人理継続保障機関フィニス・カルデア。 人類の絶滅を防ぐために設立されたこの機関は今やこの地球で唯一人間が存在できる場所である。
作戦開始前には百人単位が在籍していたカルデア職員たちも、レフ・ライノールの爆破テロによって二十数名にまで数を減らされていた。 いまや召喚されたサーヴァントの方が多いという事態である。
正直に言うと結構肩身が狭い。 周りには本に出てくる偉人、英雄ばかり、どうも自分たちが話しかけて良いものか考えるのだ。 そう考えると最後のマスターの少年やドクターロマンは大したものである。
「しかし、英霊にも現代料理に精通している者がいるとは驚きだな……」
「えぇ、しかも滅茶苦茶美味しいわ……エミヤという英霊が来てから職員の士気は五割増しよ」
「前は交代制だったからなぁ、いかんせん当たり外れの差が大きくて……」
「あ、そういえば私エミヤさんからお茶に誘われたことありますよ」
「なんと!?」
「意外と気さくなのか……」
カルデアの食堂で食事をしながら会話をしているのは、休憩中のカルデアスタッフである。 如何にも研究者という風貌の者から、会社の受付にいる様な者まで様々だ。 それもそのはず、あの大爆発から生き残れたのはその場にいなかったからである、作戦の主要メンバーではなく、裏方の研究職、アナウンス係、副オペレータなどである。 それでも皆一流の仕事をこなす者達だが、周りがその上を行く天才ばかりなので直接的な仕事から外されていた。 それが今は人類の滅亡をかけた作戦のメンバーである、その心理的重圧は想像もできない。
「あの少年はどうしている?」
「今は戦闘シュミレーション中みたいですね、凄いですよあの子、毎回スコアを更新していきます。 疑似サーヴァントを使ったマスター候補四十七名の時のスコアじゃもう相対的戦闘評価はできませんね」
「へぇ、大したもんだ。 最初の頃は評価外としてマシンから評価もされない有様で、大丈夫なのかと不安になっていたが……立派になったもんだ」
「時々一緒にご飯食べたりしますよ、私の休憩時間とあの子の夕食の時間が被るので」
「意外と交友関係があるのね、貴女……それで彼は?」
「えぇ、意外とノリが良いというか、話し上手でした。 あと笑うと結構可愛いですよ」
「そういう事じゃなくて! 彼の体調などに異常はなかったか聞いてるの!」
「あぁぁ! はい! 元気な様子でした!」
カルデアスタッフ達に笑いが起きる。基本的に皆仲は良い、技術職と研究職とで対立したりするが皆こうして一緒に食事をして笑い合うぐらいには仲は良いのだ。 それは皆々の心の中に「世界が危ないのに、個人的な喧嘩をしている場合ではない」と思っている所もあるのだろうが、皆あのドクターロマンのようにお人好しなのも一因であった。
「全くもう……」
「でも先輩も年下好きって言ってませんでした?」
「なっ!?」
「あー、だから少年が廊下を歩いているときジーっと見てたわけか!」
「堅物女史の意外な一面を発見だな」
「ちがっ違う違う!! ただこのカルデアの一番の重要人物だから気にしていただけだ! それだけだ! 本当だぞ!」
顔を真っ赤にして否定する白衣を着たカルデア職員。 余りにも必死に否定するので、 あれ? もしかしてマジで脈ある? とその場にいる全員が疑惑を持つこととなった。
「しっかし、子供の頃はこんなことになるとは思いもしなかったな」
「そうですね。 子供の頃なんか魔術なんて本当にあるとは思わなかったし。 まさか世界を救うお手伝いをすることになるなんてさらに思いませんでした」
オペレータ担当のカルデアスタッフが小さく笑う。 ポニーテールと豊満な胸が揺れる様を見て、なるほど、エミヤという英霊もなかなか目のあるやつだと男子職員は心の中でひっそりと思った。
