あべ☆こべ   作:カンさん

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第四話 つっぱしる女

 突然だが、俺はほとんどテレビを見ない。もし見るとしてもクイズ番組や音楽番組くらいで、お笑いやアニメ、ドラマなどを見ない。

 俺にとってはこのあべこべな世界。それはテレビでも例外ではなく、見るたびに俺は微妙な気持ちになる。

 男の人口が少ないからか、男優の数は驚くほど少ない。

 この世界の男性は基本的に主夫で、テレビで報じられているアイドルや俳優たちはとても希少な存在だ。その分人気が凄まじいが、もし扱いを間違えればその局は物理的に潰されてしまうだろう。

 特に下ネタ。なんだかそっち系には『男を関わらせない!』という鋼の意志を感じるほどだ。マイクロビキニ着てモザイク修正されてお笑いを誘う女芸人が、クイズ番組で男性の前ではスーツ着て真面目に受け答えしているのだから笑えない。いや、ネタは面白いけど。

 それでも無いという訳ではないが……正直言って俺は合わなかった。

 男の教師が女子校に行って、不良たちを更生させる熱血教師系ドラマ。

 女装した主人公が美女揃いの女子校に行って、己の性を偽りながら過ごす青春ドラマ。

 他にも色々あるが……ぶっちゃけ前に見たことある。似たようなものが。

 無理矢理この世界に合わせたかのように配役やストーリーを変えているせいか、見ても面白いとは思えないんだ。

 そしてそれは残念ながらアニメにも通用している。

 

(☆太郎やケン☆ロウがトラブるしているところなんて見とーなかった……。

 仮〇ライダーなんてまるでそのまま美少女にしたかのようなアニメになっていたし……)

 

 これぞまさにあべこべって感じだ。

 ストーリーはたいして変わっていないけど、配役されているキャラが性転換していたり、作品間違ってますよ? って言いたくなるキャラが居たり……。

 分かりやすく言うと萌えが燃えに変わった。調べていないけど、もしかしたら18禁アニメに左遷されているキャラも居るのかもしれない……。

 

 まぁ、合わなかったら見なければ良い話なんだけど、ここで少し問題が。

 当時何も知らずに見てショック(そこまで深刻じゃないけど……)を受けたのを友人に見られたせいか、どうやら俺はアニメとかゲームが嫌い……つまりオタク嫌いと思われているらしい。

 元々この世界のドラマやアニメは女性を喜ばせるために作られているから、この世界の男性たちはそういうのを好まない。父さんは一定の理解を示しているけど、積極的に見る訳じゃないし、俺も中学二年になるまではチラッとしか見ておらず、ドラマを見た時の先入観で見なくて良いと思っていた。パソコンでも調べていなかったしね。というか、この世界の歴史の方が面白かったりする。

 で、初めて友人の家に行った際にたまたまテレビでとあるアニメが流れたんだけど……その時の光景をダイジェストでどうぞ。

 

『ん? これって――』

『ああ。それ【爆裂生徒アーニャ】っていうバトルアニメ――』

『……うわぁ(パチモン臭いなぁ)』

『!?(あ――もしかして)』

『ん? どうしたの若瀬さん』

『な、なんでもない。……えっと、柊さんはこういうのどう思う?』

『……ちょっと、微妙かな』

『そ、そうなんだ……』

(ドラマの時と同じパターンか……これは調べてみるか?)

