ダンジョンをとあるチート持ちが攻略するのは間違っているのだろうか 作:しろちゃん
「到着!此処がキミたちが戦う舞台さ!」
頭に白銀と漆黒、対照的な鐘を対四つ付けている、奇抜な髪形のヘスティアが、目の前の豪邸に向かって腕を広げた。俺は気分転換にたまに付け替えて欲しかっただけなのに、何で全部付けてんの?
「ここは?」
「【アポロン・ファミリア】の元ホームだよ!どうせ全てぶっ壊して、立て直す予定だったから思いっきり暴れても大丈夫だぜ?」
ベルに満面の笑顔で答たヘスティアの言葉に,
「それにしても本当に戦うのですか?ベル様、色様」
「うん、一度だけでいいんだ、全力で色にぶつかってみたい」
「まぁ、そう言う事だ。俺は大人だからな、子供のベルに胸を貸してやるって訳よ」
「そうだな、ベルはまだ子供だもんな」
「そうですね、ベル殿は子供なんですよね」
「みんな酷くない!?」
「だ、大丈夫だよベル君、ボクにとっては君は立派な大人さ!」
「神様ぁ!」
ショックを受けているベルをヘスティアに任せ、俺達は豪邸を見渡した。
「これ、どこで戦ったらいいんだ?」
「流石に中で戦うのは厳しいのでは?庭で戦いますか?色殿」
「お二人が戦うには少し狭くないですか?やっぱりダンジョンに行った方が・・・」
「いや、俺にいい考えがある。ヘスティア様!本当にぶっ壊していいんですよね!」
「へ?うん、好きにするといいよ」
「了承は得たぞ、お前ら退いてくれ」
ヘスティアの許可を貰ったヴェルフは、何故か自分以外の全員を屋敷から退去させ、その前で仁王立ちをする。その手には【アポロン・ファミリア】戦で使われなかった四振りの魔剣が存在していた
「ちょっ、ヴェルフ様それは!?「火月ぃぃぃぃぃいいいい!!!」ッ!?」
爆炎、目の前に確かに存在していた豪邸は、いきなり放たれた一振りの魔剣により半壊した。
「あ、あのヴェルフ殿!?」
「焔ぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
続く豪炎により半壊していた建物は崩壊、原型が無くなった。
「ま、待つんだヴェルフ君!!」
「おいおい、ヴェルフ!?」
「花火ぃぃぃぃいいいい!!!」
次の業火は青色、見る者が見れば美しいとまで言うだろう炎は、全壊した建物を融解させていく
「どうしたの!ヴェルフ!?」
「炎魔ぁぁぁぁぁあああ!!」
そして最後の魔剣により、文字どうり消滅した【アポロン・ファミリア】元ホーム跡地には、塵すら残らず、まっさらな土地のみが残っている。
「ふぅ、まぁ、こんなもんか・・・よし!お前ら存分に戦え!」
それを行ったヴェルフは、甲高い音を立てながら崩れゆく魔剣を物足りなさそうに見た後、俺達に笑顔でそう言って来た。
「どうしよう、ヴェルフが壊れた」
「みんな、とりあえずヴェルフの事は絶対に怒らせない様にしような」
俺の言葉に、コクコクと頷く一同をヴェルフは不思議そうに見ていた
まっさらになった土地の上で二匹の獣は初めて相対する。
「それじゃあ、お互い大怪我だけはしないでくれよ?」
「ベル様!リリはベル様を応援してますからね!!」
「リリスケがベルを応援するんなら、俺は色を応援するぞ!」
「ええと、自分は、自分は、自分は・・・」
時は夕暮れ、場所は一人の鍛冶師によって作られた空間。
「行くよ、
紫紺のナイフと紅緋の短刀を構えた兎
「来いよ、ベル・クラネル!」
対するは、漆黒のガントレットを構える鴉
「それじゃあ、始め!!」
自身の神により振り下ろされた合図。
今、沈む太陽を背景に、ベル・クラネルと黒鐘 色が衝突する
ヘスティアの腕が振り下ろされた瞬間、俺はすかさず、両手を地面に着けた。それが37階層で最初に覚えた事、2本の足を使い体を動かす、なんて事は無駄が有りすぎるのだ。必要な事は如何に《スキル》を使えるように体を持っていくか、そして如何に精確に尚且つ素早く
「シッ!」
ベルの姿が消えた、それと同時に俺の周りに足音だけが響いている。同じLv.3同士で肉眼で捉えられないほど速いとか、普通なら有り得ないだろ。この【ステイタス】お化けがッ!