「私は家系が魔術師の家系だから、魔術の事は知っていたな。 テレビであるような夢のある物ではなかったが……しかし年かな、子供の頃を思い出すなんて。 ん?」
何かに白衣を引っ張られる感じがした堅物女史と呼ばれているカルデアスタッフはふと引っ張られる方へと顔を向けた。
「……子供?」
「どうしたどうしたー?」
「わ、かわいい子ですねー? 誰の子でしょう?」
「堅物女史の子か?」
「んなわけあるか!」
そこにいたのは、小さな子供であった。 近頃召喚された魔法少女よりも少し年下ぐらいであろうか、黒い髪の毛に綺麗な青い目をしており大人しい印象を受ける。
その子供が無言で白衣を引っ張っていた。 その仕草だけでも可愛らしい子ではあるが、疑問がカルデアスタッフたちに生じた。
「この子、何処から来たんでしょう?」
カルデアには子供はいないのだ。 いや、いると言えばいるのだが、それは人間ではなくサーヴァントだ。 しかしながら目の前の子供はれっきとした人間である。
ならば誰の子供か、生き残ったスタッフの中には子供持ちはいない。 ならば何処かのサーヴァントがレイシフト帰りに連れてきたか? カルデアのサーヴァントの何人かはやりかねない奴が何人かいる。 だがそんなことをすればマスターが気づくだろう。 謎は深まるばかりだったが、その謎は一人のデミ・サーヴァントの登場によってあっさりと解かれた。
「せんぱーい! どこですかー!! せんぱーい!!」
マシュが大声を上げながら、食堂へと入ってきた。 元々大声を上げるような子では無いので皆驚いてマシュの方を見る。 マシュは視線に気付くとスタッフの方へと近づいて行った。
「お食事中すいません、先輩を見ませんでした?」
「先輩って、あの子でしょ? 一緒に模擬戦闘中じゃなかったの?」
「それがいろいろと事情がありまして……」
「あぁそうだ、こんな子が居たんだが。 この子はあれか? 新しいサーヴァントか何かか? それにしては人間の反応が……」
そういいながら子供を抱き上げてマシュの前へと立たせる。 その子供はマシュを見ると咲いた花のような可愛らしい笑顔を向けた。だが当のマシュはその子供を見ると驚くべきことを口にした。
「先輩! 此処にいたんですか!」
「……はい?」
時は模擬戦闘の休憩時まで遡る。 二人は流れる汗を拭きながら、水分補給をしていた。 空中に今回の戦闘評価が表示される、画面にはハイスコアを示す王冠のマークが表示されており、二人の戦闘技術が成長していることを示していた。
「先輩お疲れ様です。 ハイスコア更新ですよ、さすが先輩です日々成長していっています」
「_____!」
「わ、私のおかげ……ですか? い、いえ私は先輩の指示通りに動いているだけですし。 私はもっと先輩のお役に立ちたいのです、もっともっと……」
「_____!」
「私がいるから頑張れる? そ、そうですか……そういってもらえると嬉しい……です」
赤くなった顔を見られないように少し俯くマシュ。 メディアさんが見たらさぞお肌が潤う光景であろうが、その光景は突然マスターが胸を押さえ苦しみ始めた事で終わりを告げた。
「先輩!? どうしたんですか!? しっかりしてください! ドクター! ドクター応答を!」
苦しみに耐えられずに倒れ込んだマスターに駆け寄り、マシュは即刻ドクターロマンへとモニターをつないだ。 ドクターの方もマスターの異常を検知したらしく慌しく動いている。
「マシュ! 彼のバイタルが急激に変化している! いったいどうしたんだい!?」
「分かりません! いきなり苦しみ始めて……あぁ駄目! しっかりしてください! マスター!」
見るとマスターの体はどんどんとその体を縮ませ……縮ませ?
