうしたっじゃないよ。ボーっとするなんて珍しいね」

 

今は家に帰ってヴィヴィオとソファーでだらけていた。

 

「いや、来週のことを思ってね。どっちも厳しいなーって」

 

「アインハルトさんとコロナ?やりずらそうだね・・・・」

 

「まぁ、お互いの手の内はバレバレだからな。どうやって出し抜くかが勝負のキモになるかもな」

 

「そうじゃないよ!」

 

え?俺見当違いのこと言った?

 

「今まで一緒に練習してきた仲間だよ?どっちが勝っても雰囲気悪くならないかなーとか、どっちを応援すればいいのかなーとか」

 

「あの2人なら雰囲気悪くならないだろ。応援に関してはどっちも応援してやれ。つーか勝ち負けの世界で何言ってんだ?勝ち続ければいつかはそうなるかもって考えもなかったのか?」

 

「そんなことはないけど・・・・」

 

ヴィヴィオが顔を俯かせる。ヤバい少し言い過ぎたかも

 

「あー・・・・こういうのって当事者同士は案外サッパリしてんだよ。いつも心配するのは周りだけ。そもそも、お前だってミウラとの試合だろ。ミカヤを降したミウラ相手に今他人の心配する余裕があるのか?」

 

あーまた言い過ぎた・・・・・

 

「それは・・・・・余裕はないけど・・・・」

 

「なぁヴィヴィオ。お前の友人関係はこの程度で壊れるほど脆いものなのか?」

 

「そんなことないよ!」

 

「なら信じてやれ。お前がっつうか周囲が何かする必要はない。あの2人なら双方納得するような気持ちの良い試合をするはずだ」

 

「うん・・・・」

 

 

さてさて、来週は見ごたえのありそうな試合ばっかだな。ま、万が一何かあった場合はフォローもするし問題はないだろう

 

 




すみません。今日はここで終わりです。


あー・・・うん

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