ダンジョンをとあるチート持ちが攻略するのは間違っているのだろうか   作:しろちゃん

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初めまして、思いついたダンまちネタを投稿していきます。


第1話 異世界

 

俺の目の前に酔っぱらったロリ巨乳がいた。

 

何を言っているのか分からないと思うが、俺もどうしてこうなったのかサッパリ分からん。

 

普通に学校の帰りにコンビニに立ち寄ろうと思い中に入った途端、夜の知らない街並みになっていて、目の前には酔っぱらったロリ巨乳がいるという某異世界生活の主人公みたいな状況。

 

「!!?!!????!?」

 

そして酔いすぎのせいかロリ巨乳が何を言っているのか分からん

 

とりあえず夢だという事は確定だな、最近異世界物のラノベ読みすぎだったかなー、と思いながら酔っぱらったロリ巨乳の訳の分からん言葉に適当に頷いてたら何か手を引っ張られて協会の地下に連れてこられた。

 

その地下部屋はベットとソファーがあった、簡単な秘密基地みたいな場所だ思ったが、よく見れば一応家として機能をしているみたいで、歯ブラシやコップなどが置いてあった。

 

「!!?!!??」

 

バシッバシッ!

 

と音を立てている方向を見るとロリ巨乳が相変わらず呂律の回ってないよく分からん言葉でベットを叩き始めた。

 

ここに寝ろという事だろうか?よく解らない夢だな。

 

そう思いながらも言われた通りベットに寝転がるとロリ巨乳が無理矢理うつ伏せにして来て俺の背中に乗り始めた。

 

まぁ夢ならいいか、とは思ったもののそこで、ん?と首をひねった

 

・・・あれ、重さを感じる?

 

少し疑問に思うが、母さん辺りが俺を起こしに来てるのだろうと見当をつける、この変な夢が覚めるのも近いかもしれない。

 

そのままロリ巨乳は高校の制服を捲り上げ、背中を露出させて俺の上で何かをし始めた、何をしてるか全く解らないがロリ巨乳のされるがままになりながら夢の終わりを待ってみる事にする。

 

どうやらやりたい事が終わったらしく凄くいい笑顔で一枚の紙を取り出し俺にそれを見せようとして…ロリ巨乳の動きが止まった。

 

そして手に持っている紙と俺を交互に見て、顔を青くして……

 

「グブォ!」

 

「吐くなよ!?」

 

盛大に胃の中の物をブチかました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「すみませんでしたぁ!」」

 

土下座、DOGEZAである

 

俺の目の前でロリ巨乳と白髪の少年が土下座している。

 

あれから吐いたロリ巨乳の背中をしばらく摩っていると、どこかに出掛けていたらしい白髪の少年が返ってきた。

 

俺を見て驚いた少年は次に蹲っているロリ巨乳を見ると

 

「大丈夫ですか!?神様!」

 

と言いながらそのロリ巨乳に駆け寄ってオロオロしていた。

 

神様ってなんだよ。

 

「うぅベル君、大丈夫だけど大丈夫じゃないんだよぉ」

 

少し落ち着いたのか、白髪の少年にそう言いながらロリ巨乳な神様は涙目で俺の方を見てきた。

 

さて、どうしたものか

 

今の俺の顔は若干引きつっているだろう、ていうかヤバい、今更ながら夢じゃ無いかもしれない

 

試しに頬っぺたを抓ってみると間違いなく痛いし、ロリ巨乳の吐瀉物の独特の香りも分かる。

 

そして俺に渡そうとしていた紙はロリ巨乳の下で悲惨な事になっているのもハッキリと見えている。

 

「えっと、あなたは?…うわっ!神様!?」

 

白髪の少年も俺の方を見てきたがロリ巨乳によって部屋の奥の方に連れて行かれてしまった。

 

だから神様ってなんだよ。

 

そこから白髪の少年が「え!」とか「本当ですか!?」とか喋って10分ぐらい経ってからのいきなりのDOGEZA・・・うん、わけわかんね

 

「とりあえず状況説明してもらってもいいですかね?」

 

そう頼むとロリ巨乳が頭を下げながら

 

「実は酔った勢いで君に『神の恩恵(ファルナ )』を刻んでしまったんだ!本当に済まない!」

 

と言いながら白髪少年と一緒になって、もう一度深く土下座してきた

 

ファルナってなんだよ

 