「マス……え? え?」
「マシュ、どうしたんだい!? 次は彼のバイタルが急に異常値から安定値に戻ったぞ! 彼の身にいったい何が起こったんだい!?」
「ドクター……マスターが……」
それはマシュが何時も目にする黒い髪、凛とした綺麗な青い目。 そこだけ見れば何処も異常は無かった。
「子供になってしまいました……」
「……はい?」
他全ては子供のそれになってしまっている以外は。
「もう! 辺りを一人で出歩いては駄目だといったでしょう! ここは広いんです、危ないんです。 危ない人に攫われたらどうするんですか!」
保護してもらっていたカルデアスタッフの皆さんに礼を言ってから、食堂からマイルームを目指しマシュと子供になったマスターは手をつないで廊下を歩いていた。 傍から見ると年の離れた姉と弟の微笑ましい光景にも見えたが、実際問題カルデアの危機である。
ドクターロマンとダ・ウィンチちゃんが調べたところ、サーヴァントとの契約も令呪も機能しているがマスター自身の記憶が幼少期まで戻ってしまっていることが事が分かった。 つまりサーヴァントを指揮する能力が失われてしまっているのだ、この状況だと聖杯探索どころかもし敵がマスター目当てに敵を送ってきたりでもしたらおしまいである。 即刻ダ・ウィンチちゃんは元に戻すために研究を始めた、あとこういう事態の時の大体の
とりあえず、今の最重要事項はマスターの安全なのだが、この子供マスター中々好奇心旺盛で、マシュの目を盗んではカルデアの中を探検しようとするのだ。
そのせいでマシュはそのたびにカルデアの中を探し回る破目になった。 まったくジル元帥にでもばったり出会ったどうするのか。
「やっほーマシュ。 何して……ややや! なにこの子! かわ、かわいいー! 抱っこさせてー!」
「あら、本当。 なんだかマスターに似てるわね……? 貴方の子供?」
「ち、違います!」
すると、声より先に服装で誰か分かるカルデア選手権上位のブーディカとマタ・ハリのコンビが声をかけてきた。 子供化しているマスターを見るなりブーティカは素早い動作でマスターを担ぎ上げた。 妙にテンションが高い、久しぶりに親戚の子供を見てテンションが上がるおばちゃんのようだ。
「じ、実は……」
マシュが事情を説明する。 二人はにわかには信じられない様子であったが、手の令呪と魔力のパスの通じ方を見ると信じざるを得なくなった。
別に秘密にしているわけではないのだが、知ったとたんに元々暴走しているのにさらに暴走に暴走を重ねそうな人物に何名か心当たりがあるので、なるべく知られないようにしたいのがマシュの本音であった。 子供になってもマスターの女難の相というか人難の相は失われない。 もはや呪いではなかろうか。
「んー、確かにあの子の面影があるねー! こんなかわいい子が十年もすればあんな凛々しくなるんだから正に男子三日会わざればってやつだ! もーお姉さんちゅーしちゃう!」
「あら、じゃあ私も……」
「ちょ、ちょっとお二人とも何を!?」
二人のお姉さんにサンドされながらキスの嵐を食らう子供のマスター、大人たちから見れば何とも羨ましい光景であるが、生憎当のマスターは子供。 美女二人のキスを鬱陶しく感じたのか強引に抜け出すとまた廊下を駆けだした。
「あら残念、振られてしまいました」
「なるほど、子供のころから硬派だったかー」
「あぁ、また! 待ってくださいマスター! 一人で歩いたら危険だと……!」
待てと言って待つ奴がいるか、マスターはマシュの呼び声を無視して駆けだす。 だがマシュもデミ・サーヴァント、子供の走力なんかでは数秒で追いつくだろう。
だが、マシュがマスターを捕まえようと駆けだした瞬間、一陣の風が吹き、マシュが瞬きする間にマスターの姿は掻き消えてしまった。 まさに一瞬の出来事である。
「先輩が消えた!? まさか何かの魔術で……」
「いや、あれは物理的な速さだね。 凄い速さ、私じゃなきゃ見逃しちゃうね」
「と、いうか早すぎて逆に判別がついてしまうわね。 子供好きって話ですから、出てこない方が不思議ですけど」
困惑するマシュとは反対になんだか分かり顔の二人、何のことだか分からないマシュはさらに困惑してしまう。 どういう事か尋ねると、二人は笑いながらあるサーヴァントの名前を出した。
「マスター、起きたか。 すまない、汝には少し速過ぎたみたいだな……」
強い衝撃のせいで少しの間気を失っていたマスターが目を覚ますと、そこは獅子の様な耳と尻尾を持つサーヴァント、ギリシャ神話の狩人アタランテの部屋であった。
「うむ、なるほど確かにマスターだ。 子供になってもその令呪は消えないのだな」
マスターはアタランテに抱きしめられている形にでベットに座っており、アタランテからは先の二人のような圧倒的柔らかさは感じなかったが、まるで動物が自らの子供にするような頬ずりと、ほのかに香る林檎の香りがマスターを安心させた。 マスターを抱きしめているアタランテの眼はいつもの獣の様に鋭いものではなく我が子を見る様な柔らかな目差しであり、その表情は聖母の笑みを思わせる微笑みだった。 まぁやったことは衝動的な誘拐なのだが。
「うむ、汝の匂いがする……令呪を見るまでもなかったか。 この匂いも変わらないのだな……私の好きな匂い……」
「_____?」
「うん? 私からも林檎の匂いがする? ふふ、そうか……そういわれたのは初めてだな、子供になる前のお主もそう感じていたのか?」
「_____??」
「あぁ、今の汝には分からぬか。 今お主を戻すために様々な者どもが東から西へと走り回っている。 その姿もあと数刻で元に戻るだろう。 だから、もう少し、このままで……」
アタランテは少しマスターを抱きしめる力を強め、その髪に顔を埋める。 マスターには少しくすぐったかったが、母に抱きしめてられているような安心感がマスターを包み、マスターはアタランテへと体を深く預ける。 ダ・ウィンチちゃんが見ればノリノリで絵にしようとするほど美しい姿だった。
「______」
「母、か。 私は子宝に恵まれなかったから良くわからないが……なるほどこれが親子という物なのかもしれない」
ふと、ありえないことだがマスターとの子供を夢想する。 黒い髪には少し緑がかかっており、目の色は父似。 目つきは男児ならば父似に、女児ならば母似になるだろう。 尻尾と獣耳は生えてくるだろうか。 ……なるほど意外と悪くない気分だ、心臓も少し高鳴る。 確かに他のサーヴァント共に見せると場合によっては暴走するだろう。 この形容しがたい気持ちには中毒性がある。
「_______……」
「眠るがいい、マスター。 次に目が覚めた時は元に戻っているだろう」
アタランテに頭を撫でられながら、ゆっくりと微睡の中に身を落とすマスター。 最後に感じたのは唇に何かが当たった感触であった。
「いやぁ、あの少年がまさか若返るとは……」
「英霊という奴は何でもアリだな」
「お肌が潤う薬とか作ってもらうことってできるでしょうか? 徹夜続きでお肌が……」
「止めておきなさい。 ロクな目に合わないわよ」
数日後、カルデアの食堂にて四人のカルデアスタッフたちが昼食を食べていた。 今日の料理はブーティカのシチューである。 大きく切られた野菜が濃厚なシチューと絡み合い、しかしながら優しい味。 隠し味に少しのチーズが入っている。 旨い。
「何にせよ元に戻ってよかった。 原因は何だったんだ?」
「あるサーヴァントが作った薬を、勝手に持ち出した馬鹿がいるらしい。 そんで食堂に隠していたら、あの子がエミヤ特製のスポーツドリンクと間違えて持って行ったのが事の発端らしい」
犯人はBBAをBBAじゃなくしてやろうと思った。 反省はしているが後悔はしていないでござる。 と供述しており、ルーラーたちによるカルデア裁判ではリアル黒髭危機一髪の刑の判決が下された。 因みに黒髭だけじゃなく被告が入る樽も刺す剣もリアルである。
「お騒がせな……まぁ子供になった彼は中々可愛かったな」
「あー、マシュが連れて行ったときすこし寂しそうだったな、自分の膝にも乗せていたし」
「あれ? 先輩もしかして目覚めちゃいました?」
「堅物女史の意外すぎる一面だな」
「違う! 違う違う!!」
真っ赤になって否定する白衣のカルデアスタッフ、あまりにも否定するので周りは、あれ? これもしかして。 とある疑念を持たざるを得なかったがとりあえず笑いでごまかした。
「全く、人をからかうのも……ん?」
なんだか白衣を引っ張られる感覚がした。 なんだかこの前もあった様な。 と、嫌な予感を覚えながら顔を向けると。
「子供……」
「じゃあご馳走様」
「うむ、シチュー。 美味だった」
「あ、私エミヤさんとお茶する約束があったんでした!」
とてつもなく嫌な予感がしたカルデアスタッフは皆席を立つ、なんだか次は見ているだけじゃ済まない気がしたのだ。 なんだか遠くから騒音が聞こえてくるし。
「大将ー! 何処だー!! 」
「せんぱーい!!」
そしていきなりバイクで食堂に突入してくる金時(騎)とマシュ。 どこかその顔は焦っている、まるで何かから逃げているかのように________
「どぉぉぉぉぉこぉぉぉぉぉにぃぃぃぃ行ったのですかぁぁぁぁぁ?」
と、遠くからおどろおどろしい声が聞こえてきた。 え? カルデアに魔獣かなんかいたっけ? とその場の職員が何かの鳴き声と勘違いしたが、それが女の声だと気付いたとき、みな厨房へと声を上げながら逃げ込んでいった。 逃げられなかったのは白衣を掴まれているカルデアスタッフである。
「恐れる必要はぁぁぁぁありませんよぉぉぉぉ母の胸にぃぃぃぃぃぃとびこんでいらっしゃぁぁぁぁい」
「ゴールデンにデンジャラスだぜ! 大将を早く見つけねぇと!」
「あぁ! 発見しました! 先輩早くこちらに!!」
マシュがマスターを見つけ、抱き上げようとするが。 マスターはいやいやと白衣を離さそうとしない。 このままでは皆お陀仏である。
「仕方ねぇ! そこのドクターも一緒に連れて行くぞ!」
「はい! 失礼します!」
「ちょ、ちょっとまて私を巻き込むな! 白衣、白衣ならあげるから!」
マシュは堅物女史をマスターごと軽々と持ち上げると、バイクの後部座席へと乗せた。 結構無理矢理乗せたのでぎゅうぎゅう詰めであるが、文句は言えない。
「飛ばすぜ! グッドスピード!」
「はい! みなさん対ショック姿勢を!」
「どうやって対ショック姿勢!? まてまてまてきゃあああああああ!!」
バイクの車体が、車輪が変化し、まさに雷の速さで食堂から発進した。 堅物女史の悲鳴が一瞬で遠くになる。
「……なんだったんだ?」
「とにかく関わらないのが一番だ、南無、堅物女史よ。 人類の平和は私たちに任せろ」
「と、とにかく厨房から出ましょ……う……」
食堂に戻ろうとしたオペレータ担当のカルデアスタッフが固まる。
「うん?どうし……た……」
「……やばい……」
三人の目の前に、古風な美人が立っていた。 長く美しい黒髪に、何ともオペレータ担当のボディを超えるダイナマイトボディであったが。 誰がどう見ても正気には見えない、目にはどうやったのか大きくハートマークが描かれており、鼻からは一筋の血が流れていた。 表情は心ここに非ずといった感じで、目は虚空を見つめている。
「あの……ここに私の子が来ませんでしたか? あとバイクに乗った我が子も……もしかしてご存知ですか……?」
目が三人を捉える、どうも自分たちにも危険はないと思ったがそれは思い違いだったらしい。 影がどんどん三人に近づいていき、食堂は悲鳴と絶叫で満たされた。
_____カルデア職員の明日はどっちだ。
うむ、途中からぐだったので、無理矢理終らせたのだナ。 はっちゃけるとアタランテを書きたかっただけなので。
自分の文章能力の低さのせいなのだナ。
結構な人たちが見てくださりとてもうれしいです。 どれくらい嬉しいかというと、夢にキャッツが出てくるぐらい。感想書いてくれる人にジャイアント・土下座したいぐらい。
誤字脱字、ここ設定と違うなどはどんどんメッセージでご報告ください。
あ、リクエストもあったらどしどしください。 ぶっちゃげ見切り発車だから日々、ネタ切れの危機なのだナ。