Persona4 second challenge 作:やってらんねーとか思ってる未成年
極力早めに投稿できるように頑張ります
「おーい、こっちだ」
再び、堂島家と初めての顔合わせをしている。わかりにくいが、とにかく2度目の(初)対面だ。
初めて会った時はまだ、根気も勇気も寛容さも知識も伝達力も全て人並みだった。その状態から少しずつ鍛練を積んでステータスに磨きをかけ、更に上を目指して鍛練。その繰り返しを日々続けていく。何度、雨の日に愛家のスペシャル肉丼に挑んだのだろう。費やした金は湯水の如く消えていった。
でも、今の俺は違う。全ステータスが前の世界と同じ、つまり最高のまま。今後の為には、己のステータスを利用しない手はない。今後の事件を上手く阻止することも、他者と円滑に交流することも、修羅場イベントを回避することも今の俺なら容易い。まさに強くてニューゲーム。世の中クソ(EASYモード)だな。
「おう 写真より男前だな」
>よく言われます
「ははっ 口まで達者になったらしい ようこそ稲羽市へ お前を預かることになってる 堂島遼太郎だ
ええと お前のお袋さんの弟だ 一応 挨拶したおかなきゃな」
>お久しぶりです
「しっかし 大きくなったなー ちょっと前までオムツしてたと思ったが・・・」
>今も、オムツしてます
「」
>してます
「は、ははっ 真顔でも冗談言えるのか?」
>・・・・
「・・・・・・・・」
>・・・・・・・・
「いや・・・なんと言うか まぁそういうこともあるのかもな・・・」
>冗談です
「・・・・」
(こいつ、真顔で冗談言ってたのか。長年刑事をしてる俺でも冗談なのか、よく見分けがつかん。いや、それどころかこいつが何がしたいのか全く分からんな)
堂島さんが眉を八の字にしながら眉間に
「こっちは娘の菜々子だ ほれ挨拶しろ」
「・・・・」
「・・・ちは。」サッ
耳まで真っ赤にして、すぐ堂島さんの後ろに隠れてしまった。初めは、結構遠慮がちな小学生って風だったしコレはこれで中々新鮮だな。うん。
「はは こいつ照れてんのか?」ビシッ
「いてっ はは 」
茶化す堂島さんに菜々子は容赦なく腰にビンタ1発をお見舞いした。堂島さんも少し楽しそうだ。
それに見かねた菜々子は憤慨し下腹部にエルボーを入れ、‘く’の字に折れた堂島さんの体に対して間髪いれずにタイキック・・・は起こらなかった。
>ハイカラだな
「はいから? 」
後ろに隠れていた菜々子が‘ハイカラ’に反応して顔を出してきた。どこか、ぎこちない目線をこっちに配っている。勿論、今の俺は寛容さも根気も最大に備えている。つまり、俺が取るべき行動は焦らず、慎重に、程よく積極的に。そして親しみやすさのある頼れるお兄さんとして振る舞うべきだ。よし!
「菜々子、かわいいマジ天使 これからはお兄ちゃんとして絶対お前をこの世のあらゆる害から守ってやるからな 何かあったら何でも相談してくれ! いや、むしろ何か無くても話しかけてくれ!菜々子に無視されたらって思うと俺は・・・くっ、考えるだけでも辛い!」ニコッ
(‘ハイカラ’っていうのは簡単に言うとおしゃれってことなんだよ)
「っ!」サッ
「・・・・・」
おっと、しまった。不覚にも説明と心の内が逆になってしまったようだ。笑顔のままで今の発言は狂気を感じるにちがいない。案の定、菜々子はすぐさま堂島さんの後ろに隠れてしまった。嫌われてしまったかもしれない・・・。そして、堂島さんは俺に‘意味不明なことを口走る容疑者でも見るかのような目’を向けている。
あぁ、ミツオ。お前は、こんな引いてる目を特別捜査隊のみんなから浴びせられてよく戦えたな・・・メンタルだけは勇者だったと認めざるを得ない。
「はぁ・・・ からかうのもその辺にしてやってくれ」
>すいませんでした
「さぁて じゃ 行くか。車 こっちだ」
>はい カサッ
そう言うと、堂島さんは車のトランクに俺の荷物を詰め込んで運転席に乗り込んだ。
少し出遅れて俺も後を追い車に乗った。後部座席には俺と菜々子の2人だ。やはり、先ほどのことを気にしてるのか隣で菜々子は俺の顔をちらちら見ては恥ずかしそうに顔を赤く染めている。小学生の女の子にかわいいはストレート過ぎたようだ。謝ろうにも、菜々子は目を合わせても反らして話せそうにない。なら、予定は狂うが前倒しで《鳴上 悠のあら不思議 輪ゴムマジック》を見て貰って少しでも気恥ずかしさを忘れてもらおう。
[・・・?]
道端には鳴上 悠が気付かずに落としたメモ。それを拾い上げる人影。
[ど、う、じ、ま?って誰?]
もしこれを読んでる方がいたらマリー登場希望、もしくは不参加希望のご意見、または感想いただけると有り難いです。PS2版はプレーしましたがvita版は購入したままやっていない(アニメ視聴)ので今後のストーリーにマリーを組み込むか迷ってます・・・( ̄▽ ̄;)。