 

 どう見てもアニメが嫌いな男子と隠れオタク女子の会話です、ありがとうございました。

 それにしても、あの子には悪いことをしてしまった。おかげで無駄に力を入れさせているし。

 あれ以来遊びに行ったら過剰なほど部屋を綺麗にして、俺がクローゼットや押入れの方を見たらあからさまに注意を引いて見ていて申し訳なくなる。

 かと言って『俺、アニメとか全然平気だよ?』と言っても信じてくれないし。自分はそういうの興味無いって言って。この世界の平均的な男性を見たら当たり前の反応だけど。

 ……そのせいか、アニメに理解ある男の子キャラがどのアニメでも一定以上いるのは何故なんだろうなー(棒読み)。アニメで存在する分、現実味が無いということか。くそ、厄介な。

 

 『その日は予定がある! ごめんね』というメールを見て、アニメイベントの日程を見て――ため息を一つ。

 ……果たして打ち明けてくれる日は来るのだろうか。

 そんなことを思いながら、俺は夏休みの宿題に取り掛かった。

 

 

第四話 つっぱしる女

 

 

「むー……今期のアニメはいまいちだなぁ」

 

 先ほどまでアニメを視聴していた少女――泉こなたは唸りながらそう呟いた。

 どうやら今日から始まった新アニメが肌に合わなかったらしい。内容はとある一人の漢女(おとめ)が一人前のくノ一になるべく、仲間と共に切磋琢磨していく熱血系漫画を原作としたアニメだったらしいが……こなたは一話見て早々に見切りをつけたらしい。

 

「ネトゲでもするか」

 

 ベッドから起き上がると彼女はパソコンの前に座り起動させる。そして慣れた手つきでキーボードとマウスを操作すると、最近ハマッたネトゲにログインした。

 しばらくモンスターを狩ったりアイテムを収集したりしていると、見慣れた人物がログインしてきた。

 

「あ、黒井先生だ」

 

【こんちわー】

【おーっす】

【随分と遅い時間にログインして来ましたね】

【あー。ちょっと同僚の先生に誘われてな?】

【てか、お前いつも居るけど夏休みの宿題終わらせとるんか?】

 

「うっ。リアルの話を持ち込まないでよせんせー」

 

 チラリと机の隅に置いてある宿題を見るこなた。まるで新品のように綺麗で、手付かずで放置してあるのは明白だった。

 ここで正直に言ってしまえばズルズルとイヤなこと(リアルの話)を続きそうなので、彼女は言葉を濁してこの話を打ち切ろうとした。

 

【明日かがみん家で宿題やるんで、モーマンタイです!】

【それは本当に『やる』んか? 『写す』んじゃなく?】

 

「うげ、鋭い」

 

【それともアレか? やっぱお前も女やっちゅうことか?】

【??? どゆことですか?】

【あれやあれ。確か柊さんちのお宅には弟さんが居るやろ?】

【あー、そういえば】

【ん? なんや煮え切れんなぁ】

【や、だって私二次元オンリーなんで。三次元に浮気したら婿のレンに怒られちゃいますから】

【おまっ、なんちゅう贅沢なことを……】

 

 この世界の男性の人口の少なさから考えれば黒井の言葉は最もだ。しかし、こなたからすれば無理してまで男性と関わるのは労力の無駄と言える。彼女の趣味であるアニメは一般男性が理解するには難しいジャンルで、こなたに寄って来た男子生徒はそれを知ると掌返して離れていった。別にそのことがトラウマになったわけではない。ただ、自分の好きなことを抑えてまで彼らと付き合うくらいなら、仲の良い友達と楽しく遊んだり好きなアニメを見たりゲームをしていたい。

 

【将来結婚できんぞ~】

【ん~……まあ、金貯めて人工受精したら良いかなー、と。今時男性と結婚する方がレアですし】

【うう……せやけど夢くらい見たってええやん】

 

 その点を考えると自分やかがみたちはレアな部類に入るな、とこなたは考える。

 考える限り彼女の周りには父と母がちゃんと揃っている家庭がほとんどだ。コミュニティが狭いのもあるが、結構すごいことだと彼女は考える。

 特に柊家は運が良い。何故なら男子を儲けたから。

 

(そう言えば……)

 

 今回の勉強会をかがみたちの家で行う際に一つだけ注意されたことがあった。

 別に『弟を襲うな』というような世間一般なものではなく、もっと奇妙なものであった。

 