「君の身柄はボクが丁重に家に帰すから何卒穏便にぃ!」

 

最早地面が陥没しそうな勢いで土下座している神様と言われている少女は

 

「ギルドだけわぁ、ギルドだけわぁ」

 

と言いながらそれでも頭を下げようとして尻が浮いてきていた

 

なんだこれ

 

「え~と、よく分からんのだけどその『神の恩恵(ファルナ)』ってのが俺の体に刻まれたら何か不都合があんの?」

 

「「えっ!?」」

 

質問したら二人顔を見合わせていきなり部屋の隅でコソコソやり始めた

 

「ギルドの人間じゃ…」

 

「でも制服が…」

 

「『神の恩恵(ファルナ)』を知らなかったですし…」

 

しばらくすると二人そろってこちらに寄ってきた

 

「えーと、まずは君の名前と職業を教えてくれないかな?」

 

「人に名前を尋ねる時は自分からじゃね?」

 

「っ!?…す、すまなかった、ボクの名前はヘスティア、女神だ、そしてこっちが」

 

「ベル・クラネル!冒険者です!」

 

そう言って白髪の少年、ベル・クラネルは俺に向かって直角にお辞儀してきた。

 

「よし、俺の名前は黒鐘 色(くろがね しき) 職業は普通の高校1年生、学生だな」

 

「「学生ぃ!?」」

 

二人そろって驚きまた部屋の奥へ…そろそろ怒るよ?

 

「神様、学生ってマズいんじゃ!?」

 

「おおおお落ち着けベル君、だだだ大丈夫だ、大丈夫」

 

おほん、と咳払いするとヘスティアと名乗った少女が俺に訪ねてきた。

 

「き、君の住所を教えてくれないかな?とりあえずそこまで送るよ、あと『神の恩恵(ファルナ)』て言うのは聞かなかったように」

 

「神様ぁ!?無かった事にする気ですか!?それは流石にいけませんよ!!」

 

「だってしょうがないじゃないか!?大丈夫だ、1年経てば消せるからまたボクの所に来てくれ」

 

「だから駄目ですって!?バレたらどうするんですか!?」

 

「だからバレない様に口封じを!」

 

そう言いながら口喧嘩を始めた二人に俺はジト目を送り、次に深く息を吸った

 

「うるせぇ!」

 

「「っ!?」」

 

「黙って聞いてればバレるだのバレないだの怪しい話しやがって!いいかよく聞け!そしてイエスかノーで答えろ、俺の出身地は日本、聞き覚えは?」

 

二人は首をフルフルと横振った

 

「ジパング、ジャパン聞き覚えは?」

 

二人は首をフルフルと横に振った

 

「それじゃあアメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、聞き覚えは?」

 

二人は首をフルフルと横に振った

 

「はい異世界ですね!どうもありがとうございました!!」

 

俺の叫びに二人は「「ひぃ!?」」と驚いていたがそんなの関係ない。

 

異世界ってなんだよ、おかしくね?せめてコンビニで買い物済ませてからでよくね?

 

何なの、俺死に戻りするの?魔女に愛されちゃうの?

 

一人頭を抱えているとヘスティアが恐る恐る俺に訪ねてきた。

 

「あの、異世界ってどういう事かな?」

 

聞いてきたヘスティアに事のあらましを説明することにした。

 

まぁ説明するほど長い話じゃない、俺がコンビニに寄ったらいきなり世界が変わり目の前の少女に連れてこられたという事

 

夢だと思っていたら『神の恩恵(ファルナ)』と言う物を勝手に刻まれていた事を簡単に説明した。

 

話を聞き終わったヘスティアは

 

「むむむむ」

 

と唸り腕を組み

 

ベル・クラネル少年は

 

「異世界ってどんなところなんですか!」

 

と言って目をキラキラさせながら俺のことを見てきた。

 

 

 

 

 

暫くベル・クラネルと俺の世界について話しているとヘスティアの考えが纏まったようで俺に話かけてきた

 

「えっと、シキ君、質問いいかな?異世界というのはこことは全く別の世界って事でいいんだよね?」

 

「そうだな、俺の世界の有名な国の名前を知らないんだからそうなると思うぞ」

 

「成る程、解ったボクの方で他の神に聞いて調べてみるよ、それで今後の事なんだけど」

 

続きを言うヘスティアの前に手を出し待ったをかける

 

「あのさ、さっきから神様って言ってるけど本物の神様?」

 

「?……そうだよボクは女神ヘスティア、この【ヘスティアファミリア】の主神なんだ」

 

そう言いながらデカい胸を張る小さい神様を見ながら頭を抱えた

 

・・・・・・どこの世界だここ?