「フッ!」
「甘めェッ!」
咄嗟に
「ラァッ!」
「ッ!?」
思わぬ避けられ方をして、前方に突っ込んでいったベルの背後から奇襲を仕掛けようとするが、その前にベルの脚がぶれた。
あぁ、すげぇよ、確かにその脚には追い付けねぇよ・・・ちょっと前の俺だったらな。
「こんなもんかよ!ベルゥ!!」
「チッィィィ!!」
そして俺の体は肉眼で捉えられないベルに追い付いた。勿論、動体視力は追い付いてはなく、視界はレーダー頼り。肉体も様々な
「オラァッ!」
「クッ!」
「シャッ!」
「ウッ!」
これが最後に覚えたこと。20数人の【アポロン・ファミリア】の集団に突っ込み、学び、学習し、吸収した、対人戦闘の技術。あいつらの【ステイタス】は確かに格下だが、長年培ってきた冒険者としての技能は本物だった。そんな奴らと10分ぐらいとはいえ、組手をしたんだ。今の俺は前みたいに近接格闘でも遅れを取らねぇぞ!
「オラオラオラァ!もっとスピード上げてくぞぉ!」
「調子に乗るなぁぁぁぁぁぁ!」
重力の
「ぉぉォォォォオオオオオオオオ!!!」
「ぁぁァァァァアアアアアアアア!!!」
片方は、空気を蹴り、大地を穿ち、四肢を使い。最早、人の動きを逸脱した、持てる全ての技術を用い、目の前の人間を呑み込もうとする、怪物を幻想させる黒の少年。
片方は、受け流し、畳み掛け、
鴉と兎
対照的な色、対照的な戦い方をする、二人の少年は、同じ
「あ、あの、聞いてもいいですか?」
「ん?どうした?」
最早、Lv.2では霞みもしない程、速く動いている二人の攻防に目を凝らしながら、ヤマト・命はそれでも状況を理解しようと、自分より長く二人と連れ添っているヴェルフに問いかけた。
「色殿はどうして反射を使った防御をせずに、攻撃を避けているのでしょうか?確かにベル殿の【ステイタス】は規格外ですが、色殿の反射を突破するには、それ相応の溜が必要な筈。しかし、僅かに見える攻防ではベル殿に大振りな攻撃をする隙も無いように思えますが?」
「ああ、それは【アポロン・ファミリア】が使っていた、反射返しを警戒してだろ」
それは【アポロン・ファミリア】と戦う前に、色自身から「念のために教えておく」と言われ、聞かされた、ある意味無敵ともいえる反射の、意外と単純な突破方法だった。
「色殿が張っている反射の
「俺には全力で動きながらそんな器用な事はできねぇな。でも警戒してるって事は、ベルには出来る、て確信があるって事だろ・・・それか」
これが全力のスピードじゃないのかもな
ヴェルフの言葉を聞いた命は絶句した、もし本当にそうなら、今戦っている二人はどれほどの高みへ・・・
「しかし俺には何でアイツが電撃を使わないのか解らん」
頭を掻きながら疑問を呟いたヴェルフに今度はリリが返答する
「色様は【アポロン・ファミリア】と戦っている時に、レーダーという物を電気の魔法で再現して視覚を補助していたんですよね?恐らく今も、それを使っているから電撃が放てないんですよ」
「いやでもよ、それだったらレーダーを使いながら電撃は放てねぇのか?あの電撃の魔法、結構応用聞くんだろ?」
そう言いながら視線を向けてくるヴェルフにリリは呆れたような表情で返した。
「いいですかヴェルフ様、魔法というのは特殊な例を除いて、同じ魔法を同時に発動することは出来ません。例えるなら、左を向きながら右を見ろと言っているようなものです」
「おぉ、分かりやすいなリリスケ。じゃあもう一つ質問だ、電撃が使えないのなら、どうして風を使わないんだ?確か反射をしながら風を操ってたよな、あいつ」
「うぅ、それはリリも気になってたんですよ、色様が風を使わない理由は無い筈なのですが」
そう言って目を凝らすリリの視界には、早すぎる二人の姿は見えない。小さな少女が唯一感じられるのは激しくなっていく二人の足音だけであった
ヤバい!ヤバい!ヤバい!