 あいつは無防備だから、十分気を付けてね。

 

 いったいどういう意味なのだろうか? と問いかけるも来たら分かるとしか言われず、正直なところ気にはなっていた。三次元には興味ないが。

 自分を家に上げるくらいには信用しているのだろうが……謎だ。

 

「黒井先生のせいで気になってきた」

 

 【この話はもう終わりましょう】と打ち込んで、こなたは黒井と共にモンスターを狩り続けた。しばらくするとチャットのログも会話の記録も時と共に流れていき――その後彼女が眠りについたのは4時のことであった。

 

 

 

 

「……暇だ」

 

 本来なら友達の家に行く予定だったのだが、先方が遊べないと言ってきたため暇になってしまった。一応電話してみたところ、別に俺と遊ぶのが嫌になった訳じゃなく、ただ単純にその日ではないといけなかったらしい。……声から断腸の思いでキャンセルをした感情が流れ込んできたから、イジるのはやめといてあげよう。俺と遊べないことを惜しんでくれたのは嬉しいし。……やっべ、友達できなさ過ぎてキモいこと考えている。少し冷静にならんと。

 で、暇なら宿題をしてしまおうと思ったのだが……正直中学の宿題なんぞ時間かかるほど難しいものはなく、ほとんど終わっている。あの子もそれを聞いて驚いていたっけ。あと何故か落ち込んでいた。

 そうなると、ほぼ無趣味な俺は暇になってしまうわけで……。

 

「うーん……買った小説は全部読んだしなあ」

 

 ……ゲームでもしようか。そう思い立った俺は早速居間へと向かうことにした。

 あっ、そう言えば今の服装見られたら怒られるかも。

 現在の俺は部屋着のままで、世間一般的に言って露出度が高い。半ズボンに薄い半袖のシャツ。夏に長袖長ズボンは熱いと抗議した結果、家の中ならある程度の露出は認めるとやっとの思いで許しを得た。しかしそれでも過度な露出ははしたないと言われ、判断基準が結構厳しかったりする。特に襟元部分が開いているタイプはあまりいい顔をされない。

 で、その判断基準で言うと、今の俺の恰好はギリギリっていうくらいだ。でも今着ているのが一番涼しいし、わざわざ部屋を出るのに着替えるのもなぁ……。

 

「……ま、いっか」

 

 確か今日父さんは病院に行っていて居ないし、母さんや上の二人の姉さんたちも仕事やら遊びやらで留守にしている。一番うるさいかがみ姉さんが居るけど、つかさ姉さんを味方につければ大丈夫でしょ。それに今日はいつもよりも暑くて汗がすごい。俺の部屋にエアコンないから涼むことなんてできないし、さっさと行こう。

思考を早々に切り替え、俺は居間に向かった。しかしそこには姉さんたちは居らず、どうやら自分たちの部屋に居るみたいだ。

 

(そう言えば、さっき薄っすらと足音が聞こえたような……)

 

 音楽プレイヤーで曲を聴いていたから詳しくは知らないけど。

 まあ、いいや。

 とりあえずさっさと冷房をつけようとリモコンを探し……。

 

「あっ、扇風機。朝は無かったはずだけど……まつり姉さんが出したのかな?」

 

 エアコンよりもエコだし、こっち使うか。

 とりあえず庭に通じる窓を開けて、扇風機のスイッチをオン。すると涼しい風が俺の体を潤す。

 あー、やっぱエアコンより扇風機なんじゃー。

 などと馬鹿なことを考えつつ俺はテレビをつけてゲームを始める。パズルゲームとかは俺でも楽しめるので、何気に重宝している。

 さて、次こそはあの子に勝つために連鎖の練習でもするか。

 

『うわー!? うわー!? うわー!? うわー!?』

 

 