 

詰まる所はそこだ、情報を整理してみよう

 

まず街には獣人が居たと思うから結構絞れた、最初はリゼロかと思ったが、神様がいるということは、このすば?少なくともゼロ使ではないな、でも神様がいる作品って「シキ君!シキ君!」ん?

 

「これからの事を話すけどいいかい?」

 

「お、おうそれで、俺はどうしたらいい?」

 

そう言いながら俺はヘスティアの眸を真っ直ぐ見つめた、吸い込まれそうな青い瞳が俺の方に向けられる。

 

「とりあえず帰り方が解るまでボク達の【神の眷属(ファミリア)】に入らないかい?」

 

「神様!?」

 

「いいよ」

 

「黒鐘さん!?」

 

その【ファミリア】っていうのはよく解らんが漫画とかのギルドやパーティーみたいなものだろう、この世界の知識も金も何もない俺にとっては無理やり『神の恩恵(ファルナ)』と言うものを刻まれたのは案外良かったのかもしれない。

 

「よし、そうと決まれば君の【ステイタス】を見てみよう、前のは……あー、ちょっと残念な事になったから、とりあえずシャワー浴びてきてもいいかな?」

 

あはは、といいながらヘスティアはシャワーを浴びに行った、まぁ色々大変なことになってたからな・・・色々

 

「あの、黒鐘さん」

 

横を見るとベル・クラネル少年が赤い眸を不安そうに揺らしなから俺に訪ねてきた。

 

「なにかな?」

 

「えっと、その、神様は悪気があってやったわけじゃないって言うか、その、神様を嫌いにならないで欲しいんです!」

 

そう言いながらガバァッと直角にお辞儀、それを見ながら俺は「気にしてないぞー」と言って笑いながらベルの肩を叩いた

 

「え?」

 

「そりゃ、びっくりはしたけどな、もしヘスティアが俺を連れて来なかったら今頃俺は道端に立ち往生だし過程はどうあれ結果的に良かったって思ってるよ」

 

「良かった、ですか?」

 

「そうそう、それに俺の世界ではよくある話だからな」

 

「よくあるんですか!?」

 

ビックリしているベル君に「その話聞きたい?」と言うと「是非お願いします!」と元気のいい返事を返して来た。

 

それじゃ話してやろう、始めはそうだなぁ魔法の使えない少女に召喚された使い魔の少年の物語から・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤバイヤバイヤバイ」

 

そう言いながらシャワーを浴びにいって黒鐘色のステイタスを更新した紙を握りしめヘスティアは協会に一人で座っていた。

 

「何とかその場は誤魔化せたけど、これ、本当にヤバイよね、少なくとも絶対に他のファミリアにバレたらいけないやつだよね」

 

紙を見つめる、黒鐘色の【ステイタス】の紙を、ベルの【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】もヤバイがこれは最早規格外なんじゃないのだろうか?

 

そう思いながら握りしめている【ステイタス】を穴が見つめる程ガン見していた。

 

 

 黒鐘 色

 

 Lv.1

 

 力:I0

 

 耐久:I0

 

 器用:I0

 

 敏捷:I0

 

 魔力:I0

 

 《魔法》

 

【】

 

《スキル》

 

一方通行(アクセラレータ)

 

・範囲内の向き(ベクトル)を自在に操れる

 

・自身のステイタスにより能力増大

 

 

 

 

 

「うー、これだけなら、これだけ(アクセラレータ)ならよかったんだ、よかったんだけど・・・」

 

もう一度自身が書いた用紙を見る。

 

《スキル》

 

一方通行(アクセラレータ)

 

・範囲内の向き(ベクトル)を自在に操れる

 

・自身のステイタスにより能力増大

 

 

 

幻想御手(レベルアッパー)

 

・レベルアップまでの最適化

 

・レベルアップ時の【ステイタス】のブースト

 

 

 

 

 

「ヤバイよなぁ、これ」

 

誰も居ない協会の一角で一人女神ヘスティアは突然自身の目の前に現れた黒髪黒目黒の制服という異世界から来た男の子のことを思い出しながら自身の【ファミリア】の未来に思いを馳せた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公はほどほどにチートにしたい。

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