目では完全に捉えられなくなったベルをレーダーで感知しつつ、俺は今の現状に、少しずつ焦りを感じていた。おかしいと思ったのは速すぎる視界の中で酔うのを恐れ、目を閉じた時だ。視界が閉ざされたからだろうか、その音は、はっきりと聞こえた。
なんだ、ベルの足音が規則正しすぎる?
それはあり得ない事だろう、戦闘の中、全く同じ間隔でベルの足音が聞こえてくるのだ、嫌な予感がした俺は、動きに緩急を付け、ベルの歩幅を乱すために動いた、その時・・・リン、というある意味聞き馴れた、悪魔のような
このスピードの中、【
リン、リン、リン、恐らく気付かれたのが解ったのだろう、規則正しい歩調を乱したベルは、
「シッ!!」
「クッソォォォォォォ!!!」
間一髪、レーダーに捉えた短刀の軌跡を
もし初めから、【
心の中で盛大に悪態を吐くが、それでも勝つために頭を動かす。
風は使えない。もし俺がこのスピードの中で風を避ける為ではなく、攻撃に使ったら、その僅かな隙をベルは確実に突いて来る確信があったからだ。というより【アポロン・ファミリア】と初めて戦った時の経験を反省し、反射に頼らない戦法を心掛けるようにしていて、良かった気がする。恐らく一撃でもまともに攻撃を食らったら、その瞬間に畳みかけられて、一瞬で勝負が着いていた筈だ。
使う気はあんまり無かったんだが
俺には、この勝負を一瞬で終わらせる秘策があった、しかし、それをするためには僅かな隙が必要だ、そして、その隙を作るために、今のベルに追いつかなければ始まらない。
此処までされたらしょうがないか
俺はベルのスピードに追い付く為の覚悟を決める。それまで行っていたベクトル操作の質を変え、今までの様に俺が動いて発生する
悪く思うなよ、ベル
例えるなら、ゲームのキャラクターをコントローラーを使わずに、頭の中の指示だけで、動かしている様な感覚。まさしく、現実離れした、その移動方法は途方もないスピードを叩きだした。ただ、この方法に弱点があるとするのなら・・・
怖い怖い怖い怖い怖いぃぃぃぃぃぃ!!!!!
行使する者が人の心を持っている事だろう。
ちょっ、まっ、今の動きッ!?、しまッ!?股!!股がぁぁぁぁ!!!
肉体に掛かる負荷は
途方もない動きの中、自身に掛かるGすら力に変え、数瞬の交差の後、俺は最後の賭けに出る為に、体の周りを電撃で覆った。
もしかして、気付かれちゃった?
リン、リン、リンと鳴り響く自身の右腕、その音を誤魔化すために行っていた歩調が少し乱された事に僕は危機感を高める。
ヒュアキントスさんと戦ってた時はバレなかったんだけど何で気づいたんだろ?それに、いくらレーダーってのを使って視界を確保してるからって、目を瞑ってよくそんな意味不明な動き出来るよね、本当に化け物なんだから。
色の動きは一言で言うと怪物、ダンジョンにいるモンスターと戦っているみたいだった。指を弾くだけで行われる変態的な回避、風を操る事で空気を蹴り、上下左右から行われる変則的な攻撃、あれ?もしかして
いやいや馬鹿なこと考えてる場合じゃないぞ、僕。取り合えず
「シッ!!」
「クッソォォォォォォ!!!」
一瞬の交差。漆黒のガントレットとぶつかり、甲高い音を立てる牛若丸二式から2つ解った事がある。まず、反射を突破するには、攻撃が当たる直前で引けば、攻撃が当たるというのは本当だった事、次に、色の目には僕が何処に
薄目を開けたって事はそう言う事だよね。良かったよ、これでやっと勝機が見えた!
今まで戦って感じていたのは、決して壊れない壁を攻撃し続けている様な感覚だった。その感覚は彼と初めてダンジョンに行った時から常にあった感覚だ。彼は、どんな攻撃にも決して動揺せず、指先一つで敵を屠る、物語に出てくる英雄のような存在。
その壁に感じた感情をこの時の僕は解らなかった
だけど、その壁に変化が生じる。それはゴライアスによって、初めて彼がボロボロにされながらも立ち上がった時。僕はこう思った、この人は英雄みたいな人じゃなくて、英雄になっていく人なんだ。どの物語でもそうだろう、英雄はいきなり英雄ではない、あらゆる苦難を乗り越え、英雄になるのだ
その壁に感じた感情をこの時の僕は知りたいと思った
だけど、その壁にも変化が生じる。彼が【アポロン・ファミリア】に負けてダンジョンに潜った。その話を聞いた時、途方もない危機感を感じた。それは数日後行われる
その壁に感じた感情をこの時の僕は恐怖と断定する
そして今、その壁にも変化が生じた。
色、解ったよ、僕、今やっと解ったんだ。君がモンスターを倒した時、君が初めて風を操った時、君がゴライアスと戦った時、君がアイズさんと戦った時、君が【アポロン・ファミリア】と戦った時、そして君と対峙した時に感じた、この感情がなんなのか!
何故解らなかったのか、それは同じ感情を感じる人がすぐ近くにいたから
何故知りたいと思ったのか、それはその感情を認める必要があったから
何故恐怖と断定したのか、それはその感情に追いつけないのが怖かったから
その感情の名は・・・
「くッぉぉォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
絶叫と共に色の動きが変わる、敏捷値:SSSSSSという途方もない僕の
そうだ、僕は君に憧れた、でも駄目なんだ、僕はこれ以上君に憧れてちゃダメなんだ、僕は君に憧れるんじゃなくて、色の隣に立つ英雄になりたいんだぁぁぁぁァァァァァァァ!!!
「あああああああああああああッ!!!!」
人間離れした軌道で攻撃してくる色に負けじと、アイズさんとティオナさんとの戦闘経験を活かし、動きを読み、確実に攻撃が当たる瞬間で、光り輝く紫紺のナイフを振りかぶった
「クッ!?」
しかし、唐突な発電により、必殺の一撃は中断された。大きく後ろに下ることで電撃を避け、距離を取る。
ここで電撃?いや、迷ってる暇はない、これで色は僕の事を補足できない!
ベルの足は止まらない、距離を取りながらも、電撃を纏う色の周りを高速で動き、その姿を視界に捕らわれない様にしながら、光り輝く右腕を色に向けた。
【
『緑谷 出久』
それは何の
以前色に聞かされた、違う世界の物語の主人公を今の自分と重ね、憧れた
「ファイアボルトォォォォ!!!」
「
炎雷と轟雷、二つの雷が混ざり合う。そのすぐ先には、この戦いの終わりが待っていた。
轟音の中、俺は安堵の表情を浮かべる
今のはマジで危なかったぜ!
俺はこの状況を作り出すために、二つの賭けに勝利していた。一つ目は、隙を作るため、レーダーを消して雷を纏った時にベルが後ろに下がった事だ、もしダメージ覚悟で突っ込んで来られたら、その時点で終わっていただろう。二つ目は、遠距離から放たれる【ファイアボルト】に【
お前は本当に強いよな、でも、流石にこの攻撃は回避も防御も出来ないだろ?
それはLv.3になって発現した、対人戦闘において反則的な『
教会からプレゼントと一緒に、掘り当てられて良かったぜ、後は、このスマホの側面にあるボタンを押してベルの意識を飛ばすだけ。この勝負、貰った!
ポケットに手を突っ込んだ俺は勝利を確信した、何故ならこの状況下で、【
出来て追撃の【ファイアボルト】か、接近してからの木原神拳。
【
爆炎からベルが突っ込んで来た、今まで見えなかったはずのその姿は、極限まで集中しているせいか、やけにくっきり映っていた
全く、ポケットの中のスマホのボタンを押す隙を作る事に、どんだけ手間掛けさせるんだよ。まぁ、こんな勝ち方で悪いと思うけど許せよ、ベル
俺は突っ込んでくるベルに対し、レーダを発動せずに雷を周りに展開する、次の攻撃を今更避けられないことが解ったからだ。瞬き程で作られた雷壁の電力は微弱だが、それでも雷を受けながら、無理矢理放たれる一撃ぐらいは耐えられる、そう思ってボタンに指を掛けた時、あり得ない音が聞こえた
ゴォン、ゴォォン
・・・はぁ?
それは黒鐘 色が当然の様に【
小さな
ゴォォォォォォン
は、はははは、そうかそうか、そうだよなぁ。あの時、チート持ちの俺を抜いた奴が、こんな簡単に終わる訳ねぇよなぁ!!いいぜ来いよ、俺がボタンを押して【
「ベルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
「しきィィィィィイィィィィ!!!!!」
高みに上るために、人の精神まで操る術を得た鴉に対し、鴉に届きたいがために兎が編み出した、必殺の
兎と鴉、対照的な色を思わせる二人の戦いは、太陽が闇に沈む頃に決着が着いた。
「「ふざけんな!!」」
ホームが完成するまでの間、ギルドから借りた施設にあるベットの上で、俺とベルの大声が重なり合った。二人が声を上げた理由は、お互いの手に持っている紙、お互いがLv.3になった時の【ステイタス】が記された用紙だった
「お前の【ステイタス】ぶっ壊れすぎなんだよ!!前の時のSSSSSでも頭おかしいのに、敏捷値:SSSSSSってどれだけアビリティの限界突破したら気が済むんだよ!!!この、バグ・クラネルがッ!」
「うわッ!?」
そう言いながら俺はベルの理不尽な【ステイタス】を顔面に叩きつける
ベル・クラネル
Lv.2→Lv.3
力:SSSS1488→I0
耐久:SSSS1421→I0
器用:SSSS1543→I0
敏捷:SSSSSS1902→I0
魔力:SS1001→I0
幸運:I
耐異常:I
《魔法》
【ファイアボルト】
・速攻魔法
《スキル》
【
・
そこに書かれていたのは、あり得ない文字の羅列だった。当たり前の様に999を超える【ステイタス】、それも敏捷1902ってなんだよ!ジェット機でも目指してんのかよ!?
「色の方がぶっ壊れてるだろ!!Lv.が上がる速さも異常だし、ポンポン新しい《魔法》を覚えるし、大体何でLv.が上がったばかりの【ステイタス】に
「うおッ!?」
言うな否や、ベルが負けじと俺に向かって【ステイタス】を投つけてくる
黒鐘 色
Lv.2→Lv.3
力 :S999→I0
耐久:S999→I0
器用:S999→I0
敏捷:S999→I0
魔力:S999→C600
耐異常:I
祝福:I
《魔法》
【
・電気を自在に発生させる事ができる。
《
【
・特定の
・自身のLv以下限定
・人類以外には
《スキル》
【
・範囲内の
・自身のステイタスにより能力増大
「しかも祝福ってなんなのさ!!僕の幸運の真似!?」
「誰がお前の真似だッ!?それに【
「どっちも魔力使ってるんだから一緒だろ!」
「一緒じゃねぇ!、ていうかお前、何で魔力までSSいってるの?馬鹿なの?」
「色だって、馬鹿みたいな《スキル》使ってるだろ!!!」
「お前の【ステイタス】よりかは100倍マシだぁ!!」
「色の方がッ・・・」
「ベルの方がッ・・・」
勝負の結果は引き分け、奇跡的に【
「まるで兄弟みたいだね、あの二人」
「止めなくていいんですか?」
「ああいうのはほっとくのが一番だぞ?」
「そうですね、自分の故郷でも兄弟喧嘩はよくありましたが、結局最後には、仲直りをするものです」
「「この、チート野郎!!」」
「「「お前らが言うな!!!!!」」」
まるで息を合わせたみたいに、二人に突っ込んだ【
これは、いずれ最強を欲しいままにする者達の【
次回から【ヘスティア・ファミリア】の魔改造はっじまっるよー!!