 ……しかし集中できない。野太い声でブリッ子のセリフを連呼されると手元が狂いそうになる。具体的にはコントローラーを叩き付ける感じで。アナゴさんなにしてんすか。

 しかし無音でやるのもまた違うような気がするので、音量を最小限にしてパズルゲームのハイスコアを目指していく。

 7、8、9、10と連鎖が続いていき、これはもしかして行けるのでは? と期待に胸を膨らませたその時、ガラッと引き戸が開いた。

 

「ほっほーい! いっちばーーん! ……え?」

「……はい?」

 

 そしてその先に居たのは見知らない少女。

 予想外の出来事に俺は動きを止めてそちらを見て固まり、少女もこちらを見て固まっている。

 

「……」

「……」

 

 両者ともに沈黙し、テレビからは『YOU LOSE』の声が。てか無駄に発音良いな。

 それよりもこの状況どうしたものか。向こうが固まっているせいか、下手に動けない。さて、どうしたものか……。

 と、思っていると少女が動いた。いや、体は動いていないけど眼が、ね。学校でよく見られているせいか、目の前の少女がどこを見ているのか手に取るように分かる。それと同時に自分が今どのような恰好をしているのか思い出し――。

 

「――っ!!」

 

 カアァ……ッ! と目の前の少女の顔が紅潮した。

 そして眼球がユラユラと揺れ動き、その動揺は体全体に行き届く。

 

「こなたー。そんなとこで何してんのー?」

 

 次に動揺したのは俺だった。え? かがみ姉さん何時下りてきたの!?

 隠れようと動こうとするも時既に遅し。居間に着いたかがみ姉さんは目の前の少女の視線を辿って俺を見つけると石のように固まり、しかし次の瞬間には硬直から抜け出した。

 そして――。

 

「なんて恰好しているのよあんたはー!?」

 

 かがみ姉さんの怒号が家中に響いた。

 

 

 

 

「いやね? 最初は俺もどうかな? って思ったのよ。でもさ、こんなに暑いから良いかなって思って。それに家の中だから大丈夫かと思ったし。それが姉さんたちの友達が来ているとは思わないでしょ」

「だからそれが無防備って言っているのよ! あんた中一の時それで何が起きたか覚えているの?」

「中一……何かあったっけ?」

「着替え中に女子とばったり遭遇して裸見られたでしょうがっっっ!!?」

 

 うがー! と吠える友を見ながら、しかしこなたはそれよりも今の発言に驚いた。

 なにそのアニメみたいなシチュエーション、と。

 だがすぐに思い直す。自分もさっき似たようなことに遭遇してしまったのだ。ほぼ下着当然の露出の高い服を着ていた彼は、今ではすでに着替えてきている。そしてかがみの前で正座して説教を受けている。

 しかし本人はあまり反省してなさそうだ。あんな姿を見られたというのに気にしていないという事実にこなたは動揺を隠しきれない。

 

(脇……うなじ……ノーサー……)

 

 というか先ほどの光景が頭の中で何度も浮かび上がって来て冷静になれなかった。

 二次元にしか興味がないと言ってはいるものの、それでもあれは過激すぎるだろう。今時グラビアアイドルもあんな恰好しない。加えて本人は狙ってやっているのではないのだから、質が悪い。

 

「あー。でもあれは事故で――」

「その後何度も遭遇するようになったらしいじゃない?」

「……お、俺は気にしていないから」

「……その女子、学校での評判悪いらしいわよ? 男子のズボンおろしたり、手を服の中に入れたり、修学旅行ではパーカーのチャック壊しちゃったりしているらしいし。あんた狙われているんじゃないの?」

(それ多分ラッキースケベ体質の林檎さんのことだ……。確かリアルToLOVEるって言われてる……)

 

 とにかく、とかがみはこなたの方を見る。それを受けてビクンッとこなたは体を震わせる。

 事故とはいえあんな光景を見てしまったのだ。当然姉であるかがみは許してくれないだろう。いくら友達だとはいえ。

 

「ごめんなさいね、こなた。心配させて」

「え?」

 

 そう考えていたこなただったが、予想外にもかがみの対応は柔らかいものだった。それどころか彼女に謝罪をする始末。

 どういうことだろうか? そう思っていると、それを読んだのかかがみは苦笑しつつ理由を述べた。

 

「いやね。今回のことはこいつの不注意から起きた事故だし、私の不始末でもあるのよ。もう少しこちら側が気を付けていれば防げたことだし……」

「そういうことなんで、気にしないでくださいこなた先輩」

「え、いやでも……」

「いや、本当に。ぶっちゃけもっと凄いことされたことありますから。全校生徒の前で×××されたり○○された時のことに比べたら――」

「ちょっと待て! 私それ聞いていないぞ!?」

 

 わいわいと騒ぐ二人を見て、とりあえず自分は助かったのかな? とほっと息を漏らすこなた。

 だんだんと落ち着いてきて、ようやくキョウの顔をまともに見れるようになってきた。

 

「でも驚いたよ。まさかアニメみたいな展開に巻き込まれるとはね」

「アニメ? こなた先輩アニメ見るんですか?」

「そだよー。ぶっちゃけ私オタクー。てかいきなりフランクだね」

「友達に『いずみ』って子が居るんで」

「いずみ……ああ、そう言えばあんた今日その子と遊ぶ予定じゃなかったの?」

「予定ができてキャンセルされた。一週間前に」

 

 じゃあ、そのことを言えよとかがみからチョップを食らうキョウ。

 どうやら情報伝達がうまくできていなかったらしい。

 しかしそれよりもこなたは気になったことがあった。

 こなたは先ほど自分がオタクだと明言した。しかしそれに対してキョウは嫌悪感を出すことはなく、かがみもまた止めることはなかった。

 そのことが気になったこなたは訊ねてみることにした。

 

「キョウくんはさ、オタクのこと嫌じゃないの?」

「え? なんでですか?」

「え? いやでも普通男子はそういうの苦手じゃ……」

「あー、こなた。キョウ相手にそういうの通じないから。そもそもこいつ自体普通じゃないし」

「心外な。まあ、見てはいないけど知りたいとは思っているかな」

「へー、なんで?」

 

 そう問いかけると、キョウは「あー……」と何処か恥ずかしそうに頬を掻きながら言葉を濁す。

 しかしすぐに思い直したのか次のように答えた。

 

「友達がそういうの好きそうだから、自分も見てみたい……みたいな?」

「あれ? あんたの周りにそういう趣味の人って居たっけ?」

「まぁ、細かいことは気にしないで良いよ」

(嘘ではないし……)

 

 こなたは衝撃を受けていた。

 なんだこの萌えキャラで形作ったような人間は!?

 興味ないけど好きな人と話を合わせたいからアニメを見たい……ネットや都市伝説でしか聞いたことがないセリフにこなたは戦慄していた。

 これは将来大物になる、と。

 そしてよくぞここまで純粋に育ててくれたと柊家に一種の尊敬を覚えるこなたであった。

 

「レベル高いねーこりゃ」

「?」

「いやいやこっちの話。

 んー……じゃあ今度男子でも見れそうなの見繕って持ってくるよ。もちろんかがみに確認してもらって」

「当然ね。あんたが好きなのは男子には重いし」

「なははー。と言いつつ原作を買ったのはだれかなー?」

「ちょ、こなた!」

「え? それどういう意味? 姉さん詳しく教えて――」

 

 ――こうして、こなたはキョウと出会った。

 この出会いを境に苦労人がまた一人増えたと気づくのは……もうしばらくのことであった。

 

 

「そう言えばつかさ姉さんは?」

「勉強に疲れて寝たわ」

「だから私たちも息抜きにゲームをってね。あ、そうだキョウくんも対戦しない? パズルゲームしてたし」

「いいですよー」

 

 

 ちなみに、つかさが起きたのはこの一時間後のことであった。

 

 

